ゴールドスタンダード(至適基準)-バードフレンドリー®コーヒー(BF)の認証基準は100%有機栽培、森林基準、他コーヒーとのブレンド不可など、その基準の高さ、取得の厳しさからコーヒー業界ではゴールドスタンダードと称される。厳格な基準は、
一杯のコーヒーから
環境保全、渡り鳥の保護など自然環境保護をダイレクトに訴えることを目的としている。
BFの起源は90年代後半、米国スミソニアン協会傘下のスミソニアン渡り鳥センター(SMBC)がアメリカ大陸を縦断する渡り鳥の数が減少していることを観測したことから始まる。縦断中継地となる中米諸国での森林伐採が減少の理由の一つとして唱えられ、環境保全、渡り鳥の保護を目指したSMBCは同地域の主要農産品であるコーヒーに着目、森林を伐採しないコーヒーの生産基準を設定、同基準を満たしたコーヒーをバードフレンドリー®と認定し、プレミアム価格での取引を可能とした。
日本市場では、2004年に住友商事が独占輸入権を取得、小川珈琲㈱や㈱キャメル珈琲などのロースターと協働でBFコーヒーの商品化を進めている。
本講演ではBFの認証基準などを軸に、現在・過去・未来について発表する。
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