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クエリ検索: "中村修三"
115件中 1-20の結果を表示しています
  • 榊原 和彦, 三宅 良司, 塚本 直幸, 伴 和隆
    土木情報システム論文集
    1995年 4 巻 9-16
    発行日: 1995/10/24
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    本研究は, ビジュアル・シミュレーション画像の評価システムの確立を口指し, 「写実性」に着目した評価方法の提案を行う. また, 写実性の要因のうち「輪郭線のなめらかさ」に着口して, 輪郭線の見え方の要因分析を行った. まず, ビジュアル・シミュレーションの要件に基づいて, 写実性評価の項口と内容, 評価手法とプロセスを提案し, ケース・スタディとして評価事例を示した. そして, 輪郭線に関し, 折れ線の見えの特性を調べて滑らかに見える直線のつながりの, 角度と線長の領域を示した. これらによって, 両像質に対する共通の認識・理解, その下でのコミュニケーションや操作の可能性が示された.
  • 生駒 明, 宮崎 俊明, 前田 守孝
    腹部救急診療の進歩
    1991年 11 巻 5 号 755-757
    発行日: 1991/10/31
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
  • 中村 修三
    日本臨床外科医学会雑誌
    1989年 50 巻 7 号 1286-1295
    発行日: 1989/07/25
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    ドパミン(DA)負荷胃分泌機能検査が消化性潰瘍の外科的治療方針決定の指標になり得るかを検討した.消化性潰瘍患者65例にDAを1μg/kg/minで負荷し,経時的に胃酸および血中ガストリン値を測定し,従来のガストリン,インスリン,カルシウムによる胃分泌機能検査と比較検討した.
    DA負荷による反応により対象を増酸群,減酸群,不変群の3群に分けた.不変群は他の2群より胃酸分泌能が低く,女性の占める割合と高齢者が多かった.増酸群は十二指腸潰瘍例に,不変群は胃潰瘍例に多かった.DAによる酸分泌変化量とBAOの相関関係は減酸群にのみ,カルシウムとガストリンによる酸分泌量の相関関係は増酸群と減酸群に認められた.DA負荷により血清ガストリン値は増酸群で上昇,減酸群で低下した.
    以上の成績より増酸群は迷切+幽門洞切除術,減酸群は迷切,不変群は幽門洞切除術の適応と思われた.
  • ―診断ならびに術式決定に対する胸腔鏡の応用―
    門倉 光隆, 小沢 敦, 谷尾 昇, 高場 利博, 野口 久, 中島 宏昭
    昭和医学会雑誌
    1994年 54 巻 4-5 号 294-297
    発行日: 1994/10/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    月経に伴い反復して発症する自然気胸の1手術例を経験した.症例は34歳, 女性 (経産婦) .これまで4回の気胸を発症し, うち3回は明らかに月経開始とほぼ同時に発症していた.手術は胸腔鏡による検索を先行し, 美容的観点からも病巣処理に適した最小限の開胸を行なった.肺胸膜面に異常は無く, 横隔膜腱様部に欠損孔を多数認めたため, 同部を含めた横隔膜部分切除を行なった.月経随伴性気胸の原因について定説は無く, ホルモン療法あるいは外科療法の選択についても意見の分かれるところであるが, 副作用や有効率の問題からみて, 現時点では外科療法が確実な治療方法と考えられた.
  • 廣田 智子, 辻川 知之, 木藤 克之, 安藤 朗, 佐々木 雅也, 藤山 佳秀
    日本老年医学会雑誌
    2007年 44 巻 6 号 752-755
    発行日: 2007年
    公開日: 2008/01/16
    ジャーナル フリー
    86歳女性.突然の心窩部痛,背部痛が出現し,当科紹介された.初診時,心窩部に軽度の圧痛を認めたが,腹部超音波検査では胆石を認めるも壁肥厚なく,腹水も見られなかった.血液検査ではWBC 11,600/μLと上昇認めたが,CRPは陰性であった.翌日の上部消化管内視鏡検査では,十二指腸粘膜の浮腫状変化のみを認めた.その後悪寒を伴う発熱が出現し再度来院した.腹部症状の増悪はなかったがCRPは14.79mg/dlまで上昇し,腹部CT検査を施行したところ十二指腸下行脚周囲にfree airと膿瘍の形成を認め十二指腸穿孔と診断した.その後急速に症状悪化し,入院7時間後にはseptic shockを呈した.緊急開腹所見では十二指腸下行脚の憩室に穿孔を認め,ドレナージ術を施行した.術後は膵炎の合併もみられたが,術後58日で退院となった.十二指腸憩室は消化管憩室の中では二番目に多いが,合併症を伴うことは少なく,穿孔は最も稀な合併症とされている.確定診断には腹部CT検査が有用であるため,高齢者の診断困難な心窩部痛や背部痛では,症状が軽度でも本症を考慮して早期に腹部CTを施行すべきと考えられた.
  • 角南 和治, 谷口 英人, 森山 友章, 三上 肇, 真鍋 良二, 井村 誠, 重見 公平
    日本消化器病学会雑誌
    1995年 92 巻 9 号 1285-1288
    発行日: 1995/09/05
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
  • 安蒜 聡, 山野 元, 永野 耕士, 呉 正信, 正岡 博, 下田 直史, 奥井 勝二
    日本消化器外科学会雑誌
    1990年 23 巻 7 号 1897-1901
    発行日: 1990年
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    非機能性膵島腫瘍の1例を経験したので文献的考察を加え報告する.症例は, 35歳女性で, 心窩部不快感を主訴に精査を受け, 膵体部癌の診断のもと, 膵体尾部・脾合併切除術を施行した.病理組織検査で膵島癌と診断された.本症は比較的まれであり, 術前診断が難しい.一般に膵管癌に比べ予後は良く, 腫瘍の発育速度が遅いと考えられていることから積極的に腫瘍切除を行うべきと思われる.
  • 鈴木 丹次, 中野 眼一, 武川 啓一, 坂本 孝作, 桜井 輝久, 村谷 貢, 矢部 正治, 山田 修司, 小川 晃男, 加藤 良二, 栗原 透
    日本臨床外科医学会雑誌
    1986年 47 巻 2 号 161-167
    発行日: 1986/02/25
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
    1970年より1982年に,教室において根治手術を施行したBorrmann 3型胃癌患者のうち,重複癌,残胃初発癌及び多発癌等をのぞくprimary case 103例の予後を癌の占居部位により,上部(C),中部(M),下部(A)の3群にわけ比較検討した.その生存率は, M, A, Cの順に低下していた. A, M, Cの各部に発生した癌の背景因子は,病理組織学的にみて,癌の深達度,リンパ節転移度等の諸因子には差がなく,手術因子のうち,合併切除の有無及び切除形式に有意差を認めたが,この差は予後の差を明らかに説明し得るものではなかった.このように生物学的にみてA, M, Cの癌に大差を認めないにも拘らずC領域癌の成績が不良である. C領域癌の成績向上のために,早期発見と治療上の工夫など,今後より一層の努力が必要であることが示唆された.
  • 上原 徹也, 山崎 信保, 八木 草彦, 本田 五郎, 岡上 豊猛, 梶原 伸介, 木下 研一
    日本臨床外科医学会雑誌
    1996年 57 巻 4 号 885-890
    発行日: 1996/04/25
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
    上腸間膜静脈(SMV)に長径3cmの腫瘍塞栓を形成した胃癌の切除例を経験した.症例は60歳の女性,幽門部大彎側に発生したBorrmann 3型胃癌で術前CT検査にてSMVに腫瘍塞栓を認めた.幽門側胃切除術に加えて, SMVを約4cm合併切除するとともに膵頭十二指腸切除と横行結腸の合併切除を行った.本症例では肝転移はなく,術後2年経過した現在再発の徴候を認めていない.
    近年画像診断の進歩にともない,胃癌による門脈腫瘍塞栓の報告が散見されてきている.肝転移・腹膜播種がなく腫瘍塞栓が肝外門脈にとどまる症例に対しては,門脈合併切除を含む拡大郭清を行うことにより予後が改善される場合があると考える.
  • 藤田 博正, 橋本 敏夫, 野田 辰男, 丸谷 巌, 佐藤 正典, 大山 廉平, 中村 修三, 高野 真澄, 前田 耕太郎, 富田 濤児
    日本消化器外科学会雑誌
    1982年 15 巻 8 号 1303-1307
    発行日: 1982年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    食道切除後に胃を再建に使用することができない症例, ByPass例, 計15例に対し, 空腸を用いて食道再建術を行った.初期には胸壁前の空腸Interpositionを行っていたが, 最近ではRoux-Y-ρ吻合法により, 手術時間, 出血量とも半減し, 縫合不全も減少した.特殊な症例以外は手術時間2時間, 出血量200ml程度で手術が可能である.
    空腸による食道再建術の問題点は挙上腸管の壊死で4例に発生した.いずれも先端部にみられ, 壊死部の切除, 外瘻造設などのすぼやい処置を行い, 2例がその後の皮弁形成術で回復した.
  • 岡田 健一, 清水 壮一, 黒田 浩章, 中村 修三, 安村 和彦, 高橋 伸, 佐藤 慎吉
    日本臨床外科学会雑誌
    2003年 64 巻 6 号 1489-1492
    発行日: 2003/06/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    腸間膜デスモイド腫瘍の1例を経験し,その臨床病理学的特徴について検討したので報告する.症例は, 70歳,女性で腹部膨満感を主訴に内科を受診し,腹部腫瘤を指摘され精査.腸間膜あるいは腸壁由来の線維性成分を多く含む腫瘤と診断され,手術施行.腫瘍は空腸間膜,横行結腸間膜,結腸壁に浸潤し,横行結腸部分切除に加え空腸部分切除を要した.腫瘍は55×50×54mmの白色充実性腫瘍で,病理組織検査,免疫組織化学検査にて腹腔内腸間膜デスモイド腫瘍と診断した.理学所見や画像所見から確定診断には至らなくても,腸間膜に存在する線維性成分を多く含む腫瘤と術前に診断することは可能で,その場合安易に経過観察せず早期に切除すべきと考えられた.
  • 小林 聡, 山口 晃弘, 磯谷 正敏, 堀 明洋, 金 祐鎬, 前田 敦行, 高野 学, 山口 竜三, 河合 正己
    日本臨床外科医学会雑誌
    1996年 57 巻 6 号 1379-1383
    発行日: 1996/06/25
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
    われわれは門脈塞栓をきたした進行胃癌の1例を経験したので報告する.症例は74歳,男性.腹部膨満感,食欲不振で発症し近医で胃癌と診断され当院紹介となった.精査したところ, CT, USで胃癌の門脈塞栓と診断され手術を施行した.腫瘍から左冠状静脈,脾静脈を介し門脈まで腫瘍栓がつながっていた.手術は胃全摘,膵体尾部脾合併切除,門脈切開腫瘍摘出術,胆嚢摘出術を施行した.
    門脈腫瘍塞栓をきたした胃癌は,本邦で29例しか報告されておらず稀である.画像診断の進歩により近年報告例が増加してきたが,いずれも進行胃癌や肝転移をしている例が多く予後不良である.しかし門脈合併切除により5年生存し得た症例も報告されており,積極的な拡大手術により予後の改善につながると考えられた.
  • 及川 佑一郎, 村井 英夫, 志田 悦郎, 金森 裕, 多田 正人, 尾崎 鉄也
    日本臨床外科医学会雑誌
    1988年 49 巻 3 号 515-519
    発行日: 1988/03/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    月経と密接に関連して反復発症する月経随伴性気胸の2治験例について報告した.
    症例1は17歳,高校生,左側に発症した気胸で,気胸は月経開始直後に発症していた. 16歳時,左側自然気胸として手術をうけており,再発性気胸として再手術を行った.左横隔膜の病変を切除した.症例2は35歳,主婦.右側の再発性自然気胸で,気胸発生は月経開始1~2日前であった.右横隔膜に小孔を有する病変を認め,病変部を切除した.切除した横隔膜の組織学的所見では2例とも子宮内膜症は認めなかった.
    月経随伴性気胸は比較的まれな疾患であるが,気胸発症時期と月経との関係に注意すればその診断は容易である.本症の治療は開胸手術を行うべきであり,手術時には横隔膜病変を見逃がさないよう注意する必要がある.
  • 吉野 肇一, 斉藤 英雄, 春山 克郎, 小林 米幸, 浅沼 史樹, 熊井 浩一郎, 石引 久彌, 阿部 令彦
    日本消化器外科学会雑誌
    1983年 16 巻 1 号 127-131
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 片井 均, 丸谷 巌, 丸上 善久, 高野 真澄, 中村 修三, 富田 濤児, 西田 一巳
    日本消化器外科学会雑誌
    1986年 19 巻 1 号 71-74
    発行日: 1986年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 内海 真, 岡村 毅与志, 原田 一道, 梶 巌, 上田 則行, 水島 和雄, 並木 正義
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1984年 26 巻 2 号 237-242_1
    発行日: 1984/02/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     比較的まれな疾患である中部食道潰瘍の口側辺縁に併存し,その特異な経過のため診断に苦慮した食道癌の1例を経験した.患者は,56歳女性で,前胸部痛を主訴として来院.上部消化管造影および食道内視鏡検査の結果,急性中部食道潰瘍として入院した.入院後約2週で潰瘍は急速に治癒したが,潰瘍口側の周堤部分は徐々に増大隆起の傾向を示した.この口側隆起部の肉眼所見から癌を疑い数度生検を施行したが,悪性所見は得られなかった.約1カ月後,隆起はさらに著明となったので,その中央のわずかな陥凹面から今一度生検を行ったところ、扁平上皮癌の像を得たため手術した.術後の病理組織学的検索では,腫瘍は隆起部に一致してみられ,大部分が正常粘膜で覆われ,一部しか表面に露出していなかった.このような腫瘍の形態および急性潰瘍の経時的変化が,本症例の確診に苦慮した理由であったと考えられる.
  • 川畑 康成, 矢野 誠司, 楠本 長正, 宮本 勝文, 稲尾 瞳子, 西 健, 平原 典幸, 板倉 正幸, 田中 恒夫
    日本消化器外科学会雑誌
    2007年 40 巻 9 号 1599-1604
    発行日: 2007年
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    症例は67歳の男性で, 突然の上腹部痛にて来院した. 緊急腹部CTでは, 肝尾状葉に原発した肝細胞癌とその破裂による腹腔内出血が疑われた. Vital signは安定していたため, 保存的治療を選択した. 他の画像検査で, 腫瘤はSpiegel's lobeと連続, 肝外性に発育し, 総肝動脈から固有肝動脈を巻き込み, 門脈を右方に圧排していた. Spiegel's lobe原発肝細胞癌の破裂と診断し待機手術を施行した. 開腹検査所見は術前診断と同様であり, 巻き込まれていた総肝動脈, 固有肝動脈を剥離し腫瘍を茎基部で切離して摘出した. 病理組織学的診断は, 8×5.5×4cm, 64g, 中分化型肝細胞癌で, 茎基部に出血巣を認めた. 肝尾状葉に原発した肝細胞癌破裂の本邦報告は12例と少なく, いずれもSpiegel's lobeであった. また, 肝外発育型肝細胞癌の茎基部が破綻し出血を来した報告もまれであった.
  • 東原 宣之, 岩崎 靖士, 池田 信良, 清水 壮一, 中村 修三, 高橋 伸
    日本腹部救急医学会雑誌
    2007年 27 巻 6 号 865-868
    発行日: 2007/09/30
    公開日: 2008/08/29
    ジャーナル フリー
    症例は67歳, 男性。夕食後の激しい心窩部痛で発症。翌日当院受診し腹部全体に圧痛を認めた。腹部単純CT検査にて脾門部と肝表面に出血を認めたため緊急入院。血管造影検査施行し, 脾臓上極に約5cm大のtumor stainを認め, 脾腫瘍破裂が考えられた。腹部造影CT検査ではtumorは胃との連続性を認め, 胃壁外性gastrointestinal stromal tumor (GIST) が疑われた。待機的に手術施行し, 開腹すると上腹部中心に約300ml の旧血塊を認め腫瘍は胃体上部大彎と脾臓に囲まれていた。検索すると胃大彎から発生した腫瘍であり胃部分切除施行した。腫瘍は50×60×35mm大で表面には破裂部を認めた。病理組織学的検査ではKIT陽性でGISTと診断された。破裂例では腹膜播種も懸念されるため今後も注意が必要である。今回われわれは比較的まれな腹腔内出血で発見された胃GISTの1例を経験したので報告する。
  • 白部 多可史, 中村 修三, 安井 信隆, 太田 正敏, 安村 和彦, 角本 陽一郎, 中川 自夫
    日本消化器外科学会雑誌
    1993年 26 巻 4 号 1048-1052
    発行日: 1993年
    公開日: 2011/08/23
    ジャーナル フリー
    門脈本幹内に長径7.5cmに及ぶ全周性の腫瘍塞栓を形成した胃癌の切除例を経験した.症例は38歳の男性で胃体下部から前庭部の大彎側を中心としたBorrmann3型胃癌で, 術中に上腸間膜静脈から門脈本幹におよぶ腫瘍塞栓を認め, 門脈を8cm切除するとともに膵頭十二指腸切除と横行結腸合併切除を施行した.本症例では肝転移はなく, 1年1か月経過した現在も再発の徴候なく, 社会復帰している.
    胃癌が門脈内に腫瘍塞栓を形成することは極めてまれで, 現在までにわずかに18例が報告されているのみである.しかも腫瘍塞栓を含めた切除が可能であったのは4例に過ぎない.これらの報告のほとんどが最近5年以内にされている.したがって, 画像診断の進歩により今後同様の症例が増加すると考えられるので, 進行胃癌の診断・治療にあたっては門脈腫瘍塞栓を念頭に置く必要があると考えられる.
  • 特にSodium cephalothinの胆汁中移行について
    増本 鉄郎, 野沢 真澄, 枡岡 進, 上原 従正, 西本 政功, 安藤 嗣彦, 革島 康雄, 換水尾 哲也, 板谷 博之
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1977年 30 巻 9 号 657-661
    発行日: 1977/09/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    一般に, 胆道感染症は胆嚢および胆管の細菌感染であり, そのうちでも胆石症をもつものが一番多いとされ, 成因について種々の説があげられている。ANDREWS1) は, 胆汁酸等の化学物質の刺激によっておこるいわゆるChemical cholecystitis説, また真下2) も, 胆道感染症のばあいには遊離型胆汁酸の増加がみとめられ, なかでもDesoxycholic acid, Lithocholic acidは起炎性が強いとのべており, 胆汁酸を中心として炎症惹起の要因が考えられるが, 胆汁酸以外にも胆汁中のコレステロール重視説3), 食餌アレルギーまたは大腸菌等による細菌アレルギー説4, 5, 6), 膵液の逆流説等7)があるが, 胆道疾患においては胆汁中に細菌を証明することが多いことは周知の事実である。とくに胆道感染症のばあい, 諸家の報告のように, グラム陰性桿菌が圧倒的に多く, なかでもEscherichia coli, Klebsiellaが多く検出されている。1960年以後, 臨床外科における感染症の起炎菌としてグラム陰性桿菌が増大し, これはSeptic shockの起炎菌とされ, 死に至らせることが多いことは周知のとおりである。
    感染症の化学療法の原則は, 起炎菌を正確に把握し, その菌の感受性が高い薬剤を十分に使用することであり, とりわけ胆道感染症のばあい, 胆汁中の薬剤濃度を高めることがきわめて重要である。
    われわれは, 胆道疾患142例に術中胆汁培養, さらにまた感受性検査をおこない, うち27例について, 広範囲の抗菌スペクトルをもち, 特にE. coli, Klebsiella等に強い抗菌力をもつCephalosporin系薬剤であるSodiumcephalothin (以下CETと略す) を用い, CETの血中濃度, 胆汁への薬剤移行性を検討し, 同時に, 総ピリルビン値, GOT, GPT, アルカリフォスファターゼ等の検査成績との関連性について検討したので, 多少の文献的考察を加え報告する。
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