最近OFLX単独投与では臨床症状が改善されず, CPsuccinate 2.0g/日を6日間併用して治癒した腸チフスの2例を経験したので報告する. 2例とも男性で年齢はそれぞれ21歳, 17歳である. ともにOFLX900mg/日を投与したが解熱傾向が認められず, それぞれ3日目, 4日目よりCPsuccinate 2.0g/日を併用し, 両例とも3日目より平熱となった. CPsuccinateの投与は6日間で終了したが, OFLXは14日間投与した. 1例は併用中OFLXを600mg/日に減量した. 両例とも副作用は見られず, 6ヵ月後まで再発, 再排菌はみられない.
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