詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "丹羽一貴"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • 丹羽 一貴, 山元 泰之, 四本 美保子, 近澤 悠志, 備後 真登, 村松 崇, 清田 育男, 大瀧 学, 尾形 享一, 萩原 剛, 鈴木 隆史, 天野 景裕, 木村 宗芳, 米山 彰子, 高谷 紗帆, 鯉渕 智彦, 加藤 真吾, 岡崎 玲子, 蜂谷 敦子, 杉浦 亙, 福武 勝幸
    感染症学雑誌
    2017年 91 巻 1 号 7-13
    発行日: 2017/01/20
    公開日: 2018/08/10
    ジャーナル フリー

    「診療におけるHIV-1/2 感染症の診断ガイドライン2008」(ガイドライン2008)でHIV-1/2感染症の診断は,抗原抗体同時測定のHIV-1/2スクリーニング検査(第4世代検査)の陽性時にHIV-1確認検査にウエスタンブロット(WB)法と核酸増幅検査法(HIV-1 RNA)の同時施行が推奨されている.我々はWB法陽性化に長期間を要し,抗レトロウイルス療法(antiretoroviral therapy: ART)開始後に第4世代検査が3カ月間陰性化した稀な症例を経験した. 症例:2012年10月,20歳代男性が発熱を主訴に前医を受診した.血球貪食症候群(Hemophagocytic syndrome:HPS)が疑われ,第4世代検査は陽性,WB法陰性,HIV-1 RNAは判定不能のためサイトメガロウイルス(CMV)によるHPS と診断,加療された.2013年1月にニューモシスチス肺炎(PCP)を発症,2013年2月にHIV-1 RNA 7.7×105 copies/mL,WB法陰性より急性HIV感染症が疑われた.2013年4月よりARTが開始され,直後に第4世代検査は陰性化し,2013年8月に再度陽性となった.WB法は2014年2月にCDC基準で陽性となった. 方法と結果:患者HIV-1の遺伝子解析を行い抗体産生の遅延を招く変異は検出されなかった.患者の保存検体に8種のスクリーニング検査を実施し,2013年3月まで抗体は検出されず,第4世代検査は抗原のみで陽性を示したと考えられた. 考察: ガイドライン2008では第4世代検査とPCR法により急性感染を診断するが,本症例ではPCR法の結果の取り扱いが不適切であり,抗体産生も遅く診断が混乱した.第4世代検査は重要であり使用を限定するガイドラインが必要である.確認検査に抗体検出法は必要不可欠であるが,WB法の役割は再検討が必要であり,簡便で感度と特異度が高い検査法の開発が望まれる.

  • 日本医療薬学会年会講演要旨集
    2020年 30 巻 P32
    発行日: 2020/10/24
    公開日: 2022/08/25
    会議録・要旨集 フリー
feedback
Top