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クエリ検索: "二酸化硫黄"
3,396件中 1-20の結果を表示しています
  • 長尾 祐一, 梅崎 輝尚, 松井 昭博, 谷山 鉄郎
    日本作物学会紀事
    2003年 72 巻 4 号 443-449
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/05/28
    ジャーナル フリー
    水稲の光合成速度に及ぼす
    二酸化硫黄
    の影響を調査する場合の設定条件について詳細な検討を行った.
    二酸化硫黄
    処理時の環境条件や水稲の葉位, 部位, 生育時期の違いにより
    二酸化硫黄
    処理の影響が異なるか否かを, 処理開始時光合成速度と光合成阻害率および光合成回復率から検討した. 処理対象を個体とした場合, 8時から14時の間に行った
    二酸化硫黄
    処理では, 光量子束密度や同化箱内の二酸化炭素濃度が異なった条件下であっても, 光合成阻害率および光合成回復率はほぼ一定であった. 次に, 処理対象部位を個葉とした場合,
    二酸化硫黄
    に対する反応を光合成阻害率で比較すると, 最上位展開葉が高かった. そこで, 止葉を用いて生育時期別に
    二酸化硫黄
    処理を行ったところ, 出穂期後10日目と20日目に比べ, 出穂始と出穂期の光合成阻害率が高かった. また, 播種時期や栽培方法が異なった供試材料を用いても, 出穂期後10日目の止葉に
    二酸化硫黄
    処理を行うと, 光合成阻害率が安定することから,
    二酸化硫黄
    処理は出穂期後10日目頃に止葉を対象とするのが最適であると考えられた.
  • 黒田 大介
    環境技術
    1981年 10 巻 5 号 433-441
    発行日: 1981/05/30
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
  • Masamitsu Watanabe, Hiroshi Ando, Takao Handa, Toshihiro Ichino, Nobuo Kuwaki
    Zairyo-to-Kankyo
    2007年 56 巻 1 号 10-15
    発行日: 2007/01/15
    公開日: 2007/06/29
    ジャーナル フリー
    二酸化硫黄
    は金属の大気腐食に影響を与える典型的なガスである.銀及び銅の大気腐食に及ぼす
    二酸化硫黄
    の影響についてはこれまで多くの研究がなされてきたが,初期腐食挙動についてはほとんど知見が得られていない.本研究では X 線光電子分光(XPS)により低濃度
    二酸化硫黄
    (18 及び 148 ppb)を含む大気に暴露した銀及び銅板上の硫黄の化学状態を分析した.いずれの
    二酸化硫黄
    濃度においても XPS スペクトルの形状は同一であり,元素の化学状態は
    二酸化硫黄
    濃度に依存しないことを示していた.また,銀板上と銅板上の硫黄の化学状態は異なることを見い出した.銀の場合には,bisulfite,S2O52-, S2O32-, S2- に由来する 3 つのピークが観測された.bisulfite は表面吸着水への
    二酸化硫黄
    の溶解に,その他の成分は亜硫酸の還元に由来するものと考えられる.一方,銅の場合には bisulfite に由来する成分のみが観測された.この成分も表面吸着水への
    二酸化硫黄
    の溶解に由来する.銀板上と銅板上に存在する硫黄の化学状態の差異は,bisulfite の還元を妨害すると思われる酸化物の存在に起因する.
  • 吉成 晴彦
    大気環境学会誌
    2015年 50 巻 3 号 A29-A37
    発行日: 2015/05/10
    公開日: 2015/09/04
    ジャーナル フリー
  • 長屋 祐一, 安尾 正和, 谷山 鉄郎
    日本作物学会紀事
    1998年 67 巻 3 号 373-378
    発行日: 1998/09/05
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    大気汚染の作物に対する不可視障害は, 見かけの光合成速度を低下させ, これが中心的な役割となり減収へ結びつくと考えられている.そこで, ムギ類4種合計67品種を供試し,
    二酸化硫黄
    処理が見かけの光合成速度に及ぼす影響を種類別に評価した.穂ばらみ期後期の個体に
    二酸化硫黄
    を約2.6mg SO2m13(約1.0ppm)を含む空気で30分処理し, その後約30分間清浄な空気で置換した.この一連の操作における
    二酸化硫黄
    処理前, 処理中および処理後の光合成速度を連続測定した.
    二酸化硫黄
    によりすべてムギ類の光合成速度は低下し, その割合を示す阻害率はハダカムギ45.6%>コムギ38.6%>六条オオムギ31.5%>二条オオムギ28.4%の順に大きくなった.処理後光合成速度は徐々に増加したが, 処理前の値までは回復しなかった.処理前光合成速度に対する割合で示される回復率は, 種類, 品種による相違は小さく90%前後の値を示した.以上より
    二酸化硫黄
    の影響はムギ類の種類ごとに異なり, 特にハダカムギ光合成速度の阻害が著しいことがわかった.今後は
    二酸化硫黄
    に対する耐性がムギの種類や品種により異なる要因を解析する必要がある.
  • 渡辺 正満, 池田 幸介
    大気環境学会誌
    1996年 31 巻 4 号 158-165
    発行日: 1996年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    溶液導電率方式の湿、式SO2計によるSO2瞬時値計測を簡単な機器構成により実現し, 瞬時値の算出に用いる積算時間を変化させることにより湿式SO2計と乾式SO2計の瞬時値の相関を調べた。相関分析の結果, 両方式のSO2計の相関は良好であり, 湿式SO2計は乾式SO2計よりも高く濃度を指示した。また, その相関にSO2濃度範囲依存性があることが明らかとなった。湿式SO2計で瞬時値を評価する場合, 算出に用いる
    二酸化硫黄
    濃度に下限が存在し, 濃度の差分が~0.5ppbとなる時間が最適な積算時間であることを見出した.我々の提案した方法は従来の方法のように積算時間を一定とするものでなく,
    二酸化硫黄
    濃度の差分を一定として瞬時値を求める方法であるので, 数ppbという低濃度環境においても瞬時値評価が可能である。また, 濃度の急激な変化に対しても対応可能な方法である。
  • *渡辺 幸一, 楊 柳, 長堀 友, 尾形 佳行, 中村 賢, 大谷 卓也
    日本地球化学会年会要旨集
    2020年 67 巻
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/01/29
    会議録・要旨集 フリー

    富山県射水市上空において小型ヘリコプターを利用し、過酸化水素およびホルムアルデヒド濃度の測定を、オゾン、

    二酸化硫黄
    および粒子個数濃度の計測と共に行った。通常、過酸化水素濃度は上空で濃度が高く、ホルムアルデヒドは地上付近で高濃度となった。寒候期においては、
    二酸化硫黄
    濃度に対して過酸化水素が低濃度であり、大気液相中で硫酸の生成よりも
    二酸化硫黄
    とホルムアルデヒドとの反応によるヒドロキシメタンスルホン酸生成が卓越するものと考えられる。2020年8月5日に観測を行った際には、西之島の噴火活動の影響が北陸地方にも伝わっており、
    二酸化硫黄
    や粒子個数濃度が高かったが、過酸化水素濃度は夏季としては非常に低く、
    二酸化硫黄
    の酸化に消費されていたものと考えられる。

  • 伊藤 純一, 小俣 雅嗣, 小野 良臣
    環境技術
    1993年 22 巻 2 号 91-95
    発行日: 1993/02/28
    公開日: 2010/03/18
    ジャーナル フリー
    濃縮イオンクロマトグラフ法を用いて大気中のNOx, SOxの測定法について検討した.一定容量 (5l) の試料吸収瓶に試料を採取し吸収液50ml, 及びオゾン10mlを加えて酸化吸収させた後, 濃縮イオンクロマトグラフで硝酸イオン, 硫酸イオンを測定してNOx, SOxを定量した.大気中のNOx, SOxの同時定量が可能であった.大気試料での, NOx (NO2として) 定量の相対標準偏差は4.03%, SOx (SO2として) 定量の相対標準偏差は3.16%であった.
  • 田中 茂, 駒崎 雄一, 池内 祥浩, 橋本 芳一
    分析化学
    1987年 36 巻 3 号 164-168
    発行日: 1987/03/05
    公開日: 2009/05/29
    ジャーナル フリー
    炭酸ナトリウム含浸フィルターとリン酸含浸フィルターを組み合わせ,大気中の
    二酸化硫黄
    とアンモニアを同時分別捕集し,イオンクロマトグラフィーによる定量法の検討を行った.標準ガス発生装置で
    二酸化硫黄
    ,アンモニアを発生させた場合,炭酸ナトリウム含浸フィルターによる
    二酸化硫黄
    の捕集効率は96%以上で,アンモニアの損失率は4%以下であった.一方,リン酸含浸フィルターによるアンモニアの捕集効率も96%以上と良好であったが,
    二酸化硫黄
    の損失率は高湿度で13%と,
    二酸化硫黄
    を若干捕集した.従って,実際に,これらのガスを同時分別捕集する場合,まず
    二酸化硫黄
    を炭酸ナトリウム含浸フィルターで捕集し,通過したアンモニアを次のリン酸含浸フィルターで捕集する必要がある.又,イオンクロマトグラフィーを用いた本法による
    二酸化硫黄
    及びアンモニアの検出限界は,大気採取量0.3m3で,共に2ppbであった.
  • *西本 芳洋, 藤森 崇, 高岡 昌輝, 大下 和徹, 水野 忠雄
    廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
    2011年 22 巻 P2-E2-11
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/11/07
    会議録・要旨集 フリー
    ごみ焼却施設の焼却飛灰中におけるダイオキシン類生成を抑制する方法のひとつとして
    二酸化硫黄
    ガスをボイラー前に混合することが検討されている。これは基本的に排ガス中の塩素ガスの低減を考慮したもので、飛灰固相中の塩素からダイオキシン類が生成する際に
    二酸化硫黄
    ガスが与える影響について詳細には検討されていない。そこで本研究では、飛灰固相中の塩素源として塩化カリウムを用いた模擬飛灰、および実焼却飛灰を
    二酸化硫黄
    ガス存在下で加熱し、芳香族塩素化合物の生成量や飛灰中の銅化合物の化学形態の変化を測定した。模擬飛灰を加熱したところ、芳香族塩素化合物の生成が
    二酸化硫黄
    ガスにより抑制される場合と、逆に促進される場合があることがわかった。実焼却飛灰を加熱したが、芳香族塩素化合物の生成量は変化しなかった。
    二酸化硫黄
    ガスを混合して加熱することにより、飛灰中の銅化合物の化学形態が変化することを示唆する結果が得られた。
  • *西部 美雪, 矢地 千奈津, 平井 泰貴, 山崎 暢浩, 中川 佳祐, 塩田 典子, 渡辺 幸一
    日本地球化学会年会要旨集
    2014年 61 巻 3P01
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/09/12
    会議録・要旨集 フリー
    2013年8月7日および2014年3月17日に、ヘリコプターを利用して富山県射水市上空の大気観測を行った。2013年8月については、
    二酸化硫黄
    は地表付近で濃度が高く、上空で低濃度であった。一方、過酸化水素は上空で高濃度であり、
    二酸化硫黄
    濃度よりも高かった。このことから、上空では十分な酸化能力があり、
    二酸化硫黄
    の不足が雲水の過度の酸性化を防いでいるものと考えられる。また、2013年は通常の夏季と異なり、アジア大陸起源の越境汚染の影響を受けており、北陸地方上空のオゾンや過酸化水素が高濃度になったと考えられる。2014年3月の観測時には、
    二酸化硫黄
    は地表付近よりも上空で非常に高く、
    二酸化硫黄
    濃度に対して過酸化水素濃度が低い状態(Oxidant limitation)であった。2014年3月の観測時にも、アジア大陸起源の越境汚染の影響を大きく受けておりオゾンなどが高濃度であったが、日射量が小さく、夏季に比べて過酸化水素濃度が一桁程度低い値になったと考えられる。
  • 特にSO3およびCO2の生成について
    鈴木 伸, 堀内 宣利, 松本 光雄, 堀 善夫
    大気汚染学会誌
    1983年 18 巻 6 号 579-581
    発行日: 1983年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    固体物質の光触媒作用が光化学大気汚染に対して及ぼす影響を予備的に検証する目的で, SO2およびcis-2-ブテンとO2の光化学反応におけるTiO2の効果を検討した。その結果, 以下のことが明らかにされた。(1) cis-2-ブテンの多くは, TiO2の存在下で光照射 (高圧水銀灯) を受けてO2により, CO2に酸化される。(2) SO2もまた, 光触媒作用を受けてSO3に酸化される。(3) cis-2-ブテン-SO2-O2-TiO2系光化学反応においては, cis-2-ブテソのCO2への光触媒作用は抑制された。以上により, 大気中に存在する粉じんの内金属酸化物など半導体物質の光触媒作用により, SO2など大気汚染質から二次汚染物質を生じる可能性が示唆された。
  • 〓刀 正行, 溝口 次夫, 中富 千秋, 山口 典雄
    分析化学
    1987年 36 巻 6 号 362-366
    発行日: 1987/06/05
    公開日: 2009/05/29
    ジャーナル フリー
    大気中の
    二酸化硫黄
    の測定法の一つである紫外線蛍光法は,ゼロドリフトやスパンドリフトなどの安定性に問題があることが指摘されており,頻繁な校正が必要である.この主な原因は,光源に使用しているキセノンランプの光量の経時的な低下とパルス点灯による光量のゆらぎによるものである.著者らは,これらの問題を解決するため,シリコンホトダイオードによる励起光量測定,励起光量保持機構及び比例演算器を用いる補償法を考案し,その性能について検討した.その結果,本補償法を既存の装置に付加することで,ゼロ及びスパンドリフトを従来の20%以下と大幅に改善することができた.
  • I.シダ配偶体における実験諸条件
    和田 正三, 清水 英幸, 安部 弘, 門田 明雄, 近藤 矩朗
    生物環境調節
    1986年 24 巻 3-4 号 95-102
    発行日: 1986/12/31
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    植物細胞に対する
    二酸化硫黄
    の影響を調べるための諸条件, すなわち培地濃度, pH, 亜硫酸濃度などをホウライシダ配偶体をモデル系として検討した.K-リン酸緩衝液 (1mM, pH6.0) 中における亜硫酸濃度は,
    二酸化硫黄
    の溶解や, 溶解してできた亜硫酸の酸化により実験期間中に容易に変動する.
    二酸化硫黄の液体培地中への溶解量は二酸化硫黄
    ガスの流速に関係しており, 培地表面の状態が大きく影響すると考えられた.Na2SO3を溶解した場合に得られる亜硫酸は酸化により溶解直後から急速に崩壊するが, 培地1ml当り1mgのシダ胞子を懸濁すると崩壊はおさえられた.試行された諸条件下で, ホウライシダ胞子に0.1ppmの
    二酸化硫黄
    を5日間暴露すると, 発芽およびその後の配偶体の発達は極度におさえられることがわかった.これらの事実に基づき, 大気汚染ガスである
    二酸化硫黄
    の植物細胞に対する影響を調べる場合, 実験条件を慎重に整える必要があることを論議した.
  • *森 俊哉
    日本地球化学会年会要旨集
    2008年 55 巻 2P03 08-P01
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/09/06
    会議録・要旨集 フリー
    2008年5月15日に諏訪之瀬島火山において,火山ガス噴煙中の
    二酸化硫黄
    カラム量分布の可視化測定を行った.観測装置は山頂火口から何案セに約3.7kmはなれた地点に設置した.観測日の噴煙活動状況は,観測開始直後は低調であったが,次第に活発化し,断続的に火山灰を含んだ噴煙を挙げるようになった.平行して観測を実施した紫外分光計による
    二酸化硫黄
    カラム量と可視化装置によって得られたカラム量を比較することで,火山灰を含んだ噴煙での可視化手法の
    二酸化硫黄
    の定量について考察する.
  • 森 俊哉
    可視化情報学会誌
    2018年 38 巻 149 号 2-6
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/04/26
    ジャーナル フリー
    電子付録

    火山ガスは,多くの火山現象に鍵となる役割を果たしているため,火山ガスの化学組成や放出率を測定することは,火山活動理解の観点から重要である.従来,火山ガスの放出率観測では紫外分光計を用いて

    二酸化硫黄
    が測定されてきたが,現在,火山噴煙の挙動把握や高時間分解能で放出率を観測するために,
    二酸化硫黄
    の可視化測定が行われている.火山噴煙中の
    二酸化硫黄
    の可視化には,
    二酸化硫黄
    の紫外線吸収帯に重なるバンドパスフィルターと吸収帯から外れたバンドパスフィルターを,それぞれ紫外光に感度のあるCCDカメラと組み合わせた装置を使用する.この装置を用いた噴煙中
    二酸化硫黄
    の可視化手法により,火山ガス観測と地球物理学的観測を組み合わせた議論が可能になるなど,火山ガス観測は大きく進展した.本稿は,測定法の原理や,火山ガス観測での応用例を紹介する.

  • 玉井 昌宏
    土木学会論文集G(環境)
    2017年 73 巻 7 号 III_203-III_211
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/01
    ジャーナル フリー
     筆者らは,火山ガスの簡易なリスク評価法を開発することを目指して,九州の阿蘇山から放出された
    二酸化硫黄
    SO2の熊本平野における濃度変動の要因について検討している.本論では,阿蘇山の火山活動が活発化した2013年11月以降のデータを用いて,SO2の1時間値が環境基準値の半分50ppbを越えた事象を対象として,熊本平野内のSO2濃度と地衡風や地上風ベクトル分布といった気象データとの関連性について検討した.その結果,風速5~20m/s程度の東寄り地衡風が吹く晴天日に,あるいは東寄りの地衡風がより強く,日射の影響がない状況で,この基準を超える高濃度事象が発生することが明らかとなった.熊本平野北部地域については,このような条件下では地衡風の補償流として地上付近に北西風が発生することから,高濃度にはならないことがわかった.
  • 玉井 昌宏, 國枝 桂子
    土木学会論文集G(環境)
    2016年 72 巻 7 号 III_67-III_78
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/04/03
    ジャーナル フリー
     火山ガスの簡易なリスク評価法を開発することを目標として,ここでは九州の阿蘇山から放出される
    二酸化硫黄
    SO2を対象として,外輪山西側の熊本平野における濃度変動特性と気象状況との関係を検討した.1日程度の時間スケールの変動成分が支配的であることから,24時間分の濃度時系列にクラスター分析を適用し,高濃度となった日を抽出し,各種気象観測データを分析した.その結果,東寄りの強い地衡風で地上風も昼間東寄りの強風となる東風連吹パターン,東寄りの比較的強い地衡風の下で,昼間の地上風が阿蘇山周辺では東寄り,熊本平野では西寄りになる地衡風補償流パターン,地衡風が弱く,広域海風が出現していると推測される海陸風パターンなど,SO2の高濃度状況を発現させるいくつかの典型的な気象パターンを明らかにした.
  • *渡辺 幸一, 矢地 千奈津, 西部 美雪, 道上 芹奈, 江田 奈希紗
    日本地球化学会年会要旨集
    2015年 62 巻 3B13
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/09/03
    会議録・要旨集 フリー
    大気中の過酸化物(過酸化水素、有機過酸化物)は、主にオゾンを介した光化学反応によって生成され、
    二酸化硫黄
    の液相酸化を促進させることや大気中へのPM2.5の主成分でもある硫酸エアロゾルの供給に大きく寄与していることから、大気中で極めて重要な働きを果たしている。特に、上空大気中の測定は、山岳域など高所における生態系影響評価や雲粒内での硫酸生成過程などを考察するために重要であるが、国内での上空大気中の過酸化物の測定例は非常に少ない。本研究では、ヘリコプターを利用して、富山県上空大気中の過酸化水素、オゾン、
    二酸化硫黄
    などの測定を行った。過酸化水素濃度は、地表付近で低く、大気境界層上部で極大であった。また、太平洋高気圧圏内となる通常の夏期よりも、2013年8月のように大陸からの越境汚染の影響を受けていた夏期に過酸化物が非常に高濃度であった。また、夏期は
    二酸化硫黄
    濃度よりも過酸化水素が高い状態であったが、寒候期では
    二酸化硫黄
    に対して過酸化水素が不足する状態であった。
  • 長屋 祐一, 梅崎 輝尚, 松井 昭博, 谷山 鉄郎
    日本作物学会紀事
    2004年 73 巻 1 号 99-102
    発行日: 2004年
    公開日: 2004/05/18
    ジャーナル フリー
    水稲14品種を供試し, 止葉の光合成速度に及ぼす
    二酸化硫黄
    濃度1.0μL L-1, 15分間処理の影響について品種比較を行なった. 各品種の
    二酸化硫黄
    による光合成速度の低下程度を光合成阻害率として表すと, 1998年は30.1%から65. 2%, 1999年は42.8%から65.9%の範囲に分散しており品種間差異がみられた. 供試品種の育成年度から, 1909年以前の4品種 (愛国, 亀ノ尾, 京都旭, 竹成) を旧品種群, 1945年以降の10品種 (あきたこまち, 秋晴, アキヒカリ, コシヒカリ, ササニシキ, 初星, 晴々, 日本晴, 農林29号, ヤマヒカリ) を新品種と区別して両者を比較すると, 葉色 (SPAD値) には有意差がみられなかったが, 旧品種群の光合成阻害率は新品種群より有意に高かった.
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