詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "今石洋之"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • ――「浮動する規範」と準拠集団――
    松永 伸太朗, 永田 大輔
    社会政策
    2021年 13 巻 2 号 89-101
    発行日: 2021/11/10
    公開日: 2023/11/10
    ジャーナル フリー

     アニメ産業において制作者が用いるスキルは客観的な形式で表現されないが,同業者内では理解可能な形で共有されているという特徴を有する。本稿では,評価の基準が変わりながらその都度の状況に適切な判断がなされることを意味する「浮動する規範」という考え方に依拠しながら,アニメ制作者の語りに基づいて彼らが理解する実力の内実を明らかにした。その結果,同じ監督層であっても,工程全体を見渡すことを経験した制作進行や撮影職出身者と,作画や映像表現に特化したアニメーター出身者では準拠集団が異なっており,それによって異なる技能観を有していることが明らかになった。さらに,アニメーター同士のスキルはそれぞれ自らを他者から差異化することに形式として理解可能なものとなっていた。こうした知見に基づき,客観化されず関係性に基づくスキルであっても,OJTを通したスキル形成が重要性を持つことを示唆した。

  • 野口 光一
    アニメーション研究
    2016年 18 巻 1 号 33-47
    発行日: 2016/09/07
    公開日: 2023/02/18
    ジャーナル フリー

    これまで日本市場では、国産のCGアニメーションはヒット作に恵まれなかった。しかし2014年は、映画の『楽園追放Expelled from Paradise』や『Stand by Meドラえもん』、TVシリーズの『シドニアの騎士』や『山賊の娘ローニャ』と話題作が公開・オンエアされた。これまでのように国産のCGアニメーションが単発で作品をリリースしていた時代と異なり、作品群が立て続けにリリースされ、CGアニメーションを観る機会と見慣れる環境が集中的に出来上がった。またCGアニメーターの力量の向上により質の高いCGアニメーションが制作され、日本市場にフィットした作品群が登場したと言える。本稿では、日本のCGアニメーション市場の動向を『楽園追放Expelled from Paradise』を中心に分析する。

feedback
Top