今日、日本の製品開発において高い創造性の発揮が見られているのはエンターテイメント業界かと思われる。そして、ひと度ヒット商品が生まれるや、雑誌などはそのヒットの秘訣や背景に迫ろうとする。そして、そうした記事でインタビューに答えているのは監督や「
プロデューサー
」という人材である。商業上の成功を収めた商品を「プロデュース(創造)」した人材、ヒット商品の仕掛け人とも言える人材である。本報告では、こうした
プロデューサー
という人材を、事例研究などからその能力と果たしている役割を中心に記述し、彼・彼女らを分析するフレームワークとして「編集力」という概念を提示する。また、それが理論的に有効性のある概念であることも付記し考察することとする。
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