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全文: "侵食"
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  • 農業土木学会誌
    1977年 45 巻 2 号 plate1-plate2
    発行日: 1977/02/01
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
  • 弓 真由子, 石原 与四郎
    堆積学研究
    2012年 71 巻 3 号 173-190
    発行日: 2012/12/28
    公開日: 2013/02/25
    ジャーナル フリー
    底質と流れとの流体力学的な相互作用によって形成される侵食痕のうち,比較的規則性があるものには,隕石の表面,風成が作用する面,洞窟の壁面,重力流堆積物基底など,環境や場所,時代を問わず様々な例が古くから知られている.これらの侵食痕は,異なる環境の下で生じるが,形と配置,大きさの点で類似性を持つだけでなく,これらを形成する流れの流体力学的な作用も類似することが指摘されている.また,これらの侵食痕の形成実験では,流れの侵食作用の時間が長いほど,平坦面から,孤立した侵食痕,密集した侵食痕へと発達することが明らかになっている(Allen, 1971b).本研究では,このような侵食痕のうち,タービダイト基底に認められるフルートマークの特徴についてまとめ,同様な特徴が天然のタービダイトサクセッションで認められるかどうか検討した.その結果,対象とした日南層群のオーバーバンクおよび小チャネル充填相のタービダイトサクセッションでは,侵食痕の形状,大きさ,分布の頻度,基底面に侵食痕の占める割合の違いが認められた.これらは,それぞれのタービダイトの堆積場の違いで解釈可能である.すなわち,自然堤防決壊性タービダイトは,相対的に短期間での流れと堆積が考えられるのに対し,チャネルに近い層相では長期間の重力流の流出が想定される.長期間の侵食作用時間を受けたタービダイトの基底では,相対的に熟成されたフルートマークが分布するのに対し,ディスタルな相や自然堤防決壊性のタービダイトでは相対的に未成熟な侵食痕が分布する.日南層群のタービダイトサクセッションでは,それぞれの例の侵食痕の差異と,上位に重なるタービダイトの層相との明確な対応は認められない.しかしながら堆積物重力流の頭部で行われる侵食作用を定量化する上で,侵食痕や侵食痕群を数値化し,解析することにはタービダイトの堆積場の状況や堆積物重力流そのものの特徴をまとめる上で重要な指標となる可能性がある.
  • 地理学評論
    1973年 46 巻 4 号 e1
    発行日: 1973年
    公開日: 2008/12/24
    ジャーナル フリー
  • 藤澤 和謙, 村上 章, 西村 伸一
    農業農村工学会論文集
    2011年 79 巻 3 号 195-205
    発行日: 2011/06/25
    公開日: 2012/06/25
    ジャーナル フリー
    本論文では,砂と粘土の混合土の侵食特性(土の侵食速度と流体から土表面に作用するせん断応力の関係)を測定した侵食速度測定試験と,同試験で用いた材料と同じ材料から作製した模型堤体の室内越流侵食実験の結果を示し,考察を行う.侵食速度測定試験では,土供試体の粘土の含有率と乾燥密度を変えて,土の侵食速度に対する粘土の含有量や密度の影響を明らかにした.堤体が越流による侵食を受ける際,その頂上での限界流によって侵食が生じる場合には堤体侵食の進展速度(堤高の低下速度)は堤体材料の侵食速度に相当する.堤体の越流侵食実験では,越流水の流れが限界流となる天端において堤体の侵食を実現させた.同実験の結果からは,堤高が低下する速度は侵食速度測定試験から得られた堤体材料の侵食速度とほぼ一致することが確かめられた.この結果により,堤体材料の侵食特性が把握されれば,限界流が堤体表面に作用するせん断応力を見積もることで,越流による堤体侵食の進展速度や破堤に至る時間が推定できることを示した.
  • 福岡 捷二, 渡邊 明英, 片山 敏男, 板屋 英治, 柏木 幸則, 山縣 聡, 林 基樹
    水工学論文集
    1999年 43 巻 695-700
    発行日: 1999/02/10
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    It is important subject for controlling flood to estimate erosive resistance of natural riverbank. Several studies on the erosion of consisting of cohesive soil have been made in recent years. In those studies, only cross sectional erosion depth has been paid attention to. But, bank erosion depth increases with widening its area. And, failure of overhanging bank comes about by large erosion area.
    The point of this paper is that expansion mechanism of erosion area is examined. Indoor erosion experiments were given using undisturbed floodplain soil of the Yoshino River, Shikoku, Japan. In addition, overhanging banks are reproduced by hydraulic model to examine the longitudinal change of flow characteristics. As the consequence of those experiments, erosion process of cohesive bank and mechanism of failure of overhanging bank are clarified.
  • 福岡 捷二, 渡邊 明, 山縣 聡, 柏木 幸則
    水工学論文集
    2000年 44 巻 759-764
    発行日: 2000/02/10
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    There is a possibility of cohesive soil being used as a material of riverbank. For this purpose, it is important to investigate and estimate the erosive resistance of cohesive soils against the stream flow. Several studies on the erosion of cohesive soils have been made in recent years. In previous studies, the dynamic processes of bank erosion have been clarified. We have accumulated the knowledge about mechanism and process of erosion in cross and longitudinal directions. However, the knowledge is not sufficient in estimating the erosion amount and erosion speed.
    The point of this paper is to examine the relation of flow velocity and erosion rate. Some hydraulic models were made to measure the flow velocity around eroded area in detail. One model reproduced faithfully the shape of erosion experiment to examine the longitudinal change in velocity, and another simplified the feature of overhanging bank to examine the effect of erosion angle. The important relations of flow characteristics and erosion mechanism are found as the consequence of those experiments.
  • 下川 悦郎, 地頭薗 隆
    砂防学会誌
    1987年 40 巻 1 号 19-24
    発行日: 1987年
    公開日: 2016/09/08
    ジャーナル フリー
  • 三原 州人, 倉持 寛太, 波多野 隆介
    日本土壌肥料学会講演要旨集
    2020年 66 巻 8-1-25
    発行日: 2020/09/01
    公開日: 2020/11/02
    会議録・要旨集 フリー
  • 小田 晃, 水山 高久, 宮本 邦明, 長谷川 祐治
    砂防学会誌
    2007年 59 巻 5 号 56-61
    発行日: 2007/01/15
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 上澤 真平, 山口 直文
    地質学雑誌
    2014年 120 巻 8 号 281-285
    発行日: 2014/08/15
    公開日: 2014/11/27
    ジャーナル フリー
    The quantitative deduction of the evolutionary history of rocky coasts is difficult because rocky coasts form mainly by erosional processes that evolve at a rate that is generally very slow, without preservation of geological evidence that would indicate how this evolution occurred. In the case of coasts composed of volcanic ejecta, however, erosion rates can be investigated via previously recorded eruption ages and landform changes. This note presents an outline of previous studies that have attempted to estimate coastal erosion rates based on volcanic deposits.
  • 諏訪 義雄, 山本 晃一
    水工学論文集
    1991年 35 巻 263-268
    発行日: 1991/02/20
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    The purposes of this study is to clear the relationship between bank erosion mechanics and river channel charactors, and to know the place where bank erosion is up to occur. Field survey, especially the Hinuma river, has been done for this purposes. From this survey the shapes and mechanics of bank erosion have been found to be different from each river channel charactors
  • ―12の山での「登山道侵食」地形学図の作成でわかったこと―
    小林 勇介, 平川 一臣, 小松 哲也, 小畑 貴博, 渡辺 悌二
    日本地理学会発表要旨集
    2013年 2013s 巻 525
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/09/04
    会議録・要旨集 フリー
    1.はじめに
    登山道侵食という地形現象を理解するにあたり,「侵食発生箇所における地形計測的要素の分析」や「侵食断面形態の変化の把握」といったアプローチが,これまでのところ主流なものとしてとられてきた.その一方で,地形学では当然と考えられるアプローチ:①多地域・多地点での地形現象の比較,②地形現象をあらわす地形学図の作成,はおこなわれてこなかった.本研究では,これまでに着目されてこなかったこれらの点にもとづいて,登山道侵食のパターンや特徴について明らかにする.

    2.研究方法
    北海道内の48 の山の登山道において登山道侵食の有無を確認した.登山道侵食が確認できる山であった場合,その山の登山道侵食パターンをもっとも良く代表するような場所を1地点選び,そこで地形学図を作成した.地形学図は,登山道侵食の始点から終点までを含む数~十数mの区間でのスケッチをベースとし,それに折れ尺,クリノメーター,レーザー測距器を使用して計測した斜面長,侵食深,侵食幅,侵食断面形態といった情報をもりこんだものである.

    3.登山道侵食のパターン
    登山道侵食は30の山でみられた.地形学図は,そのうちの12の山で作成した.侵食のパターンは,発生箇所の表層地質に着目すると以下の2つのタイプに区分された.

    (1)粘土質タイプ(狩場山,長万部岳,目国内山,積丹岳,余市岳,礼文岳,斜里岳):主に中期更新世に活動を終えた古い火山にみられるタイプ.特徴的なのは,登山道侵食の深さ・幅と表面礫・表層地質との間に河川水理の経験則と似た次のような関係がみられる点である.すなわち,登山道侵食は,地表面上に散在する大礫・巨礫がまばらになり,礫の粒径が小さくなる地点からはじまる.侵食がみられる場所の表層地質は粘土質であり,その断面形はV字型である.侵食の断面形が函型を示すようになると,地表面上に大礫が散在するようになり,侵食は漸次解消にむかう.

    (2)砂礫質タイプ(オロフレ山,利尻山,富良野岳,黒岳,羅臼岳):過去数万年間以内に生じた火山噴火によると思われる火砕流,もしくは降下軽石・スコリアが堆積した山でみられるタイプ.粘土質タイプとは異なり,登山道侵食の深さ・幅と表面礫・表層地質との間に関係はみられず,不規則な侵食パターンをとる.

    4.おわりに
    北海道では,平成17 年に環境省によって大雪山国立公園内の登山道管理に近自然工法が導入された.近自然工法とは,登山道を小さな川にみたて,その表流水を礫や木材によって制御することで,登山道侵食を軽減させる工法である.これに対して,本研究の結果は,登山道を川として捉えることが可能な場合(粘土質)とそうではない場合(砂礫質)があることを示す.これは,少なくとも表層地質を考慮に入れない一様な近自然工法では,登山道侵食の軽減が難しいことを示唆するだろう.
  • 大石 道夫
    砂防学会誌
    1975年 28 巻 2 号 Plate1-Plate2
    発行日: 1975/11/10
    公開日: 2010/08/06
    ジャーナル フリー
  • 小林 勇介, 渡辺 悌二
    日本地理学会発表要旨集
    2017年 2017s 巻 419
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/05/03
    会議録・要旨集 フリー
    1. はじめに  大雪山国立公園では、主な登山道の表層は火山性の脆い物質に覆われ、さらに融雪期と登山シーズンが重なるという地域性から、登山道上の侵食や登山道周辺の植生上への土砂の堆積が深刻な問題のひとつとなっている。登山道侵食を理解する上で侵食断面を計測する2次元的な手法が従来から取られてきた。しかしながらこの手法では全体的な計測や経年変化の把握は難しい。そこで本研究ではUAV(ドローン)による撮影および3次元解析を行い、2014年から2016年の3年間の侵食量および堆積量の変化を明らかにした。また、登山道表面から基盤までの厚さを計測し、将来、侵食しうる規模について評価した。 2. 調査対象登山道  本研究では、大雪山北海岳から白雲岳方面にかけて広がる緩斜面上を南北に走る登山道を対象とした。登山者は例年9月が最も多い。大雪山国立公園の中でも、深さ1 m規模の大きな下方侵食が多発している区間である。 3. 計測方法  今回、7箇所の登山道上の侵食を計測した。ひとつの侵食の全体を計測できるよう、侵食の始点から終点の間に複数個のGCP(地上基準点)を設置し、GPSを用い地上座標を得た。UAVにはDJI Phantom2+Visionを、空撮用カメラにはRICOH GRを用いた。写真測量解析にはAgisoft Photoscanを、土量計測にはArc GISおよびEasy MeshMapを用いた。登山道表面から基盤までの厚さの計測にはPANDA2を合計14地点で用いた。   4. 結果と考察  計測対象とした7箇所の中で、最も侵食規模の大きな箇所の侵食量は274.67 m3であった。各計測箇所においては、全体の侵食量と登山道の傾斜度に明瞭な関係は見られない。また、2014年から2015年にかけて登山道に変化はほとんど見られない。しかし、2016年台風10号による大雨の影響で、下方侵食が1 cmから30 cmの範囲で進行した。今回、周氷河地形が発達する緩斜面上で下方侵食のほか側壁の崩壊が見られた。今後の下方侵食が発生しうる規模については、30 cmから100 cm以上と想定され、2016年台風10号のような大雨が今後も発生すると更に下方侵食が進行することが予想される。また、今回の大雨による活動層の融解の促進が見られた。このため登山道が泥濘化し、登山者が歩行場所を大きく変え、登山道が拡幅した場所も見られた。現在、大雪山国立公園では近自然工法に基づく登山道補修が積極的に行われている。実際の施工に際し、水道となる微地形の見極めが必要となることから、UAVおよびSfMを用いた計測は登山道管理において有効であると考えられる。しかし予算や人員が限られており、今後荒廃しやすい場所を優先的に補修するなど対策が必要である。   本研究の実施には科学研究費補助金「持続的観光への展開を目指した協働型登山道維持管理プラットフォームの構築」(課題番号15K12451,研究代表者:渡辺悌二)を使用した。
  • 渡辺 悌二, 石川 正樹, 小林 勇介
    日本地理学会発表要旨集
    2016年 2016s 巻 P039
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/08
    会議録・要旨集 フリー
    日本の山岳国立公園では過剰利用等による登山道の侵食が問題となっており,それに関する研究が行われてきたが,研究は断面測量による2次元的な見地のみに留まっていた。1990年代頃から3次元的に侵食を把握する方法として写真測量が登場し,それを用いて侵食量を測定する手法の研究がなされてきた。太田(2004)は,当時の写真測量の技術を用いて侵食量を調査する際に必要な手順をまとめたマニュアルを作った。しかし,この手法の利用には専門知識および解析技術の修得が必要であった。最近になって写真の3次元(3D)化技術は進歩し,対応点を自分で設定しなくても自動で3Dモデルを作成できるようになった。3Dモデル作成のためのフリーソフトも多く出回るようになったが,撮影条件による解析の可否など未知数の部分が多い。  一方,日本の山岳国立公園では管理に係る人手と資金が不足し将来的な不安が懸念されている。大雪山国立公園では,ボランティアや一般登山者も登山道管理に参加する「協働型維持管理」が提唱されている。そのためボランティアや一般登山者でも簡単に侵食量を求めることができるようになると良い。  こうした背景から,写真3D化ソフトを用いて登山道侵食を把握するための手法を開発することを第一の目的として研究を行った。本研究では,次にその手順をまとめたマニュアルを作成した。その際,専門知識を必要とせず,できるだけ低予算で使える手法を提唱した。さらに,開発した手法を用いて登山道の侵食計算を行い,太田(2004)が調べた侵食量と比較して侵食状況の変化を明らかにした。  Visual SfM,Agisoft Photoscan,ArcGIS,Easy Mesh Map,Mesh Labのソフトを用い,4通りの方法で侵食量算出が可能になった。また,精度検証の結果,使用するソフトやカメラ(レンズ),撮影高度や撮影距離,撮影枚数の違いにより,生成されるモデルに差が出ることがわかった。すなわち,(1) 撮影枚数が多いほどより高精度な3Dモデルが作成できること,(2) 使用したカメラの中ではRICOH GRが最も適していること,(3) 撮影高度が低い場合はモデルの作成が難しいことが明らかになった。コストが最も低く,精度検証においても比較的精度が良かった,Visual SfMとMesh Lab,Easy Mesh Mapを用いた手法が,一般向けには最良の手法であると結論した。  そこで,次にこの手法を用いて実際の登山道の年間侵食量を調査した。調査した場所は大雪山国立公園の旭岳周辺と裾合平から愛山渓に向かう登山道である。ここは太田(2004)が侵食量を調べた地域であり,その測定個所と同じ個所において侵食量を調べた。現地調査の結果,太田(2004)が当時調べた101か所の測定ポイントのうち50個所を現地にて確認し調査した。侵食量を調査した結果,太田(2004)の結果と同じく,一概に全ての測定個所において侵食を受けているわけではなく,堆積している個所も多数あることがわかった。2003年〜2015年の侵食・堆積量について,いくつかの測定ポイントでの例を表に示した。本研究の実施には科学研究費補助金「持続的観光への展開を目指した協働型登山道維持管理プラットフォームの構築」(課題番号15K12451,研究代表者:渡辺悌二)を使用した
  • 福岡 捷二, 渡邊 明英, 小俣 篤, 片山 敏男, 島本 重寿, 柏木 幸則
    水工学論文集
    1998年 42 巻 1021-1026
    発行日: 1998/02/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    Estimation of erosive resistance of natural bank is important subject of river course design. Erosion process is found to be composed of three stages: erosion of lower non-cohesive layer of bank, collapse of overhanging upper cohesive layer in tension and the breakup and transport of the collapsed soil mass by the flow. And there are many attempts to understand erosion rate of bank soil by field experiments. But it is not enough to explain erosion mechanism and generalize erosion rate and so on. Because the field experiments were in the limited hydraulics and soil conditions. In this study, the direct relationship between soil characteristics, soil structure and erosion mechanism was examined by the erosion experiments using an open channel with 3 kinds of undisturbed natural soils. Finally prospect of bank erosion is discussed and summarized.
  • 今村 友則
    日本地理学会発表要旨集
    2018年 2018s 巻 428
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/27
    会議録・要旨集 フリー
    はじめに
     多雪山地の斜面には,積雪グライドや雪崩などで植生が剥ぎ取られたように見える裸地が存在する.本稿では,これらの裸地を雪食裸地と呼ぶ.雪食裸地は積雪による斜面侵食の影響を評価する上で重要とされ,主に森林保全を目的に研究されてきた.その侵食には,表層物質の差異が影響するとされるが,詳細は不明である.また,冬季と夏季の侵食量を比較した先行研究はあるが,侵食プロセスに関するデータの提示はほとんどない.そこで本研究では,三国山脈平標山の土質および礫質の雪食裸地それぞれについて,侵食深や積雪状況の空間分布・季節変化を測定し,侵食プロセスを検討した.

    調査地域・方法
     調査地域は,上越県境の三国山脈平標山(標高1984m)の南西斜面である.観測対象とした裸地はA1とB1の2ヵ所で, A1は表層の6割以上に砂質土が露出し,5~10 cmの亜角礫が散在する.一方,B1の表層は約8割が5~12 cmの角礫で覆われる.
     裸地内における侵食や堆積の空間分布を,多数のステレオペア写真からDSM(Digital Surface Model)を作成するSfM(Structure from Motion)測量によって明らかにした.撮影時期は,2016年6月と10月,2017年6月(A1)・7月(B1)と8月(A1)・9月(B1)である.異なる時季の撮影画像から得たDSMの差分をとり,冬季(初夏の融雪期も含む)と夏季の裸地の標高変化を算出した.冬季の標高変化と,積雪グライドによる積雪内のポールの傾きや土壌層の変形の連続観測データを比較し,冬季の侵食プロセスを考察した.また,夏季の標高変化と,裸地に設置した定点カメラ画像の変遷を比較し,夏季の侵食プロセスを考察した.

    冬季の侵食プロセス
     A1では所々に深さ1~2 cmの侵食が見られ,裸地下部の緩斜面は堆積傾向にあった.A1の中で地表に礫が多い部分では,個々の礫の移動に伴う比高2~4 cmの侵食部と堆積部の交互配置が確認された.また,積雪期にポールが傾いたことや,土壌層が変形したことから,積雪グライドで土壌が削られ,礫が移動したと推定される.
     B1では比高5~15 cmの侵食部と堆積部の交互配置が裸地の大部分で確認された.その侵食域・堆積域の面積は個々の礫の面積よりも大きいため,多数の礫が集合として移動したことが示唆される.2017年5月には,グライドによる礫の移動で掘り返された土壌が,裸地の表層に現れていた.

    夏季の侵食プロセス
     2016年,2017年ともに,A1では,礫が多いところを除き,1~1.5 cmの侵食が見られた.定点カメラ画像には,礫に被さる土壌が雨水で流される様子や,降雨後に流水によると見られる溝が確認され,雨水ウォッシュが生じたと考えられる.また,B1に設置した定点カメラ画像でも,2017年5~6月にかけて,融雪直後に表層に現れた土壌が,1ヵ月程度で洗い流される様子が確認された.
     一方,A1が多い部分やB1では,2016年,2017年ともに,±1 cm以上の標高変化はほとんど生じなかった.

    侵食深と侵食プロセスの季節比較
     標高差分の空間平均値で見ると,A1では冬季に0.2 mm,2016年夏季に4.8 mm侵食され,侵食作用は主に夏季であることが判明した.つまり,一旦何らかの誘因で裸地が形成されたあとは,表層の6割以上を覆う細粒土のみに働く雨水ウォッシュが,相対的に強く作用していると考えられる.
     一方,B1では,冬季に10.5 mm,2016年夏季に4.5 mm侵食された.B1は表層の8割以上が礫で覆われ,夏季の雨水ウォッシュよりも冬季の積雪グライドが作用しやすいと考えられる.特に,グライドによる礫の移動が土壌を掘り返し,融雪後の雨水ウォッシュが効果的に働くことで,侵食が進んだ可能性がある.
  • 福岡 捷二, 藤田 光一
    水工学論文集
    1990年 34 巻 319-336
    発行日: 1990/02/20
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    Many failures of levees due to running water are started with the erosion of the surface of levees by running water in an early stage of the failure. From the results of analysis of disaster cases and the results of experiments, it was clarified that sodded levees having vegetation on the surface of levees have much higher strengths against erosion due to running water compared to earth levees having no vegetation. Therefore, one of the important factors governing the safety of levees against failures by running water is the erosion resistance of vegetation on the surface of earth levee. However, previous studies were little made on the erosion chracteristics of the earth levees having vegetation both domestically and overseas nevertheless the importance of this theme.
    This paper will present a method of on-site erosion test using a new device for checking the erosion mechanism and characteristics of earth having vegetation, the erosion characteristics of sod on the slope of levee determined by said method, and a method of predicting the erosion-resisting strength based on the results of the above. Finally, the applicability of the prediction method will be investigated on the basis of survey of sodded levee erosion by a large flood.
  • 佐藤 真理, 桑野 玲子
    生産研究
    2014年 66 巻 4 号 325-329
    発行日: 2014/07/01
    公開日: 2014/09/27
    ジャーナル フリー
    内部侵食は地盤中の細粒分が浸透水流により抜け出す現象であり,大規模に発生すれば時地滑りや陥没事故などの土砂災害を引き起こす.本研究では三軸試験装置内で侵食を発生させる装置を新たに開発した.侵食による変形や剛性の変化を各種センサーで計測し,侵食終了後に排水せん断を行うことで侵食が地盤の力学特性に与える影響を定量的に評価した.排水せん断における軸ひずみ5% 程度までの中ひずみ領域においては,剛性が少量の侵食によっても低下する事が示された.
  • 金澤 浩明, 佐々木 康子, 安原 一哉, 村上 哲
    海岸工学論文集
    2000年 47 巻 1011-1015
    発行日: 2000/10/20
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
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