茶業部圃場の樹高約2尺の手摘園において,コカクモンハマキの野外における生態を知るためにダ1452~1953年の両年にわたつて,畦を2尺ずっに区切って圃場の全面調査を行い,そこに棲息していた生存幼虫数,捲獎数虫数/捲環数にっいて,冬期に3回,夏期に1回調査を行つた。
上の各調査項目について,単位区劃を2,4,6及び12尺の場合の分布頻度を求め,それについて正規分布・ボアソン分布及びポリヤ・エゲンベルガ冖分布にあてはめて,理論値,x2及びx2のPrを求めて,各分布型に対する適合のいかんを調べた。
単位区劃が2尺の場合には,生存幼虫数及び捲環数はともによくポリヤ・エゲンベルガー分布に適合レたが,虫数/捲環数は適合するものはなく,単位区劃が2尺から4,6及び12尺と大きくなるに従つて各分布に適合する数は,はじめにボアソン分希に多く,更に単位区劃を拡大すると正規分布に多くなつた。
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