本研究では, ジョブショップのメイクスパン最小スケジュールを, アクティブスケジュールの生成手続きに沿いながら探索する手法の効率化を試みた.一部のオペレーションが割り付けられた部分スケジュールに対し, メイクスパンの下界値を求めると同時に, 処理の先行関係を検討するために, 処理中断・再開を認めた1機械順序付け問題を用いた.また, 早い分枝の段階において, 子問題間の探索優先順位決定のために, 探索手続きを
先読み
にも使用することを試みた.提案手法をベンチマーク問題に適用したところ, 小規模問題では最適化可能であり, 中規模問題では
先読み
手続きを用いることで, 平均的には最適値から4%以内の最良スケジュールが得られた.
抄録全体を表示