タンパク質結晶化作業の全自動化のためには、結晶化サンプルの観察による成長状態判定作業の自動化が必要である。その後の作業効率等を考慮すれば、観察作業においては、構造解析のために行われるX線解析実験の対象を特定することが重要となる。本稿では、結晶性の対象が析出したサンプルから、解析実験に適用可能なものを判別する手法について提案する。解析実験に適応可能なサンプルの輪郭が線分を含むことに着目し、画像処理により対象から判別に用いる線分特徴を抽出する。提案手法の有効性を確認するためにテスト画像を用いた実験を行う。
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