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クエリ検索: "副交感神経系"
3,099件中 1-20の結果を表示しています
  • 上村 歩, 雲井 未歓, 小池 敏英
    特殊教育学研究
    2000年 37 巻 4 号 69-76
    発行日: 2000/01/30
    公開日: 2017/07/28
    ジャーナル フリー
    筋緊張の亢進に関する療育者の評価と、
    副交感神経系
    の活動水準との関係を、自発的な意思表出が可能な重症心身障害者14名を対象として、検討した。
    副交感神経系
    の活動は、呼吸性心拍変動より評価した。筋緊張の亢進が療育者に評価された者7名は、周囲に複数の療育者がいる条件で、
    副交感神経系
    の活動水準が低下したことが、呼吸性心拍変動から示唆された。これらの者には、言語行動と強い感情表出を示す者が多く含まれていた。筋緊張の亢進が評価されなかった者7名は、呼吸性心拍変動から
    副交感神経系
    が優勢であることが示された。これより重障者における筋緊張の亢進は、
    副交感神経系
    の活動水準と関与し、言語行動と強い感情表出を示す者で亢進が生じやすいことが指摘できる。
  • 林 貢一郎, 中村 真理子, 相澤 勝治, 村井 文江, 目崎 登
    体力科学
    2002年 51 巻 5 号 437-446
    発行日: 2002/10/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    Objective› In previous animal studies, it has been observed that ovarian hormones centrally alter baroreflex modulation of cardiovagal nervous control. If this central action of ovarian hormones is observed in human females, non-baroreflex modulation of cardiovagal nervous control should change with the menstrual cycle. The hypothesis in this study was that cardiovagal nervous response to facial cold stimuli (non-baroreflex modulation) changes throughout menstrual cycle.‹Subjects and methods› Eight young healthy women with a normal menstrual cycle participated in this study. The menstrual cycle was divided into 5 phases (menstrual, follicular, ovulatory, early luteal and late luteal) . Resing ECG RR intervals, cardiovagal nervous activity (by heart rate variability), RR intervals and cardiovagal nervous response to facial cold stimuli were measured during each menstrual phase. RR intervals and cardiovagal nervous response to facial cold stimuli were evaluated paying attention to the “quantity” and “quickness” of the changes.‹Results› There were no phase differences in resting RR intervals and cardiovagal nervous activity. Quantity of RR intervals and cardiovagal nervous response and quickness of. RR intervals to facial cold stimuli did not change throughout the menstrual cycle. The speed of cardiovagal nervous response to facial cold accelerated in the follicular phase, and to the contrary, slowed down in the early luteal phase, ‹Conclusion› These data suggest the speed of cardiovagal nervous response mediated non-baroreflex mechanism changes throughout the menstrual cycle.
  • 常木 省吾, 劉 超, 町 好雄
    国際生命情報科学会誌
    2005年 23 巻 2 号 257-268
    発行日: 2005/09/01
    公開日: 2019/05/04
    ジャーナル フリー
    本研究は気功師の協力のもと、タントウ功時の生理状態を測定し、解析した。その結果、タントウ功時の呼吸周期と同時測定を行ったその他の生理現象の周期の類似性が観察された。これは呼吸による自律神経系活動、主に
    副交感神経系
    活動の変動によるものであることが示唆された。また心拍変動のパワースペクトルより得られるLF/HFはタントウ功時のように呼吸周期が長い場合は交感神経系活動を表す指標にはならないことも示唆される。
  • 高森 公美, 杉本 達也, 杉山 和也, 小野 くみ子, 石川 朗
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 1319
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】医療現場において,弾性ソックスは下肢の慢性静脈不全症やリンパ浮腫の予防・治療の一環として使用されている。弾性ソックスは末梢から中枢にむけて段階的に圧迫圧を減少させることで筋ポンプ作用の増強と微小循環の改善を促すとされているが,浸水によっても段階的に静水圧が加わることが知られている。浸水すると水圧により様々な循環系調節が引き起こされることが報告されており,これらの調節反応は,運動後の回復期においてはクーリングダウンと同様な循環応答をもたらすと考えられている。しかし,運動後の弾性ソックス着用および下腿浴による効果についての報告は少なく,さらに着圧および静水圧の2者による効果を比較検討した報告は少ない。そこで,本研究の目的は,運動後の下腿圧迫が筋活動および心臓自律神経系活動に及ぼす影響を明らかにし,圧迫方法の違いによる効果について比較検討することとした。【方法】対象は,下肢に愁訴のない健常若年男子学生10名(年齢22.1±1.1歳,身長171.3±6.9cm,体重65.9±10.0kg,体脂肪率16.2±6.0%)である。運動課題は,片脚カーフレイズ2セットとした。メトロノームのリズムに合わせて2秒間に1回の割合で運動を継続して行わせ,床から踵までの高さが最大挙上高の60%以下となった時を運動終了とした。対象者は,初めに5分間の座位安静をとり,続いて1セット目の運動を行った。その後10分間のインターバルを設け,2セット目の運動を行った。続いて30分間の回復を設けた。このインターバル時および回復時に,弾性ソックスを着用させる(CG)条件,下腿を33~34℃の水に着水させる(W)条件,下腿圧迫を実施しない(CON)条件の3条件を設定し,ランダムに実施した。測定項目は,下腿周径,大腿周径,自覚的疲労度,運動継続時間,運動側の腓腹筋内側頭およびヒラメ筋の筋電図波形による積分値(RMS),周波数(MPF),心拍数,心臓
    副交感神経系
    活動(HF)とした。下腿周径,大腿周径は安静時の値を100とし%下腿周径および%大腿周径を求めた。運動継続時間,RMSおよびMPFは1セット目の値を100としたときの2セット目の値をそれぞれ%運動継続時間,%RMS,%MPF,とした。心臓
    副交感神経系
    活動は自然対数(lnHF)を求めた。【倫理的配慮,説明と同意】なお,対象者には口頭および書面にて研究の目的,内容,危険性などを十分に説明し,書面にて同意を得た後に実施した。本研究は神戸大学大学院保健学研究科倫理委員会の承認を得た。【結果】1セット目のRMS,MPF,自覚的疲労度,運動継続時間において条件間で有意差はみられなかった。%RMSおよび%MPF,自覚的疲労度,%運動継続時間に条件間で有意差はみられなかった。%下腿周径は全ての条件において安静時と比較し1セット目後および2セット目後に有意に増加し,インターバル後および回復後に有意に減少した。CON条件と比較しインターバル後のCG条件およびW条件,回復後のCG条件が有意に低値を示した。%大腿周径に条件間に有意差はみられなかったが,CON条件と比較しCG条件およびW条件において低値を示す傾向にあった。心拍数はW条件において安静時と比較し回復25分時に有意に低値を示した。lnHFはW条件において安静時と比較し回復15分時,25分時に有意に高値を示し,CG条件においては安静時と比較し回復30分時に有意に高値を示した。【考察】筋活動量,自覚的疲労度,運動継続時間において条件間で有意差はみられなかったことから,運動負荷が大きいにも関わらず弾性ソックス着用時間が短かったことおよび水位が低かったことにより,明らかな効果が得られなかったと考えられた。弾性ソックス着用および下腿浴により周径が減少したことから,いずれの下腿圧迫方法においても静脈還流が促進し,下腿浮腫の軽減効果が得られたと考えられた。弾性ソックス着用および下腿浴により心臓
    副交感神経系
    活動が亢進し,下腿浴においては心拍数が減少した。静脈還流が増加すると右房圧および血圧が増加し,その内圧上昇を是正するために
    副交感神経系
    活動の亢進が誘発される。本研究において心臓
    副交感神経系
    活動の亢進がみられたことから,下腿圧迫により静脈還流が促進されたと考えられた。また,下腿浴において弾性ソックス着用と比較し迅速に心臓
    副交感神経系
    活動の亢進を誘発することが示唆された。【理学療法学研究としての意義】運動後に弾性ソックスの着用または下腿を不感温水に着水させることで,静脈還流を促進させ循環器系の負担を軽減させる可能性が示唆された。運動療法時および日常生活において弾性ストッキング着用が困難な症例および水中運動が困難な症例であっても,運動後に弾性ソックス着用または下腿浴を行うことで手軽に循環器系の回復が促進する可能性が示唆された。
  • 橋爪 真彦, 小野 くみ子, 塩谷 英之
    理学療法学Supplement
    2012年 2011 巻
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/10
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】 座位姿勢は、有酸素運動後の心拍減衰時定数(T30)において仰臥位との間に有意に差はなく、臥位と比べてエネルギー消費が3~5%の増加にすぎないと報告されている。椅子の背もたれにもたれる姿勢では安定性が高く、背もたれがないものと比べて姿勢維持のための筋出力が小さいと考えられる。また、呼吸困難の軽減に効果的なリラクセーション肢位として両肘を両膝についた前傾座位があり、この姿勢は有酸素性運動後の心拍数(HR)の回復が、背もたれにもたれた座位と比べて早いということが報告されている。しかし、先行研究のような座位姿勢の違いに着目した研究は、安静期及び有酸素性運動後が主体であり、無酸素性運動後回復期における座位姿勢の違いによるHRの回復や心臓自律神経系への影響については報告されていない。そこで、本研究では間欠的無酸素性運動後回復期における座位姿勢の違いによる心臓
    副交感神経系
    活動への影響を明らかにすることを目的とした。【方法】 対象者は心疾患の既往がない健常男子大学生10名(年齢22.0±1.7歳、身長172.7±3.7cm、体重62.6±6.3kg:平均値±S.D.)とした。対象者には、実験前夜からアルコールとカフェインの摂取、激しい運動、実験前2時間以降の飲食をそれぞれ禁止とした。回復期の座位姿勢は、背もたれにもたれる“背もたれあり(B)条件”、背もたれにはもたれない“背もたれなし(N)条件”、両肘を両膝についた“前傾姿勢(F)条件”の計3条件を設定し、それぞれ別日の同時間帯に行った。対象者は、椅子座位にて背もたれにもたれた安静座位を5分以上保持した後、間欠的無酸素性運動として階段昇降を行った。運動様式は、高さ17cmの階段24段を1段ずつ全力で駆け上がり、その後20秒休息を1クールとし、この休息20秒の間に同じ24段の階段を降段する積極的休息をとった。この運動をカルボーネンの式で算出した80%強度の目標心拍数に至るまで繰り返し、到達後すぐにあらかじめ決めた座位姿勢条件を30分間保持した。安静期及び回復期には、呼吸数が15回/minになるように設定したメトロノームに合わせて呼吸を行った。測定項目は安静期と回復期0~30秒、3、4、5、10、15、30分時におけるHR及び心臓
    副交感神経系
    活動(HF)、T30とした。心拍変動からMemCalc法を用いて周波数解析を行い、正規化するために自然対数化したlnHFを採用した。【倫理的配慮、説明と同意】 対象者には本研究の目的、方法を説明し書面にて同意を得た。なお本研究は倫理委員会にて承認を得た。【結果】 安静期および運動期において、いずれの値も3条件間に有意差は認められなかった。回復期においてT30は、B条件で181.8±22.2、N条件で202.5±49.0、F条件で154.1±29.9であった。F条件はN条件と比較して有意に低値を示した(p<0.05)。また運動終了後30秒のHRはF条件で139.4±4.0bpmであり、B条件(144.5±3.7bpm)及びN条件(146.5±5.1bpm)と比較して有意に低値を示した(p<0.05)。心臓
    副交感神経系
    活動は回復期30分間を通して、3条件間で有意な差は認められなかったが、回復30秒では回復0秒からのHFの変化率がF条件で他の2条件と比較し高い傾向を示し、3~30分のlnHFの推移においてF条件は、N条件及びB条件と比較して低い傾向を示した。【考察】 前傾座位姿勢は、上部体幹を上肢で支えることで体幹筋の肢位保持への寄与が減少し筋酸素摂取量が減少することや、肩甲帯が固定されることで頚部や肩甲帯の呼吸補助筋が有効に作用し、酸素の取り込み量を高く維持し得る状況下にあることが報告されている。このことから本研究においてもHRの回復が早くなったと考えられる。また体幹前傾によって、腹腔内圧が上昇して腹壁の緊張が解かれることで横隔膜が降下し、伸縮が容易になることが考えられる。前傾姿勢において、この呼吸ポンプ作用が増し、1回心拍出量が増加する。これらのことから、酸素の運搬が促進されて運動後の回復が早まり、本研究においても
    副交感神経系
    活動の指標であるHFの回復30秒での運動直後からの変化率が高い傾向を示したと考えられる。また、前傾姿勢を長時間取り続けることで、姿勢保持に寄与する体幹や股関節伸筋群の持続的な伸張などによる疲労が推察される。このことから、本研究では有意な差は認められなかったものの、回復3~30分のlnHFがF条件において他の2条件と比較して低い傾向を示したと考えられる。【理学療法学研究としての意義】 無酸素性運動後の回復期において、運動直後のHRの回復や心臓
    副交感神経系
    活動の再興奮亢進に前傾座位姿勢は望ましいと考えられた。スポーツ現場では短距離走後の回復、臨床現場や日常生活では階段昇降や自転車を漕いだ後の短時間での回復に前傾座位姿勢を応用することができる。
  • 斉藤 勉, 岸田 浩, 佐野 純子, 福間 祐美子, 福間 長知, 草間 芳樹, 早川 弘一
    心臓
    1998年 30 巻 Supplement3 号 109-111
    発行日: 1998/08/30
    公開日: 2013/05/24
    ジャーナル フリー
  • 金居 督之, 久保 宏紀, 北村 友花, 島田 真一, 間瀬 教史, 小野 くみ子, 安藤 啓司
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 0133
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】急性期脳梗塞患者のリハビリテーションでは十分なリスク管理のもとに,早期離床を行うことが重要なプログラムの一つである。離床を行う際には,特に血圧管理を行うことが重要である。その理由として,急性期脳梗塞患者では脳血流の自動調節能が破綻し,脳血流は血圧に依存すること,血圧調節の一つの因子である自律神経系活動が障害を受けることが挙げられる。急性期脳梗塞患者は安静時より交感神経系活動が優位な状態となり,この状態が続くことによって心血管合併症や転帰不良となるリスクが増加すると報告されている。また,急性期脳梗塞患者の早期離床のリスク管理という側面からみると,安静時の自律神経系活動の異常だけではなく,離床に伴う変化や,それに伴う血圧(BP),心拍数(HR)の変化についての検討が必要であると考えられる。そこで,本研究では比較的早期に離床させる可能性が高い,急性期脳梗塞患者軽症例の安静時の自律神経系活動と離床時の自律神経系活動およびバイタルサインの関連について観察し,安静時の自律神経系活動が早期離床のリスク管理の参考資料となり得るかどうかを検討することを目的とした。【方法】対象は医師よりリハビリテーションの離床プログラムが処方された初発のテント上脳梗塞患者14名(年齢:74.7±9.6歳,発症4.0±1.4日,病型:アテローム血栓性8名,ラクナ6名)とした。対象者の重症度は,NIH Stroke Scale(NIHSS)で平均4.6±2.3点であった。測定は安静背臥位(安静時)を3分測定した後,離床時3分(端座位-立位-端座位,それぞれ1分)を測定した。携帯心電計EP-301(Parama-Tech社製)を用いて心電図,HRを経時的に測定した。得られた心電図をコンピュータに取り込み,Lab Chart Pro Heart Rate Variability(AD Instruments社製)により
    副交感神経系
    活動の指標であるlnHF,自律神経系活動のバランスの指標であるLF/HFを求めた。また,離床による%変化率(ΔlnHF,ΔLF/HF)を算出した。BPは自動血圧計にて1分毎に測定し,平均血圧を(MAP)を算出した。また,対象者は,自律神経系活動に影響を及ぼす可能性のある服薬や糖尿病性神経障害の既往がなく,心拍変動解析時に問題となる不整脈を認めなかった。統計解析は,対応のあるt検定,Pearsonの積率相関係数を用いて検討した。統計処理には,統計解析ソフト(SPSS Statistics 20)を使用し,有意水準は5%未満とした。【倫理的配慮,説明と同意】本研究は,ヘルシンキ宣言の趣旨に従って研究の目的,方法,予想される結果およびその意義について説明を行い,対象者またはその家族に書面にて同意を得た上で実施した。また,本研究は神戸大学大学院保健学倫理委員会の承認を得た後に実施した。【結果】自律神経系活動指標では,lnHFは安静時と比較して離床時が有意に低値を示し(p<0.01),LF/HFは安静時と比較して離床時が有意に高値を示した(p<0.05)。バイタルサインでは,HRは安静時と比較して離床時が有意に高値を示した(p<0.001)が,MAPは有意差を認めなかった。安静時lnHFは離床時lnHFと有意な正の相関を認め(r=0.77,p<0.001),離床時LF/HFと有意な負の相関を認め(r=-0.54,p<0.05),さらに,ΔLF/HFと有意な正の相関を認めた(r=0.80,p<0.001)。また,安静時lnHFは安静時および離床時HRと有意な負の相関を認め(安静時:r=-0.73,離床時:r=-0.71,p<0.01),離床時MAPと有意な負の相関を認めた(r=-0.55,p<0.05)。安静時LF/HFは離床時LF/HFと有意な正の相関を認めた(r=0.94,p<0.001)が,その他の指標との関連は認められなかった。【考察】本研究の結果,
    副交感神経系
    活動の指標であるlnHFの安静時の値と,離床時lnHF・LF/HFおよびΔLF/HFとの関連が明らかとなり,安静時の
    副交感神経系
    活動が高いものほど離床時の
    副交感神経系
    活動は高く,離床に伴い交感神経系活動が亢進するが,安静時の
    副交感神経系
    活動が低いものは,離床時も低いまま推移することが示唆された。また,離床に伴う自律神経系活動を反映する指標であることが分かった。さらに,安静時lnHFは,離床時HR・MAPと負の相関関係が認められ,安静時の
    副交感神経系
    活動が高いものほど,離床時の血圧,心拍数が低値を示すことが分かった。これらの結果から,安静時の自律神経系活動は,離床時のバイタルサインを反映する指標となる可能性が示唆された。【理学療法学研究としての意義】急性期脳梗塞患者を対象にした離床時の自律神経系活動の評価を行った報告は少ないため,今回のデータを基盤として追跡調査を行うことで,自律神経系活動の障害を呈す可能性のある患者の特定,離床に伴う血圧変動の予測を行う一助となる資料を獲得できることに繋がると考えられる。
  • 菅原 順, 村上 晴香, 久野 譜也, 前田 清司, 柿山 哲治, 松田 光生
    体力科学
    2000年 49 巻 1 号 121-127
    発行日: 2000/02/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    本研究では, 持久性トレーニングおよび脱トレーニングが安静時の心臓
    副交感神経系
    および交感神経系活動水準に及ぼす影響を, 心拍変動パワースペクトル解析を用いて検討した.運動習慣を持たない健常男性21名に8週間の最大酸素摂取量の70%の自転車エルゴメータ運動による持久性トレーニングを実施した結果, トレーニング後に心臓
    副交感神経系
    活動水準の指標であるHFは有意に増大し, その増大はトレーニング中止後2週間まで持続した.しかし, 脱トレーニング4週後にはHFは減少し, トレーニング開始前の水準との間に有意差は認められなくなった.したがって, 持久性トレーニングにより安静時心臓
    副交感神経系
    活動水準は亢進するが, そのトレーニング効果は2~4週間程度の脱トレーニングにより消失する可能性が示唆された.一方, 心臓交感神経系活動水準の指標であるLF/HFに有意な変化は認められず, 本研究における程度のトレーニング強度およびトレーニング期間では心臓交感神経系活動水準への有意な影響は生じにくいことが示唆された.
  • 吉野 公三, 足立 公洋, 庵地 圭子, 松岡 克典
    ライフサポート
    2005年 17 巻 Supplement 号 65
    発行日: 2005年
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
  • 糖尿病患者と健常人における心拍変動性の比較検討
    本間 菜々
    岡山医学会雑誌
    1994年 106 巻 9-10 号 1003-1012
    発行日: 1994年
    公開日: 2009/03/30
    ジャーナル フリー
    We examined the heart rate response to face immersion in 17 normal subjects and 9 diabetics. The subjects immersed their face fully in a basin filled with ice water at 4-6°C in a forward leaning position for 20 sec. Two-lead electrocardiogram (ECG) was continuously recorded from 20 sec before the immersion to 5 min after. The R-R intervals were measured on the recorded ECG. In the control group, heart rate response to face immersion showed 4 phases: an initial increment after the immersion of the face (phase 1), decrease after the initial increment (phase 2), second increment after phase 2 (phase 3) and second decrease after the second increment (phase 4). Repeated face immersion test with a 10 min interval revealed reproducibility of the test. Parasympathetic blockade with atropine sulphate attenuated the phase 2 response, suggesting that cardiac parasympathetic nerve tone increases in response to the initial increment in the heart rate due to sympathetic response. In diabetic patients, phase 2 response was reduced in patients with a shorter history of diabetes, while in patients with a longer history, heart rate response was diminished in all phases. Therefore, heart rate response to face immersion was attenuated relative to the duration of the illness.
    The present study suggests that the analysis of the heart rate response to face immersion is useful as an autonomic nervous function test.
  • 河村 剛史, 西谷 仁孝, 柿本 博司, 亀澤 徹郎, 山口 一仁, 大前 拓
    医科器械学
    2000年 70 巻 10 号 505-506
    発行日: 2000/10/01
    公開日: 2022/02/17
    ジャーナル フリー
  • 國吉 光, 奥島 佑樹, 小野 くみ子
    理学療法学Supplement
    2012年 2011 巻
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/10
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】 車椅子使用者の多くは十分な運動量をとることが困難である。そのため、生活習慣病を容易に誘発すると報告もある。近年、健康予防や予防医学の面から水中運動が注目されている。本研究は水中における座位ハンドエルゴメータ運動が生体に与える影響について明らかにすることを目的とした。【方法】 被験者は若年成人男性10名(年齢21.3±1.7歳、身長171.3±7.2cm、体重59.2±3.8kg(平均値±標準偏差))であった。水中にてハンドエルゴメータ運動を行う水中(W)条件(室温27.4±0.1℃、湿度81.4±11.3%、水温30.4±0.3℃ 、水位は被験者の腸骨稜の3指上方)、陸上にてハンドエルゴメータ運動を行う陸上(L)条件(室温26.8±1.5℃、湿度74.5±11.7%)の2条件を設定した。調節呼吸(15回/分)による5分間の座位安静を実施後、1分間で浴槽へ移動し、浴槽内で座位安静を10分間(前半5分間:自然呼吸、後半5分間:調節呼吸)実施した。その後浴槽内でハンドエルゴメータ運動(最大酸素摂取量の40%)を10分間実施し、運動終了後30秒間の回復を行った。酸素摂取量(VO2) は測定中マスクを装着し、ダグラスバック法を用いて浴槽内安静5分間、運動開始後8-10分の2分間呼気を採取し、呼気ガス分析装置を用いて分析を行った。心拍数(HR)はパルスウォッチを、直腸温(RT)は直腸温計を用いて経時的に測定した。上肢および心肺の自覚的運動強度(RPE)はBorg scaleを用いて運動中1分毎に測定した。
    副交感神経系
    活動の指標とされる高周波成分(HF)は、心拍計を用いて経時的に測定した心拍変動からMemCalc法による周波数解析を行い算出した。HFは調節呼吸による浴槽内安静の5分間、運動開始後8-10分間の2分間、運動終了後30秒の各平均値を自然対数化して条件間で比較を行った。運動終了後30秒間の心拍数から心拍減衰時定数(T30)を算出した。統計学的解析はJMPを用いた。HRおよびT30は繰り返しのある一元配置分散分析、HFおよびVO2は一元配置分散分析、RTおよびRPEはKruskal-wallisの検定を用いた。有意水準は5%未満とした。【倫理的配慮、説明と同意】 本研究は神戸大学保健学倫理委員会により承認を得た。対象者には事前に説明し書面にて同意を得た。【結果】 安静時VO2はW条件3.4±0.5ml/kg/min、L条件3.6±0.7ml/kg/min、運動開始後8-10分のVO2はW条件14.6±1.8ml/kg/min、L条件13.4±1.8と、いずれも有意差を認めなかった。安静時HRはW条件62.6±9.1bpm、L条件74.3±8.6bpmであり、L条件に比べW条件で有意に低値を示した(p<0.05)。運動時HRは、条件間に有意差を認めなかったが、常にL条件に比べW条件で低値を示す傾向がみられた。RTは運動終了時W条件36.6±0.5℃、L条件36.6±0.4℃と有意差を認めなかった。上肢RPEは運動終了時W条件14.8±1.0、L条件15.4±2.2、心肺RPEはW条件10.6±3.0、L条件12.1±3.3と、いずれも条件間に有意差を認めなかった。lnHFは安静時W条件7.4±7.2、L条件7.0±7.2、運動開始後8-10分W条件4.7±4.9、L条件4.1±4.1、運動終了後30秒W条件4.8±1.9、L条件4.5±1.4といずれも条件間に有意差は認めなかったが、L条件と比べW条件が高値を示す傾向がみられた。T30はW条件172.6±72.6、L条件250.8±93.6とL条件に比べW条件が有意に低値を示した(p<0.05)。【考察】 VO2は運動開始後8-10分において条件間に有意差は認められなかった。このことは運動環境によらず同一のエネルギー代謝量が負荷されたものと考えられる。HRがL条件と比べW条件で安静時において有意に低下したのは、水の物理的特性である水圧の影響で静脈還流量が促進されたものと考えられる。T30は
    副交感神経系
    の再興奮化の程度を反映するとされている。また運動終了直後、仰臥位姿勢に伴う一回拍出量の高値持続による血圧の上昇は動脈圧受容器反射を引き起こし、
    副交感神経系
    の再興奮化の一層の促進に関与した可能性を示唆する報告もある。W条件におけるT30が有意に低値を示したことは、水圧によって静脈還流量が増し、動脈圧受容器反射を一層促進させたことが、HRの回復を早めたものと考えられる。 これらのことから、水中におけるハンドエルゴメータ運動は、静脈還流量の増加および
    副交感神経系
    活動の亢進が生じ、運動終了後HRの回復を一層早める可能性が示唆された。【理学療法学研究としての意義】 本研究は運動肢が両条件ともに浸水していないことから、水中において陸上と同一運動負荷を課すことができる。水中座位姿勢でのハンドエルゴメータ運動は運動後のHR回復が促進されることから心臓に負担が少なく、車椅子使用者など立位で運動が困難な患者に対して導入しやすく、これらを対象とした生活習慣病予防に有効な運動であると言える。
  • 久保 和彦
    Equilibrium Research
    2012年 71 巻 3 号 214-218
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/01
    ジャーナル フリー
  • 石山 育朗, 鈴木 政登, 佐藤 誠, 中村 泰輔
    日本咀嚼学会雑誌
    2006年 16 巻 2 号 55-69
    発行日: 2006/11/30
    公開日: 2010/07/21
    ジャーナル フリー
    健康な20~42歳の男性9名を対象に, チューインガム咀嚼は交感神経系と
    副交感神経系
    のいずれをより亢進させるのかを明らかにするため, ガム咀嚼時の循環系(心拍数, 血圧, 心拍パワースペクトル), 唾液成分, 脳波(α ・β 波)を指標として検討した.実験には2種類の硬さ(soft, hard)のテアニン含有ガム(RX)と, ガムベースのみの対照ガム(C)を用い, 成分の影響等を比較した.
    RX, Cガム咀噛時ともに心拍数, 血圧の増加と唾液分泌量が増加し, 指尖容積脈波波高(WH)は低下した.唾液分泌量, 唾液総蛋白, 唾液α アミラーゼ濃度および電解質濃度は, RXガム咀嚼時に著しく増加した.Cガム咀嚼時には分泌型免疫グロブリンA(slgA)濃度と心拍パワースペクトル低周波/高周波成分比(LF/HF)が低下したが, RXガム咀嚼時には変化が認められなかった.コルチゾール濃度の変化はみられなかった.また, Cガム咀嚼時の脳波α 波の抑制が顕著にみられた.
    これらの結果から, ガムの味の有無に関わらずガム咀嚼中は交感神経系活動の亢進が顕著となるが, 口腔内では
    副交感神経系
    を同時亢進させ, 味付きガム(RX)の唾液分泌への影響は顕著であった.両ガムとも咀嚼終了によって循環系から推定する
    副交感神経系
    反応は顕著になるが, 唾液中sIgAと脳波α波の増減から推定したリラックス効果は, 咀噛刺激よりもリラックス成分の影響によると推察された.
  • 小川 真人, 北垣 和史, 小野 くみ子
    理学療法学
    2010年 37 巻 5 号 349-355
    発行日: 2010/08/20
    公開日: 2018/08/25
    ジャーナル フリー
    【目的】定期的運動習慣の違いが,安静時および間欠的無酸素性運動後の回復時における心臓自律神経系活動に与える影響を明らかにすることである。【方法】対象者は定期的に運動を行っている健康大学生24名(年齢20.6 ± 1.2歳),および定期的な運動習慣を持たない健康大学生26名(年齢21.6 ± 0.9歳)の計50名であった。測定項目は,心拍数,心拍変動,運動反復回数,運動反復時間であった。運動様式は,高さ15 cm,23段の階段の全力駆け上がり,その後20秒休息を1クールとし,これを80% HR reserveに至るまで繰り返し実施した。【結果】安静時では,運動習慣を有さない群と比較して運動習慣を有する群は心拍数は有意に低く,心臓
    副交感神経系
    活動は有意に高値を示した(各々p < 0.05)。間欠的無酸素性運動後の回復期30分において,心拍数は,運動習慣を有する者の回復が有意に早く(p < 0.05),心臓
    副交感神経系
    の活動は運動直後と回復期30分を比較したとき,運動経験を有する群で有意に上昇(p < 0.01)した。しかし,心臓交感神経系活動の経時的変化に有意差はみられなかった。【結論】運動習慣を有する者の安静時心拍数の低下,運動後の心拍数の早期回復には,心臓
    副交感神経系
    の活動が大きく関与していることが示唆された。
  • 吉野 公三, 元重 朋子, 荒木 勉, 松岡 克典
    生体医工学
    2004年 42 巻 4 号 290-299
    発行日: 2004/12/10
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
    In this paper, we discuss the development of a beat-to-beat model of the cardiovascular system that qualitatively simulates the characteristic patterns of cardiovascular variability in response to mental task stress. First, we improved Deboer's model by: (1) representing delay function related to the baroreflex as a function of time, (2) setting sympathetic nervous activity and parasympathetic nervous activity as dynamic variables, (3) adding a term describing sympathetic influence and afterload effect on stroke volume, and (4) representing the total effect of the autonomic nervous system on the heart rate by the product of sympathetic influence factor and parasympathetic influence factor. Next, we showed that the presented model can qualitatively reproduce characteristic patterns of cardiovascular variability in response to mental arithmetic stress by decreasing the values of parameters related to parasympathetic nervous activity. The characteristic response patterns are: (a) decrease in heart beat interval, (b) increase in systolic blood pressure, (c) increase in diastolic blood pressure, (d) decrease in heart rate variability (HRV), (e) decrease in amplitude of low-frequency (0.04-0.15Hz) band HRV, and (f) increase in mean frequency of low-frequency band HRV. On the contrary, Deboer's model could not reproduce these patterns by changing the values of parameters related to autonomic nervous activity in a valid manner. Finally, we discuss the generation mechanism of the characteristic patterns of cardiovascular variability in response to mental task stress using the presented model.
  • 寺本 信嗣, 寺本 憲子, 大内 尉義, 山岡 実, 服部 明徳, 長瀬 隆英, 飯島 節, 福地 義之助, 熊田 衛, 折茂 肇
    日本老年医学会雑誌
    1990年 27 巻 4 号 478-483
    発行日: 1990/07/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    94歳の超高齢者で起立時の立ち眩み, 下肢脱力感を主訴に当科を受診し, 起立性低血圧症と診断した症例に対し, 入院治療中, 種々の自律神経学的検索を行い病態の検討を行った. 70°頭位チルトテーブル試験に於て, 収縮期血圧は70mmHg低下し, 軽度の反射性脈拍増加を認めた (53/分→58/分). 血漿バソプレシンは著増し (0.62→67.2pg/ml), 血漿カテコラミンも増加を示した (アドレナリン0.01→0.1ng/ml, ノルアドレナリン0.05→0.22ng/ml). 暗算試験, 過呼吸試験, 寒冷昇圧試験, アドレナリン試験の反応は正常であったが, 頸動脈圧迫試験, アセチルコリン試験, アトロピン試験, フェニレフリン試験の反応は低下していた. 従って, 本症例では交感神経系機能が比較的保たれているのに対し
    副交感神経系
    機能が低下していると考えられた. 起立性低血圧発症に対して心拍出量の減少, 加齢に伴う洞結節機能低下, 平滑筋受容体機能低下と共に
    副交感神経系
    機能低下も関与している可能性が考えられた. 治療にはインドメサシンは効果を示さず, 酢酸フルドロコルチゾンが奏功した.
  • 小松 陽子, 宮本 智之, 平田 和則, 表 雄一郎
    繊維学会誌
    2021年 77 巻 11 号 572-576
    発行日: 2021/11/10
    公開日: 2021/11/06
    ジャーナル 認証あり
  • 小松原 直矢, 川島 康洋, 阿部 明宏, 遠藤 昭
    理学療法学Supplement
    2009年 2008 巻 S1-010
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/04/25
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    超音波療法が生体に与える影響として,三宅らは腰背部への超音波照射による深層軟部組織近傍の細動脈の血流変化について報告している.しかし,血流動態と自律神経機能を検討した報告はない.本研究の目的は,腰部への超音波照射が血流動態と自律神経機能へ与える影響を検討することである.
    【方法】
    対象は健常成人20名とし,実験の趣旨を説明し同意を得た.対象者を,超音波照射群10名(US群),プラセボ群10名(P群)の2群に無作為に振り分けた.照射は伊藤超短波社製超音波治療器US-750を用い,振動子はLタイプを使用した.US群には,周波数1MHz,出力1.5W/cm2,連続照射5分間とし,L4/5棘突起間より左側5.0cmを中心にストローク法にて超音波を照射した.P群では無出力とし施行した.自律神経機能は,日本コーリン社製血圧脈波測定装置にて心電図R-R間隔変動係数(以下CVR-R)を測定した.血流測定は,東芝社製超音波診断装置Aplio XGを使用し,L4/5棘突起間より5.0cmの傍脊柱部,皮膚表面より約2.5~3cmの深部細動脈を同定し,最高血流速,拡張末期最低血流速,平均血流速,抵抗係数,拍動係数を測定した.なお,各項目の測定は施行前後に実施した.統計学的処理はWilcoxonの符号付順位和検定を用いた.
    【結果】
    US群では照射前と比較し,最高血流速,平均血流速,CVR-Rにおいて有意な増加を認めた.P群では測定項目に有意な変化を認めなかった.
    【考察】
    US群においてCVR-Rの増加より,交感神経系が抑制され
    副交感神経系
    が優位になったと考えられる.血流速度が増加したにもかかわらず,抵抗係数・拍動係数に変化が見られなかった事から血管径の増大および血流量増加の可能性が考えられる.超音波療法は,
    副交感神経系
    を賦活し腰部深層軟部組織近傍の細動脈の血流が増加することが示唆された.
    【まとめ】
    腰部への超音波照射が血流動態と自律神経機能へ与える影響を検討した.超音波照射により最高血流速,平均血流速,CVR-Rの増加を認め,
    副交感神経系
    の賦活,血管径の増大および血流量の増加が示唆された.今後,有疾患者に対する治療効果の検討が必要と考えられる.
  • 筒井 宣政, 田畑 良宏, 赤木 龍司, 岩田 英城, 鈴木 真ノ介, 馬場 貴仁
    人工臓器
    2002年 31 巻 2Supplement 号 s173-s175
    発行日: 2002/09/15
    公開日: 2010/10/28
    ジャーナル フリー
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