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4,652件中 1-20の結果を表示しています
  • 村尾 美明
    物理教育通信
    2023年 193 巻 46-50
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/01/22
    ジャーナル 認証あり
    感圧素子FSR402を用いて、ボールが床面に衝突するときの力の変化を調べた。ボールの衝突時間(床に接する時間)は衝突速度に寄らず一定であること、ハネナイトボールの衝突波形は左右非対称で粘土とは異なることなど、を再確認した。
  • 林 泰造, 服部 昌太郎, 林 憲吉
    海岸工学講演会講演集
    1958年 5 巻 21-27
    発行日: 1958年
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
  • 仲 貴子
    理学療法学Supplement
    2017年 2016 巻 O-YB-08-5
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/04/24
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに,目的】歩行中の足圧分布と足部形態との関係を調べた研究は国内外で散見されるが,国内の研究の多くは,抽出した足圧特徴点の軌跡を比較する波形分析が多く,足圧の力学的特性に着目して分析したものは多くない。演者はこれまで高齢者の足部形態異常や足部痛の高い有症率を報告してきたが,足部形態異常の発生には日常繰り返される歩行動作中の足圧特性が寄与すると考えている。本研究では自立歩行が可能な高齢者を対象に足圧分布測定器による歩行検査を行い,足圧と足部形態異常との関係を分析し,足部形態異常の発生を予防する効果的方略を探る基礎資料を得ることを目的とした。

    【方法】地域在住高齢者210人(男性129人,女性81人,平均年齢±SD 74.6±5.0歳)を対象とした。計測機器は足圧分布測定器プレダスMD-1000(アニマ社)を用いた。計測プロトコルはMenzら(2006)に倣い,歩行開始から2歩目の立脚相における足底各部の単位面積に加わる圧力(kgf/cm2)を周波数20Hzで計測した。この圧力値を立脚時間で時間積分して

    力積
    (kgf/cm2・m/s)を算出し,足底面積全体の総和
    力積
    ,踵部最大
    力積
    ,中足骨頭部最大
    力積
    ,母趾底部最大
    力積
    (単位は全てkgf/cm2・m/s)を求めた。ただしこれらの値は体重と極めて強い正の相関を有するので体重で正規化した値を以て分析に使用した。足部形態異常の有無は,Manchester Scale2点以上を「外反母趾あり」,静止立位のFootPrintで四趾に接地異常があるものを「足趾変形あり」,舟状骨高3.0cm以下を「扁平足あり」と定義した。また足部痛の有無は過去1ヶ月間に1日以上持続する足部痛の有無を尋ねた。分析は,外反母趾の有無,四趾変形の有無,扁平足の有無,足部痛の有無をそれぞれ従属変数とし,総和
    力積
    ,踵部最大
    力積
    ,中足骨頭部最大
    力積
    ,母趾底部最大
    力積
    を独立変数,歩行速度と足部痛の有無を調整変数として多重ロジスティック回帰分析(尤度比による変数増加法)を行った。

    【結果】総和

    力積
    ,踵部最大
    力積
    ,中足骨頭部最大
    力積
    ,母趾底部最大
    力積
    の平均±SDはそれぞれ17.06±2.58,0.30±0.11,0.41±0.13,0.28±0.19(kgf/cm2・m/s)であった。四趾変形と関連が認められたのは中足骨頭部最大
    力積
    (Odds Rasio(OR)18.43,95%CI 1.90-178.99,p<.05),扁平足と関連が認められたのは総和
    力積
    (Odds Rasio(OR)0.76,95%CI 0.64-0.90,p<.01)で,外反母趾はいずれの部位の足圧とも関連はみられなかった。

    【結論】前足部の形態異常(四趾変形)は中足骨頭部の足圧亢進との関連が示唆された。ただし本研究は横断研究であり前足部形態異常と足圧との因果関係には言及できない。また扁平足における過体重の寄与を指摘する先行研究は多いが,本研究の総和

    力積
    は体重で正規化した値であることから,扁平足には,総和(足底圧)
    力積
    を亢進させる過体重以外の何等かの要因(歩行時間距離因子等)の関与を示唆するものである。

  • 林 泰造, 服部 昌太郎, 林 憲吉
    海岸工学講演会講演集
    1959年 6 巻 105-106
    発行日: 1959/10/31
    公開日: 2010/03/17
    ジャーナル フリー
  • 下肢荷重量の観点から
    *松崎 貴之, 山鹿 眞紀夫(MD), 中島 大悟
    九州理学療法士・作業療法士合同学会誌
    2006年 2006 巻
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/05/01
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】
    機能的足底板(以下,FOI)は,最も自然な足の状態を維持し,外傷に繋がる力学的ストレスを抑える事を目的として作成され,整形疾患やスポーツ選手に対して多く使用されている.しかし,中枢神経疾患に対して使用した報告は少ない.そこで今回,その有用性を検討するために,脳卒中片麻痺患者の足部にFOIを装着し,椅子からの立ち上がり(以下,起立)・着座動作における下肢荷重量の変化を測定・検討した.
    【対象】
    脳出血による左片麻痺を呈した患者である.発症から約2ヶ月経過しており,下肢Brunnstrom stageIV,感覚は表在,深部共に異常,麻痺側足部は低緊張状態であった.
    【方法】
    被験者の足底に合わせたFOIを作成し,裸足,FOI,AFO,AFO+FOI装着の4条件下で起立・着座動作における非麻痺側と麻痺側の荷重量を計測した.各々数回動作練習し,その後の1回を計測に用いた.また,椅子の高さは被験者の足底から膝関節裂隙までの高さとし,座位姿勢,足幅等は特に規定せず,普段行っているような自然起立・着座動作を計測した.荷重量の測定は日立機電社製エチュードボーを用い,サンプリング周波数100Hzで計測を実施した.得られたデータから
    力積
    を算出し,各条件下での麻痺側の
    力積
    ,
    力積
    比(麻痺側下肢
    力積
    /両下肢
    力積
    )を求め,比較・検討した.麻痺側の
    力積
    については正規化したものを用いた.また, FOI,AFOの重量は減じて
    力積
    を算出した.
    【結果】
    起立動作において,麻痺側の
    力積
    ,
    力積
    比ともに裸足時と比べ,他の3条件で高い数値を示し,特にAFO+SLB装着時に荷重支持が最も良かった(裸足,FOI,AFO,FOI+AFO装着時の
    力積
    は各々175.03, 199.08,190.29,228.20〔N・s〕,
    力積
    比は各々0.34,0.38,0.36,0.44).着座動作では,AFO装着時,FOI+AFO装着時に高い数値を示した(裸足,FOI,AFO,FOI+AFO装着時の
    力積
    は各々119.30,118.46,150.22,143.91〔N・s〕,
    力積
    比は各々0.24, 0.24,0.31,0.31).
    【考察】
    FOIを装着することで,起立動作において麻痺側へ荷重を促せる可能性が示され,FOIは整形疾患やスポーツ選手に限らず中枢神経疾患に対しても有用である可能性が示唆された.また臨床では,麻痺側への荷重を促すために,ハンドリングを行ったり,視覚的フィードバックを用いたりしているが,訓練場面に限定され,それ以外の日常生活では有効に荷重を促せないでいる.しかし本研究より,FOIを装着することで,より簡単に麻痺側へ荷重を促せる可能性が示唆された.このことから,その他日常生活動作においても効果的に荷重を促せる事が予想でき,更には非麻痺側に偏位しているアライメントを改善できる可能性もあると思われる.今後は症例数を増やしていき検討を重ねていきたい.
  • 村尾 美明
    物理教育
    2001年 49 巻 6 号 548-549
    発行日: 2001/12/25
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
    弾性球が床に衝突するときに受ける撃力の大きさを簡単に推定する方法を見つけた。球の下面に朱肉をつけ,ある高さから白紙上に落下させると,衝突時の接触面が記録される。一方,秤の上の白紙に,朱肉をつけた球を押し付けると,力の大きさに応じた接触面が記録される。両者の接触面積の大きさを比べて,衝突時の撃力の大きさが推定できる。球と床との接触時間をストップウオッチで測定して,運動量変化と
    力積
    の関係から力を計算し,比較検討した。
  • 岡崎 良吉, 中島 恒夫
    物理教育
    1973年 21 巻 2 号 130-132
    発行日: 1973/06/30
    公開日: 2017/02/10
    ジャーナル フリー
  • 増子 寛
    物理教育通信
    2023年 190 巻 65-67
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/03/27
    ジャーナル 認証あり
    反跳しないボール(通称ハネナイトボール)と弾性的に反跳するボール(通称スーパーボール)を同じ高さから床に落とした時、スーパーボールが床から受ける
    力積
    は、ハネナイトボールが床から受ける
    力積
    の2倍になるが、それぞれのボールに作用する力の大きさの最大値は定かではない。スマートカートをばねと粘土を介してそれぞれ壁に衝突させることで、それらのモデル実験を行ったので報告する。
  • *須田 信一, 鈴木 康司, 佐宗 章弘, 澤田 秀夫
    理論応用力学講演会 講演論文集
    2006年 55 巻 2F03
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/03/25
    会議録・要旨集 フリー
    風洞用磁力支持天秤装置は供試体を磁気力により非接触で支持できる装置であり,これまで物体の抵抗係数の計測などに用いられてきた.一方でレーザーインパルスの
    力積
    計測では供試体の支持機構による影響から正確な計測が困難であるという問題があった.そこで本研究では風洞用磁力支持天秤装置での衝撃力計測の可能性を検討する.今回の実験では磁力支持された供試体と,力センサーとの間に撃力を発生させ,それぞれの出力から得られる
    力積
    を比較した.その結果,0.7 [mN-s]までの
    力積
    を0.1 [mN-s]以下の精度で計測できることが明らかになった.本研究ではその試験の内容と結果,および精度に関する考察について報告する.
  • 鶴巻 富貴子, 小出 馨, 佐藤 利英
    日本補綴歯科学会雑誌
    2001年 45 巻 1 号 80-92
    発行日: 2001/02/10
    公開日: 2010/08/10
    ジャーナル フリー
    目的: 本研究は, 有床義歯に適した咬合様式を明らかにすることを目的として, フルバランスド・オクルージョンとリンガライズド・オクルージョンの2種類間で食品破砕時の
    力積
    値についての比較検討を行った.
    方法: シミュレーターを用いて, フルバランスド・オクルージョンとリンガライズド・オクルージョンを構成した実験用義歯を使用し, 各種食品破砕時の垂直方向積分値 (前期・中期・後期), 水平方向積分値 (頬舌/前後方向, 前期・中期・後期) に及ぼす影響について検討を行った.
    結果: 各食品破砕時の総
    力積
    値は, いずれの方向成分でも, すべての食品でリンガライズド・オクルージョンが小さい値を示した. また, 各被験食品ごとの
    力積
    値では, ニンジン破砕において垂直方向・頬舌方向・前後方向のいずれの破砕時期においても, ピーナッツ破砕においては, 頬舌方向の前期以外のいずれの破砕時期においてもリンガライズド・オクルージョンが小さい値を示した. さらに, タクアン破砕においては, 頬舌方向の前期以外のいずれの破砕時期において, カマボコ破砕においては, 垂直方向・頬舌方向・前後方向のいずれの破砕時期においてともにリンガライズド・オクルージョンが小さい値を示した.
    結論: 両側性平衡が保たれているリンガライズド・オクルージョンは, 食品破砕
    力積
    値の垂直方向成分と水平方向成分においてフルバランスド・オクルージョンと比較して小さな
    力積
    値を示す傾向が認められた.
  • 深田 三夫, 藤原 輝男, 日下 達朗
    農業土木学会論文集
    1993年 1993 巻 165 号 23-32,a1
    発行日: 1993/06/25
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    人工降雨による室内水路実験を行い,雨滴衝撃の加わる流れの流砂量を調べた。限界掃流力以下の流れでも流砂が生じその量はある水深で極大値を示し,一定水深のもとでは降雨の総エネルギ(衝突エネルギ×落下頻度)に比例して増える。流砂量は降雨因子にも依存するため,無次元流砂量ΦL(=qs/(sgd3)1/2;qs:流砂量,S=σ/ρ-1,σ:砂粒の密度,d:砂粒径)と無次元掃流力ΨT(=U*2/sgd;U*:摩擦速度)で実験データを整理しても一曲線上にのらないが,無次元量φ(=qs(σ-ρ)gWd/(ρUaIV02);Ua:表面流速,I:降雨強度,Wd:砂粒の沈降速度,V0:水滴の衝突速度),II3(=h/Hmax;h:水深,Hmax:水中ドームの最大半径),ξ(=d/Hmax)を用いて整理できる。
  • 赤岩 滉太, 射手矢 岬
    武道学研究
    2019年 52 巻 Supplement 号 S_32
    発行日: 2019/09/05
    公開日: 2024/01/30
    ジャーナル フリー
  • 戸田 晴貴, 木藤 伸宏, 藤井 貴允, 石川 博隆, 佐々木 久登
    理学療法学Supplement
    2012年 2011 巻
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/10
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】 床反力前後成分
    力積
    値の大きさは,歩行速度と関連する.高齢者は,加齢に伴い床反力前後成分
    力積
    値の大きさが減少し,それにより歩行速度が低下する.また,過去の報告は,高齢者は歩行中の下肢関節の関節角度が減少し,関節角度変化量が減少することを示唆している.しかしながら,床反力前後成分
    力積
    値の大きさに対する下肢関節の角度変化量の影響ついて検討した報告は,我々が渉猟した範囲においてなされていない.本研究の目的は,高齢者の歩行時の床反力前後成分の大きさに対して,股,膝,足関節のどの関節の角度変化量の影響が大きいかを明らかにすることであった.【方法】 被検者は,65歳以上で歩行補助具および介助なしで歩行可能な高齢者40名(男性20名,女性20名)と若年者40名(男性20名,女性20名)であった.歩行に影響を及ぼす疾患を有しているものはいなかった. 課題動作は定常歩行とし,被検者は最も歩きやすい歩行速度で歩行した.運動学データは,赤外線カメラ8台を用いた三次元動作解析装置 VICON MX (VICON Motion Systems 社製) を用いて計測した.同時に床反力は,床反力計 (AMTI社製) 8枚を用いて計測した.得られた関節角度から立脚期中の股,膝,足関節角度変化量を算出した.床反力前後成分の大きさは,体重で正規化し,後方成分と前方成分のそれぞれの
    力積
    値を算出した. 統計解析には,SPSS 17.0 J for Windows (エス・ピー・エス・エス社) を使用した.床反力後方成分と前方成分の
    力積
    値の大きさに対し,股,膝,足関節の関節角度変化量が与える影響を分析するために,Stepwise重回帰分析を行った. 【倫理的配慮,説明と同意】 本研究の実施に先立ち広島国際大学の倫理委員会にて承認を得た.またすべての被検者に研究の目的と内容を説明し,文書による同意を得たうえで計測を行った.【結果】 男性高齢者の床反力後方成分
    力積
    値に影響を与える要因は,膝関節伸展角度変化量であり(adjusted R2 = 0.563),床反力前方成分
    力積
    値に影響を与える要因は,膝関節伸展角度変化量であった(adjusted R2 = 0.343).女性高齢者の床反力後方成分
    力積
    値に影響を与える要因は,膝関節立脚前期屈曲角度変化量と足関節背屈角度変化量であり(adjusted R2 = 0.640),床反力前方成分
    力積
    値に影響を与える要因は,膝関節伸展角度変化量と膝関節立脚後期屈曲角度変化量であった(adjusted R2 = 0.483).男性若年者の床反力後方成分
    力積
    値に影響を与える要因は,膝関節伸展角度変化量と足関節立脚初期底屈角度変化量であり(adjusted R2 = 0.551),床反力前方成分
    力積
    値に寄与する要因は,股関節伸展角度変化量と股関節屈曲角度変化量 であった(adjusted R2 = 0.779).女性若年者の床反力後方成分
    力積
    値に影響を与える要因は,膝関節伸展角度変化量と足関節立脚初期底屈角度変化量 であり(adjusted R2 = 0.551),床反力前方成分
    力積
    値に影響を与える要因は,膝関節伸展角度変化量であった(adjusted R2 = 0.210).【考察】 本研究の結果,男性若年者は床反力前後成分
    力積
    値に対して,股関節,膝関節,そして足関節のすべての下肢関節が影響を与えていたのに対して,男性高齢者は膝関節のみが影響を与えており,膝関節伸展運動に依存した床反力前後成分の制御を行っていることが明らかとなった.これらのことから,男性若年者と男性高齢者では歩行時の衝撃吸収と推進力生成に異なる関節を用いていることが明らかとなり,男性は加齢に伴い歩行時の足関節と股関節の機能が低下することが示唆される.女性の若年者と高齢者は,床反力前後成分
    力積
    値に対して主に膝関節運動が影響を与えていることが明らかとなった.このことは,男性が加齢に伴い足関節,膝関節運動,股関節の組み合わせから膝関節運動の依存に移行するのに対して,女性は若い年代から膝関節運動に依存した床反力前後成分
    力積
    値の制御をおこなっていることが推測される.また女性は,加齢とともに歩行時の衝撃吸収を足関節底屈運動と膝関節伸展運動の組み合わせから,膝関節屈曲運動のみに依存することが明らかとなり,加齢に伴い足関節機能が低下することが示唆される.【理学療法学研究としての意義】 本研究の意義は,加齢が歩行機能に及ぼす影響とその関節運動学的要因を示したことである.本研究の結果から,男性高齢者の歩行機能を維持向上するためには足関節と股関節の機能維持や改善に着目した運動療法の開発の必要性が示唆される.また,女性に対しては若い年代から股関節機能を向上させるための運動療法が必要であり,加齢変化に対しては足関節での衝撃吸収能力を維持向上させるための運動療法の開発の必要性が示唆される.
  • 黒部 恭史, 有賀 一朗, 矢島 英賢, 藤本 知宏, 百瀬 公人
    理学療法学Supplement
    2015年 2014 巻 O-0181
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/30
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】体重心の上方への移動速度は立ち上がり動作の成功に重要な要因の1つとされている。先行研究において,離殿後の体重心の上方への運動量が不十分であると立ち上がることができないと報告されている。トルクは身体運動とその原因となる力との関係を明らかとするために動作分析で用いられる。立ち上がり動作速度と下肢関節のトルクに関する研究では,離殿後に起こる下肢関節それぞれの筋トルクのピーク値に焦点を当てたものが多い。しかし,運動量の変化は力と時間の影響を受ける。つまり,力を示すピーク値だけでは運動量全体の変化を十分に説明できない。角
    力積
    は力と時間の積で表されるため,立ち上がり中の運動量全体の変化を説明するのに重要と考えられる。一般的に関節運動を起こす力は筋力,慣性力,重力が挙げられる。立ち上がり動作では筋力と慣性力は体重心を上方へ移動させるために働き,重力はそれらに拮抗する作用をもつと考えられる。また関節運動を起こす筋力,慣性力,重力を合計した力は正味トルクと呼ばれる。同じ動作を行う際に,筋力の作用(以下 筋トルク),慣性力(以下 相互作用トルク)が正味トルクに対して,筋トルクの割合は低く相互作用トルクの割合は高い方が筋の仕事が少なくより慣性力を利用し立ち上がっていると考えられる。しかし,動作速度が正味トルクに対する筋トルクの割合,相互作用トルクの割合にどのような影響を及ぼすかはまだ明らかではない。本研究の目的は,立ち上がり動作速度の違いが正味トルクの角
    力積
    に対する筋トルクの角
    力積
    の割合,各トルクの合計の角
    力積
    に対する相互作用トルクの角
    力積
    の割合に及ぼす影響を明らかとすることである。【方法】対象は健常成人男性15名(年齢24.7±5.1歳,身長170.5±3.5cm,体重61.7±4.4kg)とした。使用機器は三次元動作解析装置(MotionAnalysis社製)と床反力計(日本キスラー株式会社製)を使用した。立ち上がる椅子の高さは膝関節屈曲90°,下腿が床と垂直となるように被験者ごとに調整を行った。被験者は上肢を胸の前に組み足部が動かないように,できる限り遅く(以下 遅い),快適,できるかぎり速く(以下 速い)の3条件で立ち上がりの測定を行った。測定前には各条件で十分な練習を行い,各条件で3回測定を行った。Lagrangeの運動方程式から正味トルク,筋トルク,相互作用トルク,重力トルクを求め,被験者の体重で正規化を行った。また足関節では底屈方向,膝関節と股関節は伸展方向のトルクを正とし,それらを総和した値をサポートトルクとして,これ以降の解析で使用した。筋トルク,相互作用トルクそれぞれのサポートトルクの角
    力積
    は,臀部離床から体重心の上方速度が最大となるまでの区間を対象として求めた。データ分析は,正味トルクの角
    力積
    に対する筋トルクの角
    力積と相互作用トルクの角力積
    の割合を算出し,3回の平均値を使用した。速度条件間の比較には一元配置分散分析,多重比較検定にBonferroni法を用いた(p<0.05)。【結果】立ち上がり動作時間は,遅い6.87±1.10秒,快適2.80±0.48秒,速い1.46±0.26秒であった。正味トルクの角
    力積
    に対する筋トルクの角
    力積
    は,遅い946±441%,快適194±48%,速い91±32%で,すべの条件間に有意差を認めた(p<0.05)。正味トルクの角
    力積
    に対する相互作用トルクの角
    力積
    は,遅い12±25%,快適21±16%,速い37±20%で,遅いと速い,快適と速いとの条件間で有意差を認めた(p<0.05)。【考察】立ち上がり動作においてサポートトルクは体重心を上方へ移動させる力と捉えられる。速い立ち上がり動作では筋トルクの割合が低く,相互作用トルクの割合が高かった。このことから速い立ち上がり動作は筋の仕事量としては立ち上がりに有利であると考えられる。また動作速度が遅くなると筋トルクの割合が高くなった。遅い立ち上がり動作では体幹前傾角度が大きくなることや解析した対象区間が長くなることで,重力トルクが大きくなると予想される。一方相互作用トルクは速度に依存するため,遅い動作では小さくなる。これらのことから重力に打ち勝つために大きな力を発揮できるのは筋力のみであり,遅い立ち上がり動作では筋トルクの割合が高くなったと考えられる。本研究で用いた角
    力積
    は力と時間の積で表される面積であり,瞬間的な力は反映されない。そのため今後は各トルクを単位時間あたりに換算するなどして立ち上がり動作速度と運動力学的特徴の関係を更に検討する必要がある。【理学療法学研究としての意義】立ち上がり動作速度と運動力学的特徴を明らかとすることは,今後の臨床における立ち上がり動作分析の評価にとって有益な情報となる。
  • 建築學會論文集
    1942年 26 巻 159-163
    発行日: 1942年
    公開日: 2017/12/04
    ジャーナル フリー
  • 児島 義明, 浅見 高明, 松本 芳三, 竹内 善徳
    武道学研究
    1977年 10 巻 2 号 34-35
    発行日: 1977/11/30
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
  • 武藤 清
    建築學會論文集
    1941年 21 巻 246-251
    発行日: 1941年
    公開日: 2017/12/04
    ジャーナル フリー
  • 第1報 自脱型コンバインによる籾の損傷と発芽率について
    岩井 昭衛, 猪原 明成, 笠原 正行
    農作業研究
    1976年 1976 巻 27 号 14-20
    発行日: 1976/10/20
    公開日: 2010/02/09
    ジャーナル フリー
  • 児島 義明, 浅見 高明, 松本 芳三, 竹内 善徳
    武道学研究
    1978年 10 巻 3 号 50-56
    発行日: 1978/03/05
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    Ukemi has great weight with judo. It is an effective technique of keeping ourselves safe when we are hurled, it is indispensable for protecting us from pain or injury.
    This research deals with “the effacement of the impact by the use of the arm”which is one of the theories of ukemi.
    We have examined the effect on diminishing the impact by giving a tatami a sharp touch in comparison with the case of not using the arm.
    We have made experiments on each kind of nagewaza to see the impact, the order in which each part (the flat of the hand, the middle joint of the arm, the shoulder, and the hip) keeps in touch with a tatami and the intervals among them.
    This is the outcome of scientific research:
    (I) Concerning the effacement of the impact by the use of ukemi; the effect of ukemi is apparent to us judging from the maximum and impulse per second of ipponseoinage when it is the time for doing ukemi or not doing it.
    (II) We get the impulse of each nagewaza lined up in an order based on how large they are; (1) ipponseoinage (2) osotogari (3) haraigoshi and (4) sasaetsurikomiashi.
    (III) Concerning the impulse per second; (1) haraigoshi (2) ipponseoinage (3)sasaetsurikomiashi and (4) osotogari. Concerning three parts. (1) the part of hip (2) the part of back and (3) the part of arm.
    (IV) Concerning the time when ukemi is finished; ipponseoinage (0.204 sec.), osotogari (0.260 sec.), haraigoshi (0.191 sec.), sasaetsurikomiashi (0.174 sec.) and ouchigari (0.126 sec.).
  • 稲生 侑汰, 工藤 慎太郎, 下村 咲喜, 冨田 恭輔, 松下 智美
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 0341
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】歩行のPre Swing(以下PSw)において推進力を得るためにtoe rockerが作用する。Perryらによればtoe rockerとはTerminal Stance(以下TSt)に足趾が伸展することで足関節底屈筋群,足底腱膜及び足の内在筋の筋張力が高まり,PSwでそれらの筋のelastic recoilによって歩行の推進力を得る機能と報告している。そのため,TStで良好な筋張力を得ることやtoe rockerを起こすためには足関節底屈筋群や足底腱膜及び足部内在筋で足関節,足部を安定させる必要がある。また,青木らによれば糖尿病性神経障害患者で足趾に感覚異常がある場合toe rockerが欠如し,遊脚期に移行すると報告されている。そのため,足趾に感覚異常がある場合は立脚後期で歩行の推進力を得られない。そこで,関節安定性と関連を持つ固有感覚の1つとしてForce Sense(以下FS)に注目した。FSが低下していると足関節捻挫後の症例で足関節不安定性が高いと報告されている(Arnold,2006)。一方,関節位置覚も関節安定性に関与するが,先行研究によればFSは関節位置覚より関節安定性に寄与すると報告されている(Docherty.2004,2006)。今回,FSと歩行においての立脚後期の関係性を明らかにするため,歩行中に足趾が地面をpush offする運動と類似した母趾圧迫をFSの運動課題とした。本研究の目的は立脚後期の力学的パラメータとFSの関係性を明らかにし,FSがtoe rockerにどのように影響するかを証明することである。【方法】対象は健常成人男女40名66肢(男性;52肢,女性;14肢,年齢22.0±3.6歳,身長167.9±7.7cm,体重64.7±11.1 kg)とした。母趾圧迫力の計測には,床反力計(アニマ)を用いた。床反力計上に母趾のみを置けるように自作した測定装置を固定し,3秒間の圧迫における垂直分力を計測した。その際,測定肢位は椅子坐位で,椅子に大腿と骨盤・体幹を固定した状態で実施した。垂直分力から
    力積
    を算出し,体重で除した百分率を最大母趾圧迫力とした。最大母趾圧迫力とその値の50%値を目標値とし,対象者の主観でその値を目指して圧迫した際の誤差値を求め,最大母趾圧迫力で正規化し,FSとした。歩行中の運動力学的因子の分析には足圧分布測定器Win-podを用いて計測した。記録周波数は300Hzとし,裸足での歩行を1回計測した。なお,歩行率を113bpmにメトロノームで一定にし,十分な練習後に計測を行った。得られたデータから足底に加わった力を算出し,TSt,PSwの
    力積
    を算出した。また,TStにおけるMTP関節最大背屈角度(MTP角度)を算出した。MTP角度の計測は,記録周波数300Hzのデジタルビデオカメラ1台を用いて,側方から撮影し,Image-J(NIH)にて計測した。最大母趾圧迫力,FS,TSt・PSwの
    力積
    ,MTP角度の5パラメータに関して解析を行った。統計学的手法にはSpearman順位相関分析を用いた。なお,統計解析にはSPSS ver.18を用いて,有意水準は5%未満とした。【倫理的配慮,説明と同意】本研究は,すべての対象者に研究内容に関する説明を行い,紙面上にて同意を得てから実施した。【結果】各項目の中央値はFSで12.7%(4.7-17.9),最大母趾圧力で18.7%(15.9-23.2),MTP角度で56°(51-60.7),TStの
    力積
    で143.4%(114.6-164.3),PSwの
    力積
    で86.5%(77.2-101.0)であった。FSは最大母趾圧迫力(r=-0.174,p>0.05),MTP角度(r=-0.034,p>0.05),TStの
    力積
    (r=-0.054,p>0.05),PSwの
    力積
    (r=-0.146,p>0.05)のすべてで有意な相関関係は示さなかった。しかし,TStの
    力積
    とPSwの
    力積
    では有意な相関関係が示された(r=0.394,p<0.01)。【考察】われわれは,先行研究において,母趾圧迫力と歩行時の立脚後期のパラメータの関係を検討し,母趾圧迫力と歩行の関係性は低いと結論付けている。歩行時のtoe rockerは足趾の伸展によるelastic recoilが力源となる。つまり,足趾背屈による足の内在筋の伸張により,反発力が生じるために,toe rockerが生じると言える。しかし,足の内在筋の筋力が関与しないと考えられたため,その筋緊張を調整している固有受容器が強く影響するのではないかと仮説を立てた。そこで,今回はFSに注目した。しかし,結果からFSとtoe rockerは関係性がなかった。一方,TStの
    力積
    とPSwの
    力積
    には関係があった。toe rockerは歩行のPSwで起きてることからtoe rockerはTStに依存していることが示唆された。これらのことからtoe rockerは母趾圧迫力,FSに影響されず,TStが寄与している可能性がある。今後は,toe rockerとTStの関係性を深く検討していく。【理学療法学研究としての意義】toe rockerとFSの関係性はなかった。結果からPSwとTStの
    力積
    が関係した。従ってPSwはTStに依存している可能性が示唆された。これによりtoe rockerを作り出すためにはTStが重要である。
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