日本は地震が多い国であることから,私たちは震災時にどのような支援が行われているかに興味を持った。
そこで,実際に熊本県に足を運び,熊本地震の発生した時の状況や取組みなどの話を聞かせて頂いた。熊本調査の結果を踏まえて,私たちは災害時の効率的支援には,熊本地震の際に組織された「火の国会議」のような情報の一元化や共有ができる組織が必要であること,また多くの人を救助し,円滑な支援を行うには地域コミュニティの成立が不可欠であることを学んだ。これらを踏まえて,私たちは震災時の官民ネットワークの構築のために,情報を一元化,共有する組織を提案し,併せてその基盤となる地域コミュニティのあり方について提言する。
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