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クエリ検索: "加藤麻衣子"
62件中 1-20の結果を表示しています
  • 加藤 麻衣子, 麦島 秀雄, 山田 亜古, 七野 浩之, 陳 基明, 原田 研介
    日本小児血液学会雑誌
    2002年 16 巻 3 号 148-151
    発行日: 2002/06/30
    公開日: 2011/03/09
    ジャーナル フリー
    軽度の閉鎖性腹部外傷により, 十二指腸壁内血腫をきたした血小板無力症の7歳女児例を報告する.患児は11カ月時に血小板無力症と診断されていたが, 今回, 乳児を抱えて走っていて転倒し, 腹部を打撲, 2時間後から激しい腹痛と嘔吐を生じて来院した.腹部CT検査で十二指腸壁内血腫と診断した.Hbが7.4g/dlと減少していたため, 赤血球輸血を行った.絶飲食とし, 計30単位の血小板を輸血し, 保存的に経過を観察した.経時的に腹部エコー, CT検査を行ったところ, 血腫の縮小がみられ, 発症8日目から経腸栄養剤の経口摂取を開始した.経過は良好で30日目に血腫は消失した.血小板無力症の患者では, 軽度の打撲でも重篤な出血につながる場合があり, 今回, まれな十二指腸壁内血腫をきたした症例を経験した.慎重な経過観察やCT検査などによる積極的な出血部位の検索と適切な治療が重要と考えられた.
  • 根井 貴仁, 菅野 哲平, 齋藤 好信, 清家 正博, 弦間 昭彦
    気管支学
    2012年 34 巻 Special 号 S265-
    発行日: 2012/05/20
    公開日: 2016/10/29
    ジャーナル フリー
  • 寺町 政美, 中川 正嗣
    気管支学
    2012年 34 巻 Special 号 S265-
    発行日: 2012/05/20
    公開日: 2016/10/29
    ジャーナル フリー
  • ―RA教育入院パスの見直しを通して―
    *黒田 美智代, 小川 弘孝, 森 勝彦, 楠本 一幸, 植木 幸孝
    理学療法学Supplement
    2005年 2004 巻 850
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/04/27
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】当院リウマチ(以下,RA)・膠原病センターでは、RA専門内科医による外来診療を行っている。センターでは、RAクリニカルパス(以下,RAパス)入院を利用し、各種検査による全身チェックとRA患者教育をすすめてきた。しかし、RAパス入院患者における全身チェックとRA患者教育のニーズに個人差があることから、新たにRA全身チェックパスを作成し、既存のRAパスは検査項目を整理した上、RA教育入院パスとして稼動していくことになった。RA教育入院パス稼動にあたり、他職種との連携や情報の共有化、RA教育内容の充実についての検討を行った。
    【方法】RA教育入院パスに関わる職種(医師、センター看護師、病棟看護師、薬剤師、臨床検査技師、栄養士、MSW、PT、OT)の代表者で、RAパス表をもとに問題点と検討事項を抽出した。
    【問題点】1.各職種の指導内容が不明確
         2.入院前後のADL状況把握不十分
         3.RA教育入院パスのアピール不足
    【検討結果】
    問題点1について
    ・クリアファイルを利用し、指導内容書類を指導毎にファイリングし患者へ渡しておく。
    ・指導内容と退院後の問題点を電子カルテにレポートし他職種も参照できるようにする。
    問題点2について
    ・電子カルテにRA教育入院パス患者のソーシャル情報とADL状況のテンプレートを作成する。
    ・退院1ヶ月後のADL状況や退院後の問題点についてのアンケートを患者に対して実施し、退院後の指導内容の充実を図る。
    問題点3について
    ・RA教育入院パスのVTRを作成し、院内放送する。
    ・RA友の会でRA教育入院の紹介をする。
    ・RA教育入院修了証を作成し、患者のモチベーションを向上させる。
    【おわりに】RA教育入院パスの見直しに際し、各専門職種間での情報の共有化を中心とした検討を行った。情報の伝達手段としては電子カルテを有効活用し、情報の共有化を図りチームアプローチを深めていく。RA教育入院パスをより患者のニーズに沿ったものにするために、今後は指導内容の充実が課題となってくる。指導内容については各専門職種間でのスキルアップが必要であり、RA回診やRAカンファレンス、RA勉強会等を定期的に行っていく必要がある。また、RA教育入院パスをアピールし、早期RA患者へのパス適応をすすめていきたいと考えている。
  • *柏木 学, 伊藤 梢, 加藤 麻衣子, 秋本 貴子, 岡野 徳雄, 松岡 陽二, 伊藤 俊一
    理学療法学Supplement
    2005年 2004 巻 849
    発行日: 2005年
    公開日: 2005/04/27
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】高齢者や脳卒中片麻痺患者などの高齢慢性有疾患者において,ADLに与える因子は数多く報告されている.本邦の研究では,年齢,Brunnstrom stage,下肢筋力,四肢ROM,深部感覚,歩行能力などがADL評価と相関するとされている.中でも,ROMでは四肢に比べ体幹の可動域制限が多いとされているにも関わらず,四肢ROMとADLの相関に対しての論述に比べ,体幹柔軟性との関連について述べた詳細な報告はない.
     本報告の目的は,高齢慢性有疾患者に対する体幹の柔軟性向上がADLに与える影響を検討することで,効果的運動療法実施のための一助を得ることである.
    【対象と方法】対象は高齢慢性有疾患者40名(平均年齢78.8±10.8歳)とした.内訳は,中枢性疾患30名,神経学的脱落所見のない疾患10名であった.発症からの期間は,15.6±2.7(12ヶ月~19ヶ月)であった.
     方法は,全例にPost Isometric Relaxation(以下,PIR)exによる体幹筋のリラクゼーション訓練を施行し,訓練前後のFinger Floor Distance(以下,FFD),Functional Reach Test(以下,FRT),SLR,最大10M歩行時間,FIMの歩行項目(以下,歩行FIM),靴の着脱時間,およびADL変化を検討した.更に第1回目の測定日より3日以上を経過した状態で再評価を行い,効果の持続性と評価の再現性について検討した.
     PIR-exは2週間継続して行い,この間の即時的効果や意欲の変化に関してVisual Analog Scale(以下,VAS)を用いて検討した.解析には級内相関係数,Spearmanの順位相関係数,Kruskal-wallis H-test後,Mann-Whitney U-test with Bonferroni correctionにて検定を行った.また,この際の有意水準は5%とした.
    【結果と考察】PIR-ex施行時間は,全例1回1分以内で,平均施行回数は11.2±2.6回であった.ex後,FFD,FRT共に有意な改善が認められ,3日以降の再測定でもこの改善は維持されていた.また,この際SLRでは有意な変化を示さなかったことから,この改善は体幹柔軟性そのものの改善結果と考えられた.
    また,FIMによるADL評価では有意な改善は示さなかったが,靴の装着時間に有意な短縮が認められた.さらにex施行前に比べ,患者自身の活動性や意欲の向上が認められた.
     以上の結果は,たとえ高齢の慢性有疾患者であっても,体幹の柔軟性を向上させることが機能の一部に影響することが示され,運動療法を行う際には四肢のROMのみならず体幹の柔軟性改善へ配慮し,具体的ADLの項目に変化を与えることが重要なきっかけとなると考えられた.
  • *大原 洋子, 桑田 稔丈, 大久保 智明, 野尻 晋一, 山永 裕明, 米満 弘之, 坂田 俊一
    理学療法学Supplement
    2006年 2005 巻 1032
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/04/29
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】我々は訪問リハ利用者の日常生活評価として、FIM及び独自の日常生活評価を実施している。さらに生活活動度計(以下A-MES)による評価も行っている。今回、右片麻痺を伴った大腿骨頚部骨折例の退院後約1ヶ月の生活評価を行い、先行研究と比較し、退院後の生活状況を考察したので報告する。
    【方法】1.独自の評価表:ADL、IADLの実施状況と各生活行為が実施される頻度、行為にかかる時間、実施される空間、実施姿勢、介護者などの視点で評価。またその結果をもとに各行為が覚醒時間に占める割合を算出し活動性を評価。
    2.A-MES:日常生活における動作状態(臥位、座位、車椅子駆動、立位、歩行)を加速度センサーで計測し評価。計測時間内の被験者の動作状態、各動作の時間帯ごとの分布状態がわかる。問診と合わせることで日常生活の状態が読み取れる。
    3.計測事例:T氏、79歳男性、疾患名は右大腿骨頚部骨折、既往歴に脳梗塞による右片麻痺、要介護3、妻と二人暮しである。訪問リハは安定した在宅生活の獲得と、介護負担軽減の目的で開始。初回FIMは94点で、約一ヵ月後は96点である。セルフケアはほぼ安定し、パソコンなどの趣味活動へ取り組むようになってきている。
     4.分析方法
    (1)A-MESの測定結果をもとに、総務省の生活時間の配分を参考に生活活動を集計した
    (2)A-MESの測定結果をもとに、計算式に基づき、エネルギー消費量を算出した。
    【結果】(1)動作状態は歩行8分52秒、立位30分21秒、車椅子駆動42分17秒、坐位12時間16分52秒、臥位10時間21分01秒であった。
    (2)生活時間の配分は睡眠・食事などの1次活動が13時間32分、仕事・家事などの2次活動は無く、余暇時間などの3次活動が10時間28分であった。その内趣味活動は3時間39分であった。
    (3)エネルギー消費量は1502.9kcalであった。
    【考察】A-MESの結果からT氏は座位中心の生活である。諸家の報告と比較しても車椅子で離床した生活ができている。生活活動の内容は、総務省調査によると、T氏と同年代の一般高齢者では1次活動が12時間5分、2次活動2時間21分、3次活動9時間34分であり、うち趣味・娯楽の時間が56分である。T氏は1次活動がやや多く、3次活動はパソコンに取り組み始めたことから高くなっている。2次活動は消失しており、一般高齢者との大きな違いとなっている。エネルギー消費の面からみると、厚生省調査で1600kcal、加藤らの在宅片麻痺者を対象とした結果は1716±146kcalで、量的に見た活動は低かった。T氏の生活は量的側面で運動量がやや不足し、質的側面では2次活動が消失している。
    訪問リハにより介護予防や生活障害を改善する為には、生活全体を客観的に評価し、活動的な生活構造へと転換していく指標が必要であり、今後取り組みを継続していきたい。
  • 第2報 訓練効果とADL変化の追跡検討
    *伊藤 梢, 加藤 麻衣子, 柏木 学, 岡野 徳雄, 秋本 貴子, 宮崎 大, 松岡 陽二, 伊藤 俊一
    理学療法学Supplement
    2006年 2005 巻 1031
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/04/29
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】高齢慢性有疾患者では,年齢,Brunnstrom stage,下肢筋力,四肢ROM,深部感覚,歩行能力とADL評価との相関が高いとされている.しかし,体幹柔軟性とADLとの関連について述べた詳細な報告は殆どない.演者らは,第40回日本理学療法学術大会において,高齢慢性有疾患者に対する体幹の柔軟性向上訓練はADLに影響を与えることを報告した.今回,柔軟性向上の持続効果と身体機能およびADLとの関係を再検討することを目的に追跡調査を行った.
    【対象と方法】対象は,歩行能力や体幹柔軟性に2週間以上変化のない高齢慢性有疾患者50名(平均年齢79.0±6.4歳)とした.発症からの期間は,15.9±3.5ヶ月であった.方法は,全例にPost Isometric Relaxationでの体幹筋リラクゼーションex.(以下,ex.)を2週間施行した(初回ex.).ex.前後の評価としてFinger Floor Distance,Functional Reach Test,SLR,最大10M歩行時間,Timed Up and Go test,靴の着脱時間,FIM,運動実施前後のアンケートを行った.さらにex.終了から1ヶ月後に再評価を行った.その後,再ex.を2週間実施し,再ex.後の状態を評価して初回ex.からの変化を比較検討した.統計解析には,級内相関係数,Spearmanの順位相関係数,Willcoxon t-testを用い有意水準5%未満とした.
    【結果と考察】全てのex.後,体幹の柔軟性は有意に向上した.FIMによるADL評価での有意な改善は示さなかったが,靴の着脱時間は有意な短縮を認めた.1ヶ月後の再評価時には,初回ex.終了時に比べ柔軟性低下や靴の着脱時間の遅延等がみられたが,ex.開始前の状態にまで戻ることはなく,再ex.でSLR,FIM以外の全ての項目に有意な改善を認めた.また,アンケート結果では,動作の改善により,活動に対する自信が24%の者から53%で自信有りへと改善を示した.以上の結果から,身体機能の変化が期待しにくい高齢慢性有疾患者であっても,体幹柔軟性にアプローチすることで身体機能が変化することが示された.さらに,ex.休止による低下は1ヶ月以内に起こり,ex.再開により再び改善を認めたことから,体幹柔軟性に対しての定期的フォローアップは機能の維持・向上に必要であると考えられた.さらに,身体機能の改善は意欲や活動性の向上をもたらし,行動変容へも寄与する可能性が示唆された.
  • 鈴木 達也, 原 普二夫, 日比 将人, 加藤 充純, 近藤 知史, 佐藤 陽子
    日本小児外科学会雑誌
    2011年 47 巻 5 号 882-
    発行日: 2011/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 七野 浩之, 陳 基明, 谷ヶ崎 博, 大熊 啓嗣, 西川 英里, 下澤 克宣, 平井 麻衣子, 加藤 麻衣子
    日本小児外科学会雑誌
    2011年 47 巻 5 号 882-
    発行日: 2011/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 渡邊 善一郎
    日本小児外科学会雑誌
    2011年 47 巻 5 号 882-
    発行日: 2011/08/20
    公開日: 2017/01/01
    ジャーナル フリー
  • 廣田 菜々子, 鈴木 緑, 加藤 麻衣子, 柳原 茂人, 遠藤 英樹, 大磯 直毅, 川田 暁, 大塚 篤司, 田中 薫, 藤田 岳
    皮膚の科学
    2022年 21 巻 1 号 1-5
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/06/21
    ジャーナル 認証あり

    64歳,女性。初診の 1 年前に右外耳道癌と診断され,右外側側頭骨切除術,術後放射線療法ならびに化学療法を施行していた。術後 1 年後に右外耳道癌の再発を認めたため,ニボルマブ投与開始となった。開始後12日後より口唇びらんが出現し,四肢・体幹に紅斑が拡大したため,当科紹介受診となった。臨床症状,病理組織所見よりニボルマブによる Stevens-Johnson 症候群と診断した。ステロイドパルス療法,血漿交換,免疫グロブリン大量静注療法にて改善した。ニボルマブに関連する有害事象の重症化を防ぐためには早期の治療介入や集学的治療が必要であり,今後同様の症例報告の集積が望まれる。 (皮膚の科学,21 : 1-5, 2022)

  • 加藤 麻衣子, 三宅 宗晴, 大磯 直毅, 川田 暁, 露口 一成
    皮膚の科学
    2014年 13 巻 3 号 172-175
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/09/10
    ジャーナル 認証あり
    82歳,女性。数年前より右頬部に軽度そう痒を伴う皮疹が出現し,徐々に拡大してきた。初診時,右頬部に鱗屑と痂皮が付着する直径 6×4cm 大の境界比較的明瞭な紅斑局面を認めた。生検標本の病理組織検査で,乾酪壊死はなかったがリンパ球浸潤を伴った類上皮細胞肉芽腫を認めた。クオンティフェロン® TB ゴールドは陽性を示した。病理組織の Ziehl-Neelsen 染色で抗酸菌を認めなかった。生検皮膚からの結核菌 DNA の PCR は陰性であった。しかし生検皮膚から Mycobacterium tuberculosis が分離培養され,尋常性狼瘡と診断した。喀痰培養,胸部 CT を施行したが活動性の肺病変はなかった。臨床症状や病理所見より尋常性狼瘡の可能性を考えた際には,さまざまな検査法を用いて抗酸菌の存在を証明する必要があると考えた。(皮膚の科学,13: 172-175, 2014)
  • 山根 菜々子, 鈴木 緑, 加藤 麻衣子, 柳原 茂人, 大磯 直毅, 川田 暁, 大塚 篤司
    皮膚の科学
    2022年 21 巻 2 号 103-107
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/09/06
    ジャーナル 認証あり

    71歳,男性。初診の 2 ヶ月前より顔面に皮疹が出現し,当科初診時には顔面と四肢体幹に鱗屑を伴う紅斑,小膿疱を認めた。臨床症状および病理学的所見より毛孔性紅色粃糠疹と診断し,ステロイドと活性型ビタミン D3 の外用を開始したが改善が乏しく,エトレチナートとシクロスポリンの内服を併用した。その後皮疹の改善を認め,両剤を中止したところ再燃を認めた為,エトレチナートを再開した。しかしエトレチナート再開後爪甲剥離や口唇炎が生じた為,アプレミラストの内服を開始した。アプレミラスト開始後皮疹の改善を認め 5 週間後には皮疹は概ね消退した。毛孔性紅色粃糠疹は一部に難治例が存在するが,自験例ではアプレミラスト内服が有効であったため報告する。 (皮膚の科学,21 : 103-107, 2022)

  • 人間ドック (Ningen Dock)
    2018年 33 巻 2 号 377-387
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/28
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 緑, 立林 めぐ美, 三宅 雅子, 加藤 麻衣子, 栁原 茂人, 大磯 直毅, 川田 暁, 松尾 仁子
    皮膚の科学
    2018年 17 巻 2 号 70-74
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/12/14
    ジャーナル 認証あり
     80歳代,男性。初診の2ヶ月前より四肢屈側に紅色丘疹と紅褐色斑が出現し,生検の病理組織所見から皮膚サルコイドと考えた。ステロイド外用で加療していたところ,初診の1年半後より皮疹の拡大と潰瘍化を認めた。再度生検を施行し,necrobiotic xanthogranuloma と診断した。同時期に単クローン性免疫グロブリン血症も併発していた。プレドニゾロン内服にて皮疹は略治した。自験例の初発病変の病理組織で異物型巨細胞を伴う naked granuloma が見られ,皮膚サルコイドに類似していたことから,本症の発症機序にマクロファージが重要な役割を担っていることが示唆されると考えた。(皮膚の科学,17: 70-74, 2018)
  • 太田 志野, 河原 由恵
    Skin Cancer
    2021年 36 巻 1 号 26-32
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/06/30
    ジャーナル 認証あり

    59歳,女性。2年前から頭部に瘙痒を伴う皮疹が出現し,好酸球性膿疱性毛包炎が疑われ,加療されるも改善せず,当科を受診した。顔面に浸潤性紅斑,頭部に脱毛を伴う結節,紅色局面,躯幹上肢に苔癬化局面,丘疹を認めた。後頭部の皮疹より皮膚生検を施行し,毛包周囲に密な異型リンパ球および好酸球の浸潤を認めた。浸潤細胞は主にCD4陽性のT細胞であり,一部CD8,CCR4陽性でCD30は陰性であった。毛包向性菌状息肉症と診断し,ステロイド外用,ベキサロテン内服,電子線照射,モガムリズマブ点滴,CHOP療法,CEPP療法,NB-UVB照射,ボリノスタット内服,プレドニゾロン内服での加療を行った。

  • 人間ドック (Ningen Dock)
    2018年 33 巻 2 号 207-212
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/28
    ジャーナル フリー
  • 廣田 菜々子, 加藤 麻衣子, 中嶋 千紗, 柳原 茂人, 大磯 直毅, 諸富 真希子, 山本 俊幸, 川田 暁, 大塚 篤司
    皮膚の科学
    2022年 21 巻 4 号 328-332
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/04/04
    ジャーナル 認証あり

    60歳,女性。初診の10年前より頸部,胸部,両側足関節の疼痛を認め, 5 年前より手掌足底に皮疹が出現し掌蹠膿疱症と診断された。 2 年前より胸部に発赤,排膿が出現し,近医で切開排膿,抗菌薬投与にて治療されたが改善・増悪を繰り返していた。 1 ヶ月前より,前胸部の発赤,腫脹,疼痛を認め切開排膿や抗菌薬点滴を行われたが改善が乏しかったため当科を紹介受診された。当科初診時に前胸部に発赤,腫脹,熱感,膿瘍,膿疱,胸鎖関節部の疼痛,炎症反応の上昇を認めた。胸部 MRI では胸骨と皮下に広範囲の膿瘍を認めた。臨床所見と画像所見から SAPHO 症候群と診断した。抗菌薬投与と切開排膿で改善しなかったためアダリムマブの投与を開始した。アダリムマブ開始 2 週間後には皮膚症状と骨関節症状は改善し,約 4 ヶ月でほぼ消失した。その後 1 年継続によって寛解を維持できた。SAPHO 症候群で関節症状に加え,広範囲の難治性皮下膿瘍に対してもアダリムマブは有効な選択肢となることが示唆された。 (皮膚の科学,21 : 328-332, 2022)

  • 大木 庸子, 七野 浩之, 谷ヶ崎 博, 平井 麻衣子, 下澤 克宜, 米沢 龍太, 加藤 麻衣子, 宮下 理夫, 陳 基明
    日大医学雑誌
    2013年 72 巻 4 号 236-239
    発行日: 2013/08/01
    公開日: 2014/12/30
    ジャーナル フリー
    脾臓は人間の免疫機構において重要な臓器である.脾摘後の感染症は重篤化することがあり,OPSI として知られている.我々は遺伝性球状赤血球症で 6 歳時に脾摘を施行され,1 年後に 2 回の高熱を呈した女児を経験した.OPSI を疑い即時に抗生剤治療を開始したところ,症状の悪化を認めることなく退院した.OPSI 予防として,患者に感染予防の重要性の理解を促し,感染が疑われた際には適切な治療を迅速に行うことが重要である.
  • 遠藤 あゆみ, 七野 浩之, 陳 基明, 福原 淳示, 加藤 麻衣子, 梁 尚弘, 麦島 秀雄
    日大医学雑誌
    2009年 68 巻 3 号 211-214
    発行日: 2009/06/01
    公開日: 2010/02/19
    ジャーナル フリー
    血縁者間同種骨髄移植の経過中に Cyclosporine A (CsA) による Posterior Reversible Encephalopathy Syndrome (PRES) を合併した女児例を経験した.移植後 22日目に痙攣重積,意識障害を認め頭部 MRI で後頭葉から頭頂葉の白質にかけて T1 低信号,T2,FLAIR 高信号の病変を認めた.CsA の中止で臨床症状が改善し,頭部MRI 病変も消失し PRES と診断した.
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