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クエリ検索: "北村優衣"
9件中 1-9の結果を表示しています
  • 竹下 伸一, 谷口 裕亮
    農業農村工学会誌
    2019年 87 巻 10 号 821-824,a1
    発行日: 2019年
    公開日: 2022/06/20
    ジャーナル フリー

    宮崎県北部の高千穂郷・椎葉山地域は,2015年に世界農業遺産に認定された。認定の要因の一つである山腹用水路は,開削当時の素掘りの隧道などが老朽化しているが,費用対効果条件を満足できず事業着手が難しい状況にある。そこで山腹用水路を整備することは,高千穂郷・椎葉山地域の環境保全に寄与するという独自の効果を設定し,地域住民を対象に支払意思額を調査して効果を算定した。これに基づいて事業計画を策定した事例を紹介する。支払意思額には,地域住民の山腹用水路に対する理解の程度が反映されるため,近年実施された重要な啓発活動も併せて報告する。

  • 竹下 伸一
    農業農村工学会論文集
    2021年 89 巻 2 号 I_317-I_323
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/10/07
    ジャーナル フリー

    本研究では,中山間地域の農業を支える用水路の機能性評価に資することを目的に,用水路における直線距離に対する水路距離の乖離に着目した新しい指標として水路迂回度を提案した.まず,幾何学的な仮想用水路により指標の挙動を検証した.次に,189本の実際の用水路に適用して,谷や尾根など地形による水路の迂回との関係を検討した.その結果,水路の迂回度合いの大きさと,迂回数の増加につれて大きくなること,実際の用水路において谷や尾根によって迂回している様が数値化されていることを確かめた.加えて,この指標を用いて用水路の水路延長および取水口標高との関係を検討したが,明瞭な相関は得られなかった.

  • 竹下 伸一, 北村 優衣
    農業農村工学会誌
    2019年 87 巻 3 号 207-210,a2
    発行日: 2019年
    公開日: 2022/06/20
    ジャーナル フリー

    宮崎県北西部の5町村は高千穂郷・椎葉山地域としてその地域に根付く山間地農林業複合システムが評価され,2015年に世界農業遺産に認定された。本報ではそれら農業用水路の受益水田の標高分布,および敷設地周辺の傾斜角を解析して,地形的特徴を検討した。加えて文献調査により他地域の水路と比較しながら本地域の農業用水路の存在意義を考察した。その上で本地域の農業用水路を「水田灌漑水の供給を主目的とした農業用水路で,地形上の制約により区間の多くが山の斜面上に敷設された多面的機能を有す開水路」とし,その呼称を新たに山腹用水路と呼ぶことを提案した。

  • 竹下 伸一
    農業農村工学会誌
    2021年 89 巻 2 号 85-88,a1
    発行日: 2021年
    公開日: 2023/03/17
    ジャーナル フリー

    世界農業遺産認定の宮崎県高千穂郷・椎葉山地域では,山腹用水路群をその重要な構成要素として明記したが,このことに対する地域住民の認識は低かった。そこで,山間地域のため受益面積が狭小にもかかわらず,数多くの用水路を開削してきた地域の歴史を踏まえた指標として,面積水路長を検討した。これにより,山腹用水路の意義を捉え直すことが可能であるとして,講演やフィールドワークイベントを通して住民に対して意義を伝える活動を続けてきたところ,住民自らが山腹用水路と自身のルーツを結びつけたり,地域の歴史を振り返るような意識の変化を示す事例が見られるようになってきた。そこで,この一連の取組みを紹介する。

  • 赤尾 博史
    農業農村工学会誌
    2019年 87 巻 3 号 195-198,a2
    発行日: 2019年
    公開日: 2022/06/20
    ジャーナル フリー

    豊川用水では,管理施設における未利用再生可能エネルギーの有効利用を図るため,ダムや水路などへの小水力発電設備の設置を進めてきた。平成27年には,二川調節堰発電所および大島ダム発電所が運転を開始し,その後工事を進めてきた宇連ダム発電所,駒場池流入工発電所が平成30年3月から運転を開始することとなり,現在では4カ所の小水力発電設備をもって総発電電力1,057kWを発電可能となった豊川用水の取組みについて紹介する。

  • 細山田 真, 篠原 亮二, 小林 淳, 立石 晶洋
    農業農村工学会誌
    2019年 87 巻 3 号 203-206,a2
    発行日: 2019年
    公開日: 2022/06/20
    ジャーナル フリー

    豊川用水は,開水路,トンネル,サイホンなどさまざまな工種で構成されている水路システムであるが,道路や水道と違ってネットワーク化されておらず,代替ルートを持たないため,耐震性を有しない山岳水路トンネルの存在は,利水者と地域にとって大きなリスクとなりうる。また,無筋コンクリート覆工の山岳水路トンネルは,大規模地震発生時にアーチ部に発生するひび割れが覆工を貫通し,最悪の場合,覆工コンクリートが通水断面内に落下して通水阻害となることが懸念されたことから,覆工コンクリートの荷重落下に耐えうる内面からの補強工法を選定し,施工性,経済性から,FRPグリッド補強工法を採用することとしている。本報では,FRPグリッド補強工法のはく離に対する抵抗性を実証試験により確認した結果を報告する。

  • 吉久 寧, 山本 政彦
    農業農村工学会誌
    2019年 87 巻 3 号 187-190,a2
    発行日: 2019年
    公開日: 2022/06/20
    ジャーナル フリー

    豊川用水二期事業の実施により,豊川用水の大野系幹線水路は既設の幹線水路(開水路)と新設する併設水路(管水路)との「複合型水路システム」となる。部分的ではあるが二期事業の実施により併設水路が整備された幹線水路では複合型水路として複線化が図られ,これまで管理上の課題であった不断水での保守点検や改築補強工事,地区内調整池への効率的な洪水導水,事故・震災時の非常時通水,幹線水路下流部での需要変動への対応が可能となった。平成30年12月時点における併設水路を利用した複合型水路の管理について報告する。

  • 岩本 巧, 新美 潤
    農業農村工学会誌
    2019年 87 巻 3 号 191-194,a2
    発行日: 2019年
    公開日: 2022/06/20
    ジャーナル フリー

    豊川用水の受益地域は,古くから水不足に苦しみ,干天続きになると飲み水すら足りなくなる地域であった。第二次世界大戦後,食糧増産と失業救済を目的として昭和24年に国営豊川農業水利事業として着工したが,国土総合開発法の一環として作成された天竜東三河地域総合開発計画の中で,本事業は都市用水を含む総合利水事業となり昭和43年に完成した。豊川用水の完成後,受益地である東三河地域と湖西地域は,豊川用水の通水によって飛躍的な発展を遂げ,農業は日本屈指の農業地帯となり,上水道の整備により人口は増加,さらに品質の高い工業生産が行われ,農産物や工業製品は世界に輸出されるようになった。豊川用水がもたらした地域の発展について,水利用の変遷と併せて報告する。

  • 畔栁 英二, 服部 紘己, 外薗 友也
    農業農村工学会誌
    2019年 87 巻 3 号 199-202,a2
    発行日: 2019年
    公開日: 2022/06/20
    ジャーナル フリー

    豊川水系では,豊川用水が昭和43年6月1日に全面通水されてから平成30年で50周年となるため,受益地域のいたるところで水の大切さを思い起こす企画や,あらためて用水施設造成の偉業をたたえる催しが行われ,いずれも水源地域への感謝の念が再確認された。これらのイベント以前にも,豊川水系の受益市や豊川用水施設を受託管理している豊川総合用水土地改良区などがおのおのでさまざまな交流事業を実施しており,本報では,上下流交流の考え方を確認した後に,具体事例として豊川総合用水土地改区が行っている水源地域交流を紹介し,豊川水系の上下流交流の今後を展望していく。

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