無作為に選んだ仙台市内の
単身赴任
者168名に, 食生活状況を中心として調査を実施したところ, 次の結果を得た。
1) 仙台市内の
単身赴任
者は関東地方からが多く (東京, 神奈川等), 赴任年数は3年が多かった。年齢は40歳代以上が80%を占め, 全員が男性である。
2) 赴任地において常に配慮している点は, 家族の問題に関して, 40歳代が“子どもの教育”, 50歳代以上では“家族の健康”であり, 自分自身の問題に関しては全ての年代が“健康”である。
3)
単身赴任
の日常生活において, 最も苦労しているのは食生活であった。
4)
単身赴任
者の60%が規則的に食事を摂取し, 不規則者は夕食に多くみられた。
5) 食事作りに携わっているのは, 中高年齢層に多くみられた。
6) 摂食の量は中高年齢層ほど“腹8分目”を心がけている。
7) 偏食をしない者は68%であり, 偏食者は各年代に存在し, 長年の食習慣を改めるのは困難にみうけられた。
8) 食品群別摂取状況をみると, 米, 小麦製品は全ての年代が毎日摂取しており, 魚肉類, 卵, 大豆類は若年齢層ほど摂取頻度が高い。油脂類は中高年齢層ほど摂取頻度が低く, 若年齢層と比較して差がみられた。緑黄色野菜は淡色野菜に比較して, いずれの年齢層においても摂取頻度が低かった。牛乳, 小魚類, 海藻類は中高年齢層に摂取頻度が高かった。
9) 嗜好品の摂取頻度は, 酒は中高年齢層に, コーヒーは若年齢層に高く, タバコは30歳代に高く, 年代別特色がみられた。
10)
単身赴任
後は“太る”傾向にあり, 原因は, アルコール飲料の摂取量, 食事量等の増加, 運動不足, 食事の節制ができない, 等の理由であった。
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