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全文: "卵胞刺激ホルモン"
659件中 1-20の結果を表示しています
  • 牧田 和也
    女性心身医学
    2009年 14 巻 1 号 43-
    発行日: 2009/05/31
    公開日: 2017/01/26
    ジャーナル フリー
  • 坂口 謙一郎, 栁川 洋二郎, NINPETCH Nattapong, 河野 光平, 須田 智子, 吉岡 耕治, 片桐 成二, 永野 昌志
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2020年 113 巻 P-125
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/10/13
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】牛受精卵の需要増加に伴い,体内・体外胚生産の生産効率を高める卵胞刺激ホルモン(FSH)投与法の簡略化が求められている。我々は,尾椎硬膜外腔へのFSHの単回投与により,漸減投与よりも血中FSH濃度が高く推移し(Sakaguchi et al. Fertility 2020),過剰排卵が誘起でき,経腟採卵-体外受精における胚発生率が漸減投与よりも高くなることを明らかにした(Sakaguchi et al. JRD 2018)。本研究では,硬膜外投与により体外受精の胚発生率が向上した原因を解明するため,ゴナドトロピンにより制御され,卵子発生能に影響を与える性ステロイドホルモンの血中濃度をFSHの漸減投与および硬膜外投与で比較した。【方法】非泌乳期ホルスタイン種経産牛3頭に,腟内留置型プロジェステロン(P4)徐放剤およびエストラジオール(E2)安息香酸エステル 2 mgの筋肉内投与により卵胞波発現を同期化し,4日後にブタ下垂体由来FSH 30 AUを1日2回3日間に分割して筋肉内に漸減投与した。2~4ヶ月後,同じ牛の卵胞波発現を再度同期化した後,FSH 30 AUを尾椎硬膜外腔に単回投与した。両処置とも最初のFSH投与後48時間目にP4徐放剤を抜去し,プロスタグランジンF 25 mgを投与した。FSH投与開始後0~104時間目に採血を行い,血中P4,E2,アンドロステンジオン(A4)およびテストステロン (T)濃度を酵素免疫測定法により測定した。【結果】両群のP4,A4およびE2濃度に差異はなかったが,T濃度は硬膜外投与が漸減投与よりも低い傾向がみられた(P = 0.08)。P4徐放剤抜去後,P4濃度は直ちに低下し(P < 0.05),E2濃度は48時間目以降高くなった(P < 0.05)。【考察】硬膜外投与で血中T濃度が低い傾向がみられたことから,高いFSHによりTからE2への変換が漸減投与に比べて促進された可能性が示唆された。一方,血中E2濃度に差は見られなかったことから,卵胞内E2濃度やE2代謝に着目して研究を行う必要がある。

  • 郷家 彩, 飯野 佳代子, 加藤 大亮, 八子 英司, 加藤 幸雄, 太田 昭彦
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2013年 106 巻 OR2-21
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/09/10
    会議録・要旨集 フリー
    【背景】過排卵誘起では非下垂体由来のeCGやhCGが頻用される。これらは下垂体の卵胞刺激ホルモン(FSH),黄体形成ホルモン(LH)様の活性を持つが,効果の差異,投与個体での抗体惹起,感染因子のリスクなどの問題が存在する。一方,下垂体由来のFSHやLHも相互の夾雑の問題がある。本研究では,純度が保証される組換え体マウスFSH(rec-mFSH)の作製を行い,過排卵誘起活性を調べた。【方法】マウスFSHのαとβサブユニットcDNAを単一のベクターに組み込んだ遺伝子をCHO細胞に導入して,安定的にrec-mFSHを発現する細胞株を樹立し,培養上清として回収して,時間分解蛍光法による濃度測定,顆粒膜細胞を用いたアロマターゼ活性測定による力価の算出を行うとともに,過排卵誘起を検討した。【結果】rec-mFSHは培地1mlあたり1933ngで生産されており,力価は11.19 IU/µgであった。過排卵誘起では,7.5 IUで単発投与した群では過排卵は起こらなかったが,同量を12時間おきに5回投与した群と,賦形剤(polyvinylpyrrolidone(PVP))と共に1回および2回投与した群では過排卵が確認できた。特に,5回の頻回投与とPVP添加の2回投与では頻用されているeCGとほぼ同等の排卵数が得られることが確認された。【考察】頻回投与やPVP添加の投与により満足できる排卵数が得られたことは,持続的な卵胞発育がrec-mFSHによって引き起こされたことを示しており,また,PVP添加は体内での短い半減期を改善する効果をもたらしたと考えられる。賦形剤の使用によりrec-mFSHの必要量を減じることが帰来される。本研究により,過排卵誘起の活性を有するrec-mFSHの生産系が確立され,さらに,賦形剤の有用性が示唆された。今後,現在進めている組換え体マウスLHをrec-mFSHと組み合わせて,マウスのゴナドトロピンを用いたマウスの性腺機能調節機構の研究を展開する予定である。
  • 岡井 崇
    昭和医学会雑誌
    2002年 62 巻 6 号 357
    発行日: 2002/12/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 金子 浩之
    Journal of Reproduction and Development
    1995年 41 巻 6 号 j113-j120
    発行日: 1995年
    公開日: 2010/10/20
    ジャーナル フリー
    本研究は,ウシの卵胞発育の調節機序を個体レベルで明らかにする目的で,卵胞から分泌されるインヒビンおよびエストラジオールの卵胞刺激ホルモン(FSH)の分泌調節に果たす役割について検討したものである.主な成果は以下の通りである.1)雌ウシの発情周期では,末梢血中のFSH濃度は、卵胞の発育波の出現に先立ち上昇を示したが,発育波の出現にともない低下した.インヒビンの血中濃度は,発育波の出現に一致した上昇を示した後,主席卵胞の発育過程で高値に達したが,主席卵胞の退行および排卵にともない低下した.一方、過剰な卵胞の発育を誘起すると,血中のインヒビン濃度が顕著な上昇を示した反面,FSH濃度は著しく抑制された.これらの結果から,血中のインヒビン濃度は,分泌源である卵胞の成熟状態および数の変化を反映し,FSH濃度とは負の相関を示すことが明らかとなった.2)黄体期および卵胞期に抗血清の投与によって内因性のインヒビンを不活性化すると,FSHの血中濃度の顕著な上昇が観察された.このことから、インヒビンは発情周期全般にわたってFSH分泌の重要な抑制因子として働いていることが判明した.3)卵胞期に抗エストラジオール血清のみを投与しても,血中FSH濃度の有意な変化は認められなかった.しかし、抗エストラジオール血清と抗インヒビン血清を同時投与すると,FSH濃度の上昇が,抗インヒビン血清の単独投与後に比較して,長時間維持された.これらの結果から,エストラジオールは,インヒビンの作用を増強することによって,FSH分泌の抑制に関与しているものと推察された.以上の実験成績から,雌ウシのFSH分泌はインヒビンを軸として,エストラジオールなどのステロイドホルモンとの共同作用によって調節されていることが明らかとなった.また,卵胞は,インヒビンおよびエストラジオールを情報担体として,下垂体からのFSH分泌を調節することによって,自ら発育を調節しているものと推察された.
  • 持丸 雄太, 新堂 真実, 西田 真実, 金子 諒, 加藤 幸雄, 戸村 秀明
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2015年 108 巻 P-1
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/09/15
    会議録・要旨集 フリー
    【背景】下垂体に存在する性腺刺激ホルモン産生細胞(gonadotropes)は,黄体形成ホルモン(LH),卵胞刺激ホルモン(FSH)の合成,分泌を通じて生殖機能を制御している。これらホルモンの合成,分泌は,性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)により主に調節されている。近年,オートクリン,パラクリンにより産生された下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化ポリペプチド(PACAP),プロスタグランジンF2αやプロスタサイクリンなどが gonadotropesに作用し,LH,FSHの合成,分泌などを調節していることが明らかとなりつつある。これらgonatotropesの機能を調節するGnRH,PACAPやプロスタグランジン刺激は,すべてGタンパク質共役型受容体(GPCR)を介して受け取られている。そこでgonadotropesに発現しているGPCRの種類を調べることにより,新たなgonadotropes機能調節因子が明らかとなる可能性がある。今回我々は,OGR1と呼ばれるGPCRが性腺刺激ホルモン産生細胞株(LβT2)に発現していることを見出した。この受容体は細胞外プロトンを感知して活性化するという特徴を有する。【目的】プロトン刺激によりLβT2細胞応答が,どのように変化するのかを明らかにする。【方法】酸性化に伴う細胞内カルシウム濃度の変化を,fura2を用いて測定した。SRE-, NFAT-プロモーターをもつレポーター遺伝子を細胞に導入後,培養液のpHを変化させ,各々のレポーター遺伝子の活性を測定した。【結果】酸性化に伴い,細胞内カルシウムの一過性の上昇が観察された。またSRE-,NFAT-レポーターの活性化が観察された。【考察】下垂体組織内の局所的なpHの低下が,OGR1を介してgonadotropesの機能を調節している可能性がある。
  • 石橋 武彦
    家畜繁殖研究會誌
    1960年 5 巻 4 号 142-144
    発行日: 1960/03/31
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
  • 榊原 弘之, 工藤 秀男, 清水 清, 鈴木 達行
    日本獣医師会雑誌
    1993年 46 巻 4 号 295-297
    発行日: 1993/04/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    肥育され過肥状態にある黒毛和種53頭について豚下垂体前葉性卵胞刺激ホルモン (FSH-P) の28mgあるいは15mgを減量投与する過剰排卵処置を施したところ, 回収卵数と移植可能胚数は前者ではそれぞれ6.0±3.6個 (mean±SD) と2.8±2.1個であったのに対し, 後者ではそれぞれ9.9±6.1個と7.8±5.2個となり, 後者でともに有意に多い (P<0.05) 成績が得られた.FSH-P 28mg投与群では回収により胚の得られなかったものおよび移植可能胚の得られなかったものが7/41頭 (17%), 13/41頭 (32%) であった.これに対しFSH-P 15mg投与群では回収により胚の得られなかったものはなく, 12頭全頭 (100%) から移植可能胚が得られた.また, FSH-P 28mgと15mg投与群における回収卵数に対する移植可能胚数の割合はそれぞれ46%(113/246) と79%(94/119) であり, ホルモン投与量の少ない後者で有意に高い (P<0.05) 成績が得られた.これらの結果から, 過肥の黒毛和種牛ではホルモンの投与量を低減することにより過剰排卵効果の高まることが明かになった.
  • 猪熊 道仁, 大澤 健司, 原 茂雄, 懸田 和子, 渥美 孝雄, 渡辺 元, 田谷 一善, 三宅 陽一
    日本獣医師会雑誌
    2006年 59 巻 11 号 746-749
    発行日: 2006/11/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    顆粒膜細胞腫に罹患した黒毛和種牛2例 (症例A: 12歳9産および症例B: 4歳2産) を内分泌学的に検索した.症例Aは罹患卵巣摘出の213日前から170日前までと9日前から摘出後10日まで, 症例Bは罹患卵巣摘出の85日前から摘出後2日まで連日頸静脈より採血し, 血漿中エストラジオール17-β, プロジェステロン, テストステロン, インヒビンおよび卵胞刺激ホルモン (FSH) 濃度をラジオイムノアッセイにより測定した.両症例とも採血期間を通して明瞭な発情徴候や異常な性行動は観察されなかった.両症例においてインヒビン濃度は高値で推移した後, 罹患卵巣摘出後に急減した.いっぽう, FSH濃度は罹患卵巣摘出後に上昇した.以上の結果から, 本症のインヒビンには生物活性があり, 血中インヒビン濃度の上昇が本症の診断に有用な所見になることが示唆された.
  • 山本 政生, 大江 正人, 藤井 千春, 鈴木 達行
    日本獣医師会雑誌
    1993年 46 巻 7 号 554-556
    発行日: 1993/07/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    牛の過剰排卵処置にポリビニルピロリドン (PVP) を溶媒とした豚下垂体由来の卵胞刺激ホルモン (FSH-R) の1回投与の有効性について検討した. 試験区では16頭の牛にFSH-R30mgを30%PVP溶液10mlに溶解して筋肉内に投与した. 対照区では26頭の牛にFSH-Rを蒸留水に溶解して総量28mgを1日2回4日間減量投与した. その結果, 回収卵および胚数と移植可能胚数は試験区と対照区の間に有意差はみられなかったが, 移植可能胚率は試験区で76.6%(72/94個) であり, 対照区の57.7%(83/144個) に比べて有意 (P<0.05) に高かった. 胚回収日の血中プロジェステロン値は試験区と対照区で有意差はみられなかった. これらの結果から, PVPを溶媒としたFSH-Rの筋肉内1回投与は牛の過剰排卵処置の方法として有効であることが認められた.
  • 石井 直子, 金子 重雄
    日本病院薬学会年会講演要旨集
    1991年 1 巻
    発行日: 1991/06/25
    公開日: 2019/03/15
    会議録・要旨集 フリー
  • 伏井 実穂子, 宮野 隆
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2019年 112 巻 P-45
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/09/27
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】初期胞状卵胞から採取したウシ卵母細胞を体外で発育させるには,卵母細胞と顆粒膜細胞間の物理的な結合の維持が重要である。本研究では,卵母細胞と顆粒膜細胞/卵丘細胞の結合を担うTranszonal Projection(TZP)を消失させた裸化卵母細胞を,新たに準備した壁顆粒膜細胞と共培養し,卵母細胞と顆粒膜細胞の結合が形成されるかについて,TZPを指標に調べた。また,TZPの形成に及ぼす卵胞刺激ホルモン(FSH)の影響を調べた。【方法】直径0.5~0.7 mmのウシ初期胞状卵胞から卵母細胞−卵丘細胞複合体を採取し,卵母細胞を裸化した後,αMEMを基礎培養液とした培養液中で24 時間培養し,TZPを消失させた。次いで,裸化卵母細胞を,初期胞状卵胞から別途準備した壁顆粒膜細胞と,培養液のマイクロドロップ中で24 時間共培養し,複合体を再構築させた。実験区にはさらに0.001 IU/ml FSH(rhFSH)を添加した。複合体をメンブレンインサート上に載せ,さらに培養した。卵母細胞の裸化24 時間後,壁顆粒膜細胞との共培養開始24,48,72 時間後の卵母細胞をAlexa Fluor 488 Phalloidinで染色後,共焦点レーザー顕微鏡で画像を取得し,TZP数を数えた。【結果】卵母細胞の裸化24 時間後,TZPのほとんどは消失した。壁顆粒膜細胞との共培養開始24 時間後,卵母細胞との間にTZPの形成が認められた。共培養開始後,時間の経過とともにTZP数は増加し,72 時間後には,裸化処理前の卵母細胞と同等となった。壁顆粒膜細胞との共培養開始後,FSH添加区では,無添加区と比べてTZP数の増加は緩やかであった。以上の結果から,裸化卵母細胞と壁顆粒膜細胞を共培養すると,壁顆粒膜細胞からTZPが伸長し,卵母細胞との間にTZPが形成されることが示された。また,FSH添加によりTZPの形成は遅れると考えられる。

  • 伏井 実穂子, 山田 理愛, 宮野 隆
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2018年 111 巻 P-21
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/09/21
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】ウシの初期胞状卵胞から採取した卵母細胞の体外発育培養には,これまで主に卵母細胞−卵丘細胞−壁顆粒膜細胞複合体(OCGC)が用いられてきた。本研究では,卵母細胞−卵丘細胞複合体(OCC)を用いて,卵母細胞の体外発育培養を試みた。また,発育培養においてOCCに及ぼす卵胞刺激ホルモン(FSH)の影響について調べた。【方法】直径0.5~0.7 mmのウシの初期胞状卵胞から採取した直径90~105 µmの卵母細胞を含むOCCを,10 ng/mlアンドロステンジオンおよび10 ng/mlエストラジオール17βを添加した培養液中で培養した。対照として,OCGCを同様に培養した。また,培養液にさらに0.001~0.05 IU/ml FSH(rhFSH)を添加した。培養期間中の複合体のドーム様構造形成,培養後の卵母細胞の直径および核相を調べた。発育培養後,卵母細胞を体外成熟培養し,卵母細胞の成熟能力の獲得を調べた。【結果】OCGCでは培養4 日後,OCCでは培養7 日後にドーム様構造が形成され始め,ともに80%以上で形成された。またOCCでは,OCGCと同様に,卵母細胞は直径約120 µmへと発育し,成熟培養したところ,ともに約80%の卵母細胞が第二減数分裂中期(MII期)へと成熟した。OCCを0.001~0.05 IU/ml FSHを添加した培養液中で培養すると,いずれの濃度においてもOCCの直径は増加し,ドーム様構造の形成開始日が早まった。0.001 IU/ml FSH添加区では,発育培養後の卵母細胞の直径はFSH無添加区よりわずかに小さかったが,退行卵母細胞は無かった。また成熟培養後,80%以上の卵母細胞がMII期へと成熟した。一方,0.005 IU/ml以上のFSH添加区では,発育培養後,退行卵母細胞の割合は高くなった。以上の結果から,OCCでも卵母細胞は発育して成熟能力を獲得すること,FSHは発育培養期間中のOCCのドーム様構造の形成を早め,0.001 IU/ml FSHでは退行卵母細胞の割合を低下させることが示唆された。

  • 中村 翔, 木村 康二, 美辺 詩織, 大石 真也, 大蔵 聡, 松山 秀一
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2016年 109 巻 OR2-27
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/09/16
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】現在行われている過剰排卵処置では,回収胚の数と品質にばらつきが出るといった問題が度々生じている。また,現在の過剰排卵処置では,黄体形成ホルモン(LH)分泌の抑制が起こることが知られており,このLH分泌抑制が卵子の成熟過程に影響を及ぼし,前述した問題を引き起こすと考えられるが,その改善は未だなされていない。視床下部弓状核に局在するニューロキニンB,ダイノルフィンおよびキスペプチンが共存するKNDyニューロンとよばれるニューロン群は生殖機能の制御に重要な役割を果たすと考えられており,近年,ウシにおいてニューロキニンB受容体作動薬であるsenktideの末梢投与がLH分泌を亢進することが報告されている。そこで本研究では,ウシの過剰排卵処置時においてsenktideの末梢投与が,性腺刺激ホルモン分泌および回収胚の品質に及ぼす影響について検討を行った。【方法および結果】黒毛和種繁殖雌牛(n=12)を用い,ブタ卵胞刺激ホルモン製剤を3日間漸減投与することにより過剰排卵処置を行った。過剰排卵処置開始72時間後からニューロキニンB受容体作動薬であるsenktide(30または300 nmol/min)を静脈内に2時間投与し,投与前後におけるLHの分泌動態を調べた。また,発情後7日目に採胚を行い,回収胚の品質をIETSグレードで評価するとともに,CodeⅠまたはCodeⅡの胚盤胞期胚からRNAを抽出し,DNAマイクロアレイおよびQPCR解析を行った。過剰排卵処置牛へのsenktideの末梢投与は,LH分泌を亢進した。また,senktideの投与により回収胚に対する高品質胚の割合が増加した。さらに,胚における遺伝子発現パターンが変化し,シトクロム酸化酵素1などの代謝亢進に関与する遺伝子発現が上昇した。以上の結果から,過剰排卵処置牛へのsenktideの投与はLH分泌を亢進させるとともに,胚における代謝亢進に関与する遺伝子発現を上昇させ,胚の品質を向上させる可能性が示された。

  • 高島 誠司, 正木 魁人, 黒木 俊介, 藤森 祐紀, 保科 和夫, 岡 賢二, 天野 俊康, 塩沢 丹里, 石塚 修, 保地 眞一, 立花 誠, 八木 瑞貴
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2016年 109 巻 OR1-14
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/09/16
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】GDNFに次ぐ真正の精子幹細胞増殖因子としてFGF2が同定された。本研究は,FGF2の精巣内発現動態,発現制御メカニズム及び精巣内機能をGDNFと比較することで2つの因子の役割の違いを明らかにすることを目的とした。【方法】マウス精巣サンプルについては,加齢過程,生殖細胞欠損モデル(ブスルファン(44 mg/kg b.w.)処理),再生モデル(ブスルファン(15 mg/kg b.w.)処理),レチノイン酸過剰投与モデル(750 µg/body),下垂体切除モデル(日本SLCより入手)を準備し,免疫染色,定量的RT-PCR,ウェスタンブロットに供した。セルトリ細胞は,セルトリ細胞特異的にヒトNGF受容体を発現するミュータントマウスよりMACSTMを用いて純化した。【結果】まず,精巣におけるFgf2の発現挙動を既知の自己複製因子Gdnfと比較した。Gdnfは加齢に伴い発現低下する一方,Fgf2はどの週齢でも高発現を示した。精上皮周期にそった発現挙動比較では,GDNFが中期で高発現する一方,FGF2は中期に加え前期でも高発現していた。Fgf2発現細胞は既報のセルトリ細胞ではなく生殖細胞及び精巣間質細胞であった。精巣再生モデルではGdnf同様Fgf2の発現も上昇し,精巣再生への寄与が示唆された。FGF2タンパク質の精巣内発現はヒトを含むほ乳類で保存されていた。Fgf2の発現制御メカニズムの解析では,視床下部-下垂体軸の関与が示される一方,レチノイン酸シグナルは関与しないことが示された。Gdnfについても同様の検討を行い,既報通りレチノイン酸投与によるGdnf抑制が確認されたが,下垂体切除についてはGdnf発現上昇という,定説『下垂体由来卵胞刺激ホルモンがセルトリ細胞のGdnf発現を促進する』とは逆の結果が得られた。現在,精巣におけるFGF2の機能について検討中である。

  • 鈴木 治, 小浦 美奈子, 野口 洋子, 山田-内尾 こずえ, 松田 潤一郎
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2013年 106 巻 P-60
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/09/10
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】原始卵胞の活性化を促すPTEN抑制剤と卵胞刺激ホルモン併用による新しいマウスの排卵誘起法が有望であることを第54回日本卵子学会にて報告した。本研究ではPTEN抑制剤の投与によるマウス卵巣の組織学的変化を観察した。【方法】本研究では誘起排卵低反応系統のA/J系マウスを使用した(平均排卵数9.5個)。PTEN抑制物質のDipotassium Bisperoxo(picolinato)oxovanadate (V)(bpV(pic),Enzo)の用量と作用時間を調べるため,28日齢雌マウスに1個体当たり3 μg,30 μgの2用量および対照量(0 μg)をリンゲル液に溶かして投与後,1,2,3,4日目に2匹ずつ,安楽殺後に卵巣を採取した。10%中性緩衝ホルマリンで固定後,常法により卵巣のヘマトキシリンエオジン染色切片を作成した。顕微鏡下で組織像を観察した。【結果】コントロール群の卵巣では,徐々に胞状卵胞数が減少する傾向が見られた。3 μg投与群では1日目は胞状卵胞が少ないが,2日目に増加傾向にあり,その後徐々に数が減っていくようであった。30 μg投与群では,全ての期間で小さめの胞状卵胞が一定数存在するが,2日目には減少傾向が見られた。【考察】前回の報告では30 μgのbpV(pic)を投与後,2日目にPMSG,4日目にhCGを投与した場合,誘起排卵数がコントロールに比べ低かった。これは組織学液観察からもbpV(pic)投与後2日目の胞状卵胞数の少なさと小ささによるものと思われた。一方,3 μg投与群では3日目か4日目をPMSGの時期としたが,組織学的にはむしろ2日目の方で胞状卵胞数が多く,より早い時期にPMSGを開始すべきと思われた。このようにPTEN阻害剤は数的にも質的にも卵胞発育を変化させることから,PMSGとhCGの投与タイミングを調整することに,より卵胞発育が向上すると思われた。
  • 後藤 侑, 遠藤 なつ美, 永井 清亮, 大蔵 聡, 若林 嘉浩, 田中 晃, 松井 久典, 日下 雅美, 岡村 裕昭, 田中 知己
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2013年 106 巻 P-50
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/09/10
    会議録・要旨集 フリー
    【背景】キスペプチン誘導体であるTAK-683は去勢雄ヤギにおいて黄体形成ホルモン(LH)分泌を小さい振幅で長時間刺激することが示されている。本研究ではヤギの卵胞期にTAK-683を投与し,卵巣活動および性ホルモン分泌に及ぼす影響を検討した。【材料と方法】予備実験として卵巣摘出ヤギ(OVX)3頭を供試した。TAK-683(50 μg/頭)を静脈内に投与し,6分間隔6時間の頻回採血を行い,LH分泌動態を観察した。本実験では正常な発情周期を営む雌ヤギ(Intact)5頭を反復供試した。排卵日をDay0(第1回排卵)とし,Day10にプロスタグランジンF(PGF) 2mg/頭を筋肉内投与して黄体退行を誘起し,その12時間後に処置群(n=4)にはTAK-683(50 μg/頭),対照群(n=4)には生理食塩液を静脈内に一回投与した。採血は,Day0からPGF投与後に観察された排卵(第2回排卵)に続く排卵(第3回排卵)まで連日もしくは隔日,さらにPGF投与直前(0時間)から96時間は6時間間隔で行い,血漿中LH,卵胞刺激ホルモン(FSH),プロジェステロン(P4)およびエストラジオール-17β(E2)濃度を測定した。また超音波画像検査をDay0から第3回排卵まで隔日または連日で行い,卵胞および黄体の変化を観察した。【結果】OVXおよびIntactともに,TAK-683投与後LH濃度の上昇が観察されたが,上昇の振幅はIntactにおいて個体差が大きかった。本実験において,TAK-683投与後6時間の処置群における平均LHおよびFSH濃度は対照群に比べ有意に高かった。一方,処置群における血中E2濃度は対照群に比べて投与後有意に低下した。第2回排卵において,処置群の排卵卵胞の最大直径は対照群に比べて有意に小さく,さらに処置群では第2回排卵後の黄体期における血中P4濃度の低下が観察された。【結論】卵胞期におけるTAK-683の投与は性腺刺激ホルモン分泌を刺激し,未成熟卵胞の排卵につながることが推測された。
  • 大越 勝広, 池田 光美, 古澤 軌, 徳永 智之
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2012年 105 巻 P-71
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/04
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】当研究室で樹立されたウシ胚性幹細胞(第103回本学会)のキメラ形成能の検討および胎盤への分化に問題が認められた体細胞核移植卵(第104回本学会)の着床補助などに有効利用が期待される4倍体胚の作製を目的に,第2卵割を抑制した作製法と体外発生能を検討した。【方法】食肉処理場より得られたウシ卵巣の小卵胞から採取した卵丘・卵子複合体を10%ウシ胎子血清,卵胞刺激ホルモン,エストラジール17βを添加したTCM199液で体外成熟培養後,体外受精に使用した。媒精開始から30時間目の2細胞期胚を用いて,サイトカラシンDによる分裂抑制によって4倍体の作製を試みた。まず,2.5μg/mlの濃度で処理時間を検討(0~24時間)し,ついで,処理濃度(0~12.5μg/ml)を検討した。サイトカラシンD処理後,サイトカラシンD無添加のIVD101液(機能性ペプチド研)で,5%CO2,5%O2,90%N2の条件で体外培養を継続した。体外培養後の胚盤胞への発生率,胚盤胞の細胞数および染色体数を計測した。【結果】0~24時間処理した卵子の20~100%が分裂を再開し,6~60%が胚胞へ発生したが,処理時間の増加にともなって有意に発生率が低下した(P<0.05)。染色体数により倍数性を調べた結果,6時間処理では82%が2倍体で,18%が4倍体だった。12時間処理では2倍体が14%,4倍体が50%であった。胚盤胞への発生率と倍数性から,2.5μg/mlで12時間処理を基本として,サイトカラシンD濃度の検討を行った結果,0~12.5μg/ml処理により85~100%の卵子が分裂を再開し,19~65%が胚盤胞へ発生した。以上の結果から,サイトカラシンDを2.5μg/mlで12時間処理することにより,ウシ4倍体胚の作製が可能であることが示された。
  • 小川 晃, 家村 隆一
    日本薬理学雑誌
    2008年 131 巻 2 号 139-148
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    フォリスチム注は,遺伝子組換え技術の応用により製造される卵胞刺激ホルモンである.従来の尿から精製された性腺刺激ホルモン製剤と比較すると,タンパク質など尿由来の夾雑物を含有しない,ロット間のバラツキが少ない,卵胞刺激ホルモン作用を特異的に示す等の特徴を有する.2007年1月現在,世界90カ国以上で承認され,海外でフォリスチムを用いて生まれた子供の数は既に100万人を超えていると考えられる.本邦では2005年に体外受精・胚移植等の生殖補助医療の領域で「複数卵胞発育のための調節卵巣刺激」の効能で承認され,2007年には「視床下部-下垂体機能障害に伴う無排卵及び希発排卵における排卵誘発」の効能で承認され,薬価収載された.臨床試験の成績から複数卵胞発育のための調節卵巣刺激では,内因性の黄体化ホルモン分泌が保たれておりフォリスチム単独で卵巣刺激が可能と考えられる.排卵誘発では低ゴナドトロピン性性腺機能障害はフォリスチムによる単独での治療の対象外となるが,フォリスチムを用いた低用量漸増法は多胎や卵巣過剰刺激症候群のような副作用の予防に有効と考えられる.
  • 小西 一之, 鈴木 一男
    Journal of Reproduction and Development
    1994年 40 巻 5 号 j13-j17
    発行日: 1994年
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
    黒毛和種供胚牛の過剰排卵処理に影響を及ぼす要因を調べた.卵胞刺激ホルモン(FSH)を用いて過剰排卵処理した野外での成績の中から,反復処理の影響を除くために,個々の牛における第1回目の過剰排卵処理のみを対象とし,その成績(回収卵数,正常胚数)について供胚牛の産次(4水準),FSH投与量(4水準)および季節(4水準)を要因として取り上げ,分散分析を行ってそれらの影響を検討した.その結果,産次について有意な影響を認めたが,FSH投与量と季節についてはその影響を認めなかった.また,産次とFSH投与量,産次と季節,FSH投与量と季節の交互作用は認められなかった.そこで,同成績について,産次についてのみ取り上げ,未経産,初産,2産,3産,4産,5産,6産,7~9産および10産以上の9水準を設定して,分散分析を行って検討した.その結果,回収卵数,正常胚数とも未経産の成績が最も悪く,産次の進行と共に成績は上昇し,回収卵数が5産,正常胚数は6産がピークとなるパターンがみられた.
    これらの結果から,黒毛和種供胚牛におけるFSHを用いた過剰排卵処理においては,産次ないしは年齢がその成績に大きな影響を及ぼすことが示された.
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