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クエリ検索: "友利正"
19件中 1-19の結果を表示しています
  • 上田 康博, 三崎 智範, 林 雅之, 松本 直幸, 大橋 義徳, 木村 光宏
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2019年 62 巻 1 号 97-98
    発行日: 2019/01/01
    公開日: 2019/05/21
    ジャーナル 認証あり
  • 斉藤 元央, 田中 健二, 辻本 和之, 泰永 募
    中部日本整形外科災害外科学会雑誌
    2015年 58 巻 5 号 963-964
    発行日: 2015/09/01
    公開日: 2015/12/18
    ジャーナル 認証あり
  • 河田 芳秀, 足立 善昭, 石井 宣一, 榊 経平, 川端 茂徳, 関原 謙介
    臨床神経生理学
    2012年 40 巻 2 号 82-87
    発行日: 2012/04/01
    公開日: 2014/08/20
    ジャーナル フリー
    計測した腰部神経誘発磁場からその発生源である神経電気活動を再構成する実験を行った。対象は健常な成人5名 (21–32 歳; 平均 25.4) で, 脛骨神経を両足関節部内果後方で電気刺激し, 下位腰椎の背側皮膚上から神経誘発磁場を測定した。そして計測した磁場データに対して空間フィルターを適用して神経電気活動の再構成を行った。その結果, 5例全てで腰部の神経電気活動が尾側から頭側に向かって伝播する様子を再構成することにより可視化に成功した。
  • 友利 正行, 藤井 儔子
    日本薬理学雑誌
    1986年 87 巻 3 号 323-329
    発行日: 1986年
    公開日: 2007/03/02
    ジャーナル フリー
    成熟ラットにおけるl-アドレナリン血圧反応の性差(友利,1986)について正常ラットと去勢ラットを用いて検索した.血圧はtail-cuff法により測定した.雄ラットのl-アドレナリン50 μg/kg皮下注射による持続的血圧上昇は,フェントラミン50 μg/kg皮下投与によりほぼ完全に拮抗され,雌の血圧は低下傾向となった.プロプラノロール200 μg/kg皮下注射前処置によりl-アドレナリン投与後の昇圧反応が増強されたが,雌においてより著明であった.クロニジン20 μg/kg皮下注射前処置後,l-アドレナリンにより雄の血圧は上昇,雌では下降した.去勢後3週で雄の血圧は有意に低下したが,l-アドレナリン昇圧反応パターンの変化は小であった.しかし,クロニジン前処置後のl-アドレナリンにより,去勢雄ラットの血圧は下降に転じた.ヨヒンビン1 mg/kg皮下注射前処置後のl-アドレナリン血圧反応は,雄は血圧の持続的上昇,雌は一過性の上昇を示した.去勢ラットにおいては,ヨヒンビン前処置後l-アドレナリンにより,雄の血圧は下降,雌は30分以降わずかに上昇した.これらの結果から,l-アドレナリン血圧反応の性差に中枢性機序の関与する可能性,これにエストロゲンよりもアンドロゲンの関与が大きいことが示唆された.
  • 元嶋 尉士, 肱岡 昭彦, 古川 佳世子, 岡田 祥明, 中井 健一郎, 古子 剛, 戸羽 直樹, 福田 文雄
    整形外科と災害外科
    2012年 61 巻 3 号 547-550
    発行日: 2012/09/25
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    第5腰神経がL5/S1椎間孔外で,椎体骨棘や靱帯組織,膨隆椎間板などにより絞扼される病態は,「いわゆるfar-out 症候群」もしくは「椎間孔外狭窄症」と呼称されている.診断には,単純レントゲンや神経根造影などが有用とされているが確立した診断方向はない.今回,我々は第5腰神経絞扼症状を呈し,神経根造影後CTにより「いわゆるfar-out症候群」と診断し得た症例を1例経験した.直視下に後方アプローチで侵入し,椎間関節外側を切除して椎間孔外側に至り,神経根背側の絞扼因子であるL5横突起下縁および仙骨翼の一部,神経根背側の靱帯組織(lumbosacral ligament; LSL)を切除し良好な治療成績を得たため,文献的考察を加えて報告する.
  • 泉 正明
    日本薬理学雑誌
    1988年 91 巻 5 号 301-308
    発行日: 1988年
    公開日: 2007/02/23
    ジャーナル フリー
    副腎髄質のアドレナリン貯蔵顆粒中に存在するエンケファリンのアドレナリン作働薬血圧上昇作用に対する影響につき副腎髄質摘除(AdMx)ラットを用いて検索した.一部の実験においては12週齢に副腎摘除雌雄ラットを用いた.血圧はtail-cuff法により測定した.1)対照群雌雄および3週齢でAdMxした群(3WAdMx)の雄は[D-Ala2,Met5]-エンケファリン(以下エンケファリン)100μ91kg単独皮下投与後明らかな昇圧を示した.これに対し3WAdMx群雌における昇圧はわずかであった.2)対照群雌雄においてはエンケファリン(100μg/kg 皮下)5分前処置はl-アドレナリン(50μg/kg 皮下)の昇圧反応を増強した.これに対し,3WAdMx群雌雄においてはエンケファリン前処置によりアドレナリンの昇圧作用がほぼ完全に遮断された.3)ナロキソン(2.5mg/kg 皮下)5分前投与を行うと,対照群雌雄,3WAdMx群雄においてエンケファリン+アドレナリンの昇圧が減弱あるいは完全に消失した.これに対し,AdMx群雌ではナロキソン前投与によりエンケファリン+アドレナリンの昇圧作用が出現した.4)12週齢AdMx群雌ではエンケファリン+アドレナリンにより昇圧が認められたが,その程度は対照群より小であり,ナロキソン前投与で,この昇圧はむしろ増大した.5)エンケファリン+アドレナリン投与後の心拍数の変化に対照群と3WAdMx群間,雌雄間の有意な差を認めなかった.幼若期から副腎髄質由来のカテコラミンおよびエンケファリンの欠損は血圧反応に関与するアドレナリンレセプターに対する外因性エンケファリンの修飾機構を変化させる可能性が示唆された.
  • 佐藤 朋也, 足立 善昭, 友利 正樹, 石井 宣一, 川端 茂徳, 関原 謙介
    バイオフロンティア講演会講演論文集
    2008年 2008.19 巻 B215
    発行日: 2008/09/22
    公開日: 2017/06/19
    会議録・要旨集 フリー
  • 谷口 智哉, 中村 雅彦, 臼井 亮介
    日本臨床救急医学会雑誌
    2013年 16 巻 1 号 25-29
    発行日: 2013/02/28
    公開日: 2023/01/12
    ジャーナル フリー

    頸部化膿性脊椎炎・脊髄炎を併発した原発性腸腰筋膿瘍の1例を経験した。症例は84歳の男性。腰部脊柱管狭窄症の疑いで近医入院中,発熱と意識障害をきたし当院へ紹介入院となった。精査の結果,原発性腸腰筋膿瘍による敗血症と診断し保存的加療を行ったが,入院4日目にショックとなり外科的切開排膿を実施した。術後全身状態は改善したが,入院10日目に抜管したところ頸部痛,四肢麻痺,胸郭運動の消失が認められた。頸部単純MRIを施行したところ,第3第4頸椎椎体・椎間板および歯突起から第6頸椎椎体までの高さの脊髄に,T2強調画像において高信号領域が認められ,頸部化膿性脊椎炎による脊髄炎と診断した。頸部化膿性脊椎炎の併発例の報告は本邦で2例のみであるが,実際は診断に難渋する脊椎炎が見逃されている例が少なくないと考えられるため,原発性腸腰筋膿瘍と診断した場合には,他部位への血行性感染を考慮に入れて評価を行うべきである。

  • 徳村 保昌, 斧 康雄, 青木 ますみ, 宮下 琢, 大谷津 功, 杉山 肇, 関野 規, 西谷 肇, 国井 乙彦, 宮下 英夫
    感染症学雑誌
    1994年 68 巻 2 号 249-253
    発行日: 1994/02/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    We encountered two relatively rare cases of sepsis due to Campylobacter fetus subsp. fetus (C. fetus).
    Case 1. A 54-year-old female with abdominal polysurgery developed a slight fever and vomiting in August 1984. Despite the administration of some digestive drugs by her family doctor, these symptoms continued. In mid-October, she was hospitalized with high fever with chill and rigor on the skin. On the third hospital day, C. fetus was detected in the blood culture. After combination chemotherapy of intravenous drip infusion of latamoxef (LMOX) (2 g/day) and oral administration of erythromycin (EM) (800 mg/day), her symptoms improved.
    Case 2. A 57-year-old male with diabetic retinopathy and nephropathy was hospitalized because of slight fever, general edema and pleural effusion. On the 6th hospital day, C. fetus was detected in the blood culture and he was diagnosed with sepsis. Under treatment with the intravenous drip of LMOX (2 g/day) and oral administration of EM (1200 mg/day), his condition improved.
    Both cases had common underlying diseases such as hypoproteinemia with edema and problems in the lower intestinal tract; the former had polysurgery and malabsorption syndrome, the latter had diffuse ulceration of the colon. Such underlying conditions may have permitted the invasion of C. fetus into the blood.
  • 白石 和輝, 橋川 健, 村田 雅和, 坂本 和隆, 黒木 一央, 河野 昌文
    整形外科と災害外科
    2016年 65 巻 2 号 249-252
    発行日: 2016/03/25
    公開日: 2016/05/16
    ジャーナル フリー
    76歳男性.主訴は強い後頸部痛.頸椎MRIで軸椎骨転移が疑われ,当科紹介受診.PET/CTにて軸椎および周辺に高集積あるも,全身に原発巣を認めず,全腫瘍マーカーも陰性であった.入院して追加検査を行うも確定診断には至らず,化膿性脊椎炎を疑い,抗菌薬の点滴を開始した.しかし,フォローの造影MRIにて病変の拡大に加え,椎体前面にも液体貯留像あり.耳鼻科に依頼し,口腔内から生検を行ったが,診断には至らず.その後の造影CTでも骨破壊進行を認めたため,頭蓋頸椎後方固定術(CO-C3/4)とMcgraw法(C1-C2)を施行し,口腔内より再度生検を行った.培養の結果,Streptococcus anginosus(以下,S. anginosus)が検出された.術後も抗菌薬治療(CTM→TAZ/PIPC→CTRX→LVFX→FMRX)を継続し,炎症所見や画像検査および症状の改善を認めた.S.anginosusS.milleri群の1つであり,全身の化膿性疾患に関与する菌として注目されている.同菌群による化膿性脊椎炎の報告は稀であるが散見され,起炎菌になり得ることを念頭におき治療をすることが重要である.
  • 中山 真紀, 鴻野 公伸, 二宮 典久, 杉野 達也
    日本救急医学会雑誌
    2007年 18 巻 9 号 671-676
    発行日: 2007/09/15
    公開日: 2009/02/27
    ジャーナル フリー
    64歳の男性。飲酒後転倒した際に門歯を脱臼した。その2日後, 後頸部痛が出現したため前医を受診したところ, 頸椎捻挫の診断にて, 保存的加療を受けたが症状は改善しなかった。転倒後9日目, 昼寝から目覚めたとき, 上肢不全麻痺と下肢完全麻痺が出現していたため当院へ救急搬送となった。四肢麻痺の精査目的に頸部MRIを施行したところ, C5/6椎間板のT1低信号, T2高信号領域及び椎間板と連続する硬膜外液体貯留像を認めた。頸部化膿性脊椎炎及び硬膜外膿瘍による頸髄損傷の診断で手術を行い, 約1か月後には上肢の筋力はほぼ正常まで回復したが, 下肢の麻痺は回復せず, 車椅子生活となっている。頸部化膿性脊椎炎は診断・治療が遅れると脊髄麻痺や敗血症などの重篤な合併症が起こるため, 発熱を伴う頸部痛を認めた場合は本症を念頭におき, 早急に血液検査とMRIを施行すべきである。
  • 岡本 昌也, 芦田 敬一, 井坂 吉成, 飯地 理, 辻村 晃, 高羽 津, 今泉 昌利
    医療
    1994年 48 巻 12 号 1074-1078
    発行日: 1994/12/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    高血圧性脳出血を契機として発見された左副腎アルドステロン産生腺腫による原発性アルドステロン症の39歳男性を経験した. 脳出血を初発症状とすることからすでに脳血管障害が相当進行していることが予想され, これを形態的および機能的にさらに検討するためMRI検査および133Xe-静注法による脳血流測定を実施した. 左大脳半球の陳旧性被殻出血および半球全体の軽度の萎縮像に加え両側の基底核および大脳白質にラクナ梗塞を多数認め, また両側大脳半球ですでに著明な脳血流の低下が認められた. これらは本態性高血圧症にみられる脳血管障害と同じ特徴を示している. また心, 腎, 眼底にも血管合併症が認められた. 本症例は原発性アルドステロン症においても本態性高血圧症と同様に高血圧が脳血管合併症の重要な危険因子であり同様の経過で脳血管障害が進行する可能性を示唆するものと考えられた.
  • 友利 正行, 仲里 政泰, 木村 頼雄, 村谷 博美, 筒 信隆, 野田 晏宏, 江藤 胤尚, 柊山 幸志郎
    日本内科学会雑誌
    1988年 77 巻 6 号 869-872
    発行日: 1988/06/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    最近2年間に経験した脳卒中合併の原発性アルドステロン症(PA) 3例と特発性アルドステロン症(IHA) 1例を報告した.全例男で年令は26才から64才,高血圧歴は7年から20年,脳梗塞と脳出血がそれぞれ2例であった. PAの1例は多発性脳梗塞のため未だ外科的治療を行なわず,スピロノラクトンで治療した.副腎腺腫を摘出した2例では低K血症は是正されたが,血圧は正常域までは低下せず,少量の降圧薬を必要とした. IHAの1例は19才と25才時に脳出血を発症,既に副腎の3/4が摘出されていたが,なお低K血症を伴う著しい高血圧がある.摘出副腎は球状層のびまん性過形成を示した. PAおよびIHAにおいても高血圧が長期間持続すれば,脳血管障害が発症する.
  • 船山 徹, 俣木 健太朗, 佐藤 康介, 三浦 紘世, 安部 哲哉, 野口 裕史, 長島 克弥, 柴尾 洋介, 熊谷 洋, 國府田 正雄, 山崎 正志
    Journal of Spine Research
    2020年 11 巻 10 号 1252-1258
    発行日: 2020/10/20
    公開日: 2020/10/20
    ジャーナル フリー

    はじめに:パーキンソン病患者の脆弱性椎体骨折に対する手術法は統一されていない.

    症例:70歳男性,10年来のパーキンソン病.L4椎体圧潰に対して生検とL2-S1後方固定術を行い,2週間後に側方椎体置換術を追加した.しかし早期に椎体ケージの脱転を呈しT6から腸骨までの固定延長によりケージは安定し骨癒合した.

    結語:パーキンソン病では前後合併固定術であっても固定範囲は初回から中位胸椎を目安に十分長くする必要がある.

  • 河野 修二, 寺田 友紀, 宇和 伸浩, 貴田 紘太, 須川 敏光, 冨士原 将之, 都築 建三
    耳鼻咽喉科臨床
    2022年 115 巻 11 号 989-997
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/11/01
    ジャーナル 認証あり

    We report two cases of hypopharyngeal cancer that developed purulent spondylitis after radiation therapy (RT). Case 1 was a 77-year-old woman who presented with neck pain and restricted backbending ability. She had undergone RT (70 Gy, combined with cetuximab) for cT3N0M0 hypopharyngeal cancer. Nine months after RT, she was diagnosed as having purulent spondylitis from the findings on MRI. The purulent spondylitis rapidly improved with conservative antibiotic (ceftriaxone) therapy for 7 days. Case 2 was a 57-year-old man who presented with dysphagia. He had undergone RT (70 Gy, combined with docetaxel) for cT2N0M0 hypopharyngeal cancer. Seven months after the RT, he was diagnosed as having purulent spondylitis based on the radiological (MRI) and histopathological findings. We performed surgical debridement and reconstruction of the lesions, as the purulent spondylitis proved refractory to antibiotic (tazobactam/piperacillin) therapy for 14 days. At four years 6 months after the surgery, the lesions remained controlled and no recurrence was observed. Although purulent spondylitis occurring after RT is rare, it is important to consider this potentially fatal disease as one of the serious late complications after RT.

  • 齋門 良紀
    感性工学
    2023年 21 巻 4 号 155-160
    発行日: 2023/09/30
    公開日: 2023/09/30
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 宮里 周作, 友利 正一郎, 當間 嗣将, 野下 征吾, 山城 康正
    Journal of the Magnetics Society of Japan
    2008年 32 巻 6 号 543-547
    発行日: 2008/11/01
    公開日: 2008/11/30
    ジャーナル オープンアクセス
    An Fe-Co-Mn alloy was made by the mechanical alloying method. In order to increase the saturation magnetization, as well as to decrease coercivity, Mn was added to an Fe-Co alloy. An Fe-Co-Mn alloy was made by mechanical alloying, using the Fe-Co alloy and Mn. The coercivity and grain size of the alloy decreased, but the saturation magnetization also decreased. Next, an Fe-Co-Mn alloy was made by mechanical alloying, using Fe, Co, and an Fe-Mn alloy. The coercivity of the alloy increased and the minute effect on the grain size due to Mn addition disappeared, but the reduction ratio of the saturation magnetization also decreased.
  • 日本臨床外科医学会雑誌
    1988年 49 巻 9 号 1827-1833
    発行日: 1988/09/25
    公開日: 2009/09/30
    ジャーナル フリー
  • 小池 淳一
    民族學研究
    2001年 65 巻 4 号 362-375
    発行日: 2001/03/31
    公開日: 2018/03/27
    ジャーナル フリー
    本論文は沖縄宮古島の南部諸集落に伝存するソウシ(双紙)を素材にその運用の具体的な様相を記述し、関連する守護神祭祀,暦の製作にも考察を加えながら,その存在と継承とが提起する問題を指摘し,現代日本を対象とする人類学の果たしうる役割について論述したものであるここでは最初にソウシがどのような研究のなかで対象化されてきたかを振り返り,そこから人類学的な問題を抽出する。さらにそれを受けてソウシの利用の様相を筆者自身の調査データと従来の調査記録とに基づいて記述している。ソウシは例外なくマウガンの祭祀に関わり,組み込まれていることからソウシの存在がムトゥの神々と集落の構成員との間に重層複合的な関係が結ばれていることを表現していることが指摘できる。またソウシを暦注書として用いて砂川暦を作成することから近世以降の大雑書と暦との関係がソウシと砂川暦との関係と相似することも看取される。こうしたソウシの運用形態は近世日本の大雑書が南島文化のなかに受容されていった姿を示している。さらにその形成は1714年以前に既に行われており,さらなる考究は南西諸島各地に伝存する多様な暦書の研究によって達成されるであろうことが見通される。そうしてこうした書物,すなわち文字列が内容そのものとは異なった受け止められ方をし,祭祀の再編成に重要な役割を果たしていることから、高度に発展した文字社会においても人類学的なアプローチの方法は独自の位置を占めることができ,さらに歴史学や社会学との協業の一つの可能性を見出すことができるのである。
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