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クエリ検索: "反重力"
285件中 1-20の結果を表示しています
  • 佐藤 知明, 五十嵐 晃, 松田 泰治, 足立 幸郎, 宇野 裕惠
    土木学会論文集A1(構造・地震工学)
    2012年 68 巻 4 号 I_660-I_671
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/07/26
    ジャーナル フリー
     多径間連続桁の耐震性能向上策の一つとして,
    反重力
    すべり支承(Uplifting Slide Shoe:UPSS)が提案されている.UPSSは地震時に上部構造が斜面上をすべり上がることにより,地震時の水平動による上部構造慣性力(運動エネルギー)の一部を鉛直方向の力(位置エネルギー)に変換し,水平方向の応答変位や下部構造へ伝達される水平力を制御するものである.本研究では,UPSSを用いた振動系における地震時のエネルギー推移の把握を目的として,1質点系モデルを用いて,地震時の基本的なエネルギーの変遷を検討した.水平方向に生じた運動エネルギーは,UPSSの位置エネルギーおよび上部構造の歪エネルギーとして一時的に貯留されるとともに,すべり面における摩擦減衰および粘性減衰により安定的に消費されることを示した.
  • 松田 泰治, 足立 幸郎, 宇野 裕惠, 佐藤 知明, 五十嵐 晃, 土田 智
    土木学会論文集A1(構造・地震工学)
    2013年 69 巻 4 号 I_571-I_582
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/06/19
    ジャーナル フリー
     多径間連続構造の耐震性向上策の一つとして,
    反重力
    すべり支承(Uplifting Slide Shoe : UPSS)が提案されている.UPSSは常時状態の橋桁の温度収縮を水平面部のすべりで吸収し,地震時には上沓が下沓をすべり上がることで水平変位を鉛直変位(位置エネルギー)に変換させて,水平方向の応答を低減するものである.本研究では,ゴム支承やUPSSを用いた多径間連続橋を対象に,温度変化等に起因する桁伸縮による不静定力の影響を考慮した地震応答解析を行い,応答結果を分析することで,UPSSの有効性を明らかにした.
  • 白石 晴子, 五十嵐 晃, 足立 幸郎, 宇野 裕惠, 加藤 祥久, 佐藤 知明
    土木学会論文集A1(構造・地震工学)
    2012年 68 巻 4 号 I_672-I_682
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/07/26
    ジャーナル フリー
     多径間連続橋用の支承に要求される,常時の温度伸縮などによる不静定力の緩和,地震時水平力の分散および水平変位応答の抑制の機能を備えた支承として提案されている
    反重力
    すべり支承(UPSS支承,Uplifting Slide Shoe)に制震ダンパーを併用した系について検討を行った.上部構造の水平方向のエネルギー吸収に加え,鉛直運動に伴うエネルギー吸収機構を付与することで,同じ水平変位量の制約の中で最大水平荷重の増加を避けながら,高いエネルギー吸収性能が得られ,地震応答の制御が容易となると考えられる.橋梁モデルを用いた弾塑性応答の時刻歴解析により,UPSS支承-ダンパー組合せ系の効果を確認した.さらに,効果的な応答制御効果を得るためのパラメータの設計条件に関する仮説を提示し,その妥当性を示した.
  • 三上 幸夫, 澤 衣里子, 永冨 彰仁, 木村 浩彰, 越智 光夫
    中国・四国整形外科学会雑誌
    2015年 27 巻 1 号 39-43
    発行日: 2015年
    公開日: 2017/06/24
    ジャーナル 認証あり
  • 福原 幸樹, 三上 幸夫, 河江 敏広, 平田 和彦, 坂光 徹彦, 對東 俊介, 植田 一幸, 伊藤 義広, 日高 貴之, 木村 浩彰
    理学療法の臨床と研究
    2015年 24 巻 57-59
    発行日: 2015/03/31
    公開日: 2018/02/14
    ジャーナル フリー
    「はじめに」本症例報告の目的は下腿切断術を施行した1症例の義足リハビリテーションに
    反重力
    トレッドミルを使用し、その安全性と有効性を検証することである。 「症例紹介と方法」60歳代男性で、糖尿病性壊疽により左下腿切断術を施行された症例である。本症例は下腿切断術前から体力や身体活動量が低下していたため、退院後外来リハビリテーション開始時から
    反重力
    トレッドミルを導入した。 「経過」経過中に転倒や断端・下腿義足の問題は起こらなかった。
    反重力
    トレッドミル導入後、自己効力感は向上し、義足歩行練習は順調に進み、最終評価時にはT字杖歩行が可能となった。 「考察」
    反重力
    トレッドミル上ではより快適に、より速く、より長く、歩く体験を得ることができ、自己効力感と歩行能力の向上に寄与すると考える。 「結論」
    反重力
    トレッドミルは下腿切断後の義足リハビリテーションに対して有用な一手段と成り得ることが示唆された。
  • 藤井 伸治, 高橋 秀幸
    Biological Sciences in Space
    2003年 17 巻 2 号 126-134
    発行日: 2003年
    公開日: 2006/01/31
    ジャーナル フリー
    Gravity regulates peg formation because cucumber seedlings grown in a horizontal position develop a peg on the lower side of the transition zone (TR zone) but not on the upper side. Studies on peg formation have suggested the regulation of peg formation by gravity as follows. Cucumber seedlings potentially develop a peg on both the lower and upper sides of the TR zone. The development of the peg on upper side of the TR zone is suppressed in response to gravity. A phytohormone, auxin, induces peg formation. Upon gravistimulation the auxin concentration on the upper side of the TR zone is reduced to a level below the threshold value necessary for peg formation. The unequally distributed auxin across TR zone is caused by a change in accumulation of auxin influx carrier (CsAUX1) protein and auxin efflux carrier (CsPIN1) protein in response to gravity. In addition, TR zone before peg initiation expresses both CsARF2 (putative activator of auxin response factor) and CsIAA1 (putative repressor of auxin-inducible gene expression), by which TR zone could respond the auxin gradient regulated by gravity.
  • -表面筋電図APDF解析を用いた検討-
    野口 裕貴, 鈴木 裕也
    理学療法学Supplement
    2019年 46S1 巻 P-14-1
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/20
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに、目的】

    反重力
    トレッドミルは下半身陽圧負荷により体重の一部を免荷して行う体重免荷トレッドミルの一つであり,免荷作用によって歩行・走行における大腿前面や下腿後面の筋活動を低下させることが先行研究で示されている.破行を呈する患者や肥満者においては,歩行時の腰背部筋負担は増加すると推察される.
    反重力
    トレッドミルにより腰背部筋負担が軽減できれば,荷重練習や有酸素運動としての歩行練習の一助となり,腰痛などの二次的障害予防に繋がるものと考えられる.しかし,
    反重力
    トレッドミル使用による腰背部の筋活動変化に言及した報告はない.

    そこで今回,主に労災生理学などの分野で用いられている筋電図解析手法で,作業中にどの程度の確率でどの程度の筋力が発揮されたかという観点から解析を行うことができる APDF解析(amplitude probability distribution function analysis)を用いて,歩行時筋活動負担の観点から,

    反重力
    トレッドミルの部分免荷による大腿部及び腰部の筋活動変化を調査した.

    【方法】

    対象は健常成人男性9名とした.Noraxon社製表面筋電図計測装置テレマイオG2を使用し,サンプリング周波数1500Hzにて

    反重力
    トレッドミル(Alter-G)歩行時の筋活動を測定した.被検筋は右側の多裂筋(MF),外側広筋(VL),大腿二頭筋長頭(BF)の3筋とした.1歩行周期1秒,歩幅が身長の40%となるよう歩行速度を設定し,荷重量を体重の100%,66%,33%と調整して,連続した20歩行周期の筋活動を計測した.MVC算出には,各筋の等尺性最大随意収縮を5秒間実施し,間3秒間のデータに0.5秒ずつの移動平均を行い,その最大値を用いた.尚、MFは腹臥位膝関節90°屈曲位での股関節伸展時の筋活動を記録した.APDF解析は各荷重量で波形の安定した連続10歩行周期のデータを用い,確率振幅を100として実施した.

    【結果】

    APDF解析の結果(%MVC; 100%荷重, 66%荷重, 33%荷重)は,P=0.1(静的負荷) MF(3.3±2.2, 2.4±1.5, 2.1±1.1),VL(1.3±1.2, 1.6±1.1, 1.3±1 ),BF(1.3±0.9, 1.0±0.5, 1.0±0.5), P=0.5(平均的負荷) MF(8.7±4.4, 7.2±3.5, 7.7±4.3),VL(7.2±3.5, 5.7±2.7, 5.8±2.7),BF(5.2±2.8, 4.0±1.6, 4.0±2.0), P=0.9(ピーク負荷) MF(37.9±13.2, 29.6±11.1, 22.6±7.7),VL(27.1±7.1, 24.9±8.9, 19.1±6.0),BF(19.8±9.8, 21.3±8.9, 25.8±12.0)であり,P=0.9のピーク負荷レベルでMFとVLに荷重量減少に伴う筋活動減少傾向が,BFで軽度筋活動増加の傾向がみられた.

    【結論】

    反重力
    トレッドミル使用による荷重量の減少により,歩行中のVLは筋活動減少,BFでは軽度増加の傾向がみられ,先行研究結果と類似した変化を生じていた.MF活動はVL同様に荷重量の減少に伴い減少傾向がみられた.歩行におけるピーク負荷部分の活動が低下しており,
    反重力
    トレッドミルは下半身陽圧負荷により荷重負荷を調整するものであるため,床反力の減少により,筋活動のピークとなる荷重応答における腰部筋負担を軽減することが可能であると考えられた.

    【倫理的配慮,説明と同意】

    本研究はヘルシンキ宣言に沿ったものであり,被検者に目的および方法を十分説明し,研究参加に対する同意を得た.

  • 河合 恒, 谷口 優, 大須賀 洋祐, 清野 諭, 渡邊 裕, 金 憲経, 粟田 主一, 新開 省二, 大渕 修一, 高島平Study グループ
    理学療法学Supplement
    2019年 46S1 巻 P-13-5
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/20
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに、目的】歩行速度、ストライド幅、歩隔、立脚期、遊脚期、歩行周期などの歩行測定値は加齢によって低下し、高齢期の負の健康アウトカムに関連する。また、歩行測定値のストライド間の変動は、高齢者の転倒や認知機能低下に影響する。しかしながら、日本人高齢者におけるこれらの歩行パラメータの基準値は存在しない。本研究では、足底圧測定装置によって得られた歩行パラメータの日本人地域高齢者における基準値を求めることを目的とした。

    【方法】平成28年11月に東京都I区で実施した会場招待型健診を受診した70歳以上の地域高齢者のうち、歩行測定を実施できた1,240名を対象とした(男性501名, 女性738名; 平均年齢それぞれ77.2歳、77.1歳)。歩行パラメータの測定には、足底圧測定装置(P-WALK, BTS Bioengineering)を用い、センサマットを並べて構成した歩行路を歩いたときの歩行速度、ストライド幅、歩幅、歩隔、歩向角、平均圧、最大圧、接触面積、立脚期、遊脚期、両脚支持期、単脚支持期、歩行周期の歩行パラメータを記録し、複数ストライドの平均値および変動係数を算出した。さらに、それらの歩行パラメータの性別、5歳刻み年齢区分別の平均値、4分位値を基準値として算出した。

    【結果】歩行速度、ストライド幅、歩隔、立脚期の平均値(標準偏差)は男性では、それぞれ1.29(0.25)m/s、120.2(20.2)cm、24.0(3.2)cm、0.548(0.065)s、女性では、それぞれ、1.30(0.23)m/s、114.3(16.6)cm、17.9(2.8)cm、0.512(0.064)sであった。ストライド幅、歩隔、立脚期の変動係数は男性では、それぞれ4.8(2.3)、12.0(4.0)、0.010(0.007)、女性では、それぞれ4.7(2.1)、15.6(4.5)、0.010(0.005)であった。これらの歩行パラメータは、歩隔の変動係数を除き、男女ともに加齢によって有意に低下した(P <0.01 for trends)。

    【結論】本研究において示した歩行パラメータの基準値は地域高齢者の歩行評価や、フレイルのスクリーニングなどに活用できると考えられる。

    【倫理的配慮,説明と同意】本研究は東京都健康長寿医療センター研究部門倫理審査委員会の審査承認を得て実施した。

  • 服部 哲雄
    物理教育学会年会物理教育研究大会予稿集
    2002年 19 巻 C-2
    発行日: 2002/08/10
    公開日: 2017/07/20
    会議録・要旨集 フリー
  • ─反重力トレッドミル使用による歩行能力低下予防効果─
    平田 理紗, 鈴木 裕也, 田中 潔
    理学療法学Supplement
    2012年 2011 巻
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/10
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】 閉塞性動脈硬化症(以下PAD)は近年増加傾向であり、ガイドラインでは有酸素運動の強度を中等度に設定する事が推奨されている。しかしPADは動脈硬化性疾患の一つであるため全身血管病変に伴う共存症が多く、臨床では中等度の強度での有酸素運動が困難な場面も多い。今回、複数の全身血管病変を既往とした症例が糖尿病を背景とした術後の創傷治癒遅延に伴う創痛の長期化により運動の継続が困難であった。運動の継続に対し、
    反重力
    トレッドミルを使用することで歩行能力低下の予防に効果があったためここに報告する。【症例紹介】 年齢:76歳男性,BMI:26.0,HbA1C:5.8,診断名:両下肢閉塞性動脈硬化症,主訴:指が痛い,現病歴:2011年6月に左第4趾に壊疽を認めPAD疑いにて精査加療目的で入院となった。その後下肢血管造影にて右外腸骨動脈および左大腿動脈狭窄を認め、膝下には多発性の病変を認めた為、inflow改善目的にて外腸骨動脈に対して血管内治療を施行した。その後左膝下膝窩-外側足底動脈バイパス術(以下BK-POP-LPL bypass)の方針となり、廃用予防目的にて術前理学療法介入となった。既往歴:狭心症にて経皮的インターベンション、冠動脈バイパス術後,脳梗塞,糖尿病性腎不全(腎透析),入院前生活:妻と二人暮らし。500m程度の屋外杖歩行可能であったが足趾の疼痛により屋内生活となっていた。【説明と同意】 本症例には今回の発表の主旨を説明し、同意を得た。【経過】 BK-POP-LPL bypass術後3病日より起立・歩行練習開始し、運動負荷は呼吸循環動態をモニタリングするともにBorgスケールにて決定した。介入時は創部の荷重時痛により杖歩行120m、膝伸展筋力はHandHeldDynamometerにて右/左:110/98.6(N)、起立は軽介助レベルであった。ADLはBarthelIndex(以下BI)75点でPerformanceStatus(以下PS)2であった。8病日より創痛増悪し、杖歩行40mとなった。22病日より創嘴開状態となり歩行困難となったため歩行練習を中止し、他動的自転車エルゴメーターを20minより開始した。その時の筋力は右/左:101/90.2(N)、PS3、BIは65点と低下を認めた。31病日で荷重時や自転車エルゴメーターでの膝屈曲で創嘴開が増悪するため継続困難となり、Tilttableにて右下肢の片脚起立練習、上肢・体幹筋力強化練習に変更した。37病日より当院麻酔科医の介入により左下肢大腿・坐骨持続神経ブロックにて鎮痛を図ったが、左下肢の脱力に加え、右下肢の疼痛も増強したため片脚起立練習も困難となり車椅子駆動練習に変更した。50病日目に、創の状態安定後に右膝下膝窩-前脛骨動脈バイパス術施行。その後、荷重時痛軽減目的に荷重量調節可能な
    反重力
    トレッドミルを71病日から開始した。運動負荷はNaughton法に従い、15minから開始し、徐々に負荷量増加、運動時間の延長を図り、最終的に35minの運動が可能となった。92病日より歩行器歩行自立にて100mの歩行が可能となり、PS2、BIは85点と改善が認められた。97病日では右/左:110/90.6(N)と筋力は向上し、杖歩行近接監視レベルで60mの歩行が可能となり、100病日に転院となった。【考察】 本症例は、糖尿病を背景とした術後の創傷治癒遅延に伴う創痛の長期化により運動の継続が困難であった。また非透析日の理学療法の介入といった活動制限からbk-pop lpl bypass術後31病日ではPS3、BIが65点まで低下していた。歩行困難となった主な要因としては荷重時の創痛が挙げられた。反荷重トレッドミルは歩行時の床反力を減少させることが証明されている。よって本症例は歩行時の創痛を軽減できたことで運動の継続が可能となった。重症下肢虚血患者の5年生存率は低く、死亡原因として虚血性心疾患が多く占めることが報告されている。よって心血管を含めた全身管理が重要であり、運動の継続が可能であった利点は大きいといえる。本症例は長期間運動が困難であったにも関わらず、
    反重力
    トレッドミル開始から約1カ月で歩行困難な状態から杖歩行近接監視にて60mの歩行が可能となり、筋力の向上に加え、PS2、BIが85点とADLの改善を得た。よって本症例において
    反重力
    トレッドミルは有効であったといえる。【理学療法研究としての意義】 術後の創傷治癒遅延による創痛により歩行困難な症例に対して、運動の継続に
    反重力
    トレッドミルは有効であり、歩行能力低下を予防できるといえる。
  • ~回復期病棟退院時における調査~
    竹中 裕, 吉井 秀仁, 松橋 彩
    理学療法学Supplement
    2019年 46S1 巻 1-P-A-4-3
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/20
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに、目的】 大腿骨頚部骨折(以下:頚部)と大腿骨転子部骨折(以下:転子部)は大腿骨近位部骨折と総称され,術後の歩行予後には受傷前ADLと認知面が関与するとされている。しかし,病態と術式が異なる頚部と転子部術後各々における違いを明らかにした報告は見当たらない。両者を同一の骨折として評価することの正否を明らかにすることが本研究の目的である。

    【方法】 対象は2014年4月~2017年10月の間に当院に入院した大腿骨近位部骨折術後患者231名のうち,術前に歩行が修正自立以上かつ入退院時に歩行評価が可能であった127名。内訳は頚部84名(平均78.6歳、男:女=20:64、術式:ハンソンピン3名、BHP81名),転子部43名(平均81.3歳、男:女=15:28、術式:gammaネイル17名,PFNA24名,その他2名)。調査項目は,急性期および入院日数,HDS-R,退院時歩行自立達成割合(歩行のFIM点数が6以上),TUG-T,10m最大歩行速度,6分間歩行距離とし,各項目間において頚部群・転子部群間での比較検討を行った。対象全体での両群の比較に加え,退院時歩行器歩行自立以上の患者間で比較を実施した。歩行評価は計測時「しているADL」として使用していた補助具を用い,マニュアルに沿った測定方法を習得した理学療法士によって実施された。統計処理はR2.8.1を用いて単変量解析を行い,有意水準は5%未満とした。

    【結果】 本研究内で調査を実施した項目について,全例では当院入院日数(頚部44(28-62)日・転子部58(45-71)日),退院時歩行自立達成割合(頚部83.4%(70名)・転子部65.1%(28名)),TUG-T(頚部13.5(9.5-20.8)秒・転子部17.7(10-35.2)秒)の3項目で頚部-転子部間に有意差がみられた。歩行器歩行自立以上例では,当院入院日数(41(26-60)日- 57(36-73)日)の項目のみ頚部-転子部間で有意差がみられ,退院時歩行機能評価においては差を認めなかった。(頚部‐転子部の順にTUG-T:12.3(9.2-16.7)秒-11.7(9.7-18.3)秒、10m最大歩行速度10.2(8.1-13.3)秒‐9.3(8.1-11.9)秒、6分間歩行距離:275(200-363)m- 299(240-351)m)。なお、当院入院時に荷重制限があった患者は頚部1名・転子部5名であった。

    【結論】 転子部では歩行自立までに期間を要したことに加え,歩行非自立患者の転帰先決定に難渋するため在院日数に差が現れたと考えられる。また,歩行自立達成割合やTUG-Tの結果から,転子部は回復期退院時点では頚部と比較して移動に関わる機能面の回復で劣ることが示唆された。一方,大腿骨近位部骨折術後で回復期退院時に歩行自立していた患者については機能面で差を認めないと判断できる。今後の展望として,我々は大腿骨近位部骨折術後患者における退院後のフォローアップ調査を実施する予定であるが,歩行自立患者の歩行機能について頚部と転子部を同一の骨折として評価して差し支えないと考える。頸部・転子部間において疼痛の程度,ADLの差の有無を調査することが今後の課題である。

    【倫理的配慮,説明と同意】本調査はヘルシンキ宣言に基づき、対象症例に対して書面と口頭で研究の意義、方法、不利益の説明を行い、同意を得た上で実施した。また、個人情報の保護には十分な配慮を行ったうえでデータ処理を行った。

  • ―表面筋電図を用いたTKA術後3症例での検討―
    野口 裕貴, 鈴木 裕也
    理学療法学Supplement
    2019年 46S1 巻 1-P-A-4-2
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/08/20
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに、目的】

    反重力
    トレッドミルは空気圧を利用した下半身陽圧負荷により体重を部分免荷し,下肢負担を軽減させた状態で歩行練習を行うことのできる部分免荷トレッドミルの一つである.

     運動器分野では変形性関節症や人工関節置換術後,靭帯再建術後症例でその有効性が報告されているが,その部分免荷作用による筋活動変化については健常者データを元にした報告が多く,運動器疾患症例においてどのような筋活動変化が生じるかは不明確である.

     そこで今回,TKA術後早期の3症例において,表面筋電図を用いて

    反重力
    トレッドミル歩行中の歩行時筋活動計測を行い,免荷量の違いによる筋活動変化を調査検討した.

    【方法】

    対象は膝OAにより片側TKA施行後2週の患者3名とした.表面筋電図計測装置テレマイオG2(Noraxon社)を使用し,サンプリング周波数1500Hzにて

    反重力
    トレッドミル(ALTER-G, 日本シグマックス社)歩行時の筋活動を計測した.被検筋は患側の大腿直筋(RF),大腿二頭筋長頭(LH)とし,荷重量を体重の100%,66%,33%と調整して,快適歩行速度にて歩行を実施した.波形の安定した連続5歩行周期を100ms間隔のRMSで平滑化し,加算平均を行った.各筋で5秒間の最大随意等尺性収縮を行い,500msずつの移動平均によって求めたMVCを用いて1歩行周期の%MVCを算出した.1歩行周期100%となるよう正規化し,各荷重量における1歩行周期中の各筋活動最大値及び平均値を求めた.

    【結果】

    各荷重量における3名の1歩行周期の筋活動(%MVC; max, mean)は,100% RF(29.0, 18.6) LH(41.2, 23.1),66% RF(22.4,13.2) LH(35.7, 14.0),33% RF(16.8, 12.1) LH(26.6, 13.1)であり,荷重量低下に伴ってRF,LH共に筋活動が低下する傾向があった.

     症例別の結果は,症例①100% RF(35.5, 17.7 ) LH(63.7, 33.0),66% RF(19.2, 9.0) LH(39.1, 11.9),33% RF(13.4, 7.4 ) LH(36.6, 15.5),症例②100% RF(21.0, 14.6) LH(37.4, 21.8),66% RF(22.0, 12.7) LH(42.7, 16.1),33% RF(20.9, 10.6) LH(18.6, 9.8),症例③100% RF(33.8, 23.6) LH(34.0, 14.3),66% RF(26.9, 17.8) LH(35.9, 14.0),33% RF(28.3, 18.2) LH(31.0, 14.1であった.

    【結論(考察も含む)】

    健常者を対象とした先行研究では,

    反重力
    トレッドミルの部分免荷により歩行や走行における大腿前面や下腿後面の筋活動が低下することが示されているが,今回のTKA後3症例での検討では,RFだけでなくLHでも部分免荷による筋活動低下がみられた.また,3症例において100%荷重歩行中に高い筋活動を要している症例ほど,部分免荷により筋活動が低下する傾向があった.
    反重力
    トレッドミルでの部分免荷は,歩行時の大腿筋活動を低下させる傾向にあることから,TKA術後早期の筋力低下に対する歩行時の膝関節周囲筋の代償的過活動を減じた状態で歩行練習ができる有用な治療戦略になり得ると考えられた.

    【倫理的配慮,説明と同意】

    本研究はヘルシンキ宣言に沿ったものであり,被検者に目的および方法を十分説明し,研究参加に対する同意を得た.

  • 旦 直子, 大森 貴秀, 冨安 芳和
    日本教育心理学会総会発表論文集
    1997年 39 巻 1-PA3
    発行日: 1997/09/24
    公開日: 2017/03/30
    会議録・要旨集 フリー
  • 吉田 智哉, 田中 由浩, 佐野 明人
    ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
    2015年 2015 巻 1P2-I03
    発行日: 2015/05/17
    公開日: 2017/06/19
    会議録・要旨集 フリー
    Humans move one hand with gravity and the other against gravity in bimanual steering. We have focused on gravity and bimanual operation, and investigated upper-limb motor control in steering. In this paper, we test position accuracy of each movement with or against gravity. Participants are instructed to remember target position, and then to operate to the target position blindfold under different intensity of torque characteristic. Experimental results show that position accuracy in the movement against gravity is better than that with gravity. This result indicates that bimanual steering is better in aspect of position accuracy by one hand moved against gravity and energy efficiency by the other moved with gravity.
  • 河江 敏広, 中島 勇樹, 岩城 大介, 廣田 智弘, 藤井 輝久, 齊藤 誠司, 山﨑 尚也, 木村 浩彰
    理学療法の臨床と研究
    2018年 27 巻 51-54
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/05/30
    ジャーナル フリー
    「症例」血友病性関節症により足関節の荷重時痛増強と可動域制限のため、歩行困難を呈したことで松葉杖歩行に拒否的となった 40 歳代のインヒビター保有血友病 A 患者を経験した。理学療 法プログラムとして
    反重力
    トレッドミルを用いた歩行訓練を行った。運動プロトコルは免荷率 70% で歩行速度 3.0km/h を 20 分実施し、運動頻度は週 1 回とした。
    反重力
    トレッドミルによる 運動を 4 週間継続した結果、関節内出血を呈することなく松葉杖歩行は自立となり、さらに松 葉杖歩行に対する否定的感情も減少した。 「結論」
    反重力
    トレッドミルはインヒビター保有先天性血友病患者対して安全に歩行運動を提供 できるツールとなりえることが推察された。
  • *荒木 啓輔, 辻内 伸好, 伊藤 彰人, 大平 充宣, 上林 清孝, 吉見 恭平
    年次大会
    2019年 2019 巻 J02405
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/03/25
    会議録・要旨集 認証あり

    Japan is a super-aging society, with an average life span of 80.98 years for men and 87.14 years for women in 2016. However, the healthy lifespan is 72.14 years for men and 74.79 years for women. The difference between the average lifespan and the healthy lifespan is a problem. One of the causes of this problem is the decline in physical function with age. Therefore, it is necessary to prevent and cope with age-related muscle weakness and locomotive syndromes. The loss of physical function with age is similar to the loss of physical function experienced by astronauts living in space for a long time. It is thought that conducting research in a microgravity environment can solve the problem. Therefore, in the context of the development of rehabilitation methods and devices, we will clarify the influence of microgravity environments such as The Moon and Mars where human exploration is planned, on human walking. Partial weight bearing is one of the methods to simulate the walking motion in different gravity environments. On an anti-gravity treadmill using pneumatic pressure, subjects can walk quickly with a relatively light load and a weight bearing condition down to 20% of body weight. Therefore, during this research, a walking simulation in a microgravity environment was realized by using an anti-gravity treadmill, and the walking motion was measured with a wearable motion measurement device and EMG.

  • 小林 柾貴, 豊田 剛, 松井 克明, 中曽祢 博史
    関東甲信越ブロック理学療法士学会
    2021年 40 巻
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/11/28
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】今回,Double Level Osteotomy(以下,DLO)後症例に対して,

    反重力
    トレッドミル(以下,AlterG)での歩行練習を施行し,歩行能力の改善を認めた症例を経験したので報告する.

    【症例紹介】57 歳男性.主訴は右膝内側痛.診断は右特発性大腿骨内顆骨壊死症及び右変形性膝関節症.術前ADL は独歩で全自立.職業復帰を希望していた.

    【術前評価】右膝関節可動域(以下,ROM)は屈曲135°伸展-5°,右膝自動伸展不全5°,疼痛はVisual Analog Scale(以下,VAS)で30mm,10m 歩行は快適速度1.23m/s(8.1 秒),最大速度1.45m/s(6.9 秒),6 分間歩行距離

    (以下,6MD)は460m であった.

    【介入内容及び経過】術後翌日より患肢免荷で後療法開始.術後1 週半から松葉杖歩行練習を開始するも,「不安定で松葉杖は怖い」との発言があった.術後3 週より1/3 荷重を開始するも,不安感の訴えは継続してあり,AlterG を用いて歩行練習を開始した.パスに準じて荷重量を変更しながら,術後6 週までAlterG での歩行練習を継続した.術後7 週で独歩で自宅退院となった.

    【退院時評価】右膝ROM 屈曲135°伸展0°,右膝自動伸展不全5°,VAS10mm,10m 歩行は快適速度1.23m/s

    (8.1 秒),最大速度1.92m/s(5.2 秒),6MD は465m と概ね術前と同等に維持されていた.

    【考察】体重免荷歩行は変形性膝関節症患者の歩行恐怖感を軽減し,歩行速度や耐久性の改善に効果的であるとの報告がある.本症例においても部分荷重時期のAlterG の使用により,一定の歩行距離を確保でき,歩行能力が改善した可能性があると考えた.

    【結論】DLO に対し,AlterG を使用し後療法を行った一例を経験した.部分荷重時期の歩行不安感に対してAlterG を使用することで,一定の歩行練習を行うことができた.術後7 週で独歩で自宅退院し,術前と同等の歩行能力に改善した.

    【倫理的配慮】対象症例には,書面を用いて報告の趣旨を説明し同意を得た.

  • 福田 裕太, 権田 善夫, 伊藤 友美, 柳原 理, 野田 雅史
    日本機械学会関東支部総会講演会講演論文集
    2014年 2014.20 巻 10102
    発行日: 2014/03/14
    公開日: 2017/06/19
    会議録・要旨集 フリー
    Effect of cooling rate and molten metal temperature on microstructure and mechanical properties of flame resistance magnesium alloy which prepared by antigravity cast process were investigated. Microstructure of antigravity casting material without water cooling is coarse grains (grain size was 850 μm) and Al-Ca compound to segregated in grain boundary. The Higher cooling rate promotes the formation of the compounds and voids in accordance with increases with internal and external temperature gap and differ from solidification rate of water-cooling steel mould. Due to the controlled cooling rate and molten metal temperatures, Mg phase was refined to 100 μm and Al-Ca compounds finely dispersed in the Mg phase. The as-cast alloy shows the ultimate tensile strength and elongation of 166 MPa and 8%, respectively.
  • 松原 裕樹, 宇佐見 友浩, 原口 圭司
    理学療法学Supplement
    2020年 47S1 巻 P-164
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/31
    会議録・要旨集 フリー
  • 加納 啓輔, 鈴木 裕也
    理学療法学Supplement
    2020年 47S1 巻 P-163
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/03/31
    会議録・要旨集 フリー
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