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23,306件中 1-20の結果を表示しています
  • 松下 貴惠, 岩島 佑希, 馬場 陽久, 稲本 香織, 三浦 和仁, 岡田 和隆, 渡邊 裕, 山崎 裕
    老年歯科医学
    2020年 35 巻 3 号 209-217
    発行日: 2020/12/31
    公開日: 2021/01/28
    ジャーナル フリー

     目的:

    味覚障害の多くを占めている高齢者における味覚
    障害の特徴を明らかにすること。

     方法:2013年8月~2019年12月の6年5カ月間に

    味覚
    異常を主訴に当科を受診した101例を,65歳以上の高齢者群74例と,65歳未満の非高齢者群27例の2群に分けた。これらに対し,男女別の年齢分布,病悩期間,発症の契機,
    味覚
    の自覚症状,
    味覚
    異常以外の口腔内随伴症状,薬剤服用歴,内科的疾患,
    味覚
    障害の原因,初診時の
    味覚
    検査と血液検査,治療法,予後に関して比較検討した。

     結果:高齢者群は非高齢者群に比べ,病悩期間が有意に長く(19.3±28.1月 vs. 8.9±16.8月),発症の契機率は有意に短く(46% vs. 74%),薬剤服用歴と内科的疾患の有病率はともに有意に高い結果であった(91% vs. 70%,93% vs. 59%)。

    味覚
    異常の原因では,両群ともおおむね同様の傾向を示したが,高齢者群は非高齢者群に比べ心因性が少なく,口腔疾患と亜鉛欠乏性の割合が多くなっていた。高齢者群の口腔疾患は,口腔カンジダ症が多く高齢者群全体の約2割を占め,臨床所見のみではカンジダ症が疑われない症例が約4割に認められた。高齢者群の改善率は非高齢者群と同様で約75%と良好であったが,治療期間は長い傾向にあった。両群ともに病悩期間の長いほうが改善率は低く,治療期間も長くなる傾向があった。

     結論:高齢者における

    味覚
    障害では,口腔カンジダ症が多く認められるため,初診時のカンジダ検査の重要性が示唆された。また病悩期間が治療効果や治療期間と関係するため,早期発見と早期の適切な治療が必要であると思われた。

  • 笹木 忍
    日本小児看護学会誌
    2023年 32 巻 66-75
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/03/31
    ジャーナル フリー

     子どもの

    味覚
    は文化的背景に影響する食生活と密接に関連しており、身体的成長のみならず、その後の心理社会的発達に影響を及ぼす。本研究では、国内における18歳未満の子どもを対象とした
    味覚
    に関する調査研究を収集し、それら調査対象者の特徴と
    味覚
    評価方法を明らかにすること、各検査の適応年齢や小児看護の臨床への応用ついて検討することを目的とした。文献検索は医学中央雑誌Web版とCiNii Articlesのデータベースを用い、53件を対象とした。文献は、
    味覚
    全体に関する文献と
    味覚
    異常に関する文献に分類した。小児看護の臨床において、6歳未満の子どもを対象とした客観的
    味覚
    評価は、検査の信頼性は十分検証されているとは言い難く、保護者などによる代理評価を参考とすることが推奨されていた。今後、子どもの
    味覚
    に関する主観的、客観的指標となる評価方法を確立し、子どもの食生活への支援を検討する必要性が示唆された。

  • 花井 正歩, 玉澤 佳純, 高藤 道夫, 菊池 雅彦, 渡辺 誠
    老年歯科医学
    2004年 19 巻 2 号 94-103
    発行日: 2004/09/30
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    高齢者の
    味覚
    機能の低下に, 4基本味の
    味覚
    識別能だけでなく, 全身および局所の状態や生活習慣がどのように関わっているかを解明することを目的に, アンケート調査と
    味覚
    機能検査を行った。アンケート調査では,
    味覚
    機能の主観的評価についての質問と, 全身状態, 服薬状態, 口腔内状態などに関する質問を高齢群117名ならびに若年群165名に対して行った。
    味覚
    機能検査では, 唾液分泌量の測定, 全口腔法による
    味覚
    閾値検査, 電気
    味覚
    検査を高齢群45名ならびに若年群30名に対して行った。
    アンケート調査の結果からは, 高齢者にみられる
    味覚
    異常感に関連する因子として, 口腔乾燥, 口腔粘膜不良, 義歯の不満足といった口腔内の問題が挙げられた。しかし,
    味覚
    機能検査の結果では, 口腔乾燥や口腔粘膜不良の因子を有する被験者において,
    味覚
    閾値は高くはなく, 逆にアンケート調査で
    味覚
    異常感とは関連が少なかった服薬や全身性疾患の因子を有する被験者において
    味覚
    閾値が高かった。また, アンケート調査で
    味覚
    異常感を訴えた被験者においては, 必ずしも
    味覚
    機能の低下はみられなかった。
    以上のことから,
    味覚
    機能の低下を訴える高齢者においては, 服薬や全身性疾患で影響される狭義の
    味覚
    機能だけでなく, 口腔内の問題や不満が広義の
    味覚
    機能に及ぼす影響ついても十分に検討する必要があることが示唆された。
  • 戸村 成男, 小林 やよい, 関口 優子, 福士 サチ子, 柴田 道子, 浅川 千秋, 皿田 敏明, 安藤 亮一, 中村 義弘, 千田 佳子
    日本透析療法学会雑誌
    1993年 26 巻 8 号 1435-1439
    発行日: 1993/08/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    適正な維持透析を施行していく上で, 塩分・水分摂取制限の継続は重要である. しかし, 透析患者では塩分
    味覚
    閾値が高く, 塩分
    味覚
    が鈍感になっている事が知られている. 今回, 透析患者における塩分
    味覚
    と塩分・水分摂取に伴う透析間の体重増加との関連を, 試食法とアンケート調査で検討した. 安定期血液透析患者61例を対象として塩分量を一週毎に1.5g, 2.0g, 3.0gと変化させたカレーライスを昼食時に試食させた結果から, 塩分
    味覚
    正常群, 塩分
    味覚
    鈍麻群, 塩分
    味覚
    障害群の3群に分類し, さらに, アンケート調査によって透析導入後の
    味覚
    変化を自覚している群, 自覚していない群, どちらとも判断できない不明群の3群に分類し, 体重増加率との関係を検討した. 結果は塩分
    味覚
    鈍麻群 (14例), 障害群 (38例) と両群が85.2%を占めており, 患者の多くに塩分
    味覚
    の異常が認められた. 塩分
    味覚障害がみられ透析導入後の味覚
    変化を自覚していない群は5.9±0.1%と最も透析間の体重増加率が高く, これらの患者の多くは自らの
    味覚
    変化に気づかずに徐々に塩味の「こい」食事に移行してしまう可能性が考えられた. 一方, 塩分
    味覚障害がみられるにもかかわらず味覚
    変化を自覚している群は体重増加率が低く, これらの患者では自らの努力によって
    味覚
    障害を克服している事が示唆された. これらの事実は透析患者の塩分・水分管理の上で参考になるだけでなく, 高血圧, 心不全, 肝硬変, 腎疾患患者などに対して減塩食療法を指導する際にも参考になると思われる.
  • 藤原 千江子, 斉藤 千恵, 藤井 輝之, 佐島 威行, 宮崎 愛佳, 安井 豊, 小崎 佑吾, 根津 武彦
    日本集中治療医学会雑誌
    2012年 19 巻 1 号 85-86
    発行日: 2012/01/01
    公開日: 2012/07/10
    ジャーナル フリー
  • 長山 成美, 権藤 雄一郎, 垣内 無一, 中西 恵美, 松井 真
    脳卒中
    2011年 33 巻 3 号 370-373
    発行日: 2011/05/25
    公開日: 2011/05/27
    ジャーナル フリー
    脳血管障害にともなう
    味覚
    低下の報告は比較的稀である.今回われわれは舌右側の
    味覚
    低下で発症した左視床梗塞の症例を経験した.症例は58歳,男性.昼食中に口腔内右半分の
    味覚
    低下が出現.続いて右口唇部・右母指と示指のしびれ感が出現,改善しないため入院した.頭部MRI拡散強調画像で左視床に急性期梗塞像を認めた.電気
    味覚
    検査で,急性期の第11病日には右鼓索神経領域の刺激閾値の著明な上昇を認めたが,第53病日には改善を認めた.
    味覚の中枢伝達路は同側延髄孤束核から橋味覚
    野へ伝達された後,交叉して対側視床へ投射,頭頂葉弁蓋部に存在する
    味覚
    野に至る.この経路に脳血管障害が起こると
    味覚
    障害をきたすが,舌咽神経や鼓索神経などの障害と比較して障害が軽く,詳細な解析の報告はない.今後の症例蓄積が必要である.
  • 下田 妙子, 中村 永友, 藤永 三千代
    日本栄養・食糧学会誌
    1999年 52 巻 1 号 3-11
    発行日: 1999/02/10
    公開日: 2009/12/10
    ジャーナル フリー
    透析患者の
    味覚
    感受性に及ぼす要因を探るため, 透析患者に対して
    味覚
    テストを施行し, 以下の結果を得た。
    1) 透析患者は
    味覚
    感受能が低下し,
    味覚
    異常を示す割合も対照群より多かった。
    2) 女性は男性より
    味覚
    感受性が良かった。喫煙は
    味覚
    感受性を低下させ, 喫煙者で降圧剤使用者は一層
    味覚
    感受性を低下させることが示唆された。
    3) 血漿亜鉛値ば, 48-92μg/dLに分布し, 平均63.1±11.94μg/dLで正常値の下限を示したが,
    味覚
    閾値との統計的有意差は認められなかった。
    4) RBP値は, 9.0-16.9μg/dLに分布し, 男性平均12.3±1.88μg/dL, 女性平均12.6±1.49μg/dLで, 標準より低下していた。
    5) 血漿亜鉛値と血漿RBP値との間に弱い正の相関が認められた。
    6)
    味覚
    異常の原因の一つとして, ACE阻害剤, α遮断薬, β遮断薬などの降圧剤の関与が示唆された。以上の結果から, 透析患者の
    味覚
    低下は, 長年の透析による影響と併せて, 降圧剤の関与や血漿亜鉛値およびRBP値の低下による
    味覚
    受容機構の変化が関わっているものと考えられた。
  • —真珠腫性中耳炎術後味覚障害の1例—
    佐藤 しづ子, 庄司 憲明, 古内 壽, 台丸谷 隆慶, 飯久保 正弘
    日本口腔診断学会雑誌
    2021年 34 巻 2 号 106-110
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/08/06
    ジャーナル フリー
    Taste disorder in the anterior two-thirds of the tongue is caused by injury to the chorda tympani nerve (CTN). We report a case of taste disorder following surgery for otitis media caused by middle ear cholesteatoma (MEC). A female in her 60s presented to our department with persistent dysgeusia since dental treatment. A taste test, electrogustometry (EGM) and the filter paper disc method (FPD) revealed the taste disorder only in the unilateral CTN area. Although she insisted that the dysgeusia was associated with dental treatment, a detailed dental examination and history of dental diseases revealed no abnormalities. A detailed medical interview revealed that she had undergone ear surgery around the same time as dental treatment. Surgical and imaging findings provided by an otolaryngologist indicated that she had received surgery for otitis media following MEC that had caused CTN dysfunction. During prolonged follow-up, dysgeusia showed a better correlation with FPD than EMG. FPD may be useful for assessing dysgeusia caused by injury to CTN. Dentists should pay close attention to dental treatment and cooperate with an otolaryngologist when middle ear surgery is undergone at the same time.
  • 松下 貴惠, 新井 絵理, 渡邊 裕, 山崎 裕
    学会誌JSPEN
    2022年 4 巻 2 号 96-101
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/11/06
    ジャーナル フリー HTML

    要旨:【目的】同種造血幹細胞移植患者の

    味覚
    異常の実態を把握するために,前向き縦断調査を施行した.【対象および方法】北海道大学病院血液内科で2015年7月から2018年8月までに同種造血幹細胞移植を予定した107名を対象とした.移植前から移植後12カ月までの期間に計5回,全口腔法による
    味覚
    機能検査とNRSによる
    味覚
    異常の自己評価を行った.【結果】移植前のNRSでは,4つの味質全てで10~20%の
    味覚
    異常が既に認められた.移植後の全口腔法とNRSの両方において,塩味が最も高率に障害され,回復も移植後12カ月目の時点で最も遷延した.
    味覚
    異常の性状は,移植後1カ月目は全味質で
    味覚
    減退の割合が高かったが,3カ月目以降は
    味覚
    過敏の方が高くなった.【結語】塩味が最も障害され回復も遷延した.全ての味質で移植後早期は
    味覚
    減退,その後
    味覚
    過敏の割合が高くなった.
    味覚異常の自覚症状と味覚
    検査との間に整合性は認められなかった.

  • 山本 隆
    歯科基礎医学会雑誌
    1972年 14 巻 3 号 360-367
    発行日: 1972年
    公開日: 2010/10/28
    ジャーナル フリー
    本研究では, ラットを用いて, 皮質
    味覚受容細胞の応答記録と味刺激による加算誘発電位記録により大脳皮質味覚領野における味覚
    応答の性格を検索した。舌表面に種々の
    味覚溶液を与えたとき応答を示した皮質味覚
    細胞には, キニーネ溶液にのみ著明に応答を示すもの, キニーネと酸に著明に応答を示すもの, さらに, 基本的四味のすべてに応答を示すものが認められた。また, 舌に
    味覚
    溶液を与えたときの加算誘発電位は, 舌表面に
    味覚溶液を注いだときの触覚誘発電位とそれに続く味覚
    誘発電位より成っていた。記録電極の存在部位により
    味覚
    誘発電位の大きさには差が認められた。すなわち,
    味覚
    領野の中で, 背側から腹側に向って, キニーネ, 酸, 塩, 糖の順に皮質の
    味覚
    受容局在化が認められた。
  • 川上 育代, 中嶋 名菜, 我如古 菜月, 北野 直子, 松添 直隆
    美味技術学会誌
    2020年 19 巻 1 号 20-29
    発行日: 2020/07/31
    公開日: 2023/04/26
    ジャーナル フリー
    若年女性を対象に,5基本味の
    味覚
    官能検査と食物摂取状況,食生活について質問紙調査を実施し,3年間の
    味覚
    感度の経年変化と食生活との関連について検討した。結果,5基本味の認知閾値において,4年次は1年次に比べて低くなった。うま味の認知閾値は高学年ほど低く,すなわち
    味覚
    感度が上昇した。5基本味すべての
    味覚
    感度が上昇した群は,食生活においても1年次よりも4年次は薄味を好み,食品の購入時や外食時に栄養成分表示を見る者が多く,健康や栄養に関する情報を得る行動をする者が多かった。健康や栄養に関する食意識や食行動は学習を重ねた結果,経年で向上したことが示唆された。
  • 伊沢 由紀子, 井田 智, 川名 加織, 中濱 孝志, 望月 宏美, 縄野 一美, 速水 克, 熊谷 厚志, 峯 真司, 比企 直樹
    日本静脈経腸栄養学会雑誌
    2017年 32 巻 3 号 1168-1173
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/08/25
    ジャーナル フリー

    【目的】がん化学療法中の約6割に

    味覚異常が生じるとされるが味覚
    異常を客観的に評価した報告は乏しい。そこで化学療法中の
    味覚
    の経時的変化を、
    味覚
    検査用試薬と食事アンケートにて評価した。【対象および方法】2014年1月から2015年10月まで、がん研有明病院にてCyclophosphamide、Hydroxydaunorubicin、Oncovin®-vincristine、Prednisolone (以下、CHOPと略) 療法とRituximab (以下、Rと略)-CHOP療法を施行した悪性リンパ腫の患者45名にテーストディスク®を用いて3味質 (甘味、塩味、苦味) の
    味覚
    テストと食事アンケート調査を行った。【結果】塩味は、1コース後に11名 (25%) 、3コース投与直前に13名 (33.3%) 、6コース投与直前に14名 (35.9%) の患者で異常を示し、治療を重ねるごとに有意に鈍化した (p<0.05) 。その他の味質では有意な変化は認めなかった。アンケート調査でも塩味に関する
    味覚
    の変化を感じる患者が治療継続に伴い増加した。【結論】化学療法中には塩味の認知閾値が有意に低下し、次第に塩味の強い食事を求める傾向にあった。

  • 山口 静子
    化学と生物
    2012年 50 巻 7 号 518-524
    発行日: 2012/07/01
    公開日: 2013/07/01
    ジャーナル フリー
  • ─ジャック・ピュイゼ氏の理念と実践から─
    露久保 美夏
    日本調理科学会誌
    2015年 48 巻 6 号 435-438
    発行日: 2015年
    公開日: 2016/01/04
    ジャーナル フリー
  • 岡 秀樹, 任 智美, 梅本 匡則, 根来 篤, 坂口 明子, 阪上 雅史
    口腔・咽頭科
    2010年 23 巻 2 号 147-150
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/10/01
    ジャーナル フリー
    当科
    味覚外来を受診した味覚
    障害患者を65歳未満と65歳以上とに分類し, 比較検討を行った. 電気
    味覚
    検査, 濾紙ディスク法を施行し, 自覚症状はVisual Analogue Scale (VAS) で評価した. 改善率は両群に有意な差は認めなかったが65歳以上では濾紙ディスク法の改善率が低下する傾向にあり,
    味覚
    低下以外に口腔内感覚異常を訴える例が多かった.
    味覚
    障害の原因では, 薬剤性の頻度が高かった. 65歳以上では改善期間は有意に長かった. 高齢者では薬剤性が多いため, 治療期間が長くなると思われた. しかし, 治療効果には有意な差はみられず, 年齢は問わず積極的な治療をしていくのが好ましいと考えられた.
  • 山崎 裕, 坂田 健一郎, 佐藤 淳, 大内 学, 秦 浩信, 水谷 篤史, 北川 善政
    日本口腔科学会雑誌
    2013年 62 巻 4 号 247-253
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/10/10
    ジャーナル 認証あり
    We performed a retrospective study to elucidate the clinical characteristics of taste disorders in patients attending our dental clinic. Subjects comprised 210 outpatients (54 men, 156 women, mean age 65) that reported taste disorders within the past 4.5 years. Hypogeusia and ageusia were the most common conditions (42%), followed by phantogeusia (39%). The main causes of taste disorders among our patients included idiopathic taste disturbance (27%), oral diseases (26%) and psychogenic taste disturbance (25%). Oral diseases involved oral candidiasis (57%) and oral dryness (25%). Treatment mainly consisted of drug therapy; patients with idiopathic and psychogenic taste disturbance were treated with ethyl loflazepate, and patients with zinc deficiency were treated with polaprezinc. The overall improvement rate of symptoms was 61%. Patients with oral disease showed good response (90% improvement rate) to therapy.
    Since this study showed that taste disorders in several patients were caused by various oral diseases, dentists should be aware that oral diseases such as oral candidiasis and oral dryness can lead to taste disorders, most of which respond well to dental management.
  • 成田 達哉, 塩田 洋平, 内藤 善仁, 福本 宗子, 黒崎 俊一, 山崎 彰啓, 祇園 白信仁
    老年歯科医学
    2010年 25 巻 1 号 19-25
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/02/02
    ジャーナル フリー
    高齢有歯顎者および無歯顎者の
    味覚
    受容機構を明らかにすることは, 高齢者の健康寿命の延伸に対する具体的方策であり, 重要な課題である。本研究では, 高齢有歯顎者および無歯顎者を対象に味物質の温度を変えて
    味覚
    検査を行い, 味物質の温度が
    味覚
    閾値に及ぼす影響について検討した。有歯顎者については口蓋床非装着および装着時, 無歯顎者については上顎総義歯非装着および装着時の両条件で実験を行った。
    味覚検査には全口腔法味覚
    検査を用い, 基本4味における各検査液温度 (5°C, 15°C, 30°C, 45°C, 55°C) での認知閾値を測定した。その結果, 有歯顎者群口蓋床非装着時と無歯顎者群義歯非装着時の比較では, 甘味の検査液温度30, 45°Cにおいて無歯顎者群で有意に高い値が認められた。有歯顎者群口蓋床非装着時と無歯顎者群義歯装着時では, 甘味のすべての検査液温度, 苦味の5, 55°Cにおいて無歯顎者群で有意に高い値が認められた。有歯顎者群口蓋床装着時と無歯顎者群義歯装着時では, 甘味の5, 30, 45, 55°C, 苦味の5, 55°Cにおいて無歯顎者群で有意に高い値が認められた。
    以上より, 長年義歯を装着してきた高齢無歯顎者の
    味覚
    閾値は, 高齢有歯顎者と比較して甘味および苦味では上昇する傾向を示した。しかし, 味物質の温度を変化させることでその影響が小となり, 食品の温度に工夫を加えることで無歯顎義歯装着者における
    味覚
    機能の減退を補償する可能性が示唆された。
  • 尾池 宗介, 井原 弘行, 駒井 實, 土田 晃靖, 河合 弘進, 桑原 泰正, 成清 卓二, 鎌田 英男
    人工透析研究会会誌
    1985年 18 巻 2 号 203-206
    発行日: 1985/04/30
    公開日: 2011/01/26
    ジャーナル フリー
    アンギオテンシンI変換酵素阻害剤であるcaptopril治療中の血液透析患者に顕著な
    味覚
    障害が出現した.その
    味覚
    低下はcaptopril投与中止と硫酸亜鉛投与で改善した.
    症例は33歳, 男性の血液透析患者, 1日量37.5mgのcaptoprilを投与されていた.投与開始7週後より高度
    味覚
    障害が出現した.電気
    味覚
    計検査では, 右大錐体神経領域, 舌咽神経領域, 鼓索神経領域, 左大錐体神経領域のすべてに反応は消失し, 左舌咽神経領域の
    味覚
    閾値は26dBで左鼓索神経領域では30dBだった. すべての領域で基本の4つの
    味覚
    , 酸味, 甘味, 辛味, 苦味が障害されていた.血清亜鉛濃度は65μ9/dlでcaptoprilを中止した. 発中止7日目,
    味覚は自覚的および電気味覚
    計検査で軽度改善した. captopril中止65日目の全血亜鉛濃度は361μg/dlで, 硫酸亜鉛1日量150mg経口投与した. 投与6日目の電気
    味覚
    計検査ではさらに改善がみられ, 自覚的改善は顕著だった.亜鉛投与33日目の電気
    味覚
    計検査では,
    味覚
    脱失部位はなくなった.
    この症例においては, captopril治療で惹起された亜鉛欠乏が
    味覚
    障害の原因と考えられた.
  • 中嶋 名菜, 松田 志穂, 川上 育代, 松添 直隆, 北野 直子
    美味技術学会誌
    2020年 19 巻 1 号 37-45
    発行日: 2020/07/31
    公開日: 2023/04/26
    ジャーナル フリー
    若年女性(n=163, 18~23歳,平均年齢19.9歳)を対象に,5基本味認知濃度と食習慣,痩せ願望およびストレスとの関連を検討した。全口腔法による
    味覚
    試験および質問紙調査を用いて評価した。結果,食事を楽しんでいる者ほどうま味感受性が有意に高かった。また,食事を味わって食べている者ほど苦味感受性が有意に高かった。食事を楽しむことは食事を味わうことにつながり,食事を味わうことで消化吸収や代謝調節が適切に行われうま味や苦味の感受性が維持されていると考えられた。さらに,ストレス・痩せ願望と
    味覚
    認知濃度では,ストレスおよび痩せ願望が高い者は,ストレスおよび痩せ願望が低い者と比較し,甘味感受性が高かった。ストレスおよび痩せ願望が高い者は,ストレッサーに対処するため糖分を欲し,甘味に対する肯定的な態度が強まることで甘味感受性が高くなる可能性が示唆された。
  • 石田 裕美, 菊池 正一
    栄養学雑誌
    1991年 49 巻 3 号 139-145
    発行日: 1991年
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    成人女子8人 (21~25歳) を対象に, 強制選択3滴法と一対比較強制選択全口腔法を用いて, 塩化ナトリウム水溶液の検知閾値と認知閾値の測定を行い, 測定方法間の比較及び閾値の時刻による変動を検討した。
    1) 滴下法による測定の幾何平均値 (標準偏差) は, 検知閾値10.3(2.8)mmol/l, 認知閾値28.6(1.9)mmol/l, 全口腔法によるものは, 検知閾値4.9(2.5)mmol/l, 認知閾値16.0(1.7)mmol/lとなり, 両閾値とも全口腔法のほうが有意に低値を示した。
    2) 滴下法, 全口腔法ともに閾値の時刻による変動は認められなかった。
    3) 閾値の個人差が認められ, 測定方法間の Spearman の順位相関係数は, 検知閾値rs=0.92(p<0.01), 認知閾値rs=0.90(p<0.01)と有意であった。また測定方法間に, 検知閾値, 認知閾値共通の回帰式y=1.0x-0.3が得られた (x, 滴下法; y, 全口腔法, ともに対数変換値)。
    4) 方法別にみた両閾値の変動係数に有意差は認められなかった。
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