對稱多相
固定子
及び籠形回轉子の空隙に生ずる磁場の一般式を求め,籠形回轉子導棒の各高調波磁束分布に對する全リアクタンス
(1)を算出し,次式を用ひて回轉力を求めて居る。
=∑N 1 i
2∑P
h 1 i
1dM/dθ×0.102m-kg
茲にN=回轉子全導棒數
P
h=
固定子
相數
dM/dθ=回轉子導棒と
固定子
一相との間の相互誘導係數の回轉角に對する變化の割合
i
1,i
2=夫々
固定子
及回轉子一相の電流籠形回轉子一相の全インダクタンスは,
(λ
2)n
1+(L
2)n
1=(λ
2)n
1+0.4πplτ/2NΔ1/sin
2(pn
1π/N)×10
-8ヘンリー
誘導電動機作用に基く第n
1調波回轉力は
T=(P
h/2 Bn
1)
2l
2τ
2N
p(R
2)n
1/2n
1π
2×(ω±n
1ω
2)/[(λ
2)n
1+(L
2)n
1]
2(ω±n
1ω
2)
2+(R
2)n
12×1.02×10
-17m-kg
にて與へらる。
茲に l=回轉鐵心の正味の長さ(cm)
τ=磁束の基本波分布に對する極間隔(cm)
Bn
1=
固定子
一相の起磁力に依つて生ずる空隙磁束の第n
1調波分布の量大磁束密度(ガウス)
(R
2)n
1=第n
1調波磁束分布に對する回轉子導棒の等價抵抗
±及±の上部の符號は正回轉磁束分布に對するもの,下部符號は負回轉磁束分布に對するものである。
同期電動機作用による"Sattelbildung"に對するMöller氏の説を批判し,同氏の説の誤りなるを指摘して居る。
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