ごみ
固形燃料
(以下, RDFという) 発電所貯留槽において発煙や火災が頻発し, その発熱原因は発酵によるものとされた。しかしながら, 廃プラスチックなどを原料とした
固形燃料
が堆積中に発火した事例もあり, 発酵以外の発熱の可能性が指摘されていた。
本研究では, 製造直後の高い温度のRDFを保管して内部温度を測定し, 温度の挙動について調査した。予備実験で, フレコンバッグに約500kgのRDFを保管した結果, 内部温度は初期温度よりも上昇することを確認した。ついで, 断熱容器に高温RDF (初期温度 : 46~109℃, 500kg) を保管し, 内部温度やCO等のガス濃度を測定した結果, RDFは保管時に酸化反応により発熱し, 蓄熱することを明らかにした。さらに, 製造直後のRDFの赤外線熱画像撮影を行い, RDFの様々な空間的な温度分布の不均一性に注意を払うべきことを指摘した。
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