科学技術立国を目指す韓国でも、日本の現状と同様に、教育行政や教育課程に関わる問題も含めて、学校・教師及び子どもの実態についていくつかの問題が指摘されている。とりわけ、青少年の科学体験が減少し、科学する喜びや楽しさを味わい得ない実態が憂慮されている。その中で科学教育に関わる諸団体が一つになって韓国科学教育団体総連合会を結成し、青少年の科学教育の改革に取り組んできた。特に青少年の体験活動推進のために「学生科学探究オリンピック大会」が企画され、国内をあげて組織的に実践されている。これは、日本科学技術振興財団が主催する「青少年のための科学の祭典」に共鳴して策定されたものであるが、その運営や組織は大きく異なる。本論では、主として韓国科学教育団体総連合会の結成過程や構成組織及び運営などを調べる中で、両組織の違いやそれらが運営する青少年科学体験活動推進行事の違いを比較的に明らかにした。
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