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クエリ検索: "地層同定の法則"
7件中 1-7の結果を表示しています
  • 塩野 清治
    情報地質
    1997年 8 巻 4 号 257-267
    発行日: 1997/12/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    地質情報の有効なコンピュータ処理法を開発するには, 多様な地質学的データの解析法を体系づける基礎理論を確立する必要がある.本論文では地質学の基本的な法則である「初性的水平性の原理」, 「初性的側方連続性の原理」, 「地層累重の法則」および「化石による
    地層同定の法則
    」を組みあわせた生層序学の理論体系を構築するための予備的研究として, カードの集合B, 数字の集合Z, 記号の集合F, 集合間の関係およびいくつかの公理からなる数学モデルを提案する.B上の関係の性質として, 塩野・弘原海 (1992) で述べた地層累重の法則に関連する公理系と形式的に同じ3つの仮定A1, A2, A3に加えて, 「化石による
    地層同定の法則
    」を単純化した仮定A4を公理として導入する.
    A1, A2, A3の仮定から塩野・弘原海 (1992) と同様の結果が導かれるので, 塩野・弘原海 (1992) の公理と同値であることを確認した.また, A4にもとついて, 同じ属性をもつカード群に関するいくつかの推論規則を導いた.それらは生層序学における基本的手続きを数学表現したものであると解釈できる.さらに, B上でA1~A4が成り立つとき, 同じ記号が書かれているカード群の集合上でもA1~A3に相当する性質が成り立つことという重要な性質がえられた.
    本論文で対象とした数学モデルは比較的単純なものであるが, 化石を含む地層の基本的特徴をよく反映しており, 生層序学の数学的基礎を体系づけるための重要な手がかりを与える.
  • 楡井 久, 佐藤 賢司, 鈴木 喜計, 古野 邦雄
    地質学雑誌
    1994年 100 巻 6 号 425-435
    発行日: 1994/06/15
    公開日: 2008/04/11
    ジャーナル フリー
  • 塩野 清治, 弘原海 清
    情報地質
    1992年 3 巻 4 号 203-210
    発行日: 1992/12/25
    公開日: 2010/02/26
    ジャーナル フリー
    3次元の実空間Ωと地層名の集合Bとの対応関係f: Ω→Bから地層間の関係を厳密に定義して, それらの関係に関する3つの関係:
    [A1] WW-1E=I, [A2] LW, [A3] CK
    を公理として仮定したとき, それらから演繹的に導かれる諸性質を議論する.
    A1を仮定すれば, 露出する地層の位置関係から地層全体の上下関係が推定できる.A2を仮定することにより, 地層の空間分布に関する順序構造すなわち層序という概念が生み出される.さらにA3を仮定することにより, 地層の形成順序という時間的関係をみいだす視点が発生する.また, A1~A3は, 一組の公理系として, 露出する地層の位置関係から地層の形成順序を推定できるという地質調査の原理に論理的な根拠を与える.
    以上のことは, 地質学上の知識は公理から定理を次々に導いてゆくという公理論的な形式で体系化できる可能性を不している.
  • -半開区間の集合と演算-
    塩野 清治, 山口 久美子
    情報地質
    2022年 33 巻 3 号 59-67
    発行日: 2022/09/25
    公開日: 2022/09/25
    ジャーナル フリー

    種の生存期間の離散的表現に向けた数学的アプローチとして,半開区間(左閉右開区間)の集合演算を考察する.はじめに半開区間Tに含まれる半開区間の和集合,共通集合,補集合を求める公式を示す.Tを空集合,単一の半開区間,複数の半開区間の和集合からなる無限集合としたとき,Tは演算に関して閉じている.SO を生存期間がTであるタクソンΣに分類される種の集合としたとき,SO の元(種)の生存期間はTの元であり,その演算によって新しいTの元が矛盾なく生み出される.タクソンΣの生存期間TSO の元(種)の出現時刻と絶滅時刻を端点とする小区間に直和分割でき,種の生存期間はいくつかの小区間の和集合として表現できる.集合Tの場合と同様に,空集合,単一の小区間,複数の小区間の和集合からなる有限集合TM は集合演算に関して閉じている.最終的に,種の生存期間に関する集合演算は小区間を単位にした離散的処理として矛盾なく実行できると結論した.

  • 長田 敏明
    地学教育と科学運動
    2013年 70 巻 78-86
    発行日: 2013/07/25
    公開日: 2018/03/29
    ジャーナル フリー
  • 塩野 清治
    情報地質
    2019年 30 巻 4 号 161-179
    発行日: 2019/12/25
    公開日: 2019/12/25
    ジャーナル フリー
    「論理地質学」は地質情報のコンピュータ処理の理論的基礎として,地質学における論理の体系を数学の形式で再構築することを目的として,弘原海ほか(1987)によって提唱された新しい学問分野である.本稿は1990年の日本情報地質学会設立から30年間の研究成果を総括する.地質学では連続な空間や時間が地質単元や地質年代に分割され,それら離散化された対象の関係が研究対象となる.この観点から主に離散数学を基礎にして,新しい理論とアルゴリズムの開発・展開が進められてきた.主な成果は次の通りである,(1)初生的水平性の法則,側方連続性の法則,地層累重の法則という地層の基本的特性を数学表現する3つの公理,(2)露頭での地質体の接触関係を表現するラベル付き有向グラフ,(3)多数の露頭での観察結果を統合して地域層序を求めるデータ処理の流れ,(4)生層序学の基本的手続きをシミュレートする単純な数学モデル,(5)地質構造の3次元モデルを数学表現するための地質体と面の間に成り立つ論理的関係(地質構造の論理モデル),(6)地質構造の論理モデルを図式表現するラベル付き2分木,(7)論理モデルに関係する多様な集合演算を実行するためのビット演算法.地質情報処理を多面的に推進させるために論理地質学のさらなる発展が望まれる.
  • 佐原 真
    第四紀研究
    2001年 40 巻 6 号 435-444
    発行日: 2001/12/01
    公開日: 2009/08/21
    ジャーナル フリー
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