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全文: "大内転筋"
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  • 立石 大樹
    理学療法学Supplement
    2015年 2014 巻 P1-B-0112
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/30
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】第25回大阪府理学療法学術大会にて階段降段動作と片脚スクワットの制御降下における各筋の筋活動の比較についての発表をする機会を得た。階段降段動作の制御降下において支持側大内転筋の筋活動が有意に増大し,制御降下での骨盤下制に対して骨盤の前額面上の安定に寄与していることへ示唆が与えられたことを報告した。臨床において階段降段動作では片脚支持へ移行するため骨盤下制の制動に支持側中殿筋の活動が必要となるが,位相のどのタイミングで支持側大内転筋の筋活動が生じるかは明確ではない。そこで,本研究では階段降段動作の1周期間での支持側中殿筋・大内転筋の筋活動が必要となる位相を明確にするため,また支持側中殿筋・大内転筋の筋活動のパターン分類についての検討を行った。その結果,若干の知見を得たので報告する。【方法】対象は健常男性10名(24.9±1.3歳)とし,課題は2足1段の階段降段動作を実施した。階段降段動作の段差は蹴上げ20cm,踏み面25cmのものを用いた。測定機器はテレメトリー筋電計(キッセイコムテック社製),ビデオカメラを用い,導出筋は支持側の中殿筋,大内転筋としサンプリング周波数を1000Hzで各対象者3回ずつの測定を行った。得られた課題の波形から筋電図積分値を算出し比較を行った。【結果】階段降段動作での支持側中殿筋の筋活動は支持脚への体重移動を行い,対側下肢を前方へ振り出している際に生じるのに対して,支持側大内転筋の筋活動は支持側中殿筋の活動が生じた後,支持脚膝関節屈曲が生じる時点から支持脚の足尖が段上段より離れるまでの間で筋活動が生じた。波形のパターンでは30例とも共通して上述した位相での支持側中殿筋,内転筋それぞれの筋活動を認めた。また,30例中,18例では支持側中殿筋・大内転筋の筋活動量が同等だったのに対して12例では支持側大内転筋の筋活動が支持側中殿筋よりも大きく生じていた。【考察】中殿筋の筋活動については,対側下肢の振り出しのために支持側下肢への体重移動,片脚支持を保持するために筋活動が生じたと考えられる。大内転筋の筋活動について,解剖学的に大内転筋の起始は,深層では恥骨下枝・坐骨枝から,表層は坐骨結節から起始する。停止は深層では大腿骨後面の粗線,表層では内転筋結節に付着する。この解剖学的な筋の走行から大内転筋は股関節伸展・内転作用を有しており,階段降段動作制御降下の股関節屈曲・外転制御を担ったのではないかと考えられる。また,広筋内転筋腱板には内側広筋が付着し,膝関節屈曲制動に対して内側広筋の出力発揮のための起始部の安定性の増大にも寄与したことが考えられる。波形のパターンでは30例中,18例では支持側中殿筋・大内転筋の筋活動量が同等であり,筋の適切な出力の切り替えが必要になることが考えられる。12例においては支持側大内転筋の筋活動が支持側中殿筋よりも大きく生じており,階段降段動作制御降下での膝屈曲に要する時間の延長を認めた。階段降段動作の動作特性として,重力に従った中で自己身体の制御を行う必要がある。重力に従うことで必然的に加速度が付与され,その加速度の制動のため大内転筋の筋活動が増大したことが考えられる。【理学療法学研究としての意義】臨床において,階段降段動作の支持側下肢での膝屈曲が生じる以前に骨盤下制による不安定性があるのであれば支持側中殿筋を,膝屈曲以降に不安定性が生じるのであれば支持側大内転筋の筋活動が影響を及ぼしている可能性があるとして問題点として疑える。また,階段降段動作の動作特性として,重力に従った中で自己身体の制御を行う必要があり対側下肢の下段接地のためのフィードバック機構の破綻や恐怖心がより支持側大内転筋の筋活動を増大させる要因であることを留意する必要がある。
  • 滝澤 恵美, 鈴木 大輔, 伊東 元, 藤宮 峯子, 内山 英一
    理学療法学Supplement
    2012年 2011 巻
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/10
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】 大内転筋は,大腿四頭筋や大殿筋に次ぐ大きさを有する扇形の筋である。しかし,その大きさに反して大内転筋を含む股関節内転筋群の機能や役割は,はっきりとわかっていない。筋の形態は張力特性を反映するため筋の機能と関係がある。そこで本研究は,大内転筋を任意の筋束に分けて筋の形態を詳細に調べ機能について検討した。【方法】 1. 材料:男性のホルマリン固定遺体7体(左2肢,右3肢)を使用した。死亡時の平均年齢は80歳(75~90歳)であり,神経筋疾患を有した遺体,関節拘縮,著明な筋萎縮および過剰筋が見られる下肢は除外した。大内転筋を剖出し,大腿深動脈の貫通動脈を基準に大内転筋を4つの筋束(AM1-AM4)に分けた。2. 形態計測:AM1-AM4の各筋束の体積,筋長,筋線維長,生理的断面積(PCSA)を計測した。さらに比較群として恥骨筋(PE),長内転筋(AL),短内転筋(AB)についても同様の項目を計測した。なお,内転筋群のうち外閉鎖筋は他の内転筋と明らかに異なる走行と作用を示すため,薄筋は二関節筋であり他の内転筋と異なる特徴を持つため比較群から除外した。大内転筋の筋束および比較群の筋は骨付着部をメスで切離し,表面の結合組織,血管,神経を除去した後に次の計測を行った。体積は,水を入れたメスシリンダーに筋または筋束を入れ増量分を計測した。筋長および筋線維長は,筋を伸長させ起始から停止までの距離を定規で計測した。筋長は腱および腱膜を含む筋の最大部分,筋線維長は中間部分の長さを用いた。PCSAは筋腹の最大部を筋線維に対して垂直に切断後,断面をデジタルカメラで撮影し画像解析ソフトを用いて求めた。 3. 解析:各標本の大腿骨大転子から外側上顆までの長さを大腿長とし形態計測値の標準化を行った。標準化後の体積,筋長,筋線維長,PCSAの平均値を用いて主成分分析を行った。また主成分分析で分類されたグループ間で形態値を比較するためにScheffeの線形対比を用いて多重比較を行った。【倫理的配慮、説明と同意】 本人および家族の同意のもと札幌医科大学に献体された遺体を用いた。なお,本研究は札幌医科大学倫理委員会の承認を得て実施した。【結果】 AM1-AM4,PE,AL,ABの総体積は362.7±74.4cm3,総体積に占める大内転筋の割合は65.3±5.1%だった。大内転筋の筋束のうちAM3およびAM4が大きく,それぞれが大内転筋総体積の約30%を占めた。AM1 は一番小さく12.9%であった。AM1-AM4とPE,AL,ABから得られた体積,筋長,筋線維長,PCSAの計測値を用いて主成分分析を行った。固有値が1以上を示した主成分は第一主成分のみで,固有値3.64,寄与率は91.1%であった。計測した筋群は,第一主成分スコアが負のAM1・PE・ABと正のAM2-AM4・ALの2つのグループに分類された。 異なるグループに属したAM1とAM2-AM4で各計測値をScheffeの線形対比を用いて多重比較した結果,筋長と筋線維長(p<0.01),体積(p<0.05)で有意差を認めたが,PCSAでは有意差は認められなかった(p>0.05)。神経支配はAM1とAM2が閉鎖神経後枝,AM3は閉鎖神経後枝と脛骨神経の二重神経支配,AM4は脛骨神経であった。【考察】 筋線維は定まった長さのサルコメアからなるため,筋線維長が長い程,サルコメアが多く並び関節を大きく動かすことが可能である。一方,PCSAは筋線維の数と太さを反映するため,PCSAが大きい程,発揮される力が大きい。本研究の結果,大内転筋は筋束ごとに異なる筋の形態と支配神経を示した。これより,筋線維長がAM1より有意に長いAM2-AM4は股関節に大きな可動域や運動性をもたらす筋束であると推察された。一方,筋線維が短く関節近くに配置されているAM1はより細かい動きを素早く行うことに優位性を持つと推察され,関節の動的安定性を担う筋束であると推察された。【理学療法学研究としての意義】 筋の質量は機能的な重要性を示す1つの指標である。しかしながら,大内転筋はその質量に反して驚くほど情報が少ない。本研究では,大内転筋の約7割に相当する筋束が表面筋電図では評価が難しい深部に存在すること,さらに深部の筋束は形態的にも神経支配の上でも差異があることを示した。これらは,一般的に重要視される中殿筋のみならず,対側にある巨大な大内転筋の潜在的役割を探索することの必要性を示しており関節障害の治療において意義のある情報となりうる。
  • 滝澤 恵美, 鈴木 雄太, 伊東 元, 鈴木 大輔, 藤宮 峯子, 内山 英一
    理学療法学Supplement
    2014年 2013 巻 1582
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】4つの筋から構成される大腿四頭筋の筋束の分離性は実際には不明瞭である。しかし,各筋の張力方向が異なるため,機能解剖学的に筋を分けて理解することは重要である。大内転筋は大腿四頭筋と同様に大きく,かつ扇形のため部位毎に張力方向が異なる類似点を持つ。しかし,この筋は1つの筋として理解されている。これまでに著者らは,大内転筋の各部位の筋形態や神経支配,モーメントアームを調べその特徴を報告してきた。本報告の目的は,これまでに得たデータから大内転筋の筋束毎に筋線維長/モーメントアーム比と関節トルクを算出し,この筋の機能的な分離性を検討することである。【方法】大内転筋を大腿深動脈の貫通動脈,内転筋裂孔を基準に4つの筋束(AM1-AM4)に分けて分析した。1.生理的断面積(PCSA)と筋線維長(MFL)の計測:男性のホルマリン固定遺体10体(左7肢,右3肢)を使用した。死亡時の平均年齢は79歳(75から91歳)であり,神経筋疾患を有した遺体,関節拘縮,著明な筋萎縮および過剰筋が見られる下肢は除外した。PCSAは,筋腹の最大部を筋線維に対して垂直に切断後,断面をデジタルカメラで撮影し画像解析ソフトを用いて求めた。MFLは,筋を伸長させ起始から停止までの距離を定規で計測した(Takizawa, et all. 2011)。2.神経支配の調査:ホルマリン固定遺体21肢(男性18肢,女性3肢)を使用した。著明な筋萎縮および過剰筋が見られる下肢は除外した。閉鎖神経後枝と脛骨神経を同定し,大内転筋の各筋束への分布を肉眼で観察した(Takizawa, et all. 2012)。3.モーメントアームの計測:未固定凍結遺体5体を使用した。大腿骨を他動的に矢状面上で動かしながら大腿骨頭および大内転筋の各筋束の起始および停止部の座標値を3次元磁気式デジタイザーで取得した。座標値を用いて関節角度とモーメントアームを算出し,5体のデータから近似式を求めた(滝澤,他。2012)。4.分析:解剖学的肢位(屈曲/伸展0°)における各筋束(AM1-AM4)のモーメントアームを近似式から求めた。推定されたモーメントアーム(MA)と上述1のMFLおよびPCSAの体格補正後の平均値を用いて,MFL/MA比と関節トルク(PCSA*MA*固有筋力)を算出した。なお,固有筋力は5kg/cm2とした。【倫理的配慮,説明と同意】使用した遺体は,本人および家族が教育・研究のため使用されることを同意している。なお,本研究は札幌医科大学倫理委員会の承認を得て実施した。【結果】近似式から求めた解剖学的肢位における大内転筋各部位のモーメントアーム(cm)は,AM1(8.4),AM2(11.2),AM3(14.6),AM4(16.6)だった。MFL/MA比は,AM1(1.4),AM2(1.4),AM3(1.9),AM4(2.6)であり,モーメントアームを考慮してもなおAM4の筋線維長が長かった。関節トルク(kgm)は,AM1(1.1),AM2(2.3),AM3(2.3),AM4(1.8)であり,AM1が他の筋束に比べ小さな値だった。神経支配は,AM1とAM2が主に閉鎖神経後枝,AM3は閉鎖神経と脛骨神経の二重神経支配,AM4は脛骨神経であり,3つの異なる支配パターンを示した。【考察】筋の構造やその配置は単なるデザインではなくその機能を反映する。MFL/MA比の大きな筋は,トルク発生可能な可動範囲が広く,さらに素早く関節を動かすことに関係する。大内転筋を4つの筋束に分けMFL/MA比を求めたところ,特にAM4の値が大きかったことから,この筋束は大きく素早く関節を動かす際に有効な筋束と考える。なお,大内転筋の中でこの筋束のみが脛骨神経(単一)の支配を受けていたことから,他の筋束から独立して収縮する可能性がある。AM2とAM3は同程度の関節トルク値を示したが,その神経支配は異なっており制御が異なる可能性がある。AM1のMFL/MA比はAM3やAM4より小さく,さらに関節トルクも小さいため限られた肢位における関節の安定性に関与していると推察した。【理学療法学研究としての意義】大内転筋の各筋束に潜在する関節トルク(大きさ,スピード)の違いと神経支配の違いから,この筋は機能的に大腿内側四頭筋として認識し評価および運動療法を検討することが適切かもしれない。
  • 滝澤 恵美, 鈴木 雄太, 小林 育斗
    理学療法科学
    2018年 33 巻 1 号 127-132
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/03/01
    ジャーナル フリー
    〔目的〕異なる股関節肢位でスクワットを行い,大内転筋が発揮する伸展トルクの特徴から役割を検討した.〔対象と方法〕健常男性1名が股関節内外転,回旋中間位(NS)と外転,外旋位(SS)でスクワットを行い,大内転筋と股関節伸展筋が発揮する伸展トルクを筋骨格モデルを用いて推定し,比較した.〔結果〕NSとSSともに,大内転筋や大殿筋,大腿二頭筋長頭が発揮する伸展トルクは半膜様筋や半腱様筋よりも大きかった.〔結語〕大内転筋は,前額面や水平面の股関節肢位に関わらず,中腰姿勢を伴う動作に対して抗重力筋の役割を有すると推察された.
  • 奥村 亮, 塚本 枝里, 鈴木 裕介, 山本 吉則, 嘉戸 直樹, 鈴木 俊明
    関西理学療法
    2012年 12 巻 95-100
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/12/27
    ジャーナル フリー
    We administered physical therapy to a patient with hemiplegia caused by cerebrovascular disease. The patient presented to us with unstable gait due to the trailing of the right foot between the initial contact and midstance phases of the right lower limb. With physical therapy, the instability improved; however, abnormal muscle tone of the right hip extensors and adductors was noticed between the initial contact and midstance phases of the right lower limb. Improvement after physical therapy was monitored by electromyography, which focused on the right hip joint. The activity of muscles on the affected side improved along with the improvement in the muscle activation pattern of the right hip extensors and adductors between the initial contact and midstance phases of the right lower limb. We believe that the normalization of the muscle activation pattern was important for the improvement in the gait of this patient.
  • 加藤 宣博
    岡山医学会雑誌
    1962年 74 巻 10-12 号 841-856
    発行日: 1962/12/30
    公開日: 2009/03/30
    ジャーナル フリー
    The author investigated 125 lower limbs of 69 Japanese cadavers from his dissecting room, and obtained the following results.
    1. Definition of the perforating arteries and the medial perforating branches.
    As generally accepted, only those arteries, that perforate the adductors close to the linea aspera, are called perforating arteries. Such arteries, as those piercing the adductor maguns far from the femur, are provisionally called “medial perforating branches”.
    The first perforating artery (I) appears backwards from between the adductor minimus and the main part of the adductor magnus.
    The second perforating artery (II) perforates the main part of the adductor magnus above or at the proximal third of the origin of the short head of the biceps.
    The third perforating arteries (III) perforate the adductor magnus at the height of the middle and the distal thirds of the biceps origin. In some cases, a twig whose course and distribution are the same as those of the third perforating arteries arises from the distal part of the femoral artery or from the popliteal artery. Such are also included in the third perforating arteries.
    Superior medial perforating branch” arises from the first perforating artery, the profunda femoris artery or the medial circumflex artery, pierces the adductor magnus and appears at the upper medial part of its posterior surface. Generally it occurs as one twig.
    Inferior medial perforating branches” arise from the muscular branches to the adductor magnus and appears backwards at the lower part of the muscle, as one to three twigs. (Table 9).
    2. The total number of perforating arteries (Tables 1, 2 and 3).
    They arise from the profunda femoris as 2-6 branches, in most of the cases as 3-5 (average 4.02). As they sometimes divide into 2 or 3 branches before they pass through the adductors, the number of branches, piercing the adductor magnus, is more than the former: 2-7, in most of the cases 4 or 5 (average 4.66). Furthermore, if the perforating arteries of the femoral and popliteal origins are included, the average number of the arteries, passing through the adductor magnus, is 4.85.
    3. The number of each perforating artery (Tables 5 and 6).
    I is generally single, rather rarely two (30 limbs, 24.0 %) or three (3 limbs, 2.4 %) in number. The supernumerary first perforating arteries are its ascending branches, that pierce the muscle separately. II also is generally single, rather rarely two or three (17.6 %). Whereas, III is generally two or three in number. In one case III was missing.
    4. The origin and branching of the perforating arteries are presented in Fig. 2. In the majority of the cases, the first and the second branches become I and II respectively, and III are derived from the third branch and on (Type I, 72.0 %). Besides, the type II (15.2 %), in which the first branch divides into I and II, and type III (12.0 %), in which II are derived from the first and second branches, are not rarely found.
    5. Generally, I and II pierce the adductor brevis and the adductor magnus, while III the latter muscle only. (Table 4).
    6. Distribution of the perforating arteries and the “medial perforating branches”. (Table 7 and Fig. 4).
    Generally the ascending branch of I is distributed to the lower part of the gluteus maximus and its neighbourhood, the descending branch (the main branch), as the principal source of the arterial supply of the hamstring muscles, supply the long head of the biceps, the semitendinosus, the semimembranosus and the sciatic nerve, and II and III supply the short head of the biceps and the vastus lateralis and intermedius.
    The “superior medial perforating branch” enters the proximal part of the semimembranosus, and the “inferior medial perforating branches” supply chiefly the belly of the semimembranosus.
  • 河田 典久, 松尾 隆, 小原 伸夫
    整形外科と災害外科
    1994年 43 巻 2 号 728-732
    発行日: 1994/03/25
    公開日: 2010/02/25
    ジャーナル フリー
    We performed muscle release operation included lengthening of the medial hamstrings, the psoas and gracilis for correction of adduction and internal rotation deformity of the hip in cerebral palsy. However, we did not achieve good correction in many cases using this procedure. This was probably due to hypertonicity of the hamstring portion of the adductor magnus' causing residual deformity. We therefore added ten otomy of this portion for cases with residual deformity and by doing this the deformity improved.
    We concluded that the hamstring portion of the adductor magnus was one of the causes of adduction and internal rotation deformity of the hip in cerebral palsy and the tenotomy of this portion was indispensable to gain adequate correction.
  • 荒川 高光, 寺島 俊雄, 三木 明徳
    理学療法学Supplement
    2012年 2011 巻
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/10
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】 内側広筋は解剖学的に斜頭が存在すると報告されて以来(Lieb and Perry, 1968)その解剖学的な分類と機能について議論されてきた筋である。しかしながら、内側広筋斜頭に関しては、線維の方向が他の部と違い膝蓋骨に横から付着するもの(Lieb and Perry, 1968)という説が一般的であるが、その線維方向だけで斜頭を決定している報告(Peeler et al., 2005)や大内転筋腱から起こる部分が斜頭であるとする説(Williams, 2005)があり、定義が一定でない。さらには解剖学的に分けられないという報告(Hubbard, 1997)も存在するなど、その解剖学的詳細が明らかになっているとは言い難い。よって今回われわれは、内側広筋の起始と、内側広筋起始の周囲にある広筋内転筋板に着目し、その機能的意義や臨床上の応用について詳細に検討を加えることとした。【方法】 本学医学部の解剖学実習に提供された遺体8体12側(右6側、左6側)を使用した。関係構造物の破損が激しい場合や遺体の固定の状態のため、全例で両側を使用することはできなかった。内側広筋、大内転筋など、広筋内転筋板と関係する筋群を中心に詳細に解剖した。大腿動脈、大腿静脈、大腿神経、およびそれらの枝たちも広筋内転筋板との関係に注意して詳細に解剖した。その後、広筋内転筋板を切開して翻転し、大腿動脈、大腿静脈、大腿神経の枝たちの位置を確認後、それらを適宜翻転しながら、内側広筋を起始に向かって詳細に解剖した。とくに内側広筋の起始・停止を詳細に観察し、スケッチとデジタル画像にて記録した。【説明と同意】 本研究で使用した遺体は死体解剖保存法に基づき、生前に適切な説明をし、同意を得ている。解剖は全て、定められた解剖実習室内にて行った。【結果】 内側広筋と広筋内転筋板は全例で認められた。広筋内転筋板は大内転筋の腱部の一部が外側上方へと張り出して腱膜となるが、12側中10側で長内転筋の停止腱からも広筋内転筋板へ連続する腱膜が存在した。内側広筋の起始を観察すると、大部分は深層の大腿骨粗線内側唇から起こる部が占めるが、下部浅層約4分の1には、広筋内転筋板から起こる内側広筋の筋束があった。深層から起始した筋束も、下部浅層の広筋内転筋板から起こる筋束もお互いに並んで外側下方へと走行した。停止は、膝蓋骨内側へと放散する筋束もあるが、横膝蓋靱帯などの膝関節内側の関節包へと連続するものも一部認められた。【考察】 内転筋管は大腿動脈と大腿静脈が前方から後方へと通過する管であり、その前壁に張る腱膜構造が広筋内転筋板である。今回、われわれの観察により、広筋内転筋板は大内転筋の腱部のみでなく、長内転筋の停止腱からも線維が関与することが明らかになった。内側広筋の下部浅層の筋束は広筋内転筋板から起こり、膝蓋骨や膝関節内側の関節包に停止する。よって内側広筋の下部浅層の筋束は、他の内側広筋の筋束よりも起始が前に位置することとなり、そのため筋腹も前方へと移動する。体表解剖学において内側広筋の下部は外側広筋と比較して前方へ膨らんで観察される。すなわち、体表解剖学的に観察できる内側広筋が前方へ膨らんだ下部こそ、広筋内転筋板から起こる筋束の部である可能性が高い。大内転筋や長内転筋の一部の筋束がその筋の停止腱から広筋内転筋板を介して内側広筋と連続する構造は、機能的に二腹筋の構造を呈していると考えたい。すなわち、大内転筋や長内転筋の収縮があって初めて内側広筋の下部浅層の筋束は起始が固定されるのかもしれない。言い換えれば、立位・歩行時に股関節外転筋群が収縮して片脚立位を保つと、股関節内転筋群の収縮が抑制され、内側広筋の下部浅層の筋束はその起始の固定を失ってしまうため、内側広筋の下部浅層の筋力を十分に発揮できない可能性がある。内側広筋の斜頭は解剖学的には明確に分離できなかったが、広筋内転筋板から起こる筋束として定義することが可能ならば、機能的・臨床的意義は高いと考えられる。【理学療法学研究としての意義】 長い間問題となっていた内側広筋斜頭の解剖学的事実を明らかにし、内側広筋の機能的・臨床的な応用を新しく提唱できたと考える。
  • 市橋 則明, 池添 冬芽, 羽崎 完, 白井 由美, 浅川 康吉, 森永 敏博, 濱 弘道
    理学療法科学
    1998年 13 巻 2 号 79-83
    発行日: 1998年
    公開日: 2007/03/29
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,健常男性12名を対象に,各種ブリッジ動作中の股関節周囲筋の筋活動量を明確にし,さらに各筋のMMT3の筋活動と比較することである。測定筋は,大殿筋,中殿筋,大腿筋膜張筋,大内転筋とし,各筋の整流平滑化筋電図を求めた。その結果,両脚ブリッジの筋活動量は20%以下の低い筋活動であった。一方,片脚ブリッジの筋活動量は,股伸展・外転筋で高い値を示し,両脚ブリッジと比較し,すべての筋において有意に増加した。MMT3の筋活動とブリッジ動作を比較すると,大内転筋を除いて片脚ブリッジの方が大きい筋活動を示した。本研究結果より,片脚ブリッジは大殿筋だけでなく中殿筋や大腿筋膜張筋の筋力トレーニングとして有効であることが示唆された。また,片脚ブリッジをするためには,MMT3以上の筋活動が必要であり,訓練処方の1つの基準となると考えられる。
  • 高木 公三郎, 熊本 水頼, 岡本 勉
    体育学研究
    1966年 10 巻 2 号 199-
    発行日: 1966/07/15
    公開日: 2016/12/31
    ジャーナル フリー
  • 荒川 高光, 寺島 俊雄
    霊長類研究 Supplement
    2014年 30 巻 P2
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/08/28
    会議録・要旨集 フリー
    コモンマーモセット(Callithrix jacchus)は実験動物として広く用いられているが、その骨格筋に関する情報は乏しい。広鼻猿類(新世界ザル)オマキザル科に属し、樹上性の小型霊長類であるコモンマーモセットの骨格筋の形態学的情報は、系統発生学的に重要な意義を持つ可能性がある。そこで今回は下肢骨格筋に対象を絞り、下肢骨格筋の形態と支配神経の観察を試みた。実験殺後のコモンマーモセットを用いた。肉眼または実体顕微鏡下で、大腿より遠位の剖出を行った。以下、ヒトとの相違点について気づいたことを述べる。
    縫工筋は扁平で、幅が一定のまま脛骨近位前面へ停止した。その遠位部では浅層に薄筋、深層に半腱様筋が停止した。縫工筋と薄筋の間から、大腿動脈・神経から分岐した伏在動脈・神経が現れ、下腿内側部を下行した。長内転筋と大内転筋の境界は不明瞭であった。大内転筋の閉鎖神経支配の筋束と脛骨神経支配の筋束の間を、大腿動脈が前方から後方へと通り抜けていた。下腿では、腓腹神経が脛骨神経の束から分かれ、足底筋の下方、踵骨腱の浅層を内側上方から外側下方へ走行した。本神経は脛骨神経へ交通する枝と、外果の下方を回って足部の外側に達する枝に分かれていた。足底筋と腓腹筋外側頭の分離は困難であった。踵骨腱の浅層に足底筋腱が混ざり、この共同の停止腱の深層の一部が踵骨隆起へと付着しながら、浅層は足底腱膜へと連続した。
    今後、例数を増やすとともに、支配神経を付けたままで骨格筋を取り外し、さらに詳細に解析を試みたい。
  • ~筋活動と体幹加速度による検討~第2報
    吉村 洋輔, 小野 晃路, 伊藤 智崇, 伊勢 眞樹
    理学療法学Supplement
    2016年 2015 巻 P-KS-09-2
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/28
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】近年では理学療法の分野においてもノルディックウォーキング(以下,NW)が注目され活用されはじめているが,下肢筋活動についての一定の見解は得られていない。また体幹加速度を用いた歩行動揺性の評価も行われていない。そこで,我々はNWの有用性を確認するために,通常歩行時とNW時の下肢の筋活動と加速度計を用いた体幹の動揺性の測定を行い比較検討した。【方法】対象は健常成人男性10名(平均年齢20.5±0.5歳,体重57.1±7.7kg)とした。課題動作は通常歩行とNWとし,歩調を110歩/分に統一した。各課題動作にて10m歩行を実施し,その際の体幹加速度と下肢筋活動を3試行ずつ計測した。筋活動の測定では,表面筋電計(キッセイコム社製MQ8)にて,サンプリング周波数1kHzにて5歩目の右立脚期における筋活動を測定した。被験筋は大腿直筋,大内転筋,大腿筋膜張筋,大腿二頭筋,前脛骨筋,腓腹筋外側頭とした。得られた筋電波形を20Hz~500 Hzのバンドパスフィルターにて処理した後,全波整流積分値を求めた。計測終了後に各筋の最大随意収縮(以下,MVC)の平均値を各筋の100%MVCとした。歩行時の各筋の全波整流積分値を100%MVCで正規化し(%MVC),筋活動量の指標とした。体幹の加速度の測定では3軸加速度計AS-5TG(共和電業社製)を用い,サンプリング周波数1kHzにて定常状態における1歩行周期の加速度波形を測定した。身体への加速度計の装着は第3腰椎棘突起の高さに貼付した。得られた加速度波形からRoot Mean Square(以下,RMS)を算出した。RMSは加速度波形の振幅の程度を表し,動揺性の指標とされ,本研究においては重心の移動と近似した値としている。%MVCとRMSの3試行の平均値を求め,通常歩行とNWで比較した。【結果】各測定筋における筋活動量(%MVC)を通常歩行,NWの順で示す。大腿直筋(9.7±6.4,11.5±8.2),大内転筋(19.7±19.6,20.6±22.9),大腿筋膜張筋(16.8±14.1,12.3±10.5),大腿二頭筋(10.3±8.0,9.7±11.1),前脛骨筋(14.2±6.1,10.8±3.6),腓腹筋(21.1±8.6,18.9±9.0)であった。次に,加速度計によるRMSの値を通常歩行,NWの順で示す。垂直成分(2.4±0.3,2.8±0.5),左右成分(2.0±0.4,2.1±0.4),前後成分(1.6±0.2,1.8±0.4)であった。【結論】NWでは大腿直筋と大内転筋がより強く活動していることが確認できた。これは両上肢で床面にポールを突くことによる重心の左右への移動が影響しており,両側に突くポールにて制限された床面の範囲内での重心の円滑な移動を股関節内転筋と膝関節伸展筋で支えていることを示唆していると推測できる。また,これはRMSの左右成分がNWで増加している結果と一致している。大腿筋膜張筋や前脛骨筋,腓腹筋外側頭の筋活動はNWで低下しており,足部や膝部の負荷量の軽減を図る上で有意義な結果が得られた。
  • ~筋活動と体幹加速度による検討~
    吉村 洋輔, 小野 晃路, 伊藤 智崇, 伊勢 眞樹
    理学療法学Supplement
    2015年 2014 巻 P1-C-0131
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/30
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】近年のノルディックウォーキング(以下,NW)の普及は目覚ましく,その運動効果が広く認められつつある。リハビリテーション医学・医療の分野においてもNWが活用されはじめているが,下肢筋活動についての一定の見解は得られておらず,また体幹加速度を用いた歩行動揺性の評価も行われていない。そこで,我々は理学療法の一助としてのNWの有用性を確認するために,歩行時の下肢の筋活動電位の測定と加速度計を用いた体幹の動揺性の測定を行った。そして通常歩行とNWの計測値を比較,検討したので報告する。【方法】対象は健常成人男性5名(年齢20.6±0.5歳,身長171.4±2.6cm,体重59.4±8.0kg)とした。課題動作は通常歩行とNWの2種類とし,歩調を110歩/分に統一した。各課題動作にて10m歩行を実施し,その際の体幹加速度と下肢筋活動を3試行ずつ計測した。NWの歩行様式は,ポールを地面に垂直に突きながら歩く様式とした。ポールのグリップの高さは,直立位でグリップを把持した際に肘関節が90度になる高さに調整した。筋活動の測定では,表面筋電計(キッセイコムテック社製テレメトリー筋電計MQ8)を用いて,サンプリング周波数1kHzにて5歩目の右立脚期における筋活動を測定した。被験筋は大腿直筋,大内転筋,大腿筋膜張筋,大腿二頭筋,前脛骨筋,腓腹筋外側頭の6筋とした。得られた筋電図波形を20Hz~500Hzのバンドパスフィルターにて処理した後,全波整流積分値を求めた。計測終了後に各筋の最大随意収縮(以下,MVC)を5秒間,3回記録し,そのうち中間3秒間の平均値を各筋の100%MVCとした。歩行時の各筋の全波整流積分値を100%MVCで正規化し(%MVC),筋活動量の指標とした。体幹の加速度の測定では3軸加速度計(共和電業社製AS-5TG)を用い,サンプリング周波数1kHzにて定常状態における1歩行周期の加速度波形を測定した。身体への加速度計の装着は伸張性バンドを体幹に巻き,その上にマジックテープで身体背面の第3腰椎棘突起の高さに貼付した。そして,得られた加速度波形からRoot Mean Square(以下,RMS)を算出した。RMSは加速度波形の振幅の程度を表し,動揺性の指標とされ,本研究においては重心の移動と近似した値としている。%MVCとRMSの3試行の平均値を求め,通常歩行とNWで比較した。【結果】各測定筋における筋活動量(%MVC)を通常歩行,NWの順で示す。大腿直筋(13.8±6.8,15.1±10.2),大内転筋(23.0±21.8,26.0±28.8),大腿筋膜張筋(9.3±9.0,5.8±3.7),大腿二頭筋(10.4±10.3,11.1±16.0),前脛骨筋(10.9±4.2,9.1±4.4),腓腹筋外側頭(22.4±9.2,19.9±10.0)であった。大腿直筋と大内転筋は通常歩行に比べてNWで増加する傾向があった。一方,大腿筋膜張筋や前脛骨筋,腓腹筋外側頭は通常歩行に比べてNWで減少する傾向があった。次に,加速度計によるRMSの値を通常歩行,NWの順で示す。垂直成分(2.4±0.4,2.7±0.6),左右成分(1.6±0.3,1.9±0.5),前後成分(2.2±0.3,2.1±0.5)であった。垂直成分,左右成分は通常歩行に比べてNWで増加する傾向があった。【考察】NWでは大腿直筋と大内転筋がより強く活動していることが確認できた。これは両上肢で床面にポールを突くことによる重心の左右への移動が影響しており,両側に突くポールにて制限された床面の範囲内での重心の円滑な移動を股関節内転筋と膝関節伸展筋で支えていることを示唆していると推測できる。また,これはRMSの左右成分がNWで増加している結果と一致している。大腿筋膜張筋や前脛骨筋,腓腹筋外側頭の筋活動はNWで低下しており,足部や膝部の負荷量の軽減を図る上で参考となる結果であった。今後もさらに対象者数を増やして,運動学的な観点からNWの動作解析を進めていきたいと考えている。【理学療法学研究としての意義】NW時の下肢筋活動や体幹の動揺性を定量化することによって,理学療法の一助としてのNWの有用性を確立するための基礎的資料となった点で意義がある。
  • 藤田 信子, 枡田 康彦, 鎌谷 秀和, 山野 薫, 糠野 猛人, 三木 晃
    理学療法学Supplement
    1988年 1988.15.1 巻
    発行日: 1988/03/31
    公開日: 2017/07/07
    会議録・要旨集 フリー
  • 山田 道廣, 木下 信博, 山田 大豪, 真島 東一郎, 中山 敏彦, 石橋 勝, 北村 茂利
    理学療法学Supplement
    1988年 1988.15.1 巻
    発行日: 1988/03/31
    公開日: 2017/07/07
    会議録・要旨集 フリー
  • 川野 大介, 川畑 亜矢人, 駿河 保彰, 行田 義仁
    整形外科と災害外科
    2008年 57 巻 2 号 265-268
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/23
    ジャーナル フリー
    ガス産生性の右大内転筋内膿瘍を発症した1例を経験したので報告する.51歳,男性.基礎疾患にコントロール不良の糖尿病がある.特に誘因なく,悪寒戦慄で発症し,その4日後より右大腿部腫脹および熱感が出現した.他院にて蜂窩織炎の診断で抗菌薬投与により経過をみたが改善せず,1週間後の大腿部CTにてガス像を認めたため当院へ紹介となった.当院搬入時,右大腿部は発赤・熱感を認め,疼痛が強く動かせない状態であった.明らかな皮膚壊死は認めなかった.大腿部CTにて大内転筋内のガス像および腫大を認めた.皮下には明らかなガス像は認めなかった.緊急デブリドマンを行い,術後高気圧酸素療法を開始した.経過中に2回目のデブリドマンを行い治癒した.術中の筋内膿汁よりStreptococcus constellatusが検出された.
  • 岩元 久雄, 守田 智, 尾野 喜孝, 高原 斉, 東上床 久司, 久木元 忠延, 後藤 静夫
    日本畜産学会報
    1984年 55 巻 2 号 87-94
    発行日: 1984/02/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    本研究は薩摩鶏交雑ブロイラーの骨格筋を構成する筋線維の特質を明らかにし,薩摩鶏の肉質改善への効果を追求したものである.材料鶏は薩摩鶏(SA)雄と伴性矮性劣性遺伝子(dw)を持ったWhite Rock (WRdw)雌およびDw遺伝子を持ったWhite Rock (WRDw)雌とを交雑したブロイラー雄を用いた.対照鶏としてWhite Cornish (WC)雄とWRDw雌との交雑によるブロイラー専用種雄,SAおよびWRdw純系のブロイラー雄を供試した.各鶏種とも,深胸筋および大腿二頭筋はII-R型とII-W型筋線維から,大内転筋はI-R型とII-R型筋線維から構成されていた.WC×WRDwの深胸筋と大腿二頭筋ではII-W型筋線維が多く,II-R型筋線維は少なかった.これに対して,SAの同筋ではWC×WRDwのそれらよりII-R型筋線維を多く持つ傾向が見られた.このようなSAにWRdwを交雑したブロイラーは初期発育が速くなったものの,同時に深胸筋及び大腿二頭筋ではSAよりII-R型筋線維の割合が減少する傾向を示した.しかし,SA××WRdwはWC×WRDwより明らかに多くのII-R型筋線維を持っていた.また,SA××WRDwもWC×WRDwより多くのII-R型筋線維を持っていた.以上のことから,薩摩鶏交雑ブロイラーを初期発育のすぐれたものへ改良していくならば,II-R型筋線維を多く持ち,いわゆる赤味の濃い肉を産する薩摩鶏交雑ブロイラーの特質が消失するのではないかと推察した,大内転筋ではすべての鶏種において,I-R型とII-R型の中間に位置する筋線維型が観察されたが,それらはII-R型からI-R型筋線維への移行中のものと推察される.
  • 渡邊 航平, 秋間 広
    日本体育学会大会予稿集
    2010年 61 巻 04-3P-P25
    発行日: 2010/09/08
    公開日: 2017/04/06
    会議録・要旨集 フリー
  • 黄 聡, 内丸 仁
    日本体育学会大会予稿集
    2010年 61 巻 04-3P-P24
    発行日: 2010/09/08
    公開日: 2017/04/06
    会議録・要旨集 フリー
  • 長澤 純一, 杉山 康司, 内丸 仁
    日本体育学会大会予稿集
    2010年 61 巻 04-3P-P23
    発行日: 2010/09/08
    公開日: 2017/04/06
    会議録・要旨集 フリー
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