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クエリ検索: "大谷まこと"
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  • 日本・外国の未成年養子制度と斡旋問題
    正木 信二郎
    家族社会学研究
    2002年 14 巻 1 号 20
    発行日: 2002/07/31
    公開日: 2009/09/03
    ジャーナル フリー
    やれ国際化だ, グローバルスタンダードだとかまびすしい今日このごろではあるが, 日本における養子法の世界においては, 「子の福祉」を重視する近代養子法の精神が十分に生かされていないのが実態である。唯一の例外は1988年に導入された特別養子であるが, 導入の経緯を考えるとき, ここに近代養子法の精神が十分に反映しているとはとても思えない。
    本書は, 湯沢雍彦氏監修により「養子と里親を考える会」が編集したものであり, 第1部でこのような日本の現実を踏まえながら, 第2部では諸外国における実情を紹介している貴重な労作である。
    第1部では, 第1章を「養子制度の概要と日本の実情」と題して監修者の湯沢氏自身が書いており, 第2章では, 鈴木博人氏により「日本の養子縁組斡旋をめぐる課題」と題して養子斡旋事業にかかわる問題点の指摘がなされている。第3章は, 里親開拓運動を展開してきた民間の児童福祉機関「家庭養護促進協会」ソーシヤルワーカーである岩崎美枝子氏による「児童福祉としての養子制度」である。このなかでは豊富な現場経験に基づく報告がなされているが, とくに特別養子制度にかかわる問題点の指摘が鋭い。第4章は, 庄司順一氏と益田早苗氏による「日本の里親制度の現状と課題」である。ここでは本書の編集者である「養子と里親を考える会」が行った, 里親の意識と養育の現状調査についての報告がなされており, 停滞状態にある里親制度の活性化の必要性が訴えられている。第5章は, 大森邦子氏による「わが国における国際養子縁組法制化の必要性と試案」である。ここでは氏の日本国際社会事業団 (ISSJ) におけるソーシャルワーカーとしての現場経験に基づく具体例の報告と, そこに垣間見える臓器移植や性的対象, あるいは若年労働力確保を目的とした人身売買的な国際養子縁組を阻止するために, 国際養子縁組法の早急な法制化の必要性が唱えられ, かつ, その試案が提出されている。
    第2部は「諸外国の養子・里親制度の検討」と題され, 第1章「アメリカ合衆国 (岩崎浩三) 」, 第2章「アメリカ州レベル (桐野由美子) 」, 第3章「 (カナダの) ブリティッシュ・コロンビア州 (
    大谷まこと
    ) 」, 第4章「フランス (中川高男) 」, 第5章「ドイツ (高橋由紀子) 」, 第6章「イタリア (松浦千誉) 」, 第8章「ベルギー (菊地緑) 」, 第9章「ロシア (稲子宣子) 」, 第10章「フィリッピン (平田美智子) 」, 第11章「中国 (加藤美穂子) 」と世界各国における養子法の紹介がなされており, 第7章では日本の里親制度にあたるイタリアの「養育委託」について小谷眞男氏の報告がなされている。20世紀後半に入って「子の福祉」の観点からたえず養子法の見直しを行ってきた諸国と, その間, 法改正も具体的な措置もまったくなおざりにしてきた日本との対比を鋭く指摘した本として読まれるべきであろう。
  • 池本 美和子
    社会福祉学
    2012年 53 巻 3 号 114-125
    発行日: 2012/11/30
    公開日: 2018/07/20
    ジャーナル フリー
  • [記載なし]
    史学雑誌
    2013年 122 巻 8 号 1502-1461
    発行日: 2013/08/20
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
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