(1) 1棟当たりの平均住戸数は, 賃貸が22.0戸, 分譲は65.0戸で, 建物の床面積は, 賃貸700m
2未満に40.0%, 分譲4,000m
2以上に42.1%が集中している.賃貸の建物は小規模で, 分譲は大規模であり, 賃貸, 分譲とも建物は大型化の傾向にある.賃貸の建物は低層だが, 狭小敷地にあり, 分譲はその逆で, かつ, 敷地の絶対空地量は分譲のほうが多い.
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の場合は阪神7市より高密度で,
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の分譲の大型化が目立.
(2) 阪神7市の総建設戸数は, 昭和52年1月までに75,750戸あり,
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の場合は, 昭和47年にこの戸数に達していて, 推計すると,
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は阪神7市の約2.3倍のストックがあることになる.
(3) 阪神地域の民間中高層共同住宅は, 神戸市や阪神6市のうち, 住宅地の性格のある区や市のほうにより多く建設されている.
(4) 賃貸と分譲の戸数比率は, 阪神7市で70.2%と29.8%となっていて, 阪神6市では58.5%と41.5%となっている.阪神6市のうちの芦屋市, 西宮市は分譲主流といえそうだ.民間中高層共同住宅の分譲形式は今後増大する傾向にある.
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の場合, 昭和49年で賃貸と分譲は66.7%と33.3%であるが, 阪神7市は70.4%と29.6%で,
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のほうがやや分譲化傾向は早いようだ.
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