わが国の茶園におけるカンザワハダニの
天敵
について二,三の調査を行ない,若干の生態的知見を得た。
カンザワハダニの
天敵
としてムツテンアザミウマ,ダニタマバエ,カゲロウの一種,テントウムシの一種,コブモチナガヒシダニ,およびAmblysieus largoensis (MUMA)の6種が採集された。しかし,今回の調査では既に
天敵
として知られているアカダニハネカクシは全然発見されなかった。
わが国の茶園ではムツテンアザミウマ,ダニタマバエ,コブモチナガヒシダニおよびAmblysieus largoensis (MUMA)の発生が多い。
ムツテンアザミウマは4~9月に,ダニタマバエは5~7月,カゲロウの一種は4~6月,'テントウムシの一種は4~11月,コブモチナガヒシダニは5~7月,そしてAmblysieus largoensis (MUMA)は6~10月に発生が多い。
ムツテンアザミウマ,ダニタマバエ,コブモチナガヒシダニ,およびAmblysieus largoensis (MUMA)はわが国の茶産地に広く分布するが,カゲロウの一種,テントウムシの一種,およびアカダニハネカクシは一部の府県にだけ発見される。
抄録全体を表示