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クエリ検索: "女性化乳房"
1,284件中 1-20の結果を表示しています
  • 舟橋 啓臣
    日本内科学会雑誌
    1998年 87 巻 6 号 1047-1052
    発行日: 1998/06/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    女性化乳房
    (gynecomastia)は外来診療において比較的よく遭遇する疾患である.生理的なものと病的なものがあり,病的
    女性化乳房
    には薬剤性・ホルモン異常性などがある.また,男性乳癌とは慎重な鑑別を要する.超音波検査,マンモグラフィー,穿刺吸引細胞診は乳癌との鑑別診断に非常に有用である.
    女性化乳房
    の多くが生理的なものと,薬剤性であるが,良性でも外科的治療の対象となる.
  • 小林 直哉, 村上 仁, 高倉 範尚, 山本 浩史
    医療
    1995年 49 巻 4 号 336-339
    発行日: 1995/04/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    男子乳癌は, 全乳癌の約1%と比較的まれである. われわれは最近2症例を経験したので報告する. 年齢は60歳および56歳であり, 主訴は乳頭部腫瘤であった. 1例には定型的乳房切除術, 他方には非定型的乳房切除術を施行した. いずれもER陽性であった. 術後4年1ヵ月, 1年7ヵ月を経過したが再発徴候は認めていない. 男子乳癌は従来予後不良の癌といわれてきたが, 近年, 診断, 治療の進歩から種々の知見が報告されている. 男子乳癌に関しても女子と同程度の比較的良好な予後も報告されており, 早期のもので明らかである. したがって男子乳癌では女子乳癌同様, これに対する認識を高め, 早期発見, 早期治療に努めることが肝要である.
  • 藤井 秀則, 青竹 利治, 川上 義行, 田中 文恵, 広瀬 由紀, 松下 利雄
    日本臨床外科学会雑誌
    2007年 68 巻 12 号 2957-2960
    発行日: 2007/12/25
    公開日: 2008/08/08
    ジャーナル フリー
    症例は19歳, 男性. 2年前より成人女性乳房に近い著明な右乳房の腫大を認め, 右の片側
    女性化乳房
    と診断され他院でホルモン加療を受けたが軽快しなかった. 画像診断で腫瘤は認めず2年以上の経過を経ていることから手術適応と判断した. 仰臥位, 患側上肢はやや挙上した体位で, 乳房外側に11mmトロッカーを挿入し気嚢圧6mmHgでCO2送気し視野を確保した. カメラ挿入部の頭側と足側に5mmのポートを挿入し, 乳腺の背側で大胸筋との間を剥離し, ついで皮膚と乳腺の間を剥離した. 術後瘢痕変形を予防するため乳輪直下では約1cm幅程度で組織を残した. 術中術後ともに出血はほとんど無く術後4日目に退院した. 術後の形態は良好で術後1年目には乳房の左右差は無く, 術後2年目現在再発は認めていない. 創部は目立たず患者の満足が得られ有効な手術法と考えられた.
  • 山本 純子, 山野 繁, 中谷 公彦, 赤井 靖宏, 椎木 英夫, 橋本 俊雄
    日本老年医学会雑誌
    2002年 39 巻 5 号 554-557
    発行日: 2002/09/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    症例は, 74歳の男性. 平成9年1月に心窩部不快感を自覚した. 近医で胃潰瘍と診断され, 薬物加療されていた. 平成11年7月から食思不振を自覚し, 10月上旬からは食後に心窩部不快感が出現した. 近医での腹部エコー検査で, 膵頭部と肝門部のリンパ節腫大を指摘され, 当科に紹介された. 上腹部正中に弾性軟, 圧痛のない, 手拳大の腫瘤を触知し, 両側に
    女性化乳房
    を認めた. 胃内視鏡検査では, 胃体中部後壁に Borrmann 3型胃癌が認められ, 病理組織診断は中分化型管状腺癌であった. 腹部造影CTでは, 肝門部, 肝十二指腸間膜部, 胃および膵周囲, 脾門部, 大動脈周囲などに大小不同のリンパ節腫大, 肝S4領域に転移を示唆する不整の結節像が認められた. また, 血中hCG, 尿中hCG, およびF-βhCGの著明な上昇が認められた. 骨盤CT所見で腹膜播種が認められたことから, 手術適応がないと診断した. いったん退院したが, 腹水貯留が高度となり, 平成12年1月4日に再入院した. 入院後も腹水貯留は軽快せず, 再入院第7病日に死亡した. 剖検の承諾は得られなかった.
  • 玉木 美穂, 藤田 次郎, 山岸 善文, 村尾 孝児, 佐藤 誠, 山地 康文, 高原 二郎, 内村 英正, 福岡 秀興
    日本内科学会雑誌
    1995年 84 巻 5 号 795-797
    発行日: 1995/05/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    女性化乳房
    を伴うhCG産生肺扁平上皮癌を経験した. CBDCA+ADM+VP-16による化学療法と放射線療法との併用療法にて腫瘍は縮小し,これに伴ってhCGの著明な低下と
    女性化乳房
    の消退を認めた.血清および尿中hCGの性状をWestern immunoblotting法を用いて検討したところhCGα, βcomplexを産生しており貴重な症例と考えられた.
  • 小林 謙介, 淺川 英輝, 我孫子 美紀, 秋山 真琴, 片岡 大樹, 肥田木 理紗, 林 剛, 伊藤 英人
    超音波検査技術
    2014年 39 巻 3 号 256-265
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/02/14
    ジャーナル フリー
  • 斎藤 美穂子, 河本 敦夫, 柿崎 大
    超音波検査技術抄録集
    2006年 31 巻 31-119
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/06/01
    会議録・要旨集 認証あり
  • 森本 勲夫, 石丸 忠彦, 高村 邦彦, 和泉 元衛, 宇佐 利隆, 前田 蓮十
    日本内科学会雑誌
    1981年 70 巻 10 号 1421-1426
    発行日: 1981/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    女性化乳房
    ,多毛症を含む内分泌疾患で血漿estranio1, testosterone (E/T) ratioの意義を検討した.正常男性44名(17~60才)の血漿estradiol 3.7±1.2 (mean±SD), testosterone 696±192ng/dl, E/T ratio (5.7±2.3)×10-3であつた.間脳-下垂体-性腺疾患,副腎疾患,甲状腺機能亢進症の内分泌疾患43名ではestradiolとtestosteroneはr=0.95 (P<0.001)と非常に密な正の相関関係を示し, E/T ratioも(5.2±2.5)×10-3で正常人とほぼ同じ範囲内にあつた.種々の基礎疾患による
    女性化乳房
    23例の血漿estradiolは5.0±1.6ng/dl (P<0.01),血漿testosterone 578±287ng/dlで, E/T ratioは(12.5±10.7)×10-3と正常人に比べ有意(P<0.01)に増加した.また肝硬変症,尿毒症で
    女性化乳房
    を認めた群のE/T ratioは,それぞれ正常男性より有意(P<0.01)に上昇した.しかしながら両疾患群で
    女性化乳房
    のある群とない群の間に統計的に有意差は認められなかつた.多毛症13例中10例で血漿testosteroneの増加がみられた.このことは
    女性化乳房
    の発生はE/T ratioの上昇,多毛症の発生にはtestosteroneの上昇(E/T ratioの低下)が関与していると考えられた.
  • 鈴木 雅行, 橋本 正人, 山口 晃司, 伊藤 清高, 前山 義博, 本間 浩樹
    日本臨床外科学会雑誌
    2002年 63 巻 10 号 2386-2389
    発行日: 2002/10/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    症例は68歳,男性.主訴は左乳房腫瘤.左乳癌の診断で胸筋温存乳房切断術(Bt+Ax+Ic)を施行した.病期はt3 n1 βm0 stage IIIであった.またER, PgRともに陽性であった. 38歳時より肝炎(C型), 63歳時より糖尿病性腎症を原因とする腎不全にて透析加療中である. 40歳時に両側乳房腫瘤を自覚,近医にて右側乳房腫瘤を切除し
    女性化乳房
    症と診断された.左側乳房腫瘤は比較的小さく同様のものと診断されその後放置した.今回腫瘤の増大を主訴に来院し乳癌の診断となる.切除後の病理にて非癌部の乳腺組織は
    女性化乳房
    症の所見であり,臨床経過と組織所見より
    女性化乳房
    症に合併した男性乳癌と診断した.高齢者
    女性化乳房
    症に対して精査と厳重な経過観察が必要と考えられた.
  • 脇田 和幸, 河野 範男, 佐古田 洋子, 寒原 芳浩, 中谷 正史, 石川 羊男, 指方 輝正
    日本臨床外科医学会雑誌
    1995年 56 巻 11 号 2318-2321
    発行日: 1995/11/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    血性乳頭分泌を伴いさらに乳頭分泌液中CEAが高値であった
    女性化乳房
    症を経験したので報告する.症例は48歳男性.平成5年9月左乳頭分泌を主訴に来院.初診時血性乳頭分泌と1.7×1.5cmの乳房腫瘤を認めた.
    Mammography, 超音波では辺縁の整な腫瘤影を認めた. ductgraphyでは悪性所見を示さず,乳頭分泌液ならびに腫瘤穿刺細胞診もclass IIであったが,分泌液中CEAが7,000ng/mlと高値を示した.血中CEA, エストロゲン,テストステロン値は正常であった.分泌液中CEAが高値であったため男性乳癌を疑い摘出生検を施行したところ,病理診断はgynecomastia with mastitisであった.
    女性化乳房
    で血性乳頭分泌を認め,分泌液中CEAが高値をとった症例は今までに報告がなく,本例は興味深いと思われた.
  • 小林 照明, 前田 陽子, 三上 貴代, 工藤 玄恵
    日本臨床細胞学会雑誌
    1991年 30 巻 6 号 990-994
    発行日: 1991年
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    特発性
    女性化乳房
    15例 (40~82歳, 平均64歳) の穿刺吸引細胞診材料を用い, その細胞学的特徴について検討した.比較対照として女性の線維腺腫10例と男性乳癌4例の穿刺吸引細胞診材料を選んだ.
    女性化乳房
    は以下のような特徴的な所見を有していた.
    1) 細胞は主に集塊として出現する。その細胞集塊の絶対数は少ないが, 大集塊 (100個以上の細胞集団) と中集塊 (11~99個) が相対的に多い。そしてその集塊は高い核密度と多少の核配列の乱れ, そして重積性を示す共通性を有している.
    2) 細胞は細胞質に乏しく, 核形は比較的小型で大きさの揃った円形~類円形から, 大小不同で不整形のものまで幅がある.クロマチンは通常細穎粒状で比較的均一に分布し, 核小体は目立たず, あっても1~2個の小型である.
    3) 核分裂の数は一症例当たり線維腺腫や癌例と比較して少なめであるが, 頻度的に9例 (60%) と高い.
    4) 線維腺腫の全例に多数みられる双極裸核の出現頻度は15例中4例と低く, そしてその絶対数も少ない.
    5) 集塊中の筋上皮細胞は全例に認められるが, 大半の症例は少数である.
    6)
    女性化乳房
    の細胞所見は良性のそれであり, 乳癌とは容易に鑑別可能である.
  • 近藤 友梨子, 片山 知子, 土屋 まさみ, 西村 良恵, 丸山 仁実, 田中 文野
    超音波検査技術抄録集
    2019年 44 巻
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/27
    会議録・要旨集 認証あり
  • 高橋 正人
    体力科学
    1996年 45 巻 1 号 237-243
    発行日: 1996/02/01
    公開日: 2010/09/30
    ジャーナル フリー
    Unfortunately, anabolic androgenic steroid (AAS) abuse is prevalent in Japan. Most steroid abusers are amateur bodybuilders, powerlifters, wrestlers, and “fitness enthusiasists.” The case presented is of a young amateur bodybuilder, who suffered gynecomastia, whose only significant risk factor was his nonmedical use of an AAS.
    A 27-yr-old male was admitted to our hospital in December 1992 with gynecomastia. He reported starting to use an AAS, oxymetolone (Anadrol®) 30 mg daily, at the age of 23 yrs in 1987. He had developed bilateral painful gynecomastia, impotence and decreased sex drive within 3 months of starting AAS use. He stopped using it, and was admitted to another clinic in 1991. He took testosterone propionate (Testinon®) 25 mg weekly, but, as he was anxious about the long-term use or this medication, he was adimitted to our clinic.
    On physical examination his gynecomastia had diminished slightly, but he still had breast tenderness. All his laboratory examination results were almost within the normal ranges. Neverthless his serum free testosterone level was slightly low, so he took tamoxifen (Nolvadex®) and Chinese medicines. Consequently, his gynecomastia improved after treatment, for 5 months.
    Gynecomastia develops when an AAS is converted to estrogen. In conclusion, tamoxifen administration may be useful to reverse gynecomastia caused by AAS doping in sportsmen.
  • 岩村 貢
    日本泌尿器科學會雑誌
    1958年 49 巻 11 号 1017-1033
    発行日: 1958/11/20
    公開日: 2010/07/23
    ジャーナル フリー
    Selye and Cooper reported that gynecomastia and testicular atrophy could occur soon after a stress was put on the organism. Excepting these reports, the phenomenons have never been described. We recently experienced some of these rare cases after they were given the stress such as operation, trauma or burn. Reporting these cases, we made an endocrinological investigation on them.
    1) The measurement of 17-KS and gonadotropin excretion in urine revealed a decreasing tendency of 17-KS and an increasing one of gonadotropin. But this inclination was not observed equally in all the cases of ours, so we could not give a satisfactory explanation for these cases by only this finding.
    2) We made a fractional measurement on urinary 17-KS by microscale elution column chromatography with a special attention to its fractions IV and V and obtained the following results:
    a) The fraction IV was smaller than the fraction V in the patients with gynecomastia. This relation remained the same even after an operation; in other words, as regards androgenic hormones, a variation in the fractions IV and V is one of the most important factors in gynecomastia and testicular atrophy.
    b) The above finding, i. e. the relation that the fraction IV is smaller than the V was also observed in the patients after coitus. Therefore, excessive coitus would possibly be a cause of stress.
    3) The fractional measurement by column chromatography was carried out on estrogen before and after the operation and coitus, but no changes were seen in the ratio of its fractions.
  • 山添 ますみ, 廣田 育彦, 齊藤 一文字, 山口 貴司
    日本病院薬学会年会講演要旨集
    1991年 1 巻
    発行日: 1991/06/25
    公開日: 2019/03/15
    会議録・要旨集 フリー
  • 大門 裕典, 杵渕 芳明, 鈴木 尚徳, 和食 正久, 川口 研二, 鈴木 貴
    日本泌尿器科学会雑誌
    2016年 107 巻 2 号 121-125
    発行日: 2016/04/15
    公開日: 2017/04/21
    ジャーナル フリー

    症例は64歳男性.2012年6月頃より左陰囊内の腫瘤と両側乳房腫大を自覚していた.2013年12月に左精巣腫瘍の疑いで当科紹介された.初診時,両側乳房腫大と左陰囊内に硬い,超鶏卵大の表面平滑な無痛性の腫瘤を認めた.精巣腫瘍の腫瘍マーカーはいずれも正常範囲内であった.内分泌学的検査ではエストラジオール(E2)の著明高値を認めた.2013年12月9日,左精巣腫瘍の疑いで左高位精巣摘除術を施行した.

    病理組織学的所見よりセルトリ細胞腫と診断された.また,各種抗体を用いた免疫染色から腫瘍細胞のアロマターゼ産生を支持する所見を認めた.本症例の

    女性化乳房
    は腫瘍組織のエストラジオール産生が原因と考えられた.

    術後,E2は正常化したが,摘出した精巣の病理組織学的検査では悪性を示唆する所見を認めたため,2014年1月28日に後腹膜リンパ節廓清術(RPLND)を施行した.摘出したリンパ節に転移巣は認めなかった.術後,徐々に両側乳房のサイズは縮小し,精巣摘除後1年を経た現在,再発,転移なく経過観察中である.

  • 若木 暢々子, 伊藤 吾子, 周山 理紗, 三島 英行
    超音波医学
    2022年 49 巻 2 号 151-157
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/03/11
    [早期公開] 公開日: 2022/01/27
    ジャーナル 認証あり

    目的:男性乳癌は稀な疾患である.男性最多乳腺疾患である

    女性化乳房
    症との鑑別には乳房超音波検査が有用であるが,形態のみでは診断に苦慮することがある.今回Bモードに血流と硬さ評価を加えた超音波所見を後ろ向きに比較検討した.対象と方法:2000年1月から2019年10月に乳房腫瘤や疼痛を主訴に受診し,超音波検査を行い,男性乳癌または老年期
    女性化乳房
    症の診断となった92例を対象とした.Bモードにて形態をnodular,dendritic,diffuse glandularの3つに,血流は視覚的に4段階に,硬さはTsukuba elasticity score(スコア)の5段階に分類し比較した.
    女性化乳房
    症の形態ごとの特徴について検討した.結果と考察:男性乳癌は6例,
    女性化乳房
    症は86例であった.Bモードでは男性乳癌は全例nodularで,
    女性化乳房
    症はnodular28例(32.6%),dendritic17例(19.8%),diffuse glandular 41例(47.7%)であった.血流評価は男性乳癌5/6例(83.3%),
    女性化乳房
    症21/34例(61.8%)がhypervascularまたはvascularであった(P=0.399).硬さ評価では男性乳癌はスコア5が3/5例(60%),
    女性化乳房
    症は46/49例(93.9%)がスコア1と2であり,両群間に有意差を認めた(P<0.005).血流と硬さ評価のArea Under the Curveは0.7と0.994であった.
    女性化乳房
    症のnodular,dendriticは10/15例(66.7%),8/11例(72.7%)がhypervascularまたはvascularであった.Diffuse glandularの35/41例(85.4%)は血流が未評価であった.
    女性化乳房
    症の形態ごとで硬さ評価に明らかな特徴差はなかった.結論:男性乳癌と
    女性化乳房
    症の鑑別診断には超音波による形態評価に加え,硬さ評価が有用である.

  • 前川 理沙, 勝又 淳子, 関 大成, 日出山 拓人, 佐藤 望, 平 賢一郎, 清水 潤, 椎尾 康
    日本内科学会雑誌
    2018年 107 巻 11 号 2316-2323
    発行日: 2018/11/10
    公開日: 2019/11/10
    ジャーナル フリー

    症例は39歳,男性.亜急性に進行する下肢筋力低下で入院した.末梢神経障害を認め,ステロイドで改善したが,減量開始から1年で症状が再燃した.再入院時の胸部単純CT(computed tomography)にて乳腺腫大を認め,

    女性化乳房
    がPOEMS(polyneuropathy,organomegaly,endocrinopathy,M-protein, skin changes)症候群(Crow-Fukase症候群)を疑う契機となり,血管内皮増殖因子(vascular endothelial growth factor:VEGF)の高値や骨硬化性病変等から診断に至った.胸腹水や浮腫はなく,M蛋白は陰性であった.骨病変に対する放射線治療のみで良好な経過を得た.本例は
    女性化乳房
    の検出に胸部CTが有用であった.

  • 神山 恭子, 岩下 淨明, 濱田 靖, 甲斐 明子, 工藤 朋子, 内田 ゆみ, 齊木 克央, 菅原 恵子, 藤原 紀良, 田中 規幹
    超音波検査技術抄録集
    2017年 42 巻
    発行日: 2017/06/01
    公開日: 2017/06/15
    会議録・要旨集 認証あり
  • 矢吹 清一, 佐藤 幸一, 保科 輝子, 守屋 優子, 渡辺 寿子, 佐藤 良子
    日本透析療法学会雑誌
    1989年 22 巻 5 号 485-489
    発行日: 1989/05/28
    公開日: 2010/03/16
    ジャーナル フリー
    現在34歳, 17歳で糸球体腎炎, 27歳で透析導入. その後7年間に
    女性化乳房
    , 腎性骨異栄養症, 難治性呼吸器感染症を相次いで合併した.
    導入後1年で
    女性化乳房
    発生した. Refeeding estrogen, gynecomastiaに類する性ホルモン異常が発生要因と考えられる. 乳腺剔除術施行. 腎性骨異栄養症は4年目, 多発性肋骨骨折を主症状とした. リン質多量摂取, 高リン血症, 低カルシウム血症, 二次性副甲状腺機能亢進症, 骨病変が発生機転であろう. 低リン食, アルミゲル4g増量, カルシウム600mg投与, 透析効率化等で治癒した. 7年目, 1か月で気道感染が激化し, グラム陽性球菌, レンサ球菌, 腸球菌同定. ジベカシン, ミノサイクリン, セファゾリン, セブメタゾール等を使用したが, 胸膜炎を伴う肺炎へと進展し, 膿瘍を形成し, 薬疹や貧血を伴って重症化した. 慎重な透析実施, 有効薬剤の転換使用, クリンダマイシン, 輸血等によって2か月で回復した.
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