小学校普通学級在籍児童1,889名を対象に, 担任教師の評価と
学習障害
児診断のためのスクリーニング・テスト (PRS) により
学習障害
が疑われる児 (LD疑い児) の出現率を調査した. (1) 教師の判定により抽出された20名のうち, 18名 (男児12名, 女児5名, 性不明1名) がPRSの結果よりLD疑いとなった.出現率は0.95%とこれまでの報告の中で最も少ない結果であった. (2) タイプ別では, 言語性LD疑いは0名であり, 言語性, 非言語性の両方とも得点が低い例が11名と多く, 非言語性LD疑いが6名であった. (3) 学年別では3年生で最も多く, 高学年になるにつれて出現率が減少していた.
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