技術・家庭科「情報基礎」領域の学習目標分析を行い目標-内容マトリックスを作成し,それを基にプログラミング学習を支援するCAI教材を開発した.本教材の特徴は,生徒の実用的な既有スキーマを活用して簡単な操作で図形を描け,それに対応したプログラムが一画面内で重ならず,対比して学習できるように工夫したところにある.グラフィックス,反復,条件判断に関するプログラミングに焦点を当て,本CAI教材による実験授業を行った結果,従来の学習方法と比較して,学習効果が有意に高く,特にやや複雑なプログラミングにおいて効果的であった.そこで,理解を支援する本学習モデルを「対比学習モデル」と命名した.
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