正常群26例(I群) , Qp/Qs<2のASD術前群13例(II群),Q p/Qs≧2のASD術前群30例(III群),Qp/Qs≧2のASD術後群21例(IV群)について左心室拡張末期容積係数(LVEDVI)と左心室1回拍出量係数(SI)の関係を求め,各群ごとに回帰式を作製した後比較検討したところ,
I群:SI=0.565(LVEDVI)+8.7
II群:SI=0.527(LVEDVI)+10.8
III群:SI=0.355(LVEDVI)+16.3
IV群:SI=0.406(LVEDVI)+14.1
の式が得られた.
すなわち,II群はI群とほとんど同一で両者間の勾配に差を認めなかった.III群ではその勾配は緩くI群に比較して左心機能低下を思わしめた.IV群ではIII群に比べ若干の改善が見られたが正常域には復していなかった.
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