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クエリ検索: "小田切治世"
85件中 1-20の結果を表示しています
  • 真保 俊, 小田 切治世, 唐木 芳昭, 斉藤 寿一, 藤巻 雅夫, 奥村 秀夫
    日本消化器外科学会雑誌
    1981年 14 巻 11 号 1646
    発行日: 1981年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 日本消化器内視鏡学会雑誌
    1983年 25 巻 4 号 664-669
    発行日: 1983/04/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
  • 伊東 功, 向井 正哉, 向山 小百合, 田島 隆行, 中崎 久雄, 幕内 博康
    日本臨床外科学会雑誌
    2003年 64 巻 12 号 3048-3051
    発行日: 2003/12/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    症例は69歳,男性.通勤途中に突然臍周囲の激痛にて近医を受診し,急性腹症,消化管穿孔疑にて当院に搬送された.来院時血圧は60mmHgとショック状態で,軽度の貧血と著明な腹膜刺激症状を認めた.腹部CT検査上,腹腔内出血と胃体部後壁に壁外に突出する腫瘤を認めた.上腸間膜動脈閉塞症や絞扼性イレウスも否定できず緊急手術を施行した.開腹時,腹腔内に約800gの血腫を認めたが,出血源は確認できなかった.胃後壁に腫瘤を触知したため,網嚢腔を開放した. GISTを疑わせる直径約6cm大の粘膜下腫瘍様の腫瘤が腹腔内に穿破したような所見を認めたため,腫瘍部を含めた胃壁全層の胃部分楔状切除術を施行した.切除標本では腫瘤と粘膜面に明らかな交通を認めなかった.病理組織学的には,腫瘤壁は硬化・肥厚した線維性瘢痕組織で,その内部には血腫が充満しており,本症例は陳旧性の胃壁内動脈瘤の穿破による胃特発性abdominal apoplexyと考えられた.
  • 榊原 年宏, 小田 切治世, 唐木 芳昭, 田沢 賢次, 藤巻 雅夫
    腹部救急診療の進歩
    1987年 7 巻 4 号 995-997
    発行日: 1987/11/30
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
  • 下村 誠, 五嶋 博道, 勝峰 康夫, 宮原 成樹, 臼井 正信
    日本臨床外科医学会雑誌
    1996年 57 巻 3 号 727-731
    発行日: 1996/03/25
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
    患者は54歳の女性.仙骨前面の腫瘤の精査目的にて当科紹介された.直腸診では後壁に表面平滑で軟らかい鶏卵大の腫瘤をふれ, CTにて仙骨前部に径8cmの表面平滑で境界明瞭な二胞性の腫瘤が認められた.注腸透視では直腸は後方より圧排され,経直腸的超音波検査では直腸後方に一部hypoechoicな部分を含むhyperechoic massを認めた.直腸壁は全層確認でき腫瘍は被膜を有し,直腸との境界は明瞭であった.仙骨前部嚢胞性腫瘤の診断にて経仙骨的腫瘤摘出術を施行した.腫瘤は大きさ9×6×5cm,二胞性の嚢胞で,内部に灰白色の粥状の内容物が含まれていた.組織学的に嚢胞内壁は重層扁平上皮で構築され皮膚付属器は認めずepidermoid cystと診断された.仙骨前部に発生するdevelopmental cystの本邦報告例は17例で,うちepidermoid cystは7例のみであった.本症では悪性腫瘍や感染を合併する可能性もあり,完全な腫瘍の切除が肝要と考えられた.
  • 藤巻 雅夫, 唐木 芳昭, 真保 俊, 坂本 隆, 山田 明, 小田切 治世, 田沢 賢次, 伊藤 博, 佐野 宗明, 田島 健三
    日本気管食道科学会会報
    1985年 36 巻 2 号 192-194
    発行日: 1985/04/10
    公開日: 2010/02/22
    ジャーナル フリー
  • 黒木 嘉人, 清水 哲朗, 加藤 博, 佐伯 俊雄, 穂苅 市郎, 吉田 真佐人, 島崎 邦彦, 鈴木 康将, 鈴木 修一郎, 小田切 治世, 笠木 徳三, 桐山 誠一, 坂本 隆, 山下 芳朗, 唐木 芳昭, 藤巻 雅夫, 田沢 賢次
    腹部救急診療の進歩
    1988年 8 巻 5 号 709-712
    発行日: 1988/10/31
    公開日: 2011/09/05
    ジャーナル フリー
  • ―基礎実験―
    山田 明, 藤巻 雅夫, 上野 雅晴
    Drug Delivery System
    1991年 6 巻 2 号 89-96
    発行日: 1991/03/10
    公開日: 2009/02/23
    ジャーナル フリー
    The purpose of this experimental study is to analyze the efficacy of W/O/W type lipiodol emulsion containing peplomycin for the targeting therapy of regional lymph node metastasis of the esophageal cancer. The emulsion was newly perpared with two separated steps of emulsification, and it was appropriate for enhancement of an affinity to lymphatics. The emulsion containing peplomycin (10-20 mg) was endoscopically injected into the submucosal layer of the intrathoracic middle esophagus of the canines. Seven days after the injection, canines were sacrified, and the esophagus and intrathoracic lymph nodes along with other organs were resected. The retention of the emulsion was detected by X-ray examination, and the emulsion was only observed in the esophagus and some of regional lymph nodes. PEP concentration in the esophagus with detection of the emulsion (32.12±11.38 μg/g wet tissue in average)was much higher than the other organs. PEP concentration of regional lymph nodes with retention (7.76±3.32 μg/g in average) was higher than that in lymph nodes without detection of the emulsion (0.64±0.64 μg/g in average). Therefore the emulsion was appropriate for bringing about slow drug release. These results indicated that this emulsion might be useful for the targeting therapy for lymph node metastasis of the esophageal cancer.
  • 新明 紘一郎, 清水 彰一郎, 石川 徹, 小泉 泰裕, 小尾 芳郎, 長堀 優, 山口 孝治, 北川 正明, 細井 英雄, 西山 潔
    日本臨床外科医学会雑誌
    1993年 54 巻 8 号 2188-2192
    発行日: 1993/08/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    21歳,女性.妊娠中に仙骨前嚢胞を発見された.症状は腰背部痛で,直腸指診で直腸後壁に柔らかな腫瘤を触知した.診断には超音波検査, CT, MRIが有効であった.
    経過観察中に熱発し,痩孔を形成した.尾骨,仙骨の一部切除し,背側からの経路で腫瘤を摘出した.腫瘤は8×6×6cmで内容は白濁した液体であった.病理組織学的検査では嚢胞の内側は扁平上皮で覆われて,皮膚付属器はなく,類表皮嚢胞と診断した.術後2年を経過し,再発は認められない.
  • 小林 元, 大井田 尚継, 森 健一郎, 永田 靖彦, 朴 英智, 根津 健, 三宅 洋, 天野 定雄, 福澤 正洋
    日本外科系連合学会誌
    2001年 26 巻 4 号 1160-1164
    発行日: 2001/08/30
    公開日: 2009/08/13
    ジャーナル フリー
    今回われわれは胃小細胞癌の1例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する。症例は46歳男性。主訴は心窩部痛。胃内視鏡にて胃体上部小轡側の病変を指摘され, 当科入院となる。血液生化学検査所見では異常を認めず, 腫瘍マーカーも正常範囲内であった。胃X線造影および胃内視鏡では, 胃体上部小彎側に, type2型様腫瘍を認めた。進行胃癌の診断にて胃全摘, D2郭清, Roux-en-Y再建術を施行。肉眼所見は, T2N1H0P0M0 : StageIIであった。病理組織学的診断は, Small cell carcinoma, t3 (se), ly2, v3, n1 : stageIIIaであった。術後経過良好で, 5-FU300mgおよびMMC10mgの後療法施行後, 術後24日目に退院, 外来にて同化学療法を継続したが, 術後6カ月多発肝転移にて再発, 入院, FP療法を2週間, EAP療法を行ったものの, 術後7カ月で死亡した。胃小細胞癌は, 稀な疾患であるが, その予後は, きわめて不良であり, さらなる補助療法の検討が必要と考えられる。
  • 鈴木 修一郎, 津沢 豊一, 霜田 光義, 白崎 功, 山本 克弥, 中鳴 良作, 佐伯 俊雄, 小田切 治世, 田沢 賢次, 藤巻 雅夫
    日本消化器外科学会雑誌
    1990年 23 巻 3 号 767-771
    発行日: 1990年
    公開日: 2011/08/23
    ジャーナル フリー
    胃癌に他臓器癌を合併することは決してまれではない. しかし, その中では際癌との合併は比較的まれであり, さらに両者とも切除しえるのはさらに少ない. 今回, 膵癌胃癌ともに治癒切除をしえた胃膵同時重複癌の1例を経験したので報告する.
    症例は56歳, 男性で定期検診をきっかけに胃膵同時重複癌と診断され手術を行った. 手術は胃全摘, 膵陣合併切除をすることにより治癒切除を施行しえ, かつ, 解癌切除後の後方剣離面を中心として術中照射を40Gyかけた. しかし, 術後4か月日に腹膜再発を, 9か月日に癌性腹膜炎にて死亡した.
    胃膵同時重複癌で治癒手術を行いえた報告例は自験例を含め9例である. その内, 術前胃膵重複癌と診断したのは4例のみであった. 日常診療や手術に際し常に他臓器癌を念頭におき, 十分な精査治療を行うように心がけるべきである.
  • 特に内視鏡型からみた治療適応の検討
    小野澤 君夫, 鍋谷 欣市, 木村 治, 加来 朝王, 中田 芳孝, 入村 哲也, 本島 悌司, 李 思元, 花岡 建夫
    日本消化器外科学会雑誌
    1990年 23 巻 8 号 1967-1971
    発行日: 1990年
    公開日: 2011/08/23
    ジャーナル フリー
    食道亜全別術25例と根治的放射線治療6例の成績を検討して, 食道表在癌の治療法選択に関し, 内視鏡型から以下の結論を得た. なお, 手術例の内視鏡型は, 表在隆起型6例・表在陥凹型2例・軽度陥凹型14例・平坦型3例であった.
    1) 表在隆起型 (0-I型) と表在陥凹型 (0-III型) は, 術後再発例の再発形式からみて, 頸部上縦隔リンパ節拡大郭清を伴う食道亜全別術が必要である. 2) 軽度隆起型 (0-IIa型) と軽度陥凹型 (0-IIc型) は, 術後合併症とquality of lifeの面から, 標準的な食道周囲リンパ節郭清を伴う食道亜全別術がよい. 3) 平坦型 (0-IIb型) は, すべて上皮内癌でリンパ節転移もみられなかったので, 手術侵襲軽減の意図から, 非開胸食道抜去術の適応としてよい. 4) 別の見地から, 他臓器に重篤な機能低下がみられる症例は, 根治的放射線治療の選択がよいと考えられた.
  • 松田 充宏, 佐藤 裕俊, 渡辺 義二, 山崎 将人, 鍋谷 圭宏, 唐司 則之
    日本臨床外科学会雑誌
    1998年 59 巻 2 号 392-396
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    症例は64歳男性.突然の吐血で発症.近医で上部消化管出血,出血性ショックの診断を受け,当センターに転送された.上部消化管内視鏡検査で,噴門直下前壁に2型病変を認めた.潰瘍面からの出血を内視鏡下に止血できず,胃全摘術を施行した.術中所見はT3N1P0H0M0Stage IIIaであった.切除標本には,内視鏡で認めた2型病変とは独立して,胃体上部後壁にIIa病変も存在した.病理組織検査では, 2型病変部は, N/C比の高い短紡錘型の小型細胞のびまん性の増殖を認めた.また,免疫組織化学染色でchromogranin A陽性, epithelial membrane antigen陽性であり,電子顕微鏡で神経内分泌顆粒を確認したことから,胃小細胞癌と診断した. IIa病変部は,高分化型管状腺癌であった.胃小細胞癌は稀であるが,本症例のごとく腺癌を合併した症例は,内外の文献で過去に2例の報告があるのみであった.
  • 勝山 新弥, 石澤 伸, 小泉 富美朝, 藤巻 雅夫
    日本臨床外科医学会雑誌
    1992年 53 巻 2 号 348-353
    発行日: 1992/02/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    きわめてまれな胃小細胞癌の1例を経験したので報告する.症例は73歳男性で腹部腫瘤を主訴に来院した.胃内視鏡で幽門部にBorrmann 3型の胃癌を認め,胃生検では低分化腺癌の診断であった.胃部分切除,胃空腸吻合術を施行し, P0H0N4 (+) S3, Stage IV,絶対非治癒切除で,組織学的には胃小細胞癌, intermed, INF-γ, sei, ly3, v1, ow-, aw+, n4 (+)であった.免疫化学療法にもかかわらず,術後2カ月で,十二指腸断端に遺残した腫瘍の急速な増大による腹壁浸潤,閉塞性黄疸,肝転移を認めた.胃小細胞癌は自験例を含め本邦報告例は20例であるが(胃癌の0.2%),異所性ホルモン産生腫瘍の範疇にはいり,転移浸潤傾向が強く極めて予後不良な疾患である.
  • 宗村 千潮, 野口 圭太郎, 山本 了, 村脇 義和, 上桝 次郎, 五代 和紀
    日本腎臓学会誌
    2005年 47 巻 4 号 458-462
    発行日: 2005/05/25
    公開日: 2010/05/18
    ジャーナル フリー
    We report a 71-year-old woman with autosomal dominant polycystic kidney disease (ADPKD), who presented with hepatic encephalopathy. She was diagnosed as having ADPKD at 61 years of age. Thereafter, her renal function gradually worsened and she was admitted to our hospital because of encephalopathy and end-stage renal failure. The main laboratory findings were as follows: BUN 77mg/dl; creatinine 9.0mg/dl; ammonia 573μg/dl. Hepatic encephalopathy was improved after hemodialysis and administration of lactulose. The liver demonstrated multiple cysts on computed tomography. Angiography demonstrated that the peripheral branch of the portal vein was stenotic and a spleno-renal shunt was detected. We considered that portal hypertension was caused by multiple liver cysts, and that hepatic encephalopathy was caused by the spleno-renal shunt. It is generally considered that severe hepatic complications are rare in ADPKD, but this case suggested the need to screen for the development of hepatic lesions in ADPKD.
  • 山下 巌, 加藤 博, 田沢 賢次, 坂本 隆, 黒木 嘉人, 穂苅 市郎, 吉田 真佐人, 島崎 邦彦, 山田 明, 笠木 徳三, 小田切 治世, 唐木 芳昭, 藤巻 雅夫
    日本消化器外科学会雑誌
    1989年 22 巻 7 号 1855-1858
    発行日: 1989年
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 魚谷 英之, 坂本 隆, 藤巻 雅夫, 吉田 眞佐人, 阿部 要一
    日本臨床外科医学会雑誌
    1996年 57 巻 1 号 101-105
    発行日: 1996/01/25
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
    真性多血症患者に発症した小彎側の胃動脈瘤破裂の1例を経験したので報告する.症例は77歳の女性.嘔気とめまいを主訴に来院したが軽度のショック状態であったため入院,その後腹痛が出現した.血液検査上白血球の著明な増多と腹部単純撮影で小腸ガスの増加があり,腹部超音波検査および腹部computed tomography検査で腹水を認めたため,汎発性腹膜炎と診断し緊急手術を施行した.手術では腹腔内に出血を認め,胃の小彎側の動脈瘤の破裂であった.動脈瘤を結紮切除し終了,術後は順調であった.腹部内臓動脈瘤破裂の報告は少なく,胃動脈瘤破裂例は調べえた限り本邦で20例であった.死亡例は3例ありかなり緊急性の高い疾患といえる.今回の症例は真性多血症患者であり血液検査上貧血の所見がなかったが,腹腔穿刺・腹部血管造影などを行えば早く出血に気がつくことができたと考えた.
  • 勝木 茂美, 小田切 治世, 麓 耕平, 榊原 年宏, 能澤 明宏, 土田 敏博, 川崎 聡, 中野 護, 唐木 芳昭, 藤巻 雅夫, 増田 信二, 北川 正信
    日本臨床外科医学会雑誌
    1990年 51 巻 3 号 520-526
    発行日: 1990/03/25
    公開日: 2009/04/21
    ジャーナル フリー
    胃の小細胞癌は稀な疾患であるが,われわれは本症の1例を経験したので報告する.症例は59歳の男性で,心窩部痛・タール便を主訴として来院した.胃内視鏡で体上部後壁大弯側寄りにBorrmann 1型様病変を認め,生検で小細胞癌と診断され,膵脾合併胃全摘術を施行した.肉眼所見はP0H0N1(+)S3, stage IV, 5型(Borrmann 3型を土台として1型がのった形)の胃癌で,組織学的には一部扁平上皮癌への分化を伴った小細胞癌で,med, INFβ, ssβ, ly1, v3, n1(+), ow(-), aw(-)であった.免疫化学療法を施行したが,術後7ヵ月に皮膚転移,10ヵ月後に肝転移を認め,11ヵ月後,突然の呼吸および心停止のため死亡した.
    胃小細胞癌は現在まで本症例を含め16例の報告があるが,治療に対する反応性は低く,早期に肝転移をきたし予後不良である.
  • 佐野 真, 和田 徳昭, 片井 均, 前田 耕太郎, 酒井 章次, 洪 淳一, 山本 修美, 橋本 光正, 細田 洋一郎, 関 達夫, 堀部 良宗
    日本臨床外科医学会雑誌
    1995年 56 巻 1 号 86-92
    発行日: 1995/01/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    粘膜下腫瘍の形態をとり,術前,膵頭部腫瘍との鑑別が困難であった胃小細胞癌の1例を報告する.症例は50歳男性,心窩部痛の精査で膵頭部領域の腫瘤を認めた.鑑別疾患として胃粘膜下腫瘍,膵頭部腫瘍があげられたが,確定診断は得られず,開腹術となった.術中所見でも原発は不明で剥離困難なため膵頭十二指腸切除術を施行した.切除標本で腫瘍は径8×7×6cm,胃幽門部小彎より壁外性に発育し膵鈎部に浸潤していた.組織診断は胃原発小細胞癌で一部に扁平上皮癌や腺癌への分化も認めた.なお, Grimelius染色は陽性であった.胃小細胞癌の本邦報告例は自験例を含め30例で全胃癌の0.2%以下とされている.肉眼的には粘膜下腫瘍の形態をとり,発見時の腫瘍径は5cm以上のものが多かった.予後は不良で本症例も術後8カ月でリンパ節転移,腹壁再発が認められ,1年2カ月で死亡した.
  • 勝木 茂美, 小田切 治世, 唐木 芳昭, 藤巻 雅夫, 土田 敏博, 能沢 明宏, 中野 護, 山口 節子
    日本臨床外科医学会雑誌
    1987年 48 巻 6 号 816-823
    発行日: 1987/06/25
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
    慢性膵炎の経過観察中,高Ca血症及び不整な徐脈を指摘され,精査にて原発性副甲状腺機能亢進症と診断され手術となった65歳男性の症例である.術前の心電図でQTの短縮, P波の不整, II, III, aVFにSTの低下を伴った徐脈を認めた. (血清Ca値17.4mg/dl,脈拍数40回/分)腫瘍摘出後,血清Ca値は一過性に1.2mg/dlの上昇を示したが,約5時間半経過後より急速に低下し始め,翌日にはほぼ正常域となった.術後心拍数は改善し,心電図にてQT短縮及びST低下は消失し,洞調律の整脈となった.徐脈の原因としては,高Ca血症による迷走神経,刺激伝導系及び心筋への作用等言われているが,本症例ではアトロピン及び運動負荷による徐脈の改善より迷走神経の関与が,また術後,ワンダリングペースメーカーの改善がみられた事,及び術前後にPQ時間の変化がなかった事から洞旁結節への影響が示唆されるが,詳しい機序については,今後の検討が必要と思われる.
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