京都大学経済学部(以下,本学部)では,これまで卒業者数や進学者数をホームページ等にて公開してきている。また,卒業者の実
就職率
および就職先については本誌第194巻第3号において,進学率や進学先等については本誌第196巻第3号において,それぞれ詳細な解析結果を報告している。後者においては,男女別,日本人・留学生別,留年の有無別の解析や,同期間における本学部卒業者の入試形態別および留年年数別の進学率について解析を行ったが,前者では日本人・留学生別,および入試形態別の比較検討しか行っていなかった。本稿では,2006年度から2019年度の本学部卒業者の男女別実
就職率
について,本邦社会科学系学部および国立大商学・経済学系学部卒業者の男女別実
就職率
,有効求人倍率や完全失業率との相関性,および解析を行った。また,2007年度から2019年度の本学部卒業者の男女別各産業別
就職率
に関する解析を行った。これに加え,本学部卒業者の留年年数別実
就職率や各産業別就職率
の比較検討を行った。これらを通じ,本学部卒業者の就職の傾向を明らかとすることを目的とした研究結果を報告する。
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