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クエリ検索: "山内章弘"
31件中 1-20の結果を表示しています
  • 海江 田章, 石川 隆志, 山内 章弘, 高須賀 広久, 秋山 泰一, 小野 正人, 三澤 健治, 三船 博子, 服部 良信, 小林 靖典, 日比谷 信, 井平 勝
    体外循環技術
    1998年 24 巻 2 号 30-34
    発行日: 1998/02/25
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    1996年9月から1997年4月までに,中等度低体温を併用した開心術12症例を対象に,術中脳モニタリングの方法として,通常の脳波より客観性および認識性に優れている脳波マッピングについて検討を行った。脳波マッピングの変化は,麻酔開始により脳波の徐波化によるdelta,theta帯域のパワー値の増加が見られ,体外循環開始とともにパワー値が低下し,最低直腸温時に最も低くなり,体外循環終了直後でも麻酔開始時までには復帰しなかった。今回検討を行った脳波マッピングは,各周波数帯域の成分分布や左右差の有無が視覚的に容易に可能であり,臨床上客観的評価のできる方法であると考えられた。
  • 山内 章弘, 日比谷 信, 石川 隆志, 服部 良信, 横山 悦春
    体外循環技術
    1990年 16 巻 1 号 123-124
    発行日: 1990/04/25
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 横山 悦春, 服部 良信, 根木 浩路, 伊藤 康宏, 〓田裕光, 日比谷 信, 石川 隆至, 山内 章弘, 加藤 政雄, 早川 敏, 井平 勝, 高須賀 広久
    体外循環技術
    1988年 14 巻 1 号 96-98
    発行日: 1988/02/15
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 康宏, 石川 隆志, 米倉 麗子, 山内 章弘, 海江 田章, 豊崎 正人, 三澤 健治, 秋山 玲奈, 石川 正敏, 日比谷 信, 服部 良信
    体外循環技術
    2004年 31 巻 2 号 133-135
    発行日: 2004/06/01
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    マクロファージ炎症性タンパクMIP-3alphaは,近年同定された4つのシステイン残基を持つC-Cケモカインである。MIP-3alphaはマクロファージによって産生され,T細胞,B細胞,樹状細胞にあるCCR6レセプターと結合して炎症反応を誘導する。一方,インスリン様成長因子IGF-Iはインスリンと非常に類似した構造を持つ増殖因子で,肝臓や骨格筋などで産生される。このIGF-Iは成長ホルモン存在下で障害心筋細胞を改善することが知られている。今回,体外循環下で開心術を施行した13症例の血中MIP-3alphaおよびIGF-Iを測定した。MIP-3alphaは麻酔直後から増加し,ピークは硫酸プロタミン投与15分後であった。一方,IGF-Iは麻酔直後からやや減少したが,硫酸プロタミン投与15分後まで変化はなかった。体外循環下開心術に伴う侵襲においてMIP-3alphaは血中動態の違いからサイトカインより特異な指標であることが示唆された。また,IGF-Iの血中動態から,現在の体外循環下開心術が肝細胞を含む多くの細胞組織に著しい障害を与えていないことが示唆された。
  • 伊藤 康宏, 服部 良信, 日比谷 信, 石川 隆志, 山内 章弘, 高須賀 広 久, 新 典雄, 横山 悦春
    体外循環技術
    1991年 17 巻 2 号 43-45
    発行日: 1991/09/10
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 日比谷 信, 石川 隆志, 山内 章弘, 高須賀 広久, 新 典雄, 服部 良信, 横山 悦春, 伊藤 康宏
    体外循環技術
    1991年 17 巻 2 号 22-25
    発行日: 1991/09/10
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 高須賀 広久, 日比谷 信, 石川 隆志, 井平 勝, 山内 章弘, 新 典雄, 服部 良信, 横山 悦春, 伊藤 康宏
    体外循環技術
    1993年 19 巻 1 号 73-76
    発行日: 1993/07/20
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 山本 賢, 石川 隆志, 山内 章弘, 海江 田章, 豊崎 正人, 三澤 健治, 榊原 未和, 石川 正敏, 杉森 美幸, 石田 沙織, 伊藤 康宏, 井平 勝, 日比谷 信, 渡邉 浩次, 山下 満, 服部 良信
    体外循環技術
    2006年 33 巻 1 号 84-86
    発行日: 2006/03/01
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    【要旨】今回我々は体外循環離脱困難例に対し,腋窩静脈脱血-大腿動脈送血にて経皮的心肺補助(PCPS)を施行した症例を経験した。症例は65歳,女性。慢性肺血栓塞栓症(C-PTE)に対する肺血栓内膜摘除術後,残存肺高血圧および肺動脈縫合部より出血を認めたためPCPS導入となった。PCPSの脱血管を挿入するため大腿静脈よりガイドワイヤを挿入するも血栓によりIVC filterが完全閉塞しており,大腿静脈から右房への脱血管挿入は困難であった。そのためカットダウンにより右腋窩静脈より19.5Frの脱血管を挿入し右房までカニュレーションを行った。送血は15Frの送血管を右大腿動脈に挿入し,灌流量:2.0L/min,FiO2:100%,酸素流量:2.0L/minで開始した。補助循環時間は312時間であり,その間2回の回路交換を実施した。補助流量は2.0~4.0L/min,ACTは出血を考慮し150~200秒で維持した。補助循環中は脱血不良などの回路に起因するトラブルは認められず右腋窩静脈脱血での補助循環であったが有効な1手段であった。
  • 三船 博子, 石川 隆志, 山内 章弘, 秋山 泰一, 海江田 章, 豊崎 正人, 三澤 健治, 福島 玲奈, 服部 良信, 伊藤 康宏, 井平 勝, 日比谷 信
    体外循環技術
    2000年 27 巻 2 号 49-51
    発行日: 2000/06/01
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    【要旨】フタル酸ジ(2-エチルヘキシル:DEHP)は,塩化ビニルの添加剤やプラスチック材料の可塑材として利用されており,医療においても多く用いられている。また,DEHPは以前より内分泌攪乱化学物質のひとつになりえる物質として問題視されている。今回,体外循環下に開心術を行った15症例のDEHP血中濃度を測定し,その変化について検討した。体外循環開始前ではすべての症例においてDEHPは検出感度以下であったが,体外循環開始後,1例を除いたすべての症例で増加し,全症例で体外循環終了直前がピーク値となり,その後減少した。DEHPが5.0μg/ml以上を示した症例3例を高値群(H群),他の症例を低値群(L群)とし,その2群間における体外循環中の尿量,除水量および分時尿量,分時除水量をそれぞれ比較した。体外循環中除水量および分時尿量,分時除水量においてH群はL群より有意に低値を示した。このことより体外循環中の尿量,除水量を十分に確保すれば,血中DEHP濃度を低濃度に抑えられる可能性が示唆された。
  • 伊藤 康宏, 日比谷 信, 石川 隆志, 豊崎 正人, 山内 章弘, 秋山 泰一, 海江 田章, 三澤 健治, 三船 博子, 井平 勝, 福島 玲奈, 服部 良信
    体外循環技術
    1999年 26 巻 4 号 44-47
    発行日: 1999/12/01
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    【要旨】体外循環を用いた開心術症例群と肺切除術症例群における,血中サイトカイン誘導の比較検討を行った。対象は体外循環群10例,肺切除群9例である。IL-1β,IL-6,IL-10およびTGF-β1の術前および術直後の血中濃度を測定した。体外循環例ではIL-1β,IL-6,IL-10およびTGF-β1ともに有意に増加したが,肺切除例ではIL-1βおよびTGF-β1は増加しなかった。IL-6,IL-10の増加は体液性免疫能に関与しており,両群ともに体液性免疫機構の発現が示唆された。しかし,抑制性サイトカインであり,細胞性免疫能に関与するTGF-β1の増加は肺切除例ではみられなかった。これらのことから,体外循環群は体液性免疫機構のみならず,細胞性免疫機構をも活性化することが示唆され,体外循環群の生体におよぼす非生理的侵襲の強さが示された。
  • 横山 悦春, 服部 良信, 日比 谷信, 石川 隆志, 山内 章弘, 高須賀 広久, 新 典雄, 桜井 尚, 井平 勝, 伊藤 康宏
    体外循環技術
    1992年 18 巻 2 号 52-56
    発行日: 1992/09/16
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 杉森 美幸, 伊藤 康宏, 石川 隆志, 山内 章弘, 海江田 章, 豊崎 正人, 三澤 健治, 榊原 未和, 山本 賢, 石田 沙織, 日比谷 信, 井平 勝, 渡邉 浩次, 山下 満, 服部 良信, 奥野 海良人, 柴田 克己
    体外循環技術
    2007年 34 巻 1 号 7-9
    発行日: 2007/03/01
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    【要旨】必須アミノ酸であるトリプトファンの肝臓での代謝に注目し,体外循環がトリプトファンの主要な代謝経路であるキヌレニン経路にどのような影響を及ぼすのか検討した。体外循環を用いた開心術前後の血漿および部分尿を採取した。トリプトファンとその初期の代謝産物であるキヌレニンの血中濃度,肝臓のみでトリプトファンから産生されるキヌレン酸,アンスラニル酸,キサンツレン酸,3-ヒドロキシアンスラニル酸およびキノリン酸の尿中濃度をそれぞれの高速液体クロマトグラフィー法で測定した。その結果,血中トリプトファン,キヌレニンおよび尿中キヌレン酸とキサンツレン酸は手術前後で差はなかったが,尿中のアンスラニル酸と3-ヒドロキシアンスラニル酸は有意に増加していた。これらの結果から,体外循環によって肝臓でのトリプトファン代謝系が亢進していることが示された。また,これらの物質は生理活性が強いことから,生体内での過剰な蓄積は臓器組織に障害をもたらす可能性がある。したがって,この結果は体外循環中の腎機能の維持や除水の重要性を示唆している。
  • ― DEHPとTOTMの溶出の比較―
    日比 谷信, 渡邉 浩次, 井平 勝, 石川 隆志, 山内 章弘, 海江 田章, 豊崎 正人, 三澤 健治, 榊原 未和, 石川 正敏, 杉森 美幸, 山本 賢, 石田 沙織, 服部 良信, 伊藤 康宏
    体外循環技術
    2006年 33 巻 1 号 16-19
    発行日: 2006/03/01
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    【要旨】体外循環に関わる血液回路では,可塑剤としてDEHPの代わりにTOTMを使用する商品が市場に提供されてきている。TOTM濃度測定の方法を確立し,軟質塩化ビニルチューブからのDEHPとTOTMの溶出量を比較検討した。DEHPを含有するチューブ2種類(DEHP群)とTOTMを含有するチューブ4種類(TOTM群),計6種類のチューブそれぞれに5mLの牛血清を封入し,37℃ 下に置き,2時間後および6時間後のDEHP濃度およびTOTM濃度をHPLCにて測定した。DEHP群の2時間後および6時間後のDEHP溶出量は,TOTM群のTOTM溶出量の,それぞれ約100倍,約200倍でTOTM群はDEHP群に比べ有意に低かった。時間経過に伴いDEHP群,TOTM群ともに溶出増加率は低下しているが,DEHP群では有意な差は認められなかった。一方,TOTM群では有意に低下した。TOTMは長期間使用による可塑剤被爆の低減に有効な物質と考えられる。
  • 海江 田章, 石川 隆志, 山内 章弘, 豊崎 正人, 三澤 健治, 榊原 未和, 石川 正敏, 杉森 美幸, 山本 賢, 服部 良信, 伊藤 康宏, 渡邉 浩次, 井平 勝, 日比谷 信
    体外循環技術
    2004年 31 巻 4 号 405-407
    発行日: 2004/12/01
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    【要旨】ビスフェノールA(BPA)は,内分泌撹乱化学物質として指摘されている化学物質の1つである。BPAは,エポキシ樹脂やポリカーボネート樹脂の主原料であり,体外循環回路はじめ医療用具に広く使用されている。今回,開心術を施行した成人症例で,CPBを行った24例とOPCAB4例を対象に血中BPAの測定を行った。測定は麻酔導入直後,CPB復温直前(OPCABでは,予定吻合数の半数終了時),硫酸プロタミン投与後15分の3点でサンプリングを行い,CPB症例におけるCPB時間,体温,コーティング回路の有用性,OPCAB症例とCPB症例とにおけるBPA溶出の比較について検討を行った。BPAの溶出は,血液の回路との接触時間,接触面積により増加することが示唆された。また,コーティング回路を使用してもBPAの溶出は抑制困難であると考えられた。今回,CPB回路使用による明らかな血中へのBPA溶出は確認できたが,どの材料からの溶出であるかは確認できておらず,今後の課題である。
  • 三澤 健治, 石川 隆志, 山内 章弘, 秋山 泰一, 海江田 章, 小野 正人, 三船 博子, 伊藤 康宏, 日比谷 信, 服部 良信
    体外循環技術
    1999年 26 巻 2 号 74-78
    発行日: 1999/05/25
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    IL-1β,IL-2,IL-3,IL-6,IL-8について,麻酔導入後から体外循環離脱まで経時的に測定し,IL-6,IL-8については,血液温度による影響を比較検討した。対象は,当院にて1997年6月から1998年5月までに開心術を施行した25症例で,中等度低体温体外循環群11例(A群)と軽度低体温体外循環群14例(B群)に分類した。A群のみで検討したIL-1β,IL-2,IL-3では,IL-1β は検出されず,IL-2,IL-3はわずかの上昇のみが認められた。IL-6,IL-8は,A群,B群で体外循環開始とともに急激に増加し,ポンプ終了直前で最高値を認めた。IL-6は復温直前,ポンプ終了直前,硫酸プロタミン投与後15分において,B群のほうが有意な高値を示した。軽度低体温体外循環では,IL-6の放出が亢進しているものと考えられた。
  • 石川 隆志, 日比谷 信, 井平 勝, 山内 章弘, 高須賀 広久, 新 典雄, 服部 良信, 横山  悦春, 伊藤 康宏
    体外循環技術
    1993年 19 巻 1 号 69-72
    発行日: 1993/07/20
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 山城 知明, 豊崎 正人, 山内 章弘, 山本 賢, 石田 沙織, 杉浦 美佐子, 藤浦 拓也, 伊藤 康宏, 日比谷 信, 石川 隆志
    体外循環技術
    2013年 40 巻 4 号 492-495
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/01/25
    ジャーナル フリー
     慢性血栓塞栓性肺高血圧症(chronic thromboembolic pulmonary hypertension:CTEPH)は右心不全や呼吸不全を来す重篤な疾患である。内科的治療は予防的治療にしかならず、根治療法には外科的治療が必要である。当院では超低体温間歇的循環停止(deep hypothermic intermittent circulatory arrest:DHCA)下に肺動脈血栓内膜摘除術(pulmonary endarterectomy:PEA)を施行している。今回はCTEPHと診断され、DHCA下にPEAを行った112例を対象とし、術前後のNYHA分類、平均肺動脈圧(mPAP)、肺血管抵抗(PVR)、動脈血酸素分圧(PaO2)、脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)の比較と、体外循環時間、心停止時間、循環停止時間、合併症、術後経皮的心肺補助(percutaneous cardio pulmonary support:PCPS)・大動脈内バルーンパンピング(intra aortic balloon pumping:IABP)、挿管日数、集中治療室(ICU)滞在日数、転帰について検討した。結果、術前後のデータは有意に改善され、重篤な脳障害を認めず安全にDHCA下でのPEAが施行できた。また、CTEPHは重症呼吸・心不全症例のためPCPS導入の可能性は高く、速やかな導入に対応できる準備をしておく必要がある。
  • 榊原 未和, 石川 隆志, 山内 章弘, 海江 田章, 豊崎 正人, 三澤 健治, 秋山 玲奈, 石川 正敏, 杉森 美幸, 山本 賢, 服部 良信, 伊藤 康宏, 渡邉 浩次, 井平 勝, 日比谷 信
    体外循環技術
    2004年 31 巻 2 号 139-142
    発行日: 2004/06/01
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    体外循環で用いられるポリ塩化ビニルには,可塑剤としてフタル酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHP)が多量に使用されている。 DEHPは,現在では主として精巣毒性を有する一般毒性物質であると言われている。一方,体外循環回路は生体適合性を改善する目的で種々のコーティングチューブが既に開発されている。今回,市場に提供されている体外循環用チューブのうち,ノンコートチューブとポリエステル可塑剤で二層をなすチューブ(バイレイヤー)と,共有結合とほぼ同等の性能を持つイオン結合によってヘパリンをコーティングさせたチューブ(ヘパリンコート)のDEHP溶出抑制効果を比較検討した。 DEHP溶出量は,ヘパリンコートがノンコートチューブやバイレイヤーに比べ有意に低値を示した。機械的圧力の有無によるDEHP溶出量の比較では,有意な差は見られなかった。また, DEHP分時溶出量は,ヘパリンコート,バイレイヤー,ノンコートの順に多く,ノンコートのDEHP溶出量は,循環時間の経過に伴い比較的急速に増加した。以上よりコーティングチューブは,循環時間が長時間になるほど, DEHP暴露量を軽減する有効な手段であることが示唆された。
  • 石川 正敏, 服部 良信, 石川 隆志, 山内 章弘, 海江 田章, 豊崎 正人, 三澤 健治, 榊原 未和, 秋山 玲奈, 伊藤 康宏, 日比 谷信
    体外循環技術
    2003年 30 巻 1 号 39-42
    発行日: 2003/03/01
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    【要旨】肺高血圧症を合併した慢性肺血栓塞栓症の4症例に対し,体外循環を用いた超低体温間歇的循環停止法による両側肺動脈血栓内膜摘除術を行った。本法は分離回路などの特殊な回路構成を必要とせず,通常の体外循環のON・OFF法のみで施行可能である。全例全身麻酔下に胸骨正中切開後,上行大動脈送血,上下大静脈の2本脱血にて体外循環を開始し,中枢温15~16℃ で上行大動脈を遮断し,心筋保護を行った。その後,間歌的循環停止下にて両側肺動脈血栓内膜摘除を行った。総体外循環時間243±15分,心停止時間157±11分,総循環停止時間64±7分であった。4症例ともに体外循環を用いることにより,血栓内膜を安全に摘除することができ,脳神経学的な合併症もなく術後症状が改善した。
  • 豊崎 正人, 服部 良信, 石川 隆志, 山内 章弘, 秋山 泰一, 海江 田章, 三澤 健治, 福島 玲奈, 石川 正敏, 伊藤 康宏, 日比 谷信, 井平 勝
    体外循環技術
    2000年 27 巻 4 号 23-26
    発行日: 2000/12/01
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    【要旨】体外循環回路充填における乳酸リンゲル液と酢酸リンゲル液の影響を比較検討した。対象は1998年3月から1999年4月に軽度低体温体外循環で施行した単独冠血行再建術22例で,乳酸リンゲル液を用いた10例(LR群),酢酸リンゲル液を用いた12例(AR群)である。測定項目は動脈血ガスのpH,HCO3-,BEを術前,病棟帰室時,術後第1病日,また術中重炭酸ナトリウム投与量を各々の群で測定した。心係数,体血管抵抗係数を麻酔後,ヘパリン投与15分後,体外循環終了時,病棟帰室時,術後第1病日に測定した。血液生化学検査はAST,ALT,T-Bilを術前術後に,術後のピークCKを各々の群で測定した。サイトカインはIL-1β,2,6,8,10,TGF-β1を麻酔後,ヘパリン投与15分後,体外循環開始時,復温直前,体外循環終了時,硫酸プロタミン投与15分後に測定した。血液ガス分析,血行動態,血液生化学検査,サイトカインは両群間のいずれの時期にも差はなかった。AR群はLR群に比べて術中重炭酸ナトリウム投与量は有意に少量であり,代謝性アシドーシスの補正には有用であると考えられた。
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