日本における女性医師数は年々増加しており,日本大腸肛門病学会に新規入会する女性医師数も増加傾向にある.また,男女共同参画社会基本法や女性活躍推進法が成立し,社会全体において女性の活躍できる環境を整備する動きは着実に進んできている.そのような中,日本大腸肛門病学会でも女性医師の大腸肛門領域への積極的な参画を目的とし,2018年に総務委員会の下部組織として,男女共同参画小委員会が発足した.当委員会は,本学会において女性医師の活躍推進に向けた環境整備を検討する目的で,女性会員を対象にアンケート調査を行った.その結果,キャリア形成において妊娠・出産・育児は大きな負担となっていた.この結果を踏まえ,総会時の託児所設置や専門医制度における業績期間から妊娠・出産・育休などの期間を除する,さらに離職したとしても再度復帰可能な制度を確立することが重要であると思われた.
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