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クエリ検索: "山岳波"
168件中 1-20の結果を表示しています
  • 6~7μm水蒸気バンドの利用について
    田中 美枝子, 田中 總太郎, 杉村 俊郎
    日本リモートセンシング学会誌
    1991年 11 巻 4 号 665-677
    発行日: 1991/12/30
    公開日: 2009/05/22
    ジャーナル フリー
    This paper clarifies a method to predict clear air turbulence (CAT) using the 6-7 micron infra-red image data taken from satellite. The existence of CAT could be estimated, when it is accompanied by clouds. But, there is no way of foreseeing it, when it is accompanied by no cloud.
    As for the prediction method of CAT, two ways have been considered. One is a radar method, and another is a method using an infra-red sensor instrument. The former principle is to detect the density difference of water vapor along the CAT layer using high power radar. The later is to detect the density difference of water vapor at the front of the aircraft using a pair of infra-red sensors. However, these methods are not capable of observing the CAT uniformly in the wide aviation area.
    Proposed method here is a technique to predict the CAT existence by observing the vertical vibration of water vapor by infra-red observation from satellite, upon the knowledge of the hydrodynamics.
    CAT is caused from two main reasons, i.e., jet stream and mountain wave. Position of CAT appearance due to jet stream can be determined relatively to the core position. Jet stream observation by the 6-7 micron infra-red image has been reported already.
    Position of CAT caused with mountain wave can be determined relatively also from the mountain wave pattern. This paper shows that mountain wave length and amplitude in clear sky can be detected from the 6-7 micron water vapor image.
    Besides, when it is accompanied by clouds, the lower atmospheric wave can be observed simultaneously using the 10 micron infra-red image. Namely, this presents us a vertical profile of mountain wave.
    Three examples of mountain wave in the clear sky which may involve the CAT are exhibited here from MOS-1/VTIR data. A direct proof of vertical vibration of the atmosphere was obtained by the observation of the jet trail in the layer.
  • 歌野原 陽一, 木村 繁男, 木綿 隆弘
    日本流体力学会誌「ながれ」
    2006年 25 巻 5 号 465-476
    発行日: 2006/10/25
    公開日: 2010/10/22
    ジャーナル フリー
    安定成層大気での山越え気流の2次元数値シミュレーションを行い, 濃度により模擬した.大気のモデルには, 計算領域全体で密度減率が一定な1層モデルと, 高度11kmで密度減率を変化させた2層モデルを用いた.両モデルとも, 大気安定度が増すにつれ山背後の下降流が強くなり, スカラー濃度がより低く降下した. 2層モデルでは
    山岳波
    が下層にトラップされ, 地表面にローターが出現し, スカラー濃度はローターに取り込まれると強く拡散した.スカラー濃度の地表面濃度は1層モデルより2層モデルの方が高く, 特にローター発生位置で高濃度になった.
  • 歌野原 陽一, 木村 繁男, 木綿 隆弘, 岡島 厚
    北陸信越支部総会・講演会 講演論文集
    2005年 2005.42 巻 1208
    発行日: 2005/03/01
    公開日: 2017/06/19
    会議録・要旨集 フリー
  • *西 暁史
    日本地理学会発表要旨集
    2012年 2012s 巻 P1221
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/03/08
    会議録・要旨集 フリー
    関東地方の冬季の強風は,「空っ風」,「筑波おろし」,「赤城おろし」などの様々な名前が付けられおり,関東各地で局地的な強風の被害をもたらしてきた.
    近年の研究では,日照時間と風速の日変化との関係から,日照時間が長くなることで混合層が高く発達し,上空の運動量を地表面に多く輸送するため強風が発生すると結論づけている(蓬田、力石2004).それに対して,Kusaka et al.(2011)は,統計解析と1次元大気境界層モデルを用いた感度実験を行った.その結果から,日射よりも上空の季節風の風速のほうが,地表面での強風への影響が大きいということを示している.しかしながら,これらの研究では大気を1次元的に考えているため,地形の影響を考慮していない.そのため本研究では,地形を考慮した2次元局地気象モデルを開発することで,感度実験を行い空っ風のメカニズムを解明することを目的とする.本研究で開発する局地気象モデルの基礎方程式系は,非弾性近似方程式系を採用した.座標系は一般曲線座標系を採用し,格子系は反変速度を格子境界に定義するコロケート格子を採用した.数値計算アルゴリズムはSMAC法,時間差分スキームは移流項に省メモリー型3次精度ルンゲクッタ法,その他の項には前進差分を用いた.空間差分スキームは2次精度中央差分法を用いた.圧力に関するPoisson方程式の解法には,逐次過緩和法(SOR法)を用いた.構築した力学モデル,座標変換,境界条件の検証を行うために
    山岳波
    の再現実験を行った.
    山岳波
    の実験は,Satomura et al. (2003)の設定で行った.その結果,
    山岳波
    の位相と波長はよく再現できた.しかしながら,高さに伴う振幅の増大の程度が小さい点,地表面付近で波に乱れがある点から、境界条件の改良が必要である.
  • *浅野 裕樹, 日下 博幸
    日本地理学会発表要旨集
    2023年 2023s 巻 116
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/04/06
    会議録・要旨集 フリー

    おろし風とは山脈の風下側に発生する強風のことで,建物倒壊などを引き起こすことがある.おろし風は,100 kmを超える広い山幅の山脈(例えば,ロッキー山脈)でも,10 km未満の狭い山幅の山脈(例えば,知床連山)でも発生する.山脈の山幅は

    山岳波
    の発生・伝播・砕波に強く影響することが知られており,
    山岳波
    との関連が強いおろし風にも山幅が影響することが予想される.そこで本研究はおろし風に対する山脈の山幅効果を理想化シミュレーションにより明らかにすることを目的とする.さらには,Long (1955) の式を解析的に解くことで,シミュレーション結果を理論的に説明する.

     数値気象モデルCloud Model 1を使用し,3次元理想化シミュレーションを実施した.山脈はEpifanio and Durran (2001) と同じ関数で与え,山脈の最大標高と山幅を変えた場合の山越え気流の応答を調査した.具体的には,スコラー数で無次元化した山幅が2.5と10.0の場合について,同様に無次元化した山の高さを0.1から1.5まで変化させた.風速とブラントヴァイサラ振動数はそれぞれ10 m s -1,0.01 s -1 とし、一様に与えた.

     無次元山高さが0.7のとき,無次元山幅が2.5の場合では砕波後におろし風が発生しなかった.それに対し,無次元山幅が10.0の場合では砕波後におろし風が発生した.つまり,狭い山幅はことが砕波後のおろし風の発生を抑制した.一方で,無次元高さが0.6のとき,無次元山幅10.0, 2.5の両方でおろし風は発生せず,無次元高さが0.8のとき,両方の山幅でおろし風が発生した. 砕波によるよどみ層を上部境界条件としてLong (1955) の式を解くことで,よどみ層下を通る流線の鉛直変位とその下の地形の高さとの関係式を導出した.この関係式により,無次元山高さが0.7で無次元山幅が2.5の場合,風下斜面上の砕波域下で流れが減速するためおろし風が発生しないことが示された.一方で,無次元山高さが0.7で無次元山幅が10.0の場合,風下斜面上の砕波域下で流れが加速するためおろし風が発生することも示された.そして,山越え気流の振る舞いの違いは鉛直波長の違いによるものであることが明らかになった.具体的には,山幅が狭くなると

    山岳波
    の鉛直波長が長くなり,それによって砕波域下の鉛直変位や山の高さが鉛直波長に対して相対的に小さくなることで,風下斜面上で常流のような流れになることが解析解により示された.

  • 日本航空学会誌
    1968年 16 巻 169 号 53-63
    発行日: 1968/02/05
    公開日: 2009/07/09
    ジャーナル フリー
  • 斉藤 和雄
    日本風工学会誌
    1998年 1998 巻 75 号 79-84
    発行日: 1998/04/30
    公開日: 2010/09/28
    ジャーナル フリー
    The orographically-enhanced local severe wind is reviewed, focusing on the mechanism of the downslope wind. Theory of shallow water flow aver a ridge and internal gravity wavein a stratified atmosphere are presented to comprehend the local severe wind. Deformation by three-dimensional effect is also discussed . Numerical simulation of the “ Yamajikaze”, a downslope wind in Shikoku, is shown to suggest the predictability of the downslope wind.
  • 相馬 清二, 平野 敏右
    日本機械学会誌
    1980年 83 巻 735 号 213-218
    発行日: 1980/02/05
    公開日: 2017/06/21
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • シェアーマン D.J.
    Papers in Meteorology and Geophysics
    1974年 25 巻 3 号 177-195
    発行日: 1974/12/25
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    CATは強力なジェットストリームが大規模な山岳地域を横切るような場所によく見られる.そのような地域にはいろいろな大きさや形の山が存在する.ここでは,特定の山脈を越える気塊の波動現象(
    山岳波
    )を研究するというやり方ではなく,むしろ,幾重にも山が連った山岳地域の中に,問題の大気がもっている特定の共鳴波(
    山岳波
    )を励起するような最適な大きさ及び形をもった山脈が存在すると考えて研究を進めた.また,簡単な線型
    山岳波
    モデルを用いて,
    山岳波
    によって生ずる風のシアーと晴天乱気流との結びつきを研究した,
    あるジェット気流の分布とかなり現実的なICAOの標準大気における温度分布のもとでは,
    山岳波
    によってひき起されるシアーストレスが乱気流の存在を説明するのに十分であることがわかった.強いシァーの起る層の厚さは乱流の典型的なひろがりの観測される厚さとよく一致する.しかし,用いたジェット気流と温度分布に対しては,強いシアー層は大気のかなり高いレベルで起ってしまう.一方,乱気流の発生頻度に関するデータの多くは,このような高いレベのでの発生確率はより低いことを示している.
  • 山口 弘誠, 河谷 能幸, 中北 英一
    土木学会論文集B1(水工学)
    2022年 78 巻 2 号 I_361-I_366
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/01/25
    ジャーナル フリー

     近年,線状対流系豪雨による被害が頻発しているものの,その勃発メカニズムは明らかにされておらず,発生予測は未だ困難を極めている.特に,必然的要因と偶然的要因を区別して議論されることはほとんどなかった.そこで本研究ではそれぞれの要因を区別し,勃発メカニズムを解明することを目的として,乱れを陽に計算し,偶然性が存在する中で必然性・偶然性の評価ができるLES(Large-Eddy-Simulation)を用いて数値実験を行った.その結果,淡路島の地形による

    山岳波
    が六甲山南部に低温位の領域を形成することで別の暖かい空気塊の上昇に寄与していることを示した.また,温位の初期値にランダムノイズを与えたアンサンブル実験を行うことで,偶然的要因による発生への影響が存在することが示唆された.

  • 木下 紀正
    可視化情報学会誌
    1995年 15 巻 Supplement2 号 117-120
    発行日: 1995/10/01
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    Typical samples of video records in 1993 are shown concerning the flow patterns of eruption clouds and stationary plumes ejected from Mt. Sakurajima. Mountain lee waves are formed under strong winds, resulting the high concentration of sulfur-dioxide at the foot of the mountain downstream. Also shown are water clouds formed by the upward displacement of streaming moist layers due to the topographical effects of the isolated mountain.
  • *北野 慈和, 山田 朋人, 泉 典洋
    水文・水資源学会研究発表会要旨集
    2012年 25 巻 P14
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/12/01
    会議録・要旨集 フリー
    線状に発達し特定の地域に長時間とどまり雨を降らせることで知られている線状降水帯の物理的なメカニズムは未だに解明されていないことが多く、科学的に興味のつきない現象である。一方で、2004年新潟・福島豪雨や2004年福井豪雨、2010年北海道豪雨など、多くの水災害を引き起こしている線状降水帯の発生・発達過程を調べることは防災という面でも非常に意義のある研究である。本研究では、線状降水帯の水平方向の形状特性について線形安定性理論を用いて解析する。
    線状降水帯は不安定な大気場に積乱雲が形成され、それが擾乱として下流に流されることによって線状に発達していく結果形成されると考えられている。これと水平方向の形成範囲が類似している現象として安定な大気場に地形性の上昇気流が生じ、それが波となって線状に発達していく
    山岳波
    が挙げられる。本研究では安定な大気場に形成される
    山岳波
    の理論を不安定な大気場に応用することで、線状降水帯の形状特性を考察する。
    本理論では、Boussinesq近似を施したNavier-Stokes式、連続式及び流体塊は移動時に断熱であるという条件式を基礎式としている(この時、降雨の影響及び熱力学的な効果は問題を複雑化させると考えられるため考慮していない)。また、基本場として区分的線形近似を施した不安定な大気境界層を用いる。これらの基礎式及び基本場により密度成層した大気場に生じる波の分散関係式を得ることができる。この分散関係式を用いて、擾乱によって生じる鉛直方向流速の存在範囲を停留位相法により求める。
    以上の議論から、基本場の密度界面に擾乱を与えた場合に、その擾乱がある時間後に広がる範囲を得ることが出来る。この形状は境界層の最大速度と境界層厚さにより定義されるフルード数、及び大気の不安定の度合いに関する無次元数のみにより決定することが分かった。擾乱の水平方向の広がりは、大気が不安定になるほど増加するが、あるピークを境に減少に転じる。これはフルード数の大小で解釈でき、現象が慣性項に支配されているか重力項に支配されているかによって分類することが出来る。
    以上のように、本研究では
    山岳波
    の理論を不安定な大気境界層に応用し水平方向に広がる擾乱の発達範囲を調べた。これらの議論は線状降水帯の形状特性を調べる上で重要になると考えられる。
  • 手塚 亜聖, 瀬之口 敦
    交通・物流部門大会講演論文集
    2015年 2015.24 巻 2310
    発行日: 2015/12/08
    公開日: 2017/06/19
    会議録・要旨集 フリー
    In order to increase the operational efficiency of air traffic, punctuality and reduction of flight time are necessary. Increasing the accuracy of the flight time estimation calculated by using weather prediction model, it is important to know the trend of errors between the actual wind and weather prediction model, and correct the errors using the knowledge of the trend. The wind speeds of real flight data are calculated by the difference between ground speed and true airspeed obtained by SSR Mode S system, and compared with Local Forecast Model (LFM) provided by Japan Meteorological Agency (JMA). This paper presents the daily variation of wind speed and the wind speed difference between actual data and forecast model by box plot. For clarifying the time difference of the wind data, wind speed is plotted over the box plot with the color whose hue is associated with the time. In order to investigate the relation between actual wind speed variation and the precision of forecast model, inter quartile ranges of actual wind speed versus wind speed difference between actual data and forecast model are also demonstrated. As for the airway, the flight over mountainous area and sea area are compared to investigate the wind speed variations of mountain wave.
  • *山本 勝, 高橋 正明
    理論応用力学講演会 講演論文集
    2006年 55 巻 3E01
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/03/25
    会議録・要旨集 フリー
    簡略化された金星大気の大循環モデル(Venus-like AGCM)に標高データを与えて数値実験を行った。雲層上端(65-70 km)では100 m/sを超えるスーパーローテーションが再現される。この高速流はGierasch機構によって維持されている。下層大気では、地形を反映し、EPフラックスの南北非対称が見られる。本講演では、位相速度が0 m/sの定在波に着目し、その構造やスーパーローテーション形成維持における役割について議論する。
  • 青山 高義
    地理学評論
    2006年 79 巻 8 号 405-422
    発行日: 2006/07/01
    公開日: 2008/12/25
    ジャーナル フリー
    松本盆地南部や伊那盆地北部に発達する南風は,総観スケールの気圧傾度が北東方向に低い場合と,北西方向に低い場合に発達する.前者をNE型,後者をNW型として,二つのタイプの気流に対する地形の影響をスコラー数(l)を用い検討した.NE型は冬季に多く,冬型や二つ玉低気圧で発現し, NW型は暖候期に多く,前線型,日本海低気圧型,移動性高気圧型などで発現する.両タイプの850hPaの風向は250°, lは0.81km-1を境界とし, NE型では風向は北よりでlはより小さく, NW型では南よりでlはより大きな値となって,NE型では山越え気流, NW型では迂回流の性質が強くなると考えられる.それぞれのタイプの850hPaの風と地上の風速,局地的気圧傾度,温位差などとの相関分析を行った. NE型では,局地的気圧傾度や温位差等と高い相関を持って山越え気流の特徴を,NW型では,局地的気圧傾度等と相関を持つが温位差との相関は低く迂回流の特徴を示した.
  • *西 暁史, 日下 博幸
    日本地理学会発表要旨集
    2013年 2013s 巻 211
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/09/04
    会議録・要旨集 フリー
    局地風の研究は過去から多く行われている.近年では,数値気象モデルを用いた研究も盛んに行われている.数値モデルを高解像度化することで,局地風と周辺の詳細な地形との関連を調査することができる.しかしながら,数値モデルが高解像度化することで,急峻な斜面を含んだ計算を行わなくてはならない.従来地形に沿った座標系(Z*座標系は)が使われてきたが,この座標系では格子が斜交しているため,急峻な斜面を表す場合は誤差が大きくなってしまう.一方,格子が直交している一般座標系の場合,格子の斜交に伴う誤差を軽減できる. 本研究では,局地風をはじめとする複雑地形上の局地気象を再現することができるような,一般座標系を採用した局地気象モデルを開発することを目的とする. 本研究では,局地気象モデルの基礎方程式系として,非弾性近似方程式系を採用した.座標系は一般曲線座標系を採用し,格子系は反変速度を格子境界に定義するコロケート格子を採用した.数値計算アルゴリズムはSMAC法,時間差分スキームは移流項に省メモリー型3次精度ルンゲクッタ法,その他の項には前進差分を採用した.空間差分スキームは2次精度中央差分法を採用した.現在は力学過程の開発を中心に進めているため,物理モデルはできるだけシンプルなものを選択した.具体的には,地表面フラックスはバルク法,地表面温度の計算は強制復元法を採用した.乱流過程はMellor and Yamada 乱流クロージャーモデルLevel 2を採用した.構築した力学モデル,座標変換,境界条件の検証を行うために
    山岳波
    の再現実験を行った.その結果,伝播する
    山岳波
    の位相と波長を再現できた.力学モデルと物理モデルの結合の検証には,混合層の発達実験を行った.混合層の日変化をうまく再現できたうえに,混合層高度も理論値とほぼ一致した.力学モデル,座標変換,物理モデルの検証には,谷風循環の再現実験を行った.既存の数値モデルに遜色ない結果が得られた.一般座標系を採用した数値モデルは,格子のとり方によっては谷で格子が小さくなり、計算不安定を起こしやすくなる.また,格子が曲がっているため,雨粒の落下や層間の放射伝達の組み込みは容易ではない.今後は,雲微物理モデル,大気放射モデルの有効な組み込み方法を模索するとともに格子生成法の開発を進めていく予定である.
  • 玉井 昌宏
    土木学会論文集G(環境)
    2022年 78 巻 7 号 III_241-III_252
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/03/10
    ジャーナル フリー

     阿蘇五岳と外輪山によって盆地形状となっている火口原地域においては,大気汚染常時監視のような体系的な観測は行われておらず,SO2ガスの濃度レベルや分布特性など全容は明らかになっていない.本論では,火口原地域において大気環境観測車により観測された二酸化硫黄SO2の濃度データと種々の気象データを分析して,環境基準を超過する高濃度事象と気象状況との関連性を検討した.加えて,WRFによる数値計算を実施して,火口から火口原底部の濃度観測地点に至るまでのSO2の鉛直輸送メカニズムを検討した.高濃度事象日を対象とした気象データの分析ならびに数値計算結果より,

    山岳波
    による斜面下降風(trapped lee wave)や山風による鉛直方向の輸送によって高濃度状況が生じることを明らかにした.

  • 木下 紀正
    可視化情報学会誌
    1996年 16 巻 63 号 230-235_1
    発行日: 1996/10/01
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
  • 花房 龍男
    流れの可視化
    1984年 4 巻 12 号 43-46
    発行日: 1984/01/05
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
  • 田中 博通, 金子 仲一郎
    可視化情報学会誌
    1994年 14 巻 Supplement2 号 109-112
    発行日: 1994/07/01
    公開日: 2009/07/31
    ジャーナル フリー
    Many apples dropped by a Typhoon 9119 in Aomori Prefecture, and farmars sustained great damege. The state of fruit drops are regional differences, therefor it is considered that the flow of wind is influenced by the cinfiguration of the ground. The flow patterns on the relief model of Aomori Prefecture are visualized by a smoke-wire method, and the scale of eddy and the period of vortex shedding in behind the Mt. Iwaki have been obtained from it.
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