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  • 池本 秀雄, 渡辺 一功, 森 健, 猪狩 淳, 小栗 豊子, 清水 義徳, 寺井 継男, 井上 洋西, 中舘 俊英, 伊藤 忠一, 吉田 武志, 大野 勲, 丹野 恭夫, 荒川 正昭, 五十嵐 謙一, 岡田 正彦, 尾崎 京子, 青木 信樹, 北村 亘子, 関根 理, 鈴木 康稔, 中田 紘一郎, 中谷 龍王, 稲川 裕子, 工藤 宏一郎, 山本 優美子, 小林 宏行, 河合 伸, 高安 聡, 島田 馨, 中野 邦夫, 高森 幹雄, 横内 弘, 伊藤 章, 住友 みどり, 賀来 満夫, 松島 敏春, 二木 芳人, 安藤 正幸, 菅 守隆, 戸坂 雅一, 河野 茂, 朝野 和典, 平潟 洋一, 泉川 公一, 山口 敏行, 松田 淳一, 那須 勝, 伊東 盛夫, 山崎 透, 中野 忠男, 斎藤 厚, 當山 真人, 山根 誠久, 草野 展周
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1998年 51 巻 7 号 437-474
    発行日: 1998/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1996年10月~1997年9月の間に全国16施設において, 下気道感染症患者449例から採取された検体を対象とした。それらの検体 (主として喀痰) から分離され, 起炎菌と推定された細菌557株のうち543株について感受性を測定した。分離菌の内訳はStaphylococcusaureus 98株, Streptococcus pneumoniae 93株, Haemophilus influenzae 84株, Pseudomonasaeruginosa (non-mucoid株) 84株, Pseudomonas aeruginosa (mucoid株) 17株, Moraxellasubgenus Branhamella catarrhalis 31株, Klebsiella pneumoniae 21株などであった。
    主要菌株の抗菌薬に対する感受性は, ほとんどの菌種で前年とほぼ同様の成績を示した。S. aureus及びP. aeruginosa (non-mucoid株) に対しては一部の薬剤を除き抗菌力は弱かったが, その他の菌種に対しては, ほとんどの薬剤が比較的強い抗菌力を示した。S.aureusではOxacillinのMICが4μg/ml以上の株 (methicillin-resistant S. aureus: MRSA) が1995年度と比べ約15%増加し, 67.3% (66株) を占めた。これらMRSAについても, ArbekacinとVancomycinは優れた抗菌力を示した。
    また, 患者背景と感染症と起炎菌の推移等についても検討した。
    年齢別分布では高年齢層の感染症が多く, 60歳以上の症例が71.0%を占め, 1992年以降で最も多かった。疾患別分布では, 1993年以降で増加傾向にある細菌性肺炎, 慢性気管支炎がそれぞれ35.9%, 30.3%と多かった。細菌性肺炎からの分離菌はS. aureusが最も多く24.7%, 次いでP. aeruginosa 17.5%, S. pneumoniae 15.5%が多く分離された。慢性気管支炎ではS. pneumoniaeとS. aureusの分離頻度が高く, それぞれ16.3%, 15.7%であった。抗菌薬の投与の有無, 投与日数ごとの分離菌についてみると, 投与前に多く分離された菌はS. pneumoniae 24.2%, H. influenzae 19.3%, S. aureus 16.3%, P. aeruginosa 12.7%などであった。このうちS. aureusS. pneumoniaeの分離頻度は投与8日以上で日数に伴い減少したが, H. influenzaeP. aeruginosaの分離頻度は投与により一旦は減少するが15日以上になると投与前に比べても高かった。感染抵抗力減弱を誘起する因子・手術の有無によるMRSAの分離頻度は「有り」で77.0%, 「無し」で37.5%であった。抗菌薬の投与前後におけるMRSAの分離頻度は「投与前」で42.6%, 「投与後」で90.2%となり, 抗菌薬投与後で高値を示した。また, 入院患者からのMRSAの分離頻度は74.4% (61/82) と高く, 一方, 外来患者からの分離頻度も31.3% (5/16) を占めた。
  • 後藤 元, 武田 英紀, 河合 伸, 島田 馨, 中野 邦夫, 横内 弘, 池本 秀雄, 猪狩 淳, 小栗 豊子, 森 健, 山本 真, 井上 洋西, 中舘 俊英, 諏訪部 章, 岡田 信司, 芦野 有悟, 下条 文武, 岡田 正彦, 青木 信樹, 北村 亘子, 鈴木 康稔, 柄沢 安雄, 工藤 宏一郎, 小林 信之, 田中 司, 住友 みどり, 二木 芳人, 菅 守隆, 戸坂 雅一, 河野 茂, 平潟 洋一, 近藤 晃, 松田 淳一, 中野 路子, 那須 勝, 平松 和史, 鈴木 由美子
    The Japanese Journal of Antibiotics
    2005年 58 巻 3 号 326-358
    発行日: 2005/06/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    2003年10月-2004年9月の間に全国12施設において, 下気道感染症患者399例から採取された検体を対象とし, 分離菌の各種抗菌薬に対する感受性および患者背景などを検討した。これらの検体 (主として喀痰) から分離され, 原因菌と推定された細菌474株のうち469株について薬剤感受性を測定した。分離菌の内訳はStaphylococcus aureus76株, Streptococcus pneumoniae81株, Haemophilus influenzae84株,Pseudomonas aeruginosa (nonmucoid株) 56株, P.aeruginosa(mucoid株) 11株, Klebsiella pneumoniae36株, Moraxellasubgenus Branhamella catarrhalis24株などであった。
    S.aureus76株のうち, Oxacillin (MPIPC) のMICが2μg/ml以下の株 (Methicillin-susceptibleS.aureus: MSSA) およびOxacillinのMICが4μg/mL以上の株 (Methicillin-resistantS.aureus: MRSA) は, いずれも38株 (50.0%) であった。MSSAに対しては, Imipenem (IPM) の抗菌力が最も強く, 0.063μg/mLで全菌株の発育を阻止した。MRSAに対しては, Vancomycinの抗菌力が最も強く, 2μg/mLで全菌株の発育を阻止した。Arbekacinの抗菌力も良好で, 4μg/mLで全菌株の発育を阻止した。S.pneumoniaeに対する抗菌力はカルバペネム系抗菌薬が最も強く, 0.125-0.5μg/mLで全菌株の発育を阻止した。Cefozopran (CZOP) の抗菌力も良好で, そのMIC90は2μg/mLであり, 4μg/mLでは全菌株の発育を阻止した。これに対して, Cefaclor(CCL), Erythromycin (EM), Clindamycin (CLDM) では, 高度耐性株 (MIC:≥128μg/mL) が, それぞれ9株 (11.1%), 35株 (43.2%), 33株(40.7%) 検出された。H.influenzaeに対する抗菌力はLevofloxacin (LVFX) が最も強く, 0.063μg/mLで83株 (98.8%) の発育を阻止した。ムコイド産生および非ムコイド産生P.aeruginosaに対しては, Tobramycin (TOB) が最も強い抗菌力を示し, そのMIC90は2μg/mLであった。CZOPの抗菌力も比較的良好で, そのMIC90は, ムコイド型に対して4μg/mL, 非ムコイド型に対して8μg/mLであった。K.pneumoniaeに対する抗菌力は, CZOPが最も強く, 0.125μg/mLで全菌株の発育を阻止した。M (B.) catarrhalisに対しては, いずれの薬剤も比較的強い抗菌力を示し, MIC90は4μg/mL以下であった。
    呼吸器感染症患者の年齢は, 70歳以上が全体の54.1%と半数以上を占めた。疾患別では細菌性肺炎と慢性気管支炎の頻度が高く, それぞれ46.1, 30.6%であった。細菌性肺炎患者から多く分離された菌はS.aureusおよびH.influenzae (18.6%および18.1%) であり, 一方, 慢性気管支炎患者からはS.aureus (16.9%) およびS.pneumoniaeが比較的多く分離 (14.9%) された。抗菌薬投与前に呼吸器感染症患者から多く分離された菌は, S.pneumoniaeおよびH.influenzaeで, その分離頻度はそれぞれ20.6%および21.5%であった。前投与抗菌薬別に分離菌種を比較したところ, 前投与抗菌薬がセフェム系あるいはマクロライド系抗菌薬であった症例では,P.aeruginosaが比較的多く分離され, キノロン系抗菌薬ではS.aureusが比較的多く分離された。
  • 池本 秀雄, 森 健, 猪狩 淳, 小栗 豊子, 寺井 継男, 井上 洋西, 中舘 俊英, 伊藤 忠一, 吉田 武志, 大野 勲, 岡田 信司, 荒川 正昭, 下条 文武, 五十嵐 謙一, 岡田 正彦, 尾崎 京子, 青木 信樹, 北村 亘子, 関根 理, 鈴木 康稔, 柄沢 安雄, 中田 紘一郎, 中谷 龍王, 稲川 裕子, 工藤 宏一郎, 小林 信之, 近藤 正, 小林 宏行, 河合 伸, 高安 聡, 島田 馨, 中野 邦夫, 横内 弘, 伊藤 章, 住友 みどり, 松島 敏春, 二木 芳人, 安藤 正幸, 菅 守隆, 佐藤 圭創, 戸坂 雅一, 河野 茂, 朝野 和典, 宮崎 義継, 泉川 公一, 山口 敏行, 餅田 親子, 那須 勝, 永井 寛之, 山崎 透, 中野 忠男
    The Japanese Journal of Antibiotics
    2000年 53 巻 5 号 261-298
    発行日: 2000/05/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1998年10月~1999年9月の間に全国16施設において, 下気道感染症患者438例から採取された検体を対象とし, 分離菌の各種抗菌薬に対する感受性及び患者背景などを検討した。これらの検体 (主として喀痰) から分離され, 起炎菌と推定された細菌532株のうち517株について感受性を測定した。分離菌の内訳はStaphylococcus aureus85株, Streptococcus pneumoniae100株, Haemophilus influenzae 96株, Pseudomonas aeruginosa (non-mucoid株) 75株, Pseudomonas aeruginosa (mucoid株) 6株, Moraxella subgenus Branhamella catarrhalis 38株, Klebsiella pneumoniae 26株などであった。
    S. aureus 85株のうちOxacillinのMICが4μg/ml以上の株 (Methicillin-resistant S. aureus: MRSA) は60.0%を占めた。これらMRSAに対してVancomycinとArbekacinは強い抗菌力を示したが, ABKに対してMICが64μg/mlを示す耐性株が1株検出され, またVCMでも感受性株の減少が認められた。ペニシリンに低感受性を示す株 (Penicillin-intermediate S. pneumoniae: PISP+Penicillin-resistant S. pneumoniae: PRSP) の分離頻度は前年の30.9%から46.0%に増加したが, PRSPは減少しておりPISPが19.8%から39.0%に2倍近く増加した。S. pneumoniaeに対してはPanipenem, Imipenem, Faropenemの抗菌力が強くMIC80はいずれも0.125μg/ml以下であった。H. influenzaeM.(B.) catarrhalisは, 一部の薬剤を除き全般的に良好な感受性を示した。1997年に認められたこれらの菌のCeftazidimeに対する感受性の低下は1998年に回復した。P. aeruginosaに対してはムコイド産性株の6株を含めTobramycinの抗菌力が最も強かった。K. pneumoniaeはAmpicillinを除く各薬剤に対して良好な感受性を示したが, 1997年の成績と比較すると若干低感受性株が多くみられた。
    患者背景については, 年齢別の分布では80歳以上の症例が増加し, 70歳以上の高齢者は48.6%とほぼ半数を占めた。疾患別の頻度では細菌性肺炎が40.2%であり, 経年的に緩やかな増加傾向がみられ、特に症例数の多い70歳以上では1997年までに比べ約10%増加した。次に多いのが慢性気管支炎の27.6%であるが, 経年的には徐々に減少している。これら感染症からの抗菌薬投与前後における分離菌株数をみると, 慢性気管支炎では抗菌薬の投与により分離株数が半数以下に減少するが, 細菌性肺炎では投与前後での分離株数はほぼ同数であった。抗菌薬の投与の有無, 投与日数ごとの分離菌については, 投与前に多く分離された菌はS. pneumoniae26.7%, H. influenzae 23.8%, S. aureus 13.3%, M.(B.) catarrhalis 10.8%などであった。S. aureusは投与15日以上で減少したが, P. aeruginosaは薬剤投与により減少することはなく, 15日以上では45.5%分離された。S. pneumoniaeは投与により減少し, 15日以上では4.5%のみであったが, H. influenzaeは14日以内では4.8%まで減少するものの, 15日以上では25.0%と多く分離された。
  • 池本 秀雄, 渡辺 一功, 森 健, 猪狩 淳, 小栗 豊子, 小林 邦彦, 佐藤 清, 松宮 英視, 斎藤 玲, 寺井 継男, 丹野 恭夫, 西岡 きよ, 荒川 正昭, 和田 光一, 岡田 正彦, 尾崎 京子, 青木 信樹, 北村 亘子, 関根 理, 鈴木 康稔, 松田 正文, 谷本 普一, 中田 紘一郎, 中森 祥隆, 中谷 龍王, 稲川 裕子, 可部 順三郎, 工藤 宏一郎, 山本 優美子, 石原 照夫, 岡田 淳, 小林 宏行, 武田 博明, 押谷 浩, 河合 伸, 島田 馨, 山口 恵三, 岩田 守弘, 伊藤 章, 住友 みどり, 副島 林造, 二木 芳人, 安藤 正幸, 山根 誠久, 戸坂 雅一, 原 耕平, 賀来 満夫, 平潟 洋一, 松田 淳一, 那須 勝, 後藤 陽一郎, 伊東 盛夫, 斎藤 厚, 草野 展周
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1996年 49 巻 5 号 419-455
    発行日: 1996/05/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    我々は1981年以来,全国各地の病院・研究施設と共同で呼吸器感染症分離菌を収集し, 分離菌の各種抗菌薬に対する感受性, 患者背景と分離菌などを経年的に調査してきた1~8)。今回は, 1994年度の調査結果を報告する。
    1994年10月~1995年9月の間に全国23施設において, 呼吸器感染症患者421例から採取された検体を対象とした。それらの検体 (主として喀痰) から分離され, 起炎菌と推定された細菌は492株であった。このうち, MICの測定できた菌株数は482株であった。その内訳はStaphylococcus aureus70株, streptococcus pneumoniae101株, Haemophilus influenzae92株, Pseudomonas aeruginosa (non-mucoid株) 61株, Pseudomonas aeruginosa (mucoid株) 25株, Moraxella subgenus Branhamella catarrhalis48株, Klebsiella pneumoniae14株, Escherichia coli10株などであった。
    主要菌株の抗菌薬に対する感受性は, ほとんどの菌種で前年とほぼ同様の成績を示したが, K. pneumoniaeについては一部のセフェム系薬剤に対して, かなりの低感受性株の増加が認められた。S. aureusではOxacillinのMICが4μg/ml以上の株 (methicillin-resistant S. aureus) が36株, 51.4%を占めたが, これは1992年度の61.4%以降減少傾向にある。又, 患者背景と感染症と起炎菌の推移等についても検討した。
    患者背景については, 年齢別の分布では高年齢層の感染症が多く, 60歳以上が62.0%を占め, 高齢者の割合は前年とほぼ同程度であった。疾患別の頻度では, 慢性気管支炎, 細菌性肺炎がそれぞれ35.6%, 27.1%と多く, 以下気管支拡張症, 気管支喘息の順であった。疾患別の起炎菌の頻度についてみると, 慢性気管支炎ではS. pneumoniae24.6%, H. influenzae 22.9%, S. aureus 14.3%, 細菌性肺炎ではS. pneumoniae 23.5%, S. aums 18.2%, H. influenzae 12.9%, 気管支拡張症ではP. aeruginosa 31.6%, H. influenzae 22.8%, S. pneumoniae 14.0%が上位を占めた。抗菌薬の投与の有無, 投与日数ごとの分離菌についてみると, 投与前に分離頻度が多い菌はS. pneumoniae 26.9%, H. influenzae 21.6%, M.(B.) catarrhalis 14.2%であった。これらの菌は投与後では減少するが, 投与前に9.9%分離されたP. aeruginosaは逆に投与後の分離頻度が高く15日以上では46.4%を占めた。感染抵抗力減弱を誘起する因子・手術の有無によるMRSAの分離頻度は「有り」で59.6%,「無し」で34.8%となり, 因子・手術の有りの例でMRSAの分離頻度が高い傾向を示した。抗菌薬の投与前後におけるMRSAの分離頻度は「投与前」で40.9%, 「投与後」で69.2%となり, 抗菌薬投与後で高値を示した。
  • 池本 秀雄, 渡辺 一功, 森 健, 猪狩 淳, 小栗 豊子, 小林 邦彦, 佐藤 清, 松宮 英視, 斎藤 玲, 寺井 継男, 丹野 恭夫, 西岡 きよ, 荒川 正昭, 和田 光一, 岡田 正彦, 尾崎 京子, 青木 信樹, 北村 亘子, 関根 理, 鈴木 康稔, 谷本 普一, 中田 紘一郎, 中森 祥隆, 中谷 龍王, 稲川 裕子, 可部 順三郎, 工藤 宏一郎, 山本 優美子, 石原 照夫, 岡田 淳, 小林 宏行, 武田 博明, 押谷 浩, 河合 伸, 島田 馨, 山口 惠三, 樫谷 総子, 伊藤 章, 神永 陽一郎, 副島 林造, 二木 芳人, 安藤 正幸, 山根 誠久, 戸坂 雅一, 原 耕平, 賀来 満夫, 菅原 和行, 那須 勝, 後藤 陽一郎, 伊東 盛夫, 斎藤 厚, 草野 展周
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1996年 49 巻 1 号 34-70
    発行日: 1996/01/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    我々は1981年以来全国各地の病院・研究施設と共同で呼吸器感染症分離菌を収集し, 分離菌の各種抗菌薬に対する感受性, 患者背景と分離菌などを経年的に調査してきた1~8)。今回は, 1992年度の調査結果を報告する。
    1992年10月~1993年9月の間に全国20施設において, 呼吸器感染症患者549例から採取された検体を対象とした。これらの検体 (主として喀痰) から分離され, 起炎菌と推定された細菌は690株であった。このうち, MICの測定ができた菌株数は669株であった。その内訳はStaphylococcus aureus 101株, Streptococcus pneumoniae 121株, Haemophilus influenzae 122株, Pseudomonas aeruginosa (non-mucoid) 92株, Pseudomonas aeruginosa (mucoid) 32株, Moraxella subgenus Branhamella catarrhalis 52株, Klebsiella pneumoniae 28株, Escherichia coli 5株などであった。
    主要菌株の抗菌薬に対する感受性は, 各薬剤とも前年とほぼ同様の成績を示した。S. aureusではOxacillinのMICが4μg/ml以上の株 (methicillin-resistant S. aureus) が62株, 61.4%を占め, 前年に比べ耐性菌の発現頻度に上昇傾向が認あられた。
    又, 患者背景と感染症と起炎菌の推移等についても検討した。
    患者背景については, 年齢別の分布では高年齢層の感染症が多く, 60歳以上が60.8%を占あ, 高齢者の割合は前年とほぼ同程度であった。疾患別の頻度では, 細菌性肺炎, 慢性気管支炎がそれぞれ30.4%, 29.5%と多く, 以下気管支拡張症, 気管支喘息の順であった。疾患別の起炎菌の頻度についてみると, 細菌性肺炎ではS. pneumoniae 20.4%, S. aureus 19.4%, P. aeruginosa 17.5%, 慢性気管支炎ではH. influenzae 22.2%, S. pneumoniae 15.1%, 気管支拡張症ではP. aeruginosa 37.5%, H. influenzae 18.8%, 気管支喘息ではS. pneumoniae 29.8%, H. influenzae 21.3%, P. aeruginosa 14.9% が上位を占あた。
    抗菌薬の投与の有無日数ごとにみた分離菌についてみると, 投与前に分離頻度が多い菌はS. pneumoniae 24.4%, H. influenzae 23.4% である。一方, S. aureus 18.6%, P. aeruginosa 29.9%では逆に投与後に頻度が多い傾向を示したのは前年と同様の結果であった。又, 投与期間が8~14日の例では, 前年同様P. aeruginosa 24.2% と頻度が多く, 4~7日ではS. aureus 及びP. aeruginosa がそれぞれ25.6%と分離頻度は高かった。
    因子・手術の有無によるMRSAの分離頻度は「有り」で70.7%(53/75),「無し」で34.6% (9/26) となり, 因子・手術の有りの例でMRSAの分離頻度が高い傾向を示した。抗菌薬の投与前後におけるMRSAの分離頻度は「投与前」で40.4% (19/47),「投与後」で85.7% (36/42) となり, 抗菌薬投与後で明らかに高値を示した。
  • 池本 秀雄, 渡辺 一功, 森 健, 猪狩 淳, 小栗 豊子, 近藤 宇史, 小林 邦彦, 佐藤 清, 松宮 英視, 斎藤 玲, 寺井 継男, 丹野 恭夫, 西岡 きよ, 荒川 正昭, 和田 光一, 岡田 正彦, 尾崎 京子, 青木 信樹, 北村 亘子, 関根 理, 鈴木 康稔, 谷本 普一, 中田 紘一郎, 中森 祥隆, 中谷 龍王, 杉 裕子, 可部 順三郎, 工藤 宏一郎, 山本 優美子, 石原 照夫, 岡田 淳, 小林 宏行, 武田 博明, 押谷 浩, 河合 伸, 島田 馨, 山口 恵三, 伊藤 章, 神永 陽一郎, 副島 林造, 二木 芳人, 安藤 正幸, 山根 誠久, 戸坂 雅一, 原 耕平, 賀来 満夫, 菅原 和行, 那須 勝, 後藤 陽一郎, 伊東 盛夫, 斎藤 厚, 草野 展周
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1995年 48 巻 8 号 965-998
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    我々は1981年以来全国各地の病院・研究施設と共同で呼吸器感染症分離菌を収集し, 分離菌の各種抗菌薬に対する感受性, 患者背景と分離菌などを経年的に調査してきた1~8)。今回は, 1991年度の調査結果を報告する。
    1991年10月~1992年9月の間に全国20施設において, 呼吸器感染症患者529例から採取された検体を対象とした。それらの検体 (主として喀痰) から分離され, 起炎菌と推定された細菌は631株であった。このうち, MICの測定できた菌株数は612株であった。その内訳はStaphylococcus aureus 96株, Streptococcus pneumoniae 112株, Haemophilus influenzae 111株, Pseudomonas aeruginosa (Non-mucoid) 114株, Pseudomonas aeruginosa (Mucoid) 39株, Moraxella subgenus Branhamella catarrhalis 41株, Klebsiella pneumoniae 20株, Escherichia coli 12株などであった。
    主要菌株の抗菌薬に対する感受性は, 各薬剤とも前年とほぼ同様の成績を示した。S. aureusではMPIPCのMICが4μg/ml以上の株 (Methicillin-resistant S. aureus) が56株, 58.3%を占め, 前年に比べ耐性菌の発現頻度に上昇傾向が認められた。
    又, 患者背景と感染症と起炎菌の推移等についても検討した。
    患者背景については, 年齢別の分布では高年齢層の感染症が多く, 60歳以上が64.9%を占め, 高齢者の割合は前年とほぼ同程度であった。疾患別の頻度では, 細菌性肺炎, 慢性気管支炎がそれぞれ32.1%, 37.296と多く, 以下気管支拡張症, 気管支喘息 (感染併発, 以下同様) の順であった。疾患別の起炎菌の頻度についてみると, 細菌性肺炎ではS. aureus 19.9%, P. aeraginosa 21.8%, S. pneumoniae 12.6%, 慢性気管支炎ではS. pneumoniae 23.5%, H. influenzae 20.5%, 気管支拡張症ではH. influenzae 29.2%, P. aeruginosa 47.7%, 気管支喘息ではH. influenzae 27.3%, S. pneumoniae 30.3%, M.(B.) catarrhalis 15.2%が上位を占めた。
    抗菌薬の投与の有無, 日数ごとにみた分離菌についてみると, 投与前に分離頻度が多い菌はS. pneumoniae (26.2%), H. influenzae (23.4%) である。一方, S. aureus (20.5%), P. aeruginosa (36.2%) では逆に投与後に頻度が多い傾向を示したのは前年と同様の結果であった。又, 投与期間が8~14日の例では, 前年同様P. aeraginosa (39.1%) の頻度が多かったが, 4~7日ではS. aureus (35.3%) 及びP. aeruginosa (35.3%) の分離頻度が高かった。
    MRSAの分離頻度についてみると, 因子・手術の有無によるMRSAの分離頻度は「有り」で61.8% (47/76), 「無し」で45.0% (9/20) となり, 因子・手術の有りの例でMRSAの分離頻度が高い傾向を示した。抗菌薬の投与前・後におけるMRSAの分離頻度は「投与前」で38.6% (17/44), 「投与後」で75.0% (39/52) となり, 抗菌薬投与後で明らかに高値を示した。
  • 池本 秀雄, 渡辺 一功, 森 健, 猪狩 淳, 小栗 豊子, 近藤 宇史, 小林 邦彦, 佐藤 清, 松宮 英視, 斎藤 玲, 寺井 継男, 丹野 恭夫, 西岡 きよ, 荒川 正昭, 和田 光一, 岡田 正彦, 尾崎 京子, 青木 信樹, 北村 亘子, 関根 理, 鈴木 康稔, 谷本 普一, 中田 紘一郎, 中森 祥隆, 中谷 龍王, 杉 裕子, 可部 順三郎, 工藤 宏一郎, 山本 優美子, 石原 照夫, 岡田 淳, 小林 宏行, 武田 博明, 押谷 浩, 河合 伸, 島田 馨, 山口 恵三, 伊藤 章, 神永 陽一郎, 副島 林造, 二木 芳人, 安藤 正幸, 山根 誠久, 戸坂 雅一, 原 耕平, 賀来 満夫, 菅原 和行, 那須 勝, 後藤 陽一郎, 伊東 盛夫, 斎藤 厚, 草野 展周
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1995年 48 巻 7 号 887-920
    発行日: 1995/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    我々は1981年以来全国各地の病院・研究施設と共同で呼吸器感染症分離菌を収集し, 分離菌の各種抗菌薬に対する感受性, 患者背景と分離菌などを経年的に調査してきた1~8)。今回は, 1990年度の調査結果を報告する。
    1990年10月~1991年9月の間に全国20施設において, 呼吸器感染症患者507例から採取された検体を対象とした。それらの検体 (主として喀痰) から分離され, 起炎菌と推定された細菌は654株であった。このうち, staphylococcus aureus87株, Streptococcus pneumoniae 118株, Haemophilus influenzae 124株, Pseudomonas aeruginosa (Non-mucoid) 84株, Pseudomonas aeruginosa (Mucoid) 37株, Moraxella subgenus Branhamella catarrhalis60株, Klebsiella pneumoniae24株, Escherichia coli12株など617株に対する各種抗菌薬のMICを測定し, 細菌の薬剤感受性を調査した。
    主要菌株の抗菌薬に対する感受性は, 各薬剤とも前年とほぼ同様の成績を示した。S. aureusではOxacillinのMICが4μg/ml以上の株 (Methicillin-resistant S. aureus) が42.5%を占め, 前年に比べ耐性菌の発現頻度は同程度で急激な上昇は認められなかった。
    又, 患者背景と感染症と起炎菌の推移等についても検討した。
    患者背景については, 年齢別の分布では高年齢層の感染症が多く, 60歳以上が67.8%を占め, 高齢者の割合の増加が顕著であった。疾患別の頻度では, 細菌性肺炎, 慢性気管支炎がそれぞれ31.6%, 26.8%と多く, 以下気管支拡張症, 気管支喘息 (感染併発, 以下同様) の順であった。
    疾患別の起炎菌の頻度についてみると, 細菌性肺炎ではS. aureus 19.0%, H. influenzae16.7%, S. pneumoniae 15.4%, 慢性気管支炎ではS. pneumoniae 27.8%, H. influenzae27.2%, 気管支拡張症ではH. influenzae 13.8%, P. aeruginosa 41.3%, 気管支喘息ではH. influenzae18.6%, S. pneumoniae 28.8%, M.(B.) catarrhalis 16.9%が上位を占めた。
    抗菌薬の投与の有無, 日数ごとにみた分離菌についてみると, 投与前に分離頻度が多い菌はS. pneumoniae, H. influenzae, M.(B.) catarrhalisである。一方, S. aureus, P. aeruginosaでは逆に投与後に頻度が多い傾向を示した。又, 投与期間が15日間以上の例では, 前年同様P. aeruginosaの頻度が多かった。
    S. aureusについてみると, 細菌性肺炎においてMRSAの分離頻度は51.3% (20/39) であった。因子・手術の有無によるMRSAの分離頻度は, 「有り」で49.2% (29/59), 「無し」で28.6% (8/28) となり, 因子・手術の有りの例でMRSAの分離頻度が高い傾向を示した。抗菌薬の投与前・後におけるMRSAの分離頻度は「投与前」で19.6% (10/51), 「投与後」で75.0% (27/36) となり, 抗菌薬投与後で明らかに高値を示した。
  • 島田 馨, 中野 邦夫, 横内 弘, 池本 秀雄, 森 健, 猪狩 淳, 小栗 豊子, 寺井 継男, 井上 洋西, 中舘 俊英, 伊藤 忠一, 吉田 武志, 大野 勲, 岡田 信司, 林 克敏, 荒川 正昭, 下条 文武, 五十嵐 謙一, 岡田 正彦, 尾崎 京子, 青木 信樹, 北村 亘子, 鈴木 康稔, 柄沢 安雄, 中田 紘一郎, 中谷 龍王, 稲川 裕子, 工藤 宏一郎, 小林 信之, 長谷川 光治, 小林 宏行, 河合 伸, 高安 聡, 伊藤 章, 住友 みどり, 松島 敏春, 二木 芳人, 安藤 正幸, 菅 守隆, 佐藤 圭創, 戸坂 雅一, 河野 茂, 朝野 和典, 宮崎 義継, 平潟 洋一, 松田 淳一, 餅田 親子, 那須 勝, 永井 寛之, 平松 和史, 中野 忠男
    The Japanese Journal of Antibiotics
    2001年 54 巻 7 号 331-364
    発行日: 2001/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1999年10月~2000年9月の間に全国16施設において, 下気道感染症患者430例から採取された検体を対象とし, 分離菌の各種抗菌薬に対する感受性及び患者背景などを検討した。これらの検体 (主として喀痰) から分離され, 原因菌と推定された細菌515株のうち506株について感受性を測定した。分離菌の内訳はStaphylococcus aureu78株, Strepto-coccus pneumoniae101株, Haemophilus influenzae104株, Pseudomonas aeruginosa (non-mucoid株) 58株, P. aeruginosa (mucoid株) 11株, Moraxella subgenus Branhamella ca-tarrhalis41株, Klebsiella pneumoniae18株などであった。
    S. aureus78株中OxacillinのMICが4μg/ml以上の株 (Methicillin-resistantS. aureus: MRSA) は57.7%を占めた。MRSAに対してVancomycinとArbekacinは強い抗菌力を示し, 1998年に認められたABK耐性株 (MIC: 64μg/ml) やVCM感受性株の減少は認められなかった。S. pneumoniaeのなかで, ペニシリンに低感受性を示す株 (Penicillin-intermediate S. pneumoniae: PISP+Penicillin-resistant S. pneumoniae: PRSP) の分離頻度は1998年の46.0%から34.7%に減少し, PRSPは1991年以降で最も少なく3.0%であった。また, S. pneumoniaeに対してはカルバペネム系薬剤の抗菌力が強く, 特にPanipenemは0.063μg/mlで全101株の発育を阻止した。H. influenzaeに対しては全般的に抗菌力は強く, いずれの薬剤もMIC80は4μg/ml以下であった。1998年にはOfloxacinのMIC分布は0.063~4μg/mlであったが, 1999年は全株のMICが0.125μg/ml以下であり, H. influenzaeに対して最も強い抗菌力を示した。P. aeruginosaに対してはTobramycinとCiprofloxacinの抗菌力が強く, MIC80は1μg/mlであった。ムコイド産生株の分離株数は11株と少なかったが, 非産生株に比べ各薬剤に対する感受性は良好であった。K. pneumoniaeはAmpicillinを除く各薬剤に対して良好な感受性を示し, 1998年に比べ低感受性株も少なかった。M.(B.) catarrhaliSに対しても全般的に抗菌力は強く, いずれの薬剤もMIC80は2μg/ml以下であった。最も強かったのはImipenemであり, 0.063μg/mlで全41株の発育を阻止した。
    患者背景については, 年齢別分布では増加傾向にあった80歳以上の症例が1999年は減少したものの, 70歳以上の高齢者は47.0%と前年に続きほぼ半数を占めた。疾患別の頻度では細菌性肺炎と慢性気管支炎が多く, それぞれ37.9, 30.5%であった。1999年は例年に比べ気管支喘息が多く, 気管支拡張症とほぼ同じで約10%みられた。これら感染症からの抗菌薬投与前後における分離菌株数をみると, 細菌性肺炎では前年と同様に投与前後でほぼ同数であったが, 慢性気管支炎では前年は投与後において半数以下に著しく減少したが, 1999年は3分の2に減少したに留まった。抗菌薬の投与の有無, 投与日数ごとの分離菌については, 投与前に多く分離された菌はH. influenzae 28.4%, S. pneumoniae 25.7%, M.(B.) catarrhalis 12.0%, S. aureus 10.6%などであった。S. aureusは投与15日以上では投与前の分離頻度とほぼ同じであったが, P. aeruginosaは36.8%と投与前に比べ多く分離された。S. pneumoniaeは投与により減少し, 投与終了後では全く分離されなかったが, H. influenzaeは3日以内では7.1%まで減少するものの, 終了後では21.4%と多く分離された。
  • 池本 秀雄, 渡辺 一功, 森 健, 林 康之, 小栗 豊子, 近藤 宇史, 松宮 英視, 上田 京子, 斎藤 玲, 寺井 継男, 丹野 恭夫, 西岡 きよ, 荒川 正昭, 和田 光一, 屋形 稔, 尾崎 京子, 関根 理, 青木 信樹, 大島 博, 渡辺 京子, 谷本 普一, 中田 紘一郎, 中森 祥隆, 杉 裕子, 可部 順三郎, 工藤 宏一郎, 山本 優美子, 鵜沢 毅, 岡田 淳, 小林 宏行, 武田 博明, 押谷 浩, 河合 伸, 島田 馨, 伊藤 章, 神永 陽一郎, 副島 林造, 日野 二郎, 安藤 正幸, 山根 誠久, 戸坂 雅一, 原 耕平, 山口 恵三, 菅原 和行, 下口 和矩, 佐々木 豊裕, 那須 勝, 後藤 純, 重野 秀明, 後藤 陽一郎, 伊東 盛夫, 斎藤 厚, 草野 展周, 猪狩 淳
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1991年 44 巻 7 号 770-798
    発行日: 1991/07/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    我々は1981年以来全国各地の病院・研究施設と共同で呼吸器感染症分離菌を収集し, 分離菌の各種抗菌・抗生剤に対する感受性, 患者背景と分離菌などを経年的に調査してきた1~7)。今回は, 1988年度の調査結果を報告する。
    1988年10月~1989年9月の間に全国18施設において, 呼吸器感染症患者439例の主として喀出喀痰から分離され, 起炎菌と推定された細菌は554株であった。このうち, staphylococcus aureus 68株, strgppococcus pneumoniae 102株, Haemophilus influenzae 120株, Pseudomonas aeruginosa 86株, Branhamella catarrhalis 65株, Klebstella pneumoniae 18株などに対する各種抗菌・抗生剤のMICを測定し, 薬剤感受性を調査した。
    主要菌株の抗菌・抗生剤に対する感受性は, 各薬剤とも前年とほぼ同様の成績を示した。但し, S. aureusではMethici11inのMICが12.5μg/ml以上の株 (Methicillin-resistant S. aureus) が38.2%を占め, 前年の18.2%に比べ耐性菌の発現頻度が大きく上昇した。
    又, 患者背景と感染症と起炎菌の推移等についても検討した。
    患者背景については, 年齢別の分布では高年齢層の感染症が多く, 60歳以上が57.2%を占めた。疾患別の頻度では, 細菌性肺炎, 慢性気管支炎がそれぞれ32.1%, 31.4%と多く, 以下気管支拡張症, 気管支喘息の順であった。
    疾患別の起炎菌の頻度についてみると, 細菌性肺炎ではS. aureus22.5%, S. pneumoniae 15.4%, 慢性気管支炎ではS. pneumoniae25.7%, H. influenzae24.1%, 気管支拡張症ではH. influenzae32.5%, P. aeruginosa23.8%, 気管支喘息ではH. influenzae31.4%, S. pneumoniae, B. catarrhalis20.0%が上位を占めた。
    抗生剤の投与の有無日数ごとにみた分離菌についてみると, 投与前に分離され投与後減少した菌はS. pneumoniae, H. influenzae, B. caparrhalisである。一方, S. aureus, P. aeruginosaでは逆に投与後に頻度が上昇した。又, 投与期間が15日間以上の例ではP. aeruginosaの頻度が急増した。
  • 池本 秀雄, 渡辺 一功, 森 健, 猪狩 淳, 小栗 豊子, 小林 邦彦, 佐藤 清, 松宮 英視, 斎藤 玲, 寺井 継男, 丹野 恭夫, 西岡 きよ, 荒川 正昭, 和田 光一, 岡田 正彦, 尾崎 京子, 青木 信樹, 北村 亘子, 関根 理, 鈴木 康稔, 谷本 普一, 中田 紘一郎, 中森 祥隆, 中谷 龍王, 稲川 裕子, 可部 順三郎, 工藤 宏一郎, 山本 優美子, 石原 照夫, 岡田 淳, 小林 宏行, 武田 博明, 押谷 浩, 河合 伸, 島田 馨, 山口 恵三, 岩田 守弘, 伊藤 章, 神永 陽一郎, 副島 林造, 二木 芳人, 安藤 正幸, 山根 誠久, 戸坂 雅一, 原 耕平, 賀来 満夫, 菅原 和行, 那須 勝, 後藤 陽一郎, 伊東 盛夫, 斎藤 厚, 草野 展周
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1996年 49 巻 2 号 107-143
    発行日: 1996/02/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    我々は1981年以来全国各地の病院・研究施設と共同で呼吸器感染症分離菌を収集し, 分離菌の各種抗菌薬に対する感受性, 患者背景と分離菌などを経年的に調査してきた1~8) 。今回は, 1993年度の調査結果を報告する。1993年10月~1994年9月の問に全国20施設において, 呼吸器感染症患者473例から採取された検体を対象とした。それらの検体 (主として喀疾) から分離され, 起炎菌と推定された細菌は584株であった。このうち, MICの測定できた菌株数は580株であった。その内訳はStaphylococcus aureusg1株, Streptococcus pneumoniae98株, Haemophilus influenzae122株, Pseudomonasaeruginosa (non-mucoid) 91株, Pseudomonas aeruginosa (mucoid) 34株, Moraxella subgenus Hranhamella catarrhalis42株, Klebsiella pneumoniae25株, Escherichia coli6株などであった。
    主要菌株の抗菌薬に対する感受性は, H.influenzaeについては前年とほぼ同様の成績を示し, P.aeruginosaについても大きな変動は見られなかったが, Saureus, K.pmumoniaeとM (B.) catarrhalisおについてはやや変動が認あられた。S.aumsではMPIPCのMICが4μg/ml以上の株 (Methicillin-resistant S.aums) が51株, 56.0%を占めたが, これは1992年度に比べるとやや少ないように思われる。
    また, 患者背景と感染症と起炎菌の推移等についても検討した。
    患者背景については, 年齢別の分布では高年齢層の感染症が多く, 60歳以上が61.3%を占め, 高齢者の割合は前年とほぼ同程度であった。疾患別の頻度では, 慢性気管支炎, 細菌性肺炎がそれぞれ31.196, 26.0%と多く, 以下気管支拡張症, DPBの順であった。
    疾患別の起炎菌の頻度についてみると, 慢性気管支炎ではS.pneumoniae23.2%, H.influenzae22: 2%, Pamginosa16.7%, 細菌性肺炎ではP.amginosa21.0%, S.aums519.8%, 気管支拡張症ではPamginosa43.8%, S.aureus19.3%, DPBではP.aeruginosa48.6%, H.influenzm25.7%が上位を占めた。
    抗菌薬の投与の有無, 投与日数ごとにみた分離菌についてみると, 投与前に分離頻度が多い菌はH.influmm24.6%, S.pneumoniae19.5%である。一方, 投与前に14.7%を占めたS.aums17.296を占めたPamginosaでは逆に投与後の分離頻度が高く, S.aureusが17.996, Pamginosaが30.5%を占めた。この傾向は1992年度と同様の結果であった。因子・手術の有無によるMRSAの分離頻度は「有り」で66.7%, 「無し」で26.9%となり, 因子・手術の有りの例でMRSAの分離頻度が高い傾向を示した。抗菌薬の投与前後におけるMRSAの分離頻度は「投与前」で44.8%, 「投与後」で73.5%となり, 抗菌薬投与後で明らかに高値を示した。
  • 池本 秀雄, 渡辺 一功, 小酒井 望, 林 康之, 小栗 豊子, 近藤 宇史, 斎藤 玲, 松宮 英視, 上田 京子, 寺井 継男, 丹野 恭夫, 西岡 きよ, 荒川 正昭, 和田 光一, 五十嵐 謙一, 嶋津 芳典, 屋形 稔, 尾崎 京子, 関根 理, 青木 信樹, 大島 博, 渡辺 京子, 谷本 普一, 中田 紘一郎, 中森 祥隆, 蝶名林 直彦, 中谷 龍王, 吉村 邦彦, 杉 裕子, 可部 順三郎, 工藤 宏一郎, 山本 優美子, 鵜沢 毅, 田村 静夫, 岡田 淳, 小林 宏行, 武田 博明, 押谷 浩, 河合 伸, 島田 馨, 伊藤 章, 神永 陽一郎, 副島 林造, 日野 二郎, 安藤 正幸, 菅 守隆, 山根 誠久, 戸坂 雅一, 原 耕平, 山口 恵三, 菅原 和行, 下口 和矩, 那須 勝, 後藤 純, 重野 秀明, 後藤 陽一郎, 伊東 盛夫, 宮子 博, 菅原 弘一, 斎藤 厚, 草野 展周, 猪狩 淳
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1990年 43 巻 1 号 147-180
    発行日: 1990/01/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    著者らは1981年以来, 全国各地の研究施設と共同で, 呼吸器感染症患者分離菌を収集し, 患者背景と分離菌, 分離菌の各種抗生剤に対する感受性などを経年的に調査してきた。1987年10月~1988年9月の間, 全国17施設において, 呼吸器感染症患者562例の, 主として喀痰から分離され, 起炎菌と推定された細菌は706株であつた。
    分離菌としては, Staphylococcus aureus 69株, Streptococcus pneamoniae 120株, Haemophilus influenzae 170株, ムコイド産生Pseudomonas aeruginosa 42株, ムコイド非産生P.aeruginosa 87株, Escherichia coli 11株, Klebsiella pnamoniae 35株, Branhameua catarrhalis72株などが検出された。これらのうち629株に対する各種抗菌・抗生剤のMICを測定し, 薬剤感受性を調査した。又, 患者背景と感染症及び感染症と起炎菌の推移等についても併せて検討した。起炎菌として分離頻度の多いH.influenzaeP.aeruginosaの薬剤感受性は従来から大きな変化はないが, S.aureus特にメチシリン・セフェム耐性S.aureus (MCRSA) はβ-ラクタム系薬剤, 更に近年, Ofloxacin等のニューキノロン系薬剤に対する感受性の低下が認められている。
    患者背景について検討してみると, 年齢分布は50歳以上に75.2%と特に集中していた (1985年は73.5%, 1986年は77.9%) 。感染症としては, 細菌性肺炎が28.3%と多く, 以下慢性気管支炎が27.2%, 気管支拡張症が16.0%であった。全年代を通して細菌性肺炎は多くみられ, 29歳以下で34.3%, 30~69歳で26.6%, 70歳以上で30.7%であった。同様に慢性気管支炎も20.0%, 26.4%, 30.7%であった。
    感染症患者から分離された菌としてはH.influenzae, S.pneumoniae, P.aeruginosaが多かつた。気管支拡張症, 慢性気管支炎, びまん性汎細気管支炎に感染を随伴した症例から検出された起炎菌は, H.influenzae, P.aeruginosa, S.pneumoniaeが多く, それぞれ29.6%, 23.9%, 16.6%であった。細菌性肺炎においては上記の菌に加え, S.aureusがしばしば検出された。年々, H.influenzaeの検出率は低下しているが, S.pneumoniaeの検出頻度は確実に増加している。又, グラム陰性菌のB.catarrhalisは増加傾向にある。抗菌・抗生剤の投与前及び投与中に検出された菌にっき検討してみると, H.influenzae, S.pneumoniaeが多く, それぞれ29.8%, 18.6%であったが, 投与の日数が増えるに従つていずれも検出率は低下していた。一方, これに替つて投与前では15.2%であったP.aeruginosaが15日以降では39.0%と増加した。
    この調査は, 今後次々と開発される新たな薬剤についても考慮しながら, 今後も続ける予定である。
  • 池本 秀雄, 渡辺 一功, 森 健, 猪狩 淳, 小栗 豊子, 川口 秀明, 清水 義徳, 松宮 英視, 斎藤 玲, 寺井 継男, 井上 洋西, 中舘 俊英, 伊藤 忠一, 吉田 武志, 丹野 恭夫, 大野 勲, 西岡 きよ, 荒川 正昭, 五十嵐 謙一, 和田 光一, 岡田 正彦, 尾崎 京子, 青木 信樹, 北村 亘子, 関根 理, 鈴木 康稔, 松田 正文, 谷本 普一, 中田 紘一郎, 中谷 龍王, 稲川 裕子, 可部 順三郎, 工藤 宏一郎, 山本 優美子, 石原 照夫, 岡田 淳, 小林 宏行, 河合 伸, 高安 聡, 武田 博明, 島田 馨, 山口 惠三, 松本 哲哉, 岩田 守弘, 樫谷 総子, 伊藤 章, 住友 みどり, 賀来 満夫, 松島 敏春, 二木 芳人, 副島 林造, 安藤 正幸, 山根 誠久, 戸坂 雅一, 河野 茂, 田中 宏典, 平潟 洋一, 松田 淳一, 那須 勝, 伊東 盛夫, 山崎 透, 中野 忠男, 斎藤 厚, 草野 展周, 當山 真人
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1997年 50 巻 5 号 421-459
    発行日: 1997/05/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    我々は1981年以来, 全国各地の病院・研究施設と共同で下気道感染症(以下, 呼吸器感染症と略す)分離菌を収集し, 分離菌の各種抗菌薬に対する感受性, 患者背景と分離菌などを経年的に調査してきた1~13)。今回は, 1995年度の調査結果を報告する。
    1995年10月~1996年9月の間に全国23施設において, 呼吸器感染症患者から採取された検体を対象とした。それらの検体(主として喀痰)から分離され, 起炎菌と推定された細菌567株について感受性を測定した。分離菌の内訳Staphylococcus aureus 74株, Streptococcus pneumoniae82株, Haemophilus influenzae 104株, Pseudomonas aeruginosa (non-mucoid株)85株, Pseudomonas aeruginosa (mucoid株) 18株,Moraxella subgenus Branhamella catarrhalis 52株, Klebsiella pneumoniae 25株などであった。主要菌株の抗菌薬に対する感受性は, ほとんどの菌種で前年とほぼ同様の成績を示した。S.aureusではOxacillinのMICが4μg/ml以上の株(methicillin-resistant S.aureus)が1994年度とほぼ同様の39株, 52.7%を占あた。これらMRSAも含め, ArbekacinとVancomycinは優れた抗菌力を示した。P.aeruginosaに対しては一部の薬剤を除き抗菌力は弱かったが, その他の菌種に対する抗菌力は比較的強いものが多かった。また, 患者背景と感染症と起炎菌の推移等についても検討した。
    患者背景については, 呼吸器感染症患者459例から採取された567株を対象とした。年齢別の分布では高年齢層の感染症が多く, 60歳以上の症例が66.3%を占め1994年度よりわずかではあるが漸増している。疾患別の頻度では, 慢性気管支炎, 細菌性肺炎がそれぞれ38.8%, 29.6%と多く, 全体の約70%を占めた。疾患別の起炎菌の頻度についてみると, 慢性気管支炎ではH.influenzae及びS.pneumoniaeの分離頻度が高く, それぞれ18.0%, 17.6%であった。細菌性肺炎ではS.aureusとP.aeruginosaの分離頻度が最も高く, それぞれ16.2%, 次いでH.influenzae12.8%, S.pneumoniae 10.6%の順であった。抗菌薬の投与の有無, 投与日数ごとの分離菌についてみると, 投与前に分離頻度の高い菌はH.influenzae 24.7%, S.pneumoniae 21.0%, M.(B.)catarrhalis 13.9%であった。抗菌薬投与14日以内では, 薬剤感受性が比較的良好な菌(S.pneumoniae, K.pneumoniae, M.(B.)catarrhalis)では, 抗菌薬の投与日数の増加に伴い分離頻度が減少する傾向にあったが, 多くの薬剤に耐性を示すS.aureusは投与日数の増加に伴い分離頻度は増加する傾向にあった。感染抵抗力減弱を誘起する因子・手術の有無によるMRSAの分離頻度は「有り」で57.7%,「無し」で35.0%となり, 因子・手術の有りの症例でMRSAの分離頻度が高い傾向は例年通りであった。抗菌薬の投与前後におけるMRSAの分離頻度は「投与前」で34.2%,「投与後」で70.6%となり, 抗菌薬投与後で高値を示した。また, 入院患者からのMRSAの分離頻度は外来患者に比べ多く60.4%(32/53)を占めた。外来患者からの分離頻度は1994年度の7.1%(1/14)に比べ1995年度は26.3%(5/19)と多かった。
  • 池本 秀雄, 渡辺 一功, 小酒井 望, 林 康之, 小栗 豊子, 近藤 宇史, 斎藤 玲, 松宮 英視, 上田 京子, 寺井 継男, 丹野 恭夫, 西岡 きよ, 荒川 正昭, 和田 光一, 五十嵐 謙一, 嶋津 芳典, 屋形 稔, 尾崎 京子, 関根 理, 青木 信樹, 大島 博, 渡辺 京子, 谷本 普一, 中田 紘一郎, 中森 祥隆, 蝶名林 直彦, 中谷 龍王, 吉村 邦彦, 可部 順三郎, 工藤 宏一郎, 山本 優美子, 鵜沢 毅, 田村 静夫, 岡田 淳, 小林 宏行, 武田 博明, 押谷 浩, 河合 伸, 島田 馨, 伊藤 章, 神永 陽一郎, 副島 林造, 二木 芳人, 安藤 正幸, 菅 守隆, 山根 誠久, 戸坂 雅一, 原 耕平, 山口 恵三, 菅原 和行, 下口 和矩, 那須 勝, 後藤 純, 後藤 陽一郎, 重野 秀明, 伊東 盛夫, 宮子 博, 菅原 弘一, 斎藤 厚, 草野 展周, 猪狩 淳
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1989年 42 巻 11 号 2324-2353
    発行日: 1989/11/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    著者らは1981年以来全国各地の研究施設と共同で呼吸器感染症患者分離菌を収集し, 患者背景と分離菌, 分離菌の各種抗菌・抗生剤に対する感受性推移などを経年的に調査してきた。今回は1986年度の調査結果について報告する。
    1986年9月~1987年3月の間, 全国17施設において呼吸器感染症患者558例の主として喀痰から分離され, 起炎菌と推定された細菌は657株であった。このうちStaphylococcus aureus 75株, Streptococcus pneumoniae 108株, Haemophilus influenzae 150株, Pseudomonas aeruginosa (ムコイド非産生株) 107株, P. aeruginosa (ムコイド産生株) 21株, Klebsiella pneumoniae 32株, Escherichia coli 8株, Branhamella catarrhalis 55株などに対する各種抗菌・抗生剤のMICを測定し, 薬剤感受性を調査した。又, 患者背景と感染症及び感染症と起炎菌の推移等についても併せて検討した。
  • 池本 秀雄, 渡辺 一功, 小酒井 望, 林 康之, 小栗 豊子, 斎藤 玲, 篠原 正英, 松宮 英視, 上田 京子, 寺井 継男, 井田 士朗, 西岡 きよ, 荒川 正昭, 和田 光一, 五十嵐 謙一, 屋形 稔, 尾崎 京子, 関根 理, 青木 信樹, 大島 博, 渡辺 京子, 谷本 普一, 中田 紘一郎, 中森 祥隆, 蝶名林 直彦, 中谷 龍王, 吉村 邦彦, 可部 順三郎, 石橋 弘義, 山本 優美子, 鵜沢 毅, 田村 静夫, 岡田 淳, 小林 宏行, 武田 博明, 押谷 浩, 河合 伸, 米田 泰幸, 島田 馨, 伊藤 章, 神永 陽一郎, 副島 林造, 二木 芳人, 安藤 正幸, 菅 守隆, 山根 誠久, 戸坂 雅一, 原 耕平, 斎藤 厚, 山口 恵三, 朝野 和典, 那須 勝, 後藤 純, 後藤 陽一郎, 重野 秀明, 猪狩 淳
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1988年 41 巻 1 号 53-70
    発行日: 1988/01/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1981年以来, 全国約20施設の共同研究として実施中の呼吸器感染症 (RTI) 由来菌の種類と薬剤感受性について, 分離された疾患によつて感受性に差があるかどうかという観点から, 1982~1985年の成績を再分析し, 以下の結論を得た。
    1. 調査したStaphylococcus aureus, Streptococcus pneumonias, Haemophilus influenzae, Klebsiella pneumoniae及びPseudomonas aeruginosaの5菌種のうち, 分離された疾患によつて薬剤感受性に差がみられたのは, S. aureusP. aeruginosaムコイド株であった。
    2. S. aureusは肺炎由来株のβ-ラクタム剤に対する感受性が, 慢性気管支炎及び気管支拡張症由来株より明らかに低かつた。
    3. S. aureusのMethicillin及びCefazolin耐性株の分離頻度はそれぞれ30.3%及び25.9%であり, 特に肺炎由来株に高率であつた。メチシリン・セフェム耐性黄色ブドウ球菌を含むS. aureusに対するMinocyclineの抗菌力は, 検討した9薬剤中では最も優れており, 又, β-ラクタム剤の中ではDicloxacillinに対する感受性が比較的良好であつた。
    4. P. aeruginosaムコイド株の薬剤感受性は, 慢性細気管支炎由来株が気管支拡張症由来株より若干低い傾向にあつた。
    5. H. influenzaeの薬剤感受性はMIC50, MIC80, MIC90を指標として疾患別に比較した場合, 明らかな差はみられなかつた。しかしAmpicillin (ABPC) 耐性株の分離頻度は疾患によつて明らかに差があり, 慢性細気管支炎由来株に最も高率で, 肺炎由来株では低率であつた。
    なお, 1985年度に分離されたH. influenzaeの薬剤感受性をβ-ラクタマーゼ産生の有無別に検討した結果, 本菌のABPC耐性化の機序にはβ-ラクタマーゼ以外の関与があることがうかがわれた。
    6. 以上の成績から, RTIの化学療法に際しては, 同一菌種であつても疾患によつて感受性に差があることを考慮して投与薬剤を選択する必要があろう。
  • 池本 秀雄, 渡辺 一功, 小酒井 望, 林 康之, 小栗 豊子, 斎藤 玲, 篠原 正英, 松宮 英視, 上田 京子, 寺井 継男, 井田 士朗, 西岡 きよ, 荒川 正昭, 和田 光一, 五十嵐 謙一, 屋形 稔, 尾崎 京子, 関根 理, 青木 信樹, 大島 博, 渡辺 京子, 谷本 普一, 中田 紘一郎, 中森 祥隆, 蝶名林 直彦, 中谷 龍王, 吉村 邦彦, 可部 順三郎, 石橋 弘義, 山本 優美子, 鵜沢 毅, 田村 静夫, 岡田 淳, 小林 宏行, 武田 博明, 押谷 浩, 島田 馨, 伊藤 章, 神永 陽一郎, 副島 林造, 二木 芳人, 安藤 正幸, 菅 守隆, 山根 誠久, 原 耕平, 斎藤 厚, 山口 恵三, 朝野 和典, 那須 勝, 後藤 純, 後藤 陽一郎, 重野 秀明, 猪狩 淳
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1987年 40 巻 9 号 1669-1697
    発行日: 1987年
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1985年9月~1986年3月の間, 全国16施設において, 呼吸器感染症患者567例の主として喀疾から分離され, 起炎菌と推定された細菌は741株であつた。このうちStaphylococcusaureus67株, Smptococcuspneumoniae100株, Haemophilusinfluen2ae199株, Pseudomonas amginosa (Non-mucoidtype) 92株, P.aemginosa (Mucoidtype) 40株, KZebsiella pneumoniae29株, Escherichiacoli10株, Branhamellacatarrhalis42株などに対する各種抗菌・抗生剤のMICを測定し, 薬剤感受性を調査した。
    更に呼吸器感染症患者及び疾患別にみた年齢分布, 感染症の頻度, 分離菌の種類, 分離菌採取時の抗菌・抗生剤の使用状況などについても併せて検討した。
  • 山本 正彦, 伊奈 康孝, 高田 勝利, 野田 正治, 森下 宗彦, 千田 嘉博, 鳥井 義夫, 柿原 秀敏, 吉川 公章, 杉浦 孝彦, 橋上 裕, 村松 元江, 平松 幸治
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1991年 44 巻 4 号 388-397
    発行日: 1991/04/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    Imipenem/Cilastatin sodium (IPM/CS) を肺癌に合併する呼吸器感染症54例に投与した。有効性評価は53例で行った。感染症の内訳は肺炎42例, 閉塞性肺炎9例, 肺化膿症1例, 気管支炎1例で, 有効率は71.7%であつた。肺癌の組織型では扁平上皮癌22例, 腺癌19例, 小細胞癌8例, 大細胞癌2例, 肺胞上皮癌1例, 悪性中皮腫1例であった。肺癌の病期はIV期が31例と多かった。14症例から17株の起炎菌が分離され, staphylococcus aureus5株, Staphylococcusepidermidis 4株, staphylococcus sp.2株, Enterococcus faecalis 1株, Pseudomonas aeruginosa 2株, Pseudomonas fluorescens2株, Acinetobacter sp.1株であつた。菌の消失率は81.8%であった。副作用は1例に悪心・嘔吐が認められ, 臨床検査値異常は3例に認あられたがいずれも軽度で一過性のものであつた。肺癌に合併する呼吸器感染症に対しIPM/CSは, 高い有用性を認めた。
  • 池本 秀雄, 渡辺 一功, 小酒井 望, 林 康之, 小栗 豊子, 斎藤 玲, 篠原 正英, 松宮 英視, 上田 京子, 寺井 継男, 井田 士朗, 西岡 きよ, 荒川 正昭, 和田 光一, 五十嵐 謙一, 武田 元, 屋形 稔, 尾崎 京子, 関根 理, 大島 博, 渡辺 京子, 谷本 普一, 中田 紘一郎, 立花 昭生, 中森 祥隆, 蝶名林 直彦, 吉村 邦彦, 中谷 竜王, 可部 順三郎, 石橋 弘義, 山本 優美子, 鵜沢 毅, 田村 静夫, 岡田 淳, 小林 宏行, 武田 博明, 押谷 浩, 伊藤 章, 神永 陽一郎, 安藤 正幸, 菅 守隆, 山根 誠久, 戸坂 雅一, 原 耕平, 斎藤 厚, 山口 恵三, 朝野 和典
    The Japanese Journal of Antibiotics
    1987年 40 巻 1 号 91-116
    発行日: 1987/01/25
    公開日: 2013/05/17
    ジャーナル フリー
    1984年9月~1985年3月の間, 全国14施設において, 呼吸器感染症患者504例の主として喀痰から分離され, 起炎菌と推定された細菌は629株であつた。このうちStaphylococcusaureu 39株, Streptococcus pneumoniae82株, Haemophilus influenzae 190株, Pseudomonasaeruginosa (Non-mucoid型) 94株, P.aeruginosa (Mucoid型) 39株, Klebsiella pneumoniae35株, Escherichia coli 8株, Branhamella catarrhalis 29株などに対する各種抗生剤のMICを測定し, 薬剤感受性分布を求めた。
    更に呼吸器感染症患者及び疾患別にみた年齢分布, 感染症の頻度, 分離菌の種類, 検体採取時の抗生剤の使用状況などについても合せて検討した。
  • 寺久保 繁美, 一幡 良利, 竹村 弘, 山本 啓之, 嶋田 甚五郎, 中島 秀喜
    感染症学雑誌
    2003年 77 巻 3 号 121-126
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/02/07
    ジャーナル フリー
    1992年6月から2001年5月までに聖マリアンナ医科大学病院産科外来を受診した妊婦1, 404名, 2,622検体からGroup B streptococcus: GBSを分離・同定し血清型別を行った.
    GBS 187株が分離され, 血清型はVIII (JM-9) 型59株 (31.6%), VI (NT-6) 型46株 (24.6%), III型19株 (10.2%), Ia型16株 (8.6%), V型16株 (8.6%), Ib型12株 (6.4%), II型3株 (1.6%) の順に多くみられた.
    菌が分離された54名に対して, 血清抗体価を細菌凝集法で測定したところ, 陰性が23例 (42.6%), 2倍で凝集が7例 (13.0%), 4倍で凝集が10例 (18.5%), 8倍以上で凝集が14例 (25.9%) であった. 保菌妊婦のうち50%以上の人は, 抗体価が低いと考えられた. また, 血清型の違いによって, 抗体価に大きな差は認められなかったが, 型別不能株が分離された例では比較的高い抗体価を示した.
    母親の産道におけるGBSの定着や血清抗体価が, 新生児に発症する髄膜炎や敗血症などの重症感染症と明らかに相関が認められていることから, その予防法を確立する上で, 妊婦のGBS保菌状況と抗体価のスクリーニングは重要だと考えられる.
  • 松浦 徹, 足立 暁, 鈴木 幹三, 山腰 雅宏, 山本 俊信, 山本 俊幸, 有我 憲仁, 小田原 史知
    感染症学雑誌
    1996年 70 巻 2 号 161-167
    発行日: 1996/02/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    高齢者を対象とする名古屋市厚生院における臨床材料よりのB群β 溶血性連鎖球菌 (以下GBS) の分離の動向, GBS分離例の臨床的背景および血中型別抗体価測定の高齢者における意義について検討を加えた.
    疾および尿より1988年以降β 溶血性連鎖球菌が分離され, そのうちB群は疾分離菌の70-80%を占め最も多く, G群, C群もわずかに分離されたが, A群は1株も分離されなかった.感染症状を伴う臨床例, 経気管吸引 (transtracheal aspiration, TTA) よりの分離およびGBSに対する血中抗体価の上昇よりGBSは高齢者感染症の起炎菌としての可能性が示唆された.GBSの型別では, Ia型, Ib型およびJM9型が多かった.分離症例の臨床的背景を調査したところ, 臥床症例が多く, 特に, 経鼻胃管栄養や気管切開を施行している易感染性宿主に多い点が注目され, 院内感染の面からもその予防対策が望まれた.また, 血中型別抗体価を測定した結果より, 名古屋市厚生院において分離頻度の高いIa型, Ib型, JM9型の抗体価の著しく高い例がみられ, 高齢者においてもその測定の有用性が示唆された.
  • 宮沢 広文, 若井 智世, 土志田 健, 山本 優美子, 太田 美智男
    感染症学雑誌
    1992年 66 巻 10 号 1416-1421
    発行日: 1992/10/20
    公開日: 2011/09/07
    ジャーナル フリー
    B群溶血性連鎖球菌は母児にたいして病原性を持つことが知られている.その病原性のひとつに妊婦産道の細菌叢との関係が言われている.そこで妊婦の膣培養でGBSが検出された242例において, その経過を観察して母児の保菌状態を検討し次の結果を得た.
    (1) 母児に出現するGBSは血清型ではIa型, III型, NT6型, JM9型が多く認められた. (2) 分娩から児の発達を通じて単独の型のみが検討された166例中60例に母から児への同じ菌型の移行がみられた.この保菌状態はIa, NT6, JM9に長い間の保菌状態を認め, Ib型, II型, III型は保菌状態が短いという傾向をしめした. (3) 型別血中GBS抗体価の検討では, 母標数の多かったIa型, III型については有意ではないが抗体価が高いと, 母から早く消退する傾向があり, 児においても分娩時に母児間の移行が少ないという傾向をしめした.
    以上母児感染のGBSの型はIa型, III型ばかりでなくNT6型, JM9型の割合が多くなっている傾向にあり, 母の抗体価の児への移行は母児間の感染防御に何らかの役割をはたしているかと思われた.
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