本研究では、年賀ハガキを例にしてデジタル情報を付加することで何が行えるのか検証をした。年賀ハガキに内蔵させたRFIDにハガキの送信者情報を入力させておき、その情報をRFIDリーダーライターからコンピュータに読み込ませることで、年賀ハガキをリーダーライターにかざすだけで宛先を印刷させることができた。これにより、
年賀状
の差出人が入力したデータとハガキを受取人が利用するという新たな機能をハガキに付加することが可能であることが分かった。今後は宛先印刷だけではなく、送信者がどのような情報を入力すると、さらに便利になるかを検討する必要がある。氏名、郵便番号、住所以外にも送信者の情報はある。たとえば、宛先の人間との関係など、ハガキに付加させると便利である情報は何かを明確にする必要がある。このような情報を整理しデジタル情報としてハガキに付加させることで実世界上のハガキを媒体としたデータベースの構築が可能になると考えられる。
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