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クエリ検索: "徐脈"
13,138件中 1-20の結果を表示しています
  • 古賀 義則
    JAPANESE CIRCULATION JOURNAL
    1993年 57 巻 supplementIV 号 1385-1395
    発行日: 1993/12/20
    公開日: 2008/04/14
    ジャーナル フリー
  • 服部 良信, 杉村 修一郎, 小澤 勝男, 入山 正, 根木 浩路, 中村 肇, 松田 昌浩, 平野 美紀
    人工臓器
    1988年 17 巻 3 号 1224-1226
    発行日: 1988/06/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    開心術後の外科的房室ブロックを除いた
    徐脈
    不整脈に対してPMを必要とした症例は, 昭和50年4月より昭和62年8月までに11例あり, そのうち7例は弁膜疾患で, 心房中隔欠損症と虚血性心疾患が各々2例であった。11例中6例が開心術後1か月で
    徐脈
    による脳虚血症状のためにPMを必要とし, 手術が
    徐脈
    性不整脈を増悪させた可能性も否定できない。術後2年以上の遠隔期にPMを必要とした4例は, 心不全症状がいづれも
    徐脈
    によると考えられ, PMにより心不全症状が軽二快した。開心術後の
    徐脈
    性不整脈に対するPMは, TAPや抗凝固療法などの特殊な問題があるが, カテーテル電極により安全かつ容易に行うことができるので, 積極的に施行すべきであると考える。
  • 田村 栄稔, 山口 明満, 大滝 正己, 美濃 地忠彦, 跡部 正明, 北村 信夫
    人工臓器
    1987年 16 巻 1 号 432-434
    発行日: 1987/02/15
    公開日: 2011/10/07
    ジャーナル フリー
    後天性弁膜症に対する手術成績は, 遠隔期においてもほぼ満足できるものとなって来た。しかし術後この様な症例の中に
    徐脈
    性心房細動を呈し, 心不全症状の遷延, 悪化をくりかえしたり, 一過性脳虚血症状のため治療に難渋することがある。我々は過去6年間に
    徐脈
    性心房細動, 房室ブロックを呈した7症例に永久的ペースメーカー(PM)を植え込んだ。内訳けはMVR±AVR(2例), MVR(1例), MVR±TAP4例, 1例にはA-plasty追加)である。5例にはカテーテル電極, 2例は心筋電極を使用した。PMの適応となった時点での心電図変化は, 洞機能不全5例(71%), 房室ブロック3例(43%)であった。MVR+TAP症例では術前よりLown分類で3度以上の心室性不整脈をおこす例が3例(75%)と, 他群にくらべ心筋障害の大きさが考えられた。又この群では術后有意(P<0.05)にPMの植え込みを必要とした。開心術后
    徐脈
    性心房細動により遷延する心不全, 持続せる中枢神経症状が存在すればPMの植え込みも考慮すべきである。
  • 安孫 子保
    日本薬理学雑誌
    1961年 57 巻 6 号 611-616
    発行日: 1961/11/20
    公開日: 2010/07/09
    ジャーナル フリー
    Pentobarbital sodiumで麻酔した猫について,迷走神経,洞神経,頸髄又は星状神経節を切断或いは摘除した場合にStrospesideによる
    徐脈
    が現れるか否かを検討して次の結果を得た. 1) Strospeside
    徐脈
    が現れなし場合a) 両側迷走神経切断+両側洞神経切断b) 両側迷走神経切断+頸髄切断c) 両側迷走神経切断+両側星状神経節摘除2) 対照群と同様にStrospeside
    徐脈
    が現れる場合a) 両側迷走神経切断b) 両側洞神経切断c) 頸髄切断d) 両側星状神経節摘除
    以上の成績からStrospesideによる
    徐脈
    には,迷走神経系と頸動脈毬-交感神経系が関与していて,これ等の経路は互に独立していることを推定し,強心配糖体による
    徐脈
    の機序に関しての仮説を立てた.
    稿を終るに臨み,御指導及び御校閲を賜った恩師田辺恒義教授に深謝の意を表すると共に, Strospesideを提供して頂いた塩野義製薬株式会社に対して感謝の意を表します.
  • 早川 佳男, 阿部 佳子, 中野 拓也, 鈴木 將之, 河原 博
    日本歯科麻酔学会雑誌
    2020年 48 巻 3 号 111-113
    発行日: 2020/07/15
    公開日: 2020/07/15
    ジャーナル フリー

      This report describes a case of severe bradycardia caused by assisted mouth opening under general anesthesia. The patient was a 46-year-old woman scheduled for scar revision under general anesthesia because of tendon hyperplasia and aponeurisis of the masticatory muscles. She had previously undergone surgery for masticatory muscle tendon-aponeurosis hyperplasia when she was 28 years old. An electrocardiogram performed during the preoperative examinations was within normal limits. The patient's intraoperative blood pressure and heart rate were stable until after the completion of the bilateral scar revision, at which time the surgeon opened the patient's mouth to evaluate the amount of opening. The patient's blood pressure immediately increased and she developed sinus bradycardia, with her heart rate dropping to 27 times/min. Immediately after closure of the mouth, the electrocardiogram showed a decrease in the of QRS wave. Atropine sulphate (0.5 mg) was administered after preparation for transcutaneous pacing. The heart rate recovered to 80 beats/min, and her sinus rhythm and circulation stabilized, enabling the operation to continue. No further complications occurred during the emergency or throughout the postoperative period. In the present case, the parasympathetic nervous system was tense after remifentanil administration, and a vagal reflex was easily induced. In addition, stimulation from the sinus nodules was thought to have been weakened by the parasympathetic nervous system, which was triggered by the opening load ; an atrial ectopic pacemaker stimulated the sinus nodules, but a QRS wave did not appear.

  • 蜂谷 聡明, 寺島 良, 秋葉 力, 向坂 文冶, 古賀 貴博, 田中 良男, 南 啓介, 高松 優香, 太田 圭亮, 明星 康裕
    日本臨床救急医学会雑誌
    2021年 24 巻 3 号 420-424
    発行日: 2021/06/30
    公開日: 2021/06/30
    ジャーナル フリー

    徐脈
    は頸髄損傷患者において重篤な合併症である。今回,頸髄損傷後の症候性
    徐脈
    に対し,シロスタゾールが有効であった症例を経験した。症例は82歳,男性。交通事故のため当院に搬送された。第5/6頸椎の脱臼骨折,左椎骨動脈解離を認めた。第3頸髄以下の完全麻痺,神経原性ショックを認め,ドパミンを一時的に使用した。ドパミン中止後から
    徐脈
    傾向となった。第8病日のcomputed tomography(CT)で椎骨動脈解離が原因と思われる小脳梗塞を指摘された。しかしながら自覚症状はなく経過観察とした。第26病日,体位変換時に著明な
    徐脈
    となり心停止に至った。神経学的異常なく自己心拍再開したが,その後も
    徐脈
    が続いていたためシロスタゾールを開始した。以後,心拍数は改善傾向となり,症候性
    徐脈
    はみられなくなった。頸髄損傷後の症候性
    徐脈
    に対し,シロスタゾールが効果的であったと考えられた。

  • 田崎 洋文, 植山 千秋, 入田 昭子, 宮川 明彦, 北野 幸英, 早野 元信, 磯本 正二郎, 瀬戸 信二, 矢野 捷介
    日本老年医学会雑誌
    2003年 40 巻 3 号 254-260
    発行日: 2003/05/25
    公開日: 2011/02/24
    ジャーナル フリー
    徐脈
    症例における24時間総心拍数 (THB) の研究は少なく, 高齢者における
    徐脈
    の疫学や意義については尚不明である.
    徐脈
    症例においてTHBの年齢による相違を明らかにする目的で, 当循環器内科において連続して記録された Holter 心電図7,687例から, 入院中でTHBが8万拍以下の
    徐脈
    症例で, 重複を除いた303例を対象として臨床的検討を行った. 対象の年齢分布,
    徐脈
    の副作用をもつ薬剤投与の有無, 基礎疾患について示し, さらに薬剤投与の有無別, 基礎疾患別にTHBについて老年者と若年者で比較検討した. 年齢については65~70歳に大きなピークを持つ集団と15~20歳に小さなピークを持つ集団を認めた. これらの年齢分布より65歳未満の若年群 (194例; 平均49.1歳) と65歳以上の老年群 (109例; 平均71.0の歳) に分け, 両群間で比較検討した. まず, 薬剤 [-] 例では, 老年群と若年群の間でTHBの平均値, 分布状況に有意差は認めなかった. これらの基礎疾患には
    徐脈
    性不整脈である洞性
    徐脈
    ・洞不全症候群およびII度以上の房室ブロックの他, QT延長症候群, 虚血性心疾患, 心筋症, 弁膜症, その他を認めたが, 基礎疾患別の検討でもTHBの平均値および分布状況に両群間で有意差を認めなかった. 一方, 薬剤 [+] 例でも薬剤 [-] 例とほぼ同様の結果であった. なお,
    徐脈
    性不整脈のTHBは他疾患と異なった分布を示し結果の判定に注意を要すると考えられた.
  • 寮 隆吉, 牛越 博昭
    日本内科学会雑誌
    2020年 109 巻 8 号 1625-1626
    発行日: 2020/08/10
    公開日: 2021/08/10
    ジャーナル フリー
  • 後藤 眞理亜, 佐藤 美香子, 水嶋 知也, 金沢 剛, 五十嶺 伸二, 境田 康二
    日本臨床麻酔学会誌
    2006年 26 巻 3 号 272-276
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/05/26
    ジャーナル フリー
      恒久的ペースメーカー心筋電極植え込み術の麻酔中に心室細動をきたした症例を経験した. 症例は53歳, 女性. 高度房室ブロックに対し, 恒久的ペースメーカー心筋電極植え込み術を全身麻酔下に直視下で行った. 三尖弁閉鎖不全のため一時的経静脈ペーシングリードは挿入していなかった. 心嚢表面の脂肪を電気メスで剥離していたところ, 突然心室細動となった. 初回, 200ジュールの除細動で自己心拍が再開し, 緊急に一時的経静脈ペーシングを開始した. 以後, 循環動態は安定し, 手術は終了した. 無症状の2度 II 型 (Mobitz II 型2度) ~3度の房室ブロックはスタンバイペーシングが基本であるが, 手術など血行動態の変動が予想される場合は, あらかじめ一時的ペーシングを行っておくことが望ましいと思われた.
  • 武者 春樹, 村山 正博, 伊藤 博之, 小野 彰一, 板井 勉
    心電図
    1987年 7 巻 5 号 643-646
    発行日: 1987/10/31
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    夜間の洞
    徐脈
    における心電図R-R間隔変動係数 (CV) をホルター心電図により測定し, 加齢, 運動およびβ遮断剤の
    徐脈
    に対する自律神経トーヌスを検討した.対象は, A) 高齢者群: 60歳以上の健常人8名, B) 若年者群: 35歳以下の健常人8名, C) 運動選手群: 長距離走選手8名, D) プロプラノロール服用群: 高血圧症にてプロプラノロール服用者8名であり, 日常生活におけるホルター心電図を記録し, A) ~D) で夜間の心拍数50拍/分以下の
    徐脈
    時およびA) , B) で非
    徐脈
    時のCVを測定した.
    徐脈
    時のCVは, A) 2.32±0.96%, B) 5.21±1.14%, C) 7.34±1.86%, D) 2.17±0.79%で, A) とB) , C) およびD) とB) , C) 間に有意差を認めた.非
    徐脈
    時のCVは, A) 2.34±0.81%, B) 4.19±1.10%であり, A) では
    徐脈
    時と等しく, B) では
    徐脈
    時に比し, 低い傾向であった.高齢者における夜間洞
    徐脈
    は, 若年者および運動選手とは異なり, 副交感神経要因は少なく, 交感神経トーヌスの低下によると推定された.
  • 山田 京志
    日本内科学会雑誌
    2011年 100 巻 10 号 3079-3083
    発行日: 2011年
    公開日: 2013/04/10
    ジャーナル フリー
  • 千葉 宣孝, 守谷 俊, 櫻井 淳, 雅楽川 聡, 木下 浩作, 林 成之
    日本臨床救急医学会雑誌
    2004年 7 巻 1 号 36-40
    発行日: 2004/02/29
    公開日: 2024/03/19
    ジャーナル フリー

    気管挿管下の重症頭部外傷患者に対して,プロポフォール使用中に洞停止を来した症例を経験した。症例は17歳,男性。家屋の2階から転落し,重度の意識障害(JCS Ⅲ-200)のため救命救急センターに搬送された。頭部単純CT検査において,外傷性くも膜下出血と脳室内出血の所見を認めた。来院時心電図では心拍数88/分,洞調律,P-P間隔が0.68秒と異常を認めなかったが,第7病日に脈拍38/分,P‐P間隔不整でP-P間隔が2.86秒と延長した洞停止が出現したため,lCU入室時から脳低温療法実施のため使用していたプロポフォールの持続投与を中止した。投与中止後,

    徐脈
    性不整脈を認めることはなかった。集中治療における持続的なプロポフォール使用は,年齢,心電図所見,投与用量にかかわらず
    徐脈
    性不整脈が生じる可能性がある。そのため
    徐脈
    性不整脈が生じた場合,プロポフォール投与の中止を考慮する必要がある。

  • 心房細動と塞栓発生および予後に関する生理的ペーシングと心室ペーシングの比較検討
    千田 宏司, 大川 真一郎, 今井 保, 鈴木 康子, 石川 くみ子, 渡辺 千鶴子, 蔵本 築, 鈴木 雄次郎, 賀來 俊, 上田 慶二
    日本老年医学会雑誌
    1993年 30 巻 10 号 869-878
    発行日: 1993/10/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    ペースメーカー植込み術を施行した老年者洞不全症候群95例の予後の検討を行った. 95例を生理的ペーシング群32例 (P群) と心室ペーシング群63例 (V群) に分類した. P群においてV群よりも発作性心房細動の発生率 (28%:71%, p<0.01) および慢性心房細動への移行率 (9%: 30%, p<0.05) は低かった. ペースメーカー植込み前に洞性
    徐脈
    や洞停止, 洞房ブロックのみを示した
    徐脈群と徐脈と主に心房細動の上室性頻脈性不整脈も示した徐脈
    頻脈群にも分類し検討した.
    徐脈
    群のP群では慢性心房細動への移行例はなかったのに対し, V群では30%で慢性心房細動へ移行し,
    徐脈
    群での生理的ペーシングの心房細動の予防効果は明らかであった. しかし,
    徐脈
    頻脈群では移行率はP群19%とV群31%で抑制効果は明らかではなかった. 塞栓症の発生はP群で1例 (3.1%) だけであったが, V群では16例 (25.4%) に認められ, その中の9例は塞栓症に関連して死亡した. 生命予後においてもP群がV群より良好であったが, 対象例が高齢のため, 心臓死, 塞栓死以外の死亡も少なくなく, 症例を増やしての検討が必要であると考えられた. 以上より, 老年者洞不全症候群においても, 可能な限り積極的に生理的ペースメーカーを植え込むことにより, 心房細動や塞栓症の発生を予防でき, 生命予後も改善すると考えられた.
  • 大泉 弘幸, 渡 正伸
    日本呼吸器外科学会雑誌
    2012年 26 巻 6 号 697-698
    発行日: 2012/09/15
    公開日: 2012/10/16
    ジャーナル フリー
  • 福田 信也, 宮内 崇, 荻野 泰明, 田中 亮, 小田 泰崇, 金田 浩太郎, 笠岡 俊志, 鶴田 良介
    日本臨床救急医学会雑誌
    2011年 14 巻 5 号 614-619
    発行日: 2011/10/31
    公開日: 2023/03/28
    ジャーナル フリー

    後縦靭帯骨化症の既往のある77歳男性。2mの高所より転落受傷し,当院に搬送された。浅呼吸,

    徐脈
    ・低血圧,低体温の状態であった。CT上C3・T1椎体,C7棘突起の骨折,MRI上C2-5脊髄内に高信号域を認め,頸髄損傷と診断した。気管挿管,人工呼吸管理とし,大量輸液とドパミン持続投与を行った。人工呼吸器離脱は困難と考え,第7病日に気管切開術を施行した。
    徐脈
    ・低血圧も改善なく,高度の
    徐脈
    発作に対して頻繁にアトロピンを使用するようになった。第21病日より頸髄損傷後の
    徐脈
    に対してテオフィリンの経腸管投与を開始した。血中濃度を10μg/ml前後で調節することで
    徐脈
    発作は消失し,第33病日にドパミンを中止,第50病日に転院した。キサンチン誘導体が脊髄損傷後の
    徐脈
    に有効との報告は散見される。脊髄損傷後の
    徐脈
    に対するテオフィリン投与は,恒久的ペースメーカーを回避できる有効な治療手段と考えられた。

  • 国立病院多施設における人工ペースメーカー治療の現状と頻脈治療とのかかわりについて
    頻脈発作の治療に関する研究班
    医療
    1988年 42 巻 10 号 960-965
    発行日: 1988/10/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    国立病院多施設における人工ペースメーカー初回植え込み患者について, 昭和59年1月1日より昭和60年12月31日までの342名について調査検討を行つた.
    ペースメーカー植え込みにいたつた不整脈は, 洞不全症候群163例, 房室プロツク160例, 洞不全症候群+房室プロツク9例, 発作性上室性頻拍症7例, 心室性頻拍症3例であつた. 洞不全症候群, 房室プロツクでは年令は高令者が比較的多く. 性差は認められなかつた. 基礎疾患は50~60%で器質的心疾患は認められず, 器質的心疾患では虚血性心疾患が多かつた. PSVTではWPW症候群が多く, VTでは3例とも重症な心疾患をもつていた.
    ペースメーカーの合併症は, ペーシング, センシング不良が最も多かつたが, 特に心房ペーシングにおける不良が多かつた. PSVTでは7例に頻拍停止型ペースメーカーが使用されており, VTでは3例にAIDが使用されていたが, 全体からみるとその数は少なかつた.
  • 水谷 登, 沖 良隆, 芳賀 勝, 水谷 浩也, 小林 正
    臨床薬理
    1995年 26 巻 1 号 257-258
    発行日: 1995/03/31
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 稲月 辰矢, 伊藤 拓緯
    理学療法学Supplement
    2016年 2015 巻 P-NV-04-1
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/04/28
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】頚髄損傷は交感神経系の遮断により相対的に副交感神経が優位となり
    徐脈
    をきたす場合がある。また,迷走神経過反射が誘発されることで
    徐脈
    がさらに助長されて心停止を生じる可能性もあるとされる。今回頚髄損傷に対して後方固定術を施行し,亜急性期の理学療法実施中に洞停止を来した症例を経験した。その詳細と今後の当科での予防的対応策について検討したので報告する。【方法】性別:男性 年齢:80歳代 診断名:第6頸椎脱臼骨折,第6頚髄損傷,神経原性ショック 現病歴:2014年9月,本人が自動車運転中に山道を車ごと7m下に転落。1時間後通行人が発見し,救急搬送。来院時意識レベルGCS E1V1M1,収縮期血圧88mmHg,脈拍67,肛門反射は認めず,C7以下の完全運動麻痺,知覚障害あり,Frankel A。【結果】2病日目意識レベルGCS E4V-M6まで改善するも,低血圧と洞性
    徐脈
    が出現したためドパミンを開始。4病日目より理学療法開始し,ドパミンが中止となったが,脈拍40台の洞性
    徐脈
    は残存。10病日目C6-7後方固定術を施行し,11病日目に理学療法を再開,21病日目より車椅子乗車してリハビリ室での座位,起立台練習を開始した。起立台練習では40°起立で収縮期血100mmHgから70mmHgまで低下あり,対応策として下腿に対する弾性ストッキングを利用した。28病日目も起立台練習実施したが,30°起立で収縮期血圧100mmHgから70mmHgまで低下したため水平に戻した。その直後に声かけに対する反応が乏しくなり,検脈・血圧測定不可,呼吸停止,洞停止し,院内の急変対応チームに応援要請。担当理学療法士が胸骨圧迫を開始し,1分後救急医到着した際に心拍再開し,ICU入室。翌日より理学療法再開したが37病日目病棟看護師による尿道カテーテル交換中に再度洞停止あり,胸骨圧迫にて20秒程度で心拍再開した。その後,ベッドサイドでの理学療法介入となり,59病日目回復期病院へ転院となった。【結論】先行報告では頚髄損傷患者において
    徐脈
    から洞停止に至るケースは超急性期を脱しても生じる可能性があるとし,
    徐脈
    発生率は高位頚髄損傷で45%,下位頚髄損傷で17%,頚髄損傷全体の心停止発生率は2%としているが,重度頚髄損傷に限定すると心停止発生率は16%だった。このことから,頚髄損傷が重度で,かつ高位損傷なほど
    徐脈
    ,心停止発生率が高いと考えられる。本症例の場合,亜急性期で下位頚髄損傷であったが重度麻痺を呈し,
    徐脈
    が遷延していた。今回の洞停止は理学療法場面での起立台練習による起立性低血圧や,尿道カテーテル交換に伴う迷走神経過反射が,副交感神経系優位とし
    徐脈
    から洞停止を惹起した可能性が考えられる。今回の症例を経験し,当科では重度頚髄損傷で
    徐脈
    (脈拍60以下)を呈する場合については理学療法実施中の心電図を含むモニタリングを徹底し,また起立性低血圧の予防として下腿のみでなく,腹部までを加圧するパンティストッキングの導入を検討している。
  • 渡 正伸, 松浦 陽介
    日本呼吸器外科学会雑誌
    2012年 26 巻 1 号 094-098
    発行日: 2012/01/15
    公開日: 2012/02/29
    ジャーナル フリー
    肺癌手術では心臓近傍の操作により循環器系への負荷を強いることもあり注意が必要である.今回我々は手術中に
    徐脈
    ,心停止を来した肺癌3症例を経験した.いずれの症例も左肺癌症例で,左肺門部の操作中に突然の
    徐脈
    が出現した.即座の用手的心臓マッサージと麻酔科医の判断による循環作動薬の投与で心拍は再開し,手術が完遂できた.
    徐脈
    の原因として,肺門部胸膜への刺激が心臓—迷走神経反射を誘発したためと推察するが因果関係は判然としていない.呼吸外科分野では胸腔鏡下手術が広く普及しているが,術中にこのような
    徐脈
    や心停止が生じた場合,創からすぐに手が入らず,用手的心臓マッサージが遅れ,重大な事態を招く可能性も危惧される.
    今後,術中
    徐脈
    の発生機序を解明し,予防策や対処方法等を論じる上で,極めて興味深い3症例と考えられたため報告する.
  • 戸木田 菊次, 西牟田 祐昭, 河崎 良徳, 中村 直義, 木村 武一, 斉藤 光三, 米満 信一郎, 矢鋪 滋
    日本薬理学雑誌
    1958年 54 巻 3 号 542-552
    発行日: 1958/05/20
    公開日: 2010/07/09
    ジャーナル フリー
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