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10,533件中 1-20の結果を表示しています
  • 髙坂 康雅
    発達心理学研究
    2013年 24 巻 3 号 284-294
    発行日: 2013年
    公開日: 2015/09/21
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,“恋人を欲しいと思わない”青年(
    恋愛
    不要群)がもつ“恋人を欲しいと思わない”理由(
    恋愛
    不要理由)を分析し,その理由によって
    恋愛
    不要群を分類し,さらに,
    恋愛
    不要理由による分類によって自我発達の違いを検討することであった。大学生1532名を対象に,現在の
    恋愛
    状況を尋ねたところ,307名が恋人を欲しいと思っていなかった。次に,
    恋愛
    不要理由項目45項目について因子分析を行ったところ,「
    恋愛
    による負担の回避」,「
    恋愛
    に対する自信のなさ」,「充実した現実生活」,「
    恋愛
    の意義のわからなさ」,「過去の
    恋愛
    のひきずり」,「楽観的
    恋愛
    予期」の6因子が抽出された。さらに,
    恋愛
    不要理由6得点によるクラスター分析を行ったところ,
    恋愛不要群は恋愛
    拒否群,理由なし群,ひきずり群,自信なし群,楽観予期群に分類された。5つの群について自我発達を比較したところ,
    恋愛
    拒否群や自信なし群は自我発達の程度が低く,楽観予期群は自我発達の程度が高いことが明らかとなった。
  • *井ノ崎 敦子
    日本心理学会大会発表論文集
    2020年 84 巻 PS-004
    発行日: 2020/09/08
    公開日: 2021/12/08
    会議録・要旨集 フリー

    本研究の目的は,学生相談における

    恋愛
    相談の実態を把握することである。全国の大学786校の学生相談機関の学生相談従事者を対象に実施した。欠損値のない回答者は101名となり,女性が男性よりも多く(女性74名,男性27名),カウンセラーが最も多かった(73名,72.3%)。また,約8割の者が
    恋愛
    相談を経験しており,
    恋愛
    相談を経験している者が未経験者よりも多かった。さらに
    恋愛
    相談者では,女子学生が男子学生よりも多かった。そこで女子学生の
    恋愛
    相談事例を分析したところ,
    恋愛
    関係進展度別では,
    恋愛関係継続時における恋愛
    問題での相談が最も多く,全体の38.8%を占めていた。また,
    恋愛
    相談に関する学生相談従事者の意見や感想では,
    恋愛
    問題の背景理解の重要性を訴える内容の記述が多く見られた。これらの結果から,
    恋愛
    相談のために学生相談を利用する学生が多く存在する中で女子学生のほうが多かった理由として,自己感の安定と
    恋愛
    状況との関連が強いことが影響していると推察された。また,学生相談で
    恋愛
    相談に対応する際,単なる表面的対処だけでなく,来談学生の人生課題にも焦点を当てることの重要性が示唆された。

     

    演題名訂正

    (誤)

    学生生相談における

    恋愛
    相談に関する実態調査

    (正)

    学生相談における

    恋愛
    相談に関する実態調査

  • ―フォーカス・グループディスカッションによる分析から―
    大森 美佐
    家族研究年報
    2014年 39 巻 109-127
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/31
    ジャーナル フリー
        日本では、晩婚・未婚化現象、それと連動して起こる少子化の傾向を問題視してか、人々に
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    や結婚を意識させるような話題がメディアを媒介に世間を賑わせている。しかし、依然として結婚前の「
    恋愛
    」を中心的に扱った調査研究は少ない。本稿では、1983年から1993年生まれ、現在20歳代の未婚男女で異性愛者24名を対象にフォーカス・グループディスカッションと半構造化インタビュー調査を行い、若者たちが「
    恋愛
    」をどのように語るのかというレトリックに注目し、その論理構造をジェンダー視点から考察した。考察の結果、「付き合う」という契約関係は性関係を持つことの承認を意味するが、「付き合う」ことが必ずしも「
    恋愛
    」と同義ではないということがわかった。特に女性からは、結婚に結びつく
    恋愛
    を「
    恋愛
    」であるとする語りがみられ、ロマンティック・ラブを忠実に体現しようとすればするほど、「
    恋愛
    」から遠ざかるということが示唆された。
  • 萩原 もえこ, 久保田 隆子
    桐生大学紀要
    2021年 32 巻 1-7
    発行日: 2021年
    公開日: 2022/04/02
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本研究は,医療系大学生の
    恋愛
    観について,男女比較を行いそれぞれの実態を明らかにすることを目的とした.  対象と方法,研究デザインは量的記述的研究,A大学の1年生と4年生の未婚男女に対して,平成29(2017)年7月 から8月に無記名自記式質問紙調査を実施した.男女比較はMann-WhitneyU検定を行った.統計解析にはSPSS Statistics 22を用いた.有意水準は5%未満とした.  結果,有効回答262名(有効回答率89.7%)男性57名,女性205名,交際経験有りが男性48名女性153名であった.
    恋愛
    についての思いは,「恋人には思いっきり甘えたい」そう思う・ややそう思うは男性43.9%,女性64.9%であっ た.理想の交際相手の条件は,「性格・価値観が合う」そう思う・ややそう思うは男性96.5%,女性98.5%で「優しい 人」男性91.1%,女性98.1%であった.許容できない交際相手の条件は,「不潔な人は嫌だ」そう思う・ややそう思う は男性96.6%,女性98.5%であった.
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    に関するあなたの考えは,「相手からアプローチがあれば考える」はい男性 58.2%,女性55.4%であった.「
    恋愛
    することに自信がない」男性47.3%,女性30.7%であった.「交際をする相手と の結婚を考える」男性30.9%女性35.1%であった.  結論,男女ともに交際相手には性格や価値観が合う清潔な優しい人を求めている.半数近くの男性は
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    するこ とに自信はないが,男女とも1/3は交際する相手との結婚を考えていることより将来の結婚を想定した
    恋愛
    を望ん でいることが明らかとなった.
  • 桶川 泰
    フォーラム現代社会学
    2007年 6 巻 93-104
    発行日: 2007/05/26
    公開日: 2017/09/22
    ジャーナル フリー
    恋愛
    を礼賛する声は明治初期において芽生え、大正期においてより一層勢いを持ち、花が開くようになった。ただよく知られているように、大正期では個人の自由な配偶者選択すら認められていない現実が存在していた。それでは、当時の社会において
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    は如何にして既存の秩序に訓化させられていたのだろうか。本稿では、
    恋愛
    が礼賛されると同時に、既存の秩序との調和を取るのに適した
    恋愛
    観・結婚観が大正期、もしくはその次の時代の昭和初期に如何なる形で存在していたのかを分析することでそれらの「問い」を解き明かそうとした。分析の結果、
    恋愛
    の情熱的な側面を盲目的なものとして批判し、危険視していく「情熱=衝動的
    恋愛
    観」言説を中心にして、
    恋愛
    が既存の秩序に訓化させられていた。そうした
    恋愛
    観は、まず
    恋愛
    には理性が必要であることを強調し、そしてその理性的判断のためには両親の意見や承認が必要であるという論理を生み出していった。またその一方で、そうした
    恋愛観は一時的な情緒的満足や快楽によって成り立つ恋愛
    を否定し、
    恋愛
    は子孫、民族のために費やさなければならないという論理を生み出すことで「優生結婚」とも結びつきを見せるようになった。
  • 西村 智
    人口学研究
    2016年 52 巻 25-37
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/11/16
    ジャーナル フリー
    本稿は,若者の
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    離れの非経済的要因として,恋人探しを先送りする行動に着目した。行 動経済学にもとづくアンケート調査と実験結果から,目先の気楽な独身生活を優先させて恋人探しを先送りしている未婚者が少なからずいることがわかった。また,
    恋愛
    を先送りしており,かつ,現在偏重型の者は,先送りしていることを自覚させられることにより
    恋愛
    においてより積極的になるという結果が得られた。これらの結果は,
    恋愛
    の先送り行動に関するさらなる研究の必要性を示唆している。
  • 選好の進化アプローチによる説明
    毛塚 和宏
    社会学評論
    2017年 68 巻 2 号 194-212
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/09/30
    ジャーナル フリー

    本稿の目的は「個人主義の浸透により

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    結婚が普及した」という個人主義仮説を, フォーマル・アプローチによって検討することで, 新たな理論的説明を提示することである.

    個人主義仮説は, 「家」や「分」を重視するような集団主義的な人々は見合い結婚を選択し, 自分の意思を尊重する個人主義的な個人は

    恋愛
    結婚を選択する, と仮定する. これに対して, 個人主義への志向と
    恋愛
    結婚の選択は必ずしも直結しない, という意識と行為の関連について批判がなされている.

    そこで, 本稿では「選好の進化」によるアプローチを用いることで, 意識と行為をそれぞれ独立に扱い, その単純ならざる関係を分析する. 個人主義の浸透プロセスを考慮した

    恋愛
    結婚の普及モデルを構築し, 意識と行為の時系列変化を捉える.

    その結果, 先行研究では想定されていなかった「慎重な個人主義」という行為パターン (選好) が析出した. 慎重な個人主義はある程度の階層維持を考慮に入れ, 見合い結婚・

    恋愛
    結婚を選択する.
    恋愛
    結婚の普及に際して, この慎重な個人主義が, 見合い結婚中心的な社会の中で
    恋愛
    結婚を志向する選好を社会に涵養する, という重要な役割を果たすことが示唆された.

  • 山下 倫実, 坂田 桐子
    教育心理学研究
    2008年 56 巻 1 号 57-71
    発行日: 2008/03/30
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    本研究は, 大学生におけるソーシャル・サポートと
    恋愛
    関係崩壊からの立ち直りとの関連について検討した。まず, 性役割の観点より,
    恋愛関係崩壊前の情緒的サポート源が恋愛
    パートナーに限定される者は女性より男性に多いという予測1について検討した。
    恋愛
    関係にある大学生146名を対象に友人 (同性/異性), 恋人, 家族 (同性/異性) から提供されたサポート (情緒的/道具的) について尋ねた。その結果, 予測1は概ね支持された。次に, 現在,
    恋愛
    関係にない大学生132名を対象に
    恋愛
    関係崩壊時の情緒的サポート源が多い者ほど, 立ち直り評価が高いという予測2について検討した。各関係からのサポート (予測1の検討と同様),
    恋愛
    関係崩壊時のショック度,
    恋愛
    関係崩壊からの立ち直り過程の経験及び立ち直り評価などの項目について回答を求めた。サポート形態は, 情緒的サポート源が多様である多様型, 情緒的サポート源が同性友人に限定される同性友人型, サポート低型に分類された。予測2は概ね支持され,
    恋愛関係崩壊前の情緒的サポート源を恋愛
    パートナーに限定することが, 立ち直り評価の低さにつながる可能性が論じられた。
  • 方 敏
    ことば
    2022年 43 巻 129-146
    発行日: 2022/12/31
    公開日: 2022/12/31
    ジャーナル フリー

    本研究では話題選択の様相、話題間のつながり及び話題導入のプロセスという3つの観点から事例分析に基づき日中知り合い同士の会話における「

    恋愛
    」の話題導入の異同を分析した。その結果、まず共通点については(1)会話実験の後半で「
    恋愛
    」が取り上げられやすい、(2)直前の話題に関連なく「
    恋愛
    」が導入された場合配慮表現の使用が必要とされるという2点がある。次に本研究で見た相違点は以下のような3点である。(1)日本語母語場面と比べ、中国語母語場面の事例では約半数の組が「
    恋愛
    」を選択した。(2)中国語母語場面の事例では直前の話題に言及された語句を取り上げ「
    恋愛
    」を導入したことが観察された。(3)日本語母語場面の事例では「
    恋愛
    」が導入されると当該話題をめぐる会話参加者の交渉が行われ、導入のプロセスがわりと長い。これに対して中国語母語場面では「
    恋愛
    」が導入されると即座に話題化される。

  • ――下坂氏・若尾氏のコメントに対するリプライ――
    髙坂 康雅
    青年心理学研究
    2018年 30 巻 1 号 77-80
    発行日: 2018/08/31
    公開日: 2018/09/19
    ジャーナル フリー
  • 髙坂 康雅
    パーソナリティ研究
    2009年 17 巻 2 号 144-156
    発行日: 2009/03/01
    公開日: 2009/04/08
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,大学生における
    恋愛
    関係の影響を明らかにすることである。大学生340名を対象に,予備調査をもとに作成した
    恋愛
    関係の影響に関する項目75項目について回答を求めた.因子分析の結果,「自己拡大」,「充足的気分」,「拘束感」,「関係不安」,「経済的負担」,「生活習慣の乱れ」,「他者評価の上昇」という7因子が抽出され,いずれも
    恋愛
    関係にある者の方がない者よりも強く感じていたことから,これら7因子が
    恋愛
    関係の影響であることが確認された。
    恋愛
    関係の影響と交際期間との関連はあまりみられなかったが,「拘束感」と「他者評価の上昇」は男子の方が,「生活習慣の乱れ」は女子の方が,強く感じていることが明らかとなった。また,女子では,関係満足度と「自己拡大」,「充足的気分」,「拘束感」,「関係不安」,「生活習慣の乱れ」が関連し,関係関与度と「充足的気分」が関連していたが,男子では,関係満足度と「充足的気分」との関連がみられただけであった。
  • —吉行淳之介『夕暮まで』論 —
    野村 廣之
    北里大学一般教育紀要
    2016年 21 巻 1-26
    発行日: 2016/03/20
    公開日: 2017/01/12
    研究報告書・技術報告書 フリー

    吉行淳之介『夕暮まで』は、個々の登場人物の人間性を描こうとした作品ではなく、人間の関係だけを純粋に取り上げて描き出そうとした作品である。より具体的には、この作品は、男女の関係の構造を、男女の

    恋愛
    の構造を、人間を描くことを捨象して、ただ
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    関係の構造だけを取り出して描き出した作品である。この作品を構成している7つの章はそれぞれ男女の
    恋愛
    の構造を表す似たようで違う図面であり、7つの章すなわち7枚の図面を重ね合わせることによって男女の
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    の単純でありながら同時に複雑でもある構造が浮かび上がってくる仕掛けになっている。そうして浮かび上がった
    恋愛
    の構造は、荒涼とした索漠たるものであり、その意味でこの作品はもはや
    恋愛
    小説とは呼べず、反・
    恋愛
    小説と呼ぶしかない。

  • *内山 清子, 石川 諒
    人工知能学会全国大会論文集
    2017年 JSAI2017 巻 1D2-OS-29a-3
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/07/30
    会議録・要旨集 フリー

    従来の昔話に当てはめた物語構造分析を、

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    漫画を対象としてきっかけ、出会い、別れ、すれ違いなどのイベント、イベント毎の心理状態、具体的な行動などを調べ、
    恋愛
    という限られた状況における典型的なストーリーのパターンを定式化することを目指す。
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    におけるストーリー展開、セリフの効果、イベントにおける対応方法などを分析することにより、
    恋愛
    だけでなく一般的なコミュニケーションへの応用について考察する。

  • 白鳥 孝幸, 村井 源
    情報知識学会誌
    2021年 31 巻 2 号 276-282
    発行日: 2021/05/22
    公開日: 2021/07/03
    ジャーナル フリー

     質の高い物語を自動生成させるためには,各物語類型の物語構造や文体的特徴を明らかにする必要がある.本研究では,長編

    恋愛
    小説を対象に,因子分析によって
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    ジャンルにおける文体の特徴を明らかにすることを試みた.その結果,「好」・「悲」の二感情において,女性キャラクターは序盤,男性キャラクターは終盤の描写が
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    ジャンルを特徴付けているなど,登場人物の性別によって描写の特徴が異なることが確認できた.

  • 髙坂 康雅, 小塩 真司
    発達心理学研究
    2015年 26 巻 3 号 225-236
    発行日: 2015年
    公開日: 2017/09/20
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,髙坂(2011)が提示した青年期における
    恋愛様相モデルにもとづいた恋愛
    様相尺度を作成し,信頼性・妥当性を検証することであった。18~34歳の未婚異性愛者750名を対象に,
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    様相尺度暫定項目,アイデンティティ,親密性,
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    関係満足度,結婚願望,
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    関係の影響などについて,インターネット調査を実施し,回答を求めた。高次因子分析モデルによる確証的因子分析を行ったところ,高次因子「愛」から「相対性―絶対性」因子,「所有性―開放性」因子,「埋没性―飛躍性」因子にパスを引き,各因子から該当する項目へのパスを引いたモデルで,許容できる範囲の適合度が得られた。また,ある程度の内的一貫性も確認された。「恋―愛」得点について,アイデンティティや親密性,
    恋愛
    関係満足度,結婚願望,
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    関係のポジティブな影響と正の相関が,
    恋愛
    関係のネガティブな影響と負の相関が確認され,また年齢や交際期間とは有意な相関がみられなかった。これらの結果はこれまでの論究からの推測と一致し,妥当性が検証された。また,3下位尺度得点には,それぞれ関連する特性が異なることも示唆された。
  • 河野 和明, 羽成 隆司, 伊藤 君男
    パーソナリティ研究
    2015年 24 巻 2 号 95-101
    発行日: 2015/11/20
    公開日: 2015/12/05
    ジャーナル フリー
    恋愛
    対象者に対する接触回避がどのように生じているかを分析した。大学生334名(男性126名,女性208名)が質問紙調査に参加した。調査では,
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    対象者,同性友人,異性友人各1名を想起させ,8つの身体接触場面において,各人物との接触をどの程度回避したいかについて尋ねた。男女とも
    恋愛
    対象者に対しては,異性友人に比べて接触回避の程度を下げたが,この傾向は女性で顕著であった。女性は,異性友人に対して接触回避を高く保っているが,
    恋愛
    対象者に対しては大幅に回避を下げると考えられた。しかし,たとえ
    恋愛
    対象者であっても,
    恋愛
    対象者への接触回避は,同性友人への接触回避よりも低くならなかった。一方,男性は,同性友人,異性友人よりも,
    恋愛
    対象者への接触回避は低かった。接触回避が性的防衛の機能をもつ可能性が考察された。
  • 高坂 康雅
    発達心理学研究
    2013年 24 巻 1 号 33-41
    発行日: 2013/03/20
    公開日: 2017/07/28
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,恋人のいる大学生を対象とした3波のパネル調査によって,アイデンティティと
    恋愛
    関係との間の因果関係を推定することであった。恋人のいる大学生126名を対象に,多次元自我同一性尺度(谷,2001)と
    恋愛
    関係の影響項目(高坂,2010)への回答を求めた。得られた回答について,交差遅れ効果モデルに基づいた共分散構造分析を行った。その結果,
    恋愛
    関係からアイデンティティに対しては, Timel及びTime2の「関係不安」得点がTime2及びTime3のアイデンティティ得点にそれぞれ影響を及ぼしていることが明らかとなった。一方,アイデンティティから
    恋愛
    関係に対しては有意な影響は見られなかった。これらの結果から,アイデンティティ確立の程度は
    恋愛
    関係のあり方にあまり影響を及ぼさないとする高坂(2010)の結果を支持するとともに,Erikson(1950/1977)の理論や大野(1995)の「アイデンティティのための
    恋愛
    」に関する言及を支持するものであり,青年が
    恋愛
    関係をもつ人格発達的な意義を示すことができたと考えられる。
  • 中山 真, 橋本 剛, 吉田 俊和
    パーソナリティ研究
    2017年 26 巻 1 号 61-75
    発行日: 2017/07/01
    公開日: 2017/04/15
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,

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    関係崩壊後のストレス関連成長に影響を及ぼす個人差・状況要因として,愛着スタイルと崩壊形態の影響を検討することであった。参加者である大学生・短大生184名(男性86名,女性98名)は,過去5年以内の
    恋愛
    関係崩壊経験について想起し,成長感尺度,愛着スタイルの各尺度へ回答した。まず,崩壊形態については,片思いよりも交際していた関係の破局(離愛)で,拒絶者の立場については,拒絶者があいまいな場合よりも,相手に拒絶された場合に,それぞれ高い成長が見られた。愛着スタイルについては,関係性不安が低いほど高い成長が見られた。

  • ―結婚研究の視点から,えひめ結婚支援センターを事例とした量的分析―
    小林 盾, 能智 千恵子
    理論と方法
    2016年 31 巻 1 号 70-83
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/06
    ジャーナル フリー
     この論文は,人びとが婚活(結婚のための活動)をするとき,どのような要因が結婚を促進したり阻害したりするのかを検討する.これまで,婚活について事例分析は豊富にあるが,計量分析がなかった.そこで,愛媛県の事業であるえひめ結婚支援センターを対象として,約4年間における登録者全員4,779人の推移をデータとした.結婚による退会のハザード率を従属変数としたイベント・ヒストリー分析をおこなった.その結果,(1)男性では,教育・正規雇用・収入という社会経済的地位が高いほど,結婚のチャンスが上昇した.女性では,これら社会経済的地位の効果がなかった.(2)年齢が若いほど,また結婚経験があるほど,男女ともに結婚チャンスが上昇した.(3)他に男性では,身長が高いほど結婚チャンスが上昇した.したがって,男性では働き方を中心とした地位(いわばスペック)が,女性では年齢が,結婚のおもな規定要因となっていた.実践的には,男女とも婚活をすこしでもはやくスタートさせることが重要であろう.
  • ―恋愛研究の視点から―
    谷本 奈穂, 渡邉 大輔
    理論と方法
    2016年 31 巻 1 号 55-69
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/06
    ジャーナル フリー
     本稿の目的は,近代家族の理念の出発点ともいえるロマンティック・ラブ・イデオロギーが,現在どうなっているかを検討することである.ロマンティック・ラブ・イデオロギーの概要をふりかえった後,雑誌記事の分析および別れの語彙の分析から仮説を立てた.(1)ロマンティック・ラブ・イデオロギーは90年代以降に衰退し,(2)代わりに「ロマンティック・マリッジ・イデオロギー」と名付けるべきものがせり出してきている,という仮説である.量的データから,仮説(1)(2)とも検証された.またとくに,ロマンティック・マリッジ・イデオロギーは,若い女性や
    恋愛
    機会の多い人に支持されていることも分かった.ただし,ロマンティック・マリッジ・イデオロギーは,
    恋愛
    を解放しても結婚は解放しなかった.結婚へのハードルは高いものといえる.
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