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クエリ検索: "扁平上皮癌"
41,290件中 1-20の結果を表示しています
  • 木原 俊裕, 須原 寛樹, 市川 雄平, 富田 英臣, 岡田 昭久, 馬渕 龍彦, 竹内 真実子, 細井 努, 山田 雅彦
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2012年 54 巻 12 号 3797-3803
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/01/18
    ジャーナル フリー
    症例は67歳,男性.心窩部痛精査の上部消化管内視鏡検査で前庭部小彎に不整潰瘍性病変を認め生検で
    扁平上皮癌
    であった.FDG-PET/CT所見では胃前庭部小彎に高度の集積亢進を認めたが,その他には原発を疑う異常集積は認めなかった.胃原発
    扁平上皮癌
    と診断し,幽門側胃切除術,2群リンパ節郭清を施行した.病理組織検査では中分化から低分化
    扁平上皮癌
    で腺癌成分は認められなかった.腫瘍と食道粘膜の間には正常胃粘膜を認め,食道との連続性は認めなかった.胃原発
    扁平上皮癌
    は自験例を含め45例のみが報告されている稀な疾患である.
  • 早坂 秀平, 田中 一光, 久保 公利, 木村 伯子
    道南医学会ジャーナル
    2023年 6 巻 1 号 71-76
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/06/01
    ジャーナル フリー
    【症例】72歳、男性【主訴】心窩部痛、食欲不振、嘔気【現病歴】4ヶ月前からの心窩部痛と2ヶ月前からの食思不振と嘔気を主訴に2022年4月に当科外来を受診した。【既往歴】HBV既感染【生活歴】喫煙歴:20歳から60歳まで20本/日、飲酒歴:焼酎4合/日を週4日、アレルギー歴:特記事項なし【画像所見】腹部造影CT検査で胃体上部後壁から漿膜側に突出する直径12cm大の内部不均一な造影効果を呈する腫瘍を認め、周囲臓器(肝尾状葉、膵尾部および左副腎)への浸潤が認められた。また腹部MRI検査で肝両葉に多発する転移性腫瘍が認められた。上部消化管内視鏡検査では胃体上部後壁から噴門部に、頂部に潰瘍形成を伴う粘膜下腫瘍様病変が認められた。腫瘍露出部からの生検結果は低分化型
    扁平上皮癌
    であった。【経過】胃原発
    扁平上皮癌
    、転移性肝腫瘍の診断で同年4月からSOX + Nivolumab療法を開始した。5月に腫瘍による噴門部の通過障害により経口摂取が困難となったために中心静脈栄養を導入し、FOLFOX + Nivolumab療法に治療レジメンを変更した。同レジメンを3サイクル施行し、7月に施行したCT検査において原発巣は9cmまで縮小したものの、通過障害の改善は得られず経口摂取も困難な状況であった。8月から緩和的放射線療法(総線量40Gy/16Fr)の併用を開始し、現在まで治療を継続中である。【結語】胃原発
    扁平上皮癌
    は発生頻度の稀な疾患であり、その特徴について文献的考察を加えて報告する。
  • 南部 修二, 田中 三千雄, 渋谷 隆, 藤倉 信一郎, 佐々木 博, 広川 慎一郎, 山田 明, 藤田 敏雄
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1984年 26 巻 7 号 1118-1125_1
    発行日: 1984/07/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     胃の
    扁平上皮癌
    成分を含む胃癌は稀なものである.著者らは胃原発の
    扁平上皮癌
    と腺癌との衝突癌を経験したが,
    扁平上皮癌
    部の実体顕微鏡観察を行い特異な所見を得た. 症例は71歳女性で全身倦怠感を主訴に来院し,胃X線検査,内視鏡検査にて胃角部から幽門前庭部にかけてBorrmann2型の癌を認めた.その生検組織では,癌の肛門側に腺癌,口側に
    扁平上皮癌
    が認められた.本例に胃亜全摘術および横行結腸部分切除術を施行した.切除標本では,癌の大部分は
    扁平上皮癌
    であり周堤の一部に腺癌が認められたが,両者は結合織により明瞭に境界されており,腺癌と
    扁平上皮癌
    の衝突癌であった.
    扁平上皮癌
    部の実体顕微鏡観察では,潰瘍底を観察すると直径約300~400μ の豆状小突起が多発している像がみられ,これは組織学的には
    扁平上皮癌
    が潰瘍底にむかい突出している像であった.また,
    扁平上皮癌
    部と非癌部との境界は極めて明瞭に境界されていた.これらの所見は,今後内視鏡下に直接
    扁平上皮癌
    を診断する上でのひとつの手がかりを得たものと思われる.また,本邦報告例の
    扁平上皮癌
    成分を含む胃癌142例について集計し,その臨床像についてもあわせて検討を加えた.
  • 宮岡 洋一, 角田 恵理奈, 多田 育賢, 深澤 厚輔, 宇野 吾一, 串山 義則, 藤代 浩史, 高下 成明, 今岡 友紀, 長岡 三郎
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2008年 50 巻 8 号 1711-1717
    発行日: 2008/08/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例は74歳男性.発熱,全身倦怠感心窩部痛を主訴に当院受診.血液生化学検査で閉塞性黄疸,胆管炎,膵炎が疑われた.画像所見では総胆管下部から乳頭部胆管に15mm程度の腫瘤を認めた.さらに十二指腸乳頭部にはびらんを有し,生検では高分化型腺癌を認めた.胃幽門輪温存膵頭十二指腸切除術を施行し,術後標本から十二指腸乳頭部腺
    扁平上皮癌
    と診断した.本組織型は比較的稀であり,今後の経過観察に関しても重要であるため,文献的考察も加え報告する.
  • 平井 信二, 小山 捷平, 海老原 次男, 中原 朗, 山形 迪, 武藤 弘, 福富 久之, 大菅 俊明, 菊池 正教, 浅倉 禮治, 崎田 隆夫
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1986年 28 巻 12 号 3139-3145_1
    発行日: 1986/12/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例1は67歳の男性で,心窩部痛および黒色便を主訴に来院し,胃内視鏡および胃生検にて,分化型腺癌と共存するBorrmann 2型の胃の腺
    扁平上皮癌
    と診断された.患者は術後約5年を経た現在でも外来通院中である.症例2は72歳の女性で,上腹部不快感を主訴に来院し,同様に胃内視鏡および生検にて,低分化型腺癌と共存するBorrmann1+IIa型の胃の腺
    扁平上皮癌
    と診断された.病理組織学的所見では,sm浸潤までの1+IIa型早期胃癌であった.術前に診断された胃の腺
    扁平上皮癌
    は稀な症例であり,文献的考察を加えて報告した.
  • 上原 雅隆, 田中 純平, 早川 真奈, 吉賀 大午, 土生 学, 矢田 直美, 松尾 拡, 冨永 和宏
    日本口腔腫瘍学会誌
    2015年 27 巻 1 号 7-12
    発行日: 2015/03/15
    公開日: 2015/05/12
    ジャーナル フリー
    われわれは左側舌に発症した腺
    扁平上皮癌
    を経験したので報告する。患者は80歳男性,左側舌に潰瘍を伴う無痛性の腫瘤を認めたため当院紹介となった。臨床所見として左側舌に30×30mmの硬結を伴う腫瘤を認めた。MRI所見にてT1強調像で低信号,T2強調像で中等度の高信号を呈する腫瘤を認めた。生検術の結果,癌の診断を得たが,詳細な確定診断を得ることはできなかった。MRI,CT,エコー,FDG-PETそれぞれの画像評価にて頸部リンパ節,全身転移を疑う所見は認められなかったため,左側舌半側切除術,左側肩甲舌骨筋上頸部郭清術,左前腕皮弁による舌再建術を施行した。手術標本において,腺
    扁平上皮癌
    の確定診断を得,病理学的に2つの転移リンパ節を認めた。術後1年4か月経過するが,原発,頸部ともに再発を認めず,また全身転移もなく経過良好である。
  • 池田 正仁, 重光 祐司, 恵良 昭一
    医療
    1996年 50 巻 2 号 127-130
    発行日: 1996/02/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    69歳女性の直腸腺
    扁平上皮癌
    の1手術例を経験したので, 文献的考察を加え報告した. 腺
    扁平上皮癌
    の組織発生については, 異所性扁平上皮由来, 腺組織の化生性扁平上皮由来, 未分化基底細胞の異常分化, 腺癌の
    扁平上皮癌
    化など諸説あるが, 現在のところ, 腺癌の
    扁平上皮癌化すなわち腺扁平上皮癌
    は腺癌からの2次的な変化であり, 癌細胞の扁平上皮様分化という考えが有力である. 直腸を含め大腸の腺
    扁平上皮癌
    の症状, 診断, 外科的治療は通常の大腸腺癌と何ら変わるところはないが, その予後は不良とされている.
    なお, 腺
    扁平上皮癌
    の転移部の病理組織学的検索により, 腺癌の化生の結果生じた
    扁平上皮癌
    も腺癌と同様にmalignant potentialを持っていると考えられている. 今後, 腺
    扁平上皮癌
    においては, 腺癌,
    扁平上皮癌
    両者に感受性のある合併療法(化学療法, 放射線療法, 温熱療法など)の開発が望まれる.
  • 小川 功, 淀縄 聡, 山部 克己
    肺癌
    1997年 37 巻 4 号 507-510
    発行日: 1997/08/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    症例は72歳男性, 喫煙指数1040.喀痰細胞診を用いた肺癌集団検診でD判定を受け, 精査治療目的で来院した.気管支鏡検査で右B1入口部に約3mm大の小結節を認めたため, 右肺上葉切除術 (R2a) を行った.病理組織診の結果, 癌の深達度は気管支軟骨内にとどまっていたが, 肺門リンパ節lO番の1個に転移を認めた.術後6ヵ月ごろから強度の腰背部痛を訴え, 精査の結果脊椎骨への多発転移と判明した.放射線治療を行ったが悪液質となり術後9ヵ月で死亡した.
  • 笠島 学, 北川 正信, 龍村 俊樹, 杉山 茂樹, 山本 恵一, 松井 一裕
    肺癌
    1991年 31 巻 6 号 895-900
    発行日: 1991/10/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    外科治療された肺腺
    扁平上皮癌
    の8例 (原発性肺癌切除例の5.4%) を臨床病理学的に検討した. 本腫瘍型の術前診断は難しく, 全例, 末梢発生であり, 血清CEAは高値のことが多かった. 術後病期はI期が4例, IIIA期が4例であった. 8例中3例で
    扁平上皮癌
    の成分が優位であり, 分化度は5例が低分化であった. 腺
    扁平上皮癌
    は, 他の組織型に比べ, 発見時進行例が多く, 7例中5例が17カ月以内に死亡した.
  • 日野 直樹, 原内 大作, 滝沢 宏光
    日本臨床外科学会雑誌
    2005年 66 巻 5 号 1130-1134
    発行日: 2005/05/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    患者は67歳の男性.主訴は下血,近医で直腸に腫瘍を指摘された.当院にて直腸原発の腺癌と
    扁平上皮癌
    の重複癌と診断し,腺癌に対し経肛門的腫瘍切除を,
    扁平上皮癌
    に対し低位前方切除を施行し,術後にUFTとCDDPによる化学療法を行った.術後3カ月目に直腸下部後壁に
    扁平上皮癌
    の再発を認め,腹会陰式直腸切断術を行った.仙骨前面に浸潤を認めたため,仙骨部に対し放射線50Gyと5-FU・カルボプラチンの動注を行ったが経過中に肝転移し,術後15カ月目に死亡した.大腸原発の
    扁平上皮癌
    は予後が悪く手術だけでなく集学的な治療が必要と思われるが,稀な疾患なために有効な治療法が確立されていない.僅かに放射線療法が有効な場合があると思われた.自験例は術中の操作でimplantationにより再発したと思われる.術式には十分注意すべきである.
  • 田中 雄一, 花岡 農夫, 工藤 保, 李 力行, 大内 慎一郎, 土屋 玲, 瀬戸 泰士
    日本臨床外科医学会雑誌
    1994年 55 巻 9 号 2320-2324
    発行日: 1994/09/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    早期食道癌を合併した非常に稀な胃原発
    扁平上皮癌
    の1例を報告した.症例は59歳,男性で,食欲不振と体重減少を主訴とし,上部消化管検査で胃体上部に不整な潰瘍を有する肉腫様病変と下部食道に表在性病変を認めた.下部食道切除,胃全摘,膵脾合併切除,リンパ節郭清を施行したが,横隔膜への浸潤と傍大動脈リンパ節転移が認められた.病理組織学的には,胃の病変は高分化型
    扁平上皮癌
    で,下部食道の病変は深達度がepの低分化型
    扁平上皮癌
    であり,胃の病変の検索では,他のどの部位にも腺癌組織は認められなかった.
    自験例のように腺癌組織を全く認めない純粋な胃原発
    扁平上皮癌
    は非常に稀で,本邦では,現在までに19例の報告をみるのみである.
  • 江川 峻哉, 北嶋 達也, 倉澤 侑也, 齋藤 芳郎, 鴨志田 慎之介, 中村 泰介, 櫛橋 幸民, 池田 賢一郎, 勝田 秀行, 小林 一女, 嶋根 俊和
    昭和学士会雑誌
    2017年 77 巻 5 号 559-564
    発行日: 2018/10/20
    公開日: 2018/03/13
    ジャーナル フリー
    喉頭に発生する悪性腫瘍は大部分が
    扁平上皮癌
    であり,他の組織型の悪性腫瘍が発生することは稀である.喉頭に発生する非
    扁平上皮癌
    症例は0.8~5%程度であり,さらに腺癌系の喉頭癌は0.7%程度と報告されている.腺
    扁平上皮癌
    は,同一腫瘍組織内に腺管構造を有する腺癌と角化傾向や細胞間橋を有する
    扁平上皮癌
    の両方の癌組織が混在する悪性腫瘍である.肺,食道,胃,子宮,大腸にも発生するが,どの部位においても非常に稀な悪性腫瘍とされている.今回われわれは,喉頭に発生した腺
    扁平上皮癌
    (T3N2cM0)の症例に対して喉頭全摘出術,両側頸部郭清術,術後化学放射線療法を施行して良好な結果を得たので,文献的考察を踏まえて報告する.症例は嗄声を主訴に受診した57歳の男性.喉頭ファイバーで喉頭を観察すると声帯運動は正常であったが,喉頭蓋の喉頭面から前連合,両側声帯,声門下に至る腫瘍を認めた.頸部造影CTでは喉頭蓋の喉頭面から両側の声帯に造影効果を認め,両側の傍声帯間隙への進展が認められる腫瘍を認めた.両側の上~下内深頸リンパ節転移が多発し,両側の内頸静脈の狭窄,両側の胸鎖乳突筋への浸潤が認められた.肺野には異常所見を認めなかった.生検した喉頭の病理組織学的検査所見では,組織に腺管構造を認め腺癌との結果であり,頸部リンパ節に対する穿刺吸引細胞診の結果は,核クロマチンが増加し,N/C比の増大した悪性細胞を認めclassⅤ,腺癌との診断であった.腺
    扁平上皮癌
    (cT3N2cM0)の診断で喉頭全摘出術,両側頸部郭清術を行った.摘出検体の病理組織学的検査所見は核クロマチンが増加し,N/C比の増大した腺管構造を持つ細胞と扁平上皮の混合した悪性細胞を認め,喉頭癌(腺
    扁平上皮癌
    )pT3N2cM0と診断した.術後治療として化学放射線同時併用療法(CCRT)を行った(放射線は頸部に対し60Gy(2Gy/day),化学療法はドセタキセル60mg/m2をday1,day28に投与).現在,経過観察期間は短いものの腫瘍の再発,転移は認めていない.
  • 梅田 正博, 大森 昭輝, 李 進彰, 武 宜昭, 横尾 聡, 奥 尚久, 川越 弘就, 藤岡 学, 中谷 徹, 西松 成器, 寺延 治, 中西 孝一, 島田 桂吉
    日本口腔腫瘍学会誌
    1995年 7 巻 2 号 91-100
    発行日: 1995/08/25
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    1990年~1991年の口腔粘膜
    扁平上皮癌
    手術症例のうち, 原発巣再発をきたした22例について臨床的に検討し, 以下の結果を得た。
    1.舌癌22例中原発巣再発は9例に認められた。再発は局所進展例で舌半側切除, 亜全摘, 全摘を施行した症例に多かった。
    2.下顎歯肉癌の原発巣再発は42例中7例に認められた。再発はT4の局所進展例だけではなくT1・T2で口内法による下顎骨辺縁切除を施行した症例にも生じた。また, X線所見や組織学的悪性度と再発との関連性は認められなかった。
    3.口底癌の原発巣再発は17例中4例に認められた。再発はT2・T3で下顎骨辺縁切除を施行した症例に生じた。組織学的悪性度と再発との関連性は認められなかった。
    4.上顎歯肉癌の原発巣再発は22例中2例に認められた。再発はT1~T3の症例にはみられなかった。
    5.再発例22例のうち予後良好は7例のみで, 5年累積生存率は34.1%であった。
  • 山下 良平, 春原 哲之, 家接 健一, 小杉 光世
    肺癌
    1998年 38 巻 2 号 177-181
    発行日: 1998/04/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    原発性肺癌の骨格筋転移は極めてまれである.今回我々は, 肺
    扁平上皮癌
    術後に, 孤立性の広背筋転移をきたした症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.症例は68歳男性.95年12月21日, 右肺S3末梢の
    扁平上皮癌
    で上葉切除術施行.病理病期はT1N1M0, stage IIであった.術後経過良好であったが, 96年8月, 後側方切開創痕の約5cm尾側で肩甲線上に径4cmの皮下腫瘤を触知した.CT上, 右広背筋内によくenhanceされる限局性腫瘤を認めた.吸引細胞診で
    扁平上皮癌
    と診断され, 8月21日, 局所麻酔下に腫瘍を切除した.病理組織学的に骨格筋内に中分化
    扁平上皮癌
    の浸潤巣を認め, 肺癌の広背筋転移と診断された.術後, CDDP+5FUによる化学療法を2コース行った.97年9月現在, 新たな再発の徴候なく健在である.肺癌の骨格筋転移については, 本邦ではこれまで9例の報告があるが, いずれも予後不良である.自験例でも今後, 厳重な経過観察が必要と考えている.
  • 和田 豊人 他
    青森市民病院医誌
    2022年 25 巻 1 号 5-
    発行日: 2022/02/01
    公開日: 2022/04/04
    ジャーナル フリー
    症例は70歳代男性.左側腹部通、口渇、頻尿を訴え、救急外来を受診.CTで胆嚢壁肥厚あり、炎症と腫瘍が鑑別できなかった.肝十二指腸間膜部のリンパ節と思われる腫瘤よりよりfine needle aspiration(FNA)施行.扁平上皮がんの診断であった.本症例も、診断は付いたが、状態が悪く化学療法の適応とはならず、永眠された.胆嚢扁平上皮がんは、まれな疾患で予後不良と言われており、今回、胆嚢扁平上皮がんの一例を経験したので報告する.
  • 目黒 誠, 染谷 哲史, 大村 東生, 柏木 清輝, 空閑 陽子, 町野 孝幸, 日下部 俊朗, 平山 泰生, 近藤 信夫
    日本消化器病学会雑誌
    2020年 117 巻 4 号 334-344
    発行日: 2020/04/10
    公開日: 2020/04/10
    ジャーナル フリー

    61歳の女性,2016年9月から2017年4月まで胃悪性リンパ腫加療後に完全寛解となった.2018年8月,上部消化管内視鏡検査で胃上部に白苔をともなった粘膜不整の隆起性病変を認め,生検で

    扁平上皮癌
    と診断された.胃全摘+D2郭清+膵脾合併切除が施行され,胃原発
    扁平上皮癌
    (SI,spleen,N1)+胃腺癌(SM,N0)の衝突癌と診断された.術後21日目よりS-1内服を開始し,術後9カ月無再発生存中である.

  • 特に細胞診による術前診断について
    柴 光年, 卜部 憲和, 山口 豊, 馬場 雅行, 山川 久美, 飯笹 俊彦, 光永 伸一郎, 渋谷 潔, 藤沢 武彦, 大和田 英美
    肺癌
    1990年 30 巻 7 号 987-992
    発行日: 1990/12/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    当施設にて1969年より1989年まで過去20年間に切除され, 病理組織学的に同一癌組織内に腺癌巣と
    扁平上皮癌
    巣を認めた21例につき臨床的に検討した.年齢は39才より79才 (平均62.9才), 男性15例, 女性6例で, 術後病理病期III期症例が全体の67%を占め, 術後3生率12%, 5生率6%平均生存月数21.4カ月と不良であった.術前診断は21例中19例で肺癌の診断が得られたが, 組織型の診断では, 腺
    扁平上皮癌
    と正診されたものは3例 (14%) であった.病理組織像と比較検討すると, 組織学的に優勢な成分との一致率が高く, また
    扁平上皮癌
    に診断が傾く傾向が認められた.術前に腺
    扁平上皮癌
    と診断し得た3例は, 経皮針生検または擦過細胞診で腺癌型及び
    扁平上皮癌
    型の両成分が同時に認められた各1例, および喀疾細胞像と内視鏡生検細胞像とが明らかに異なった組織型を示したもの1例であった.以上より腺
    扁平上皮癌
    の診断は困難ではあるが種々の組織細胞採取法の併用が望ましく, また経皮針生検は深層細胞の採取が可能なことから組織型診断に有利と考える.腺
    扁平上皮癌
    は進行期症例が多く, 予後も不良で, 手術適応を考える上でも術前の正確な組織型診断が望まれる.
  • 水島 豊, 藤下 隆, 杉山 茂樹, 斉藤 裕, 草島 義徳, 能登 啓文, 辻 博, 小林 正
    肺癌
    1995年 35 巻 1 号 23-28
    発行日: 1995/02/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    日本肺癌学会分類による腺
    扁平上皮癌
    34例を対象に, 腺
    扁平上皮癌
    の臨床像を検討した. 男: 女比は3.9:1, 平均年齢は63.0歳, 肺門型: 末梢型比は0:34, 血清CEA陽性率は69%と, 腺癌と類似した像を呈していた. 治療前診断は6%と低率であった. 肺癌切除症例 (32例) の予後を, 腺癌,
    扁平上皮癌
    のそれと比較すると, 全症例では腺
    扁平上皮癌
    は腺癌に比べ有意に予後不良であった. これまでの報告例をまとめ, 腺
    扁平上皮癌
    の臨床像について考察した.
  • 赤荻 栄一, 小川 功, 船越 尚哉, 柴田 文雄, 相馬 雅行, 三井 清文, 鬼塚 正孝, 森田 理一郎, 山本 達生, 木下 朋雄
    肺癌
    1992年 32 巻 1 号 53-59
    発行日: 1992/02/20
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
    喀痰検診5年間の成績を踏まえて, より効率的な早期肺
    扁平上皮癌
    の発見をめざした異型扁平上皮細胞判定基準と事後指導の方法を検討することを目的とした.延べ37015名の受診者のうち, 肺癌学会分類を基にして作成した筆者らの細胞判定基準による判定C (中等度異型) からの癌の発見はなかったが, 判定D (高度異型扁平上皮および癌疑い) では, 高度異型扁平上皮の精検受診者77名から4名 (5.2%), 癌疑いでは36名から10名 (27.8%) の癌が発見された. 従って, 判定Cでは次年度の喀痰検診による追跡で十分であると思われ, 判定Dでは, 癌が疑われると判定された場合には直ちに精検が必要だが, それよりも異型が弱く高度異型と判定された場合には直ちに喀痰細胞診を再検し, 細胞異型が同様に比較的弱ければ, 以後喀痰細胞診と胸部X線写真で追跡すればよいものと思われた.
  • 越川 均, 須山 正文, 崔 仁煥, 窪川 良廣, 田所 洋行, 神谷 尚則, 大久保 裕直, 松村 祐志, 稲見 晃一, 佐藤 信紘, 川崎 誠治, 信川 文誠, 須田 耕一
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2004年 46 巻 11 号 2422-2428
    発行日: 2004/11/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は70歳,女性.大腸癌の精査で当科に入院した.腹部超音波検査,CTにて胆嚢内に濃染する塊状腫瘤を体部から底部に認めた.ERCP,MRCPでは正常な膵胆管合流部を示したが,胆管内胆汁のアミラーゼ値は7,722IU/L,リパーゼ値は26,243IU/Lと高値を示した.病理組織所見は結節浸潤型30×20×20mmの腺
    扁平上皮癌
    で,腺癌部分にはびまん性に丈の高い乳頭状腺癌および過形成の混在を認めた.潜在的膵液胆汁逆流現象と胆嚢癌との関係を示唆する症例と思われた.
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