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クエリ検索: "手賀大橋"
10件中 1-10の結果を表示しています
  • 中村 徹立, 山田 正
    水文・水資源学会誌
    2019年 32 巻 2 号 94-102
    発行日: 2019/03/05
    公開日: 2019/05/29
    ジャーナル フリー

     手賀沼は,全国CODワースト1の汚濁した湖沼であったため,全国唯一の大規模な浄化導水事業として,北千葉導水事業により利根川から手賀沼へ浄化導水(最大9 m3/s)が導入され,2000年度から運用を開始した.手賀沼の年平均CODは導水後半減し大きな効果が確認されている.浄化導水自体のCOD負荷量を除いた手賀沼COD流出負荷量は1割減少し,手賀沼浄化導水は利根川水質の改善にも寄与していることを確認した.手賀沼CODは,浄化導水量に応じて変動するため,浄化導水量と手賀沼CODの関係について検討した上で,手賀沼の自動観測による日平均COD等,気象水象情報を使用して導水量を増減する調整試験を6か月間実施し,手賀沼のCOD75 %値,及び年平均CODの最小化を目標とする効率的な導水運用方法を立案した.

  • 山根 靖弘
    ファルマシア
    1990年 26 巻 5 号 423-427
    発行日: 1990/05/01
    公開日: 2018/08/26
    ジャーナル フリー
  • 中村 徹立, 山田 正
    土木学会論文集G(環境)
    2018年 74 巻 5 号 I_133-I_138
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/03/01
    ジャーナル フリー
     手賀沼,印旛沼,霞ヶ浦は利根川流域内に位置し気象条件に同期性が見られる.これら3湖沼の水質変動を日,月,年の複数タイムスケールで解析することによって,気象条件の同期性による水質変動の同期性と湖沼特性による個別性があることがわかった.解析には国土交通省が管理している水質自動観測の1時間データを使用した日単位の解析と1ヶ月に1,2回行なわれている定期観測データを使用した月・年単位の解析を行った.日単位の解析から手賀沼においては降水後のCOD低下,霞ケ浦においては強風によるCOD昇が顕著に示された.月単位の解析からは3湖沼の月平均CODの変動には同期性と個別性がみられた. 年単位の解析から3湖沼の年平均CODの変動には年日照時間と年降水量が関係していることが示された.
  • 北島 信秋
    山階鳥類研究所研究報告
    1994年 26 巻 1 号 47-58
    発行日: 1994/03/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.オオバンの繁殖生態を千葉県我孫子市手賀沼において1990年4月から10月まで調査した。
    2.営巣は,雄が巣材を運び,雌がそれを嘴で受けて行った。営巣日数は約2~7日であり,この時の巣は交尾や羽の繕いにも使われていた。営巣場所は発見巣43巣中37巣がヒメガマ群落中にあり,6巣はマコモ群落にあった。巣材はヒメガマがほとんどであった。巣材の補給を抱卵期,育雛期も続けた。抱卵期には雛の孵化にあわせるように巣材運搬回数が増加していき,孵化時に巣は育雛用として数日使われた。
    3.産卵は4月上旬に始まり,5月にピークをむかえ,7月に終わった。産卵は1日1卵で,一腹卵数は平均5.2卵,卵重は平均35g,大きさは平均52.0×35.5mmであった。
    4.抱卵は雌雄で行い,特別な事情のないかぎり終日連続して,途切れることなく孵化まで続いた。1回の抱卵時間は平均51分,抱卵日数は21日~25日であった。また抱卵中は雌雄相互の給餌は見られなかった。雛の孵化後数日すると,それまでの巣と別に育雛用の巣を作って雛を育てた。雛への給餌は水面上で行われた。
    5.28巣で126卵が産卵され,その32%,40羽が孵化した。しかし2週間後に観察される雛数は12%に減少していた。営巣数43巣中,孵化に成功した巣は11巣,26%であった。卵の消失や巣の崩壊はイタチやカラス,人間,漁船の影響によるものが観察された。
    6.当地のオオバンの個体数の減少原因は,繁殖成功率の低さにあるとみることが出来る。今後繁殖成功率を低めている原因を詳細に研究する必要がある。
  • 中村 徹立, 山田 正
    水利科学
    2017年 61 巻 5 号 22-40
    発行日: 2017/12/01
    公開日: 2019/02/15
    ジャーナル フリー

    千葉県北部に位置する手賀沼は,かつて全国でCOD(化学的酸素要求量)ワースト1の汚濁した湖沼であったが,北千葉導水事業により,2000年度から最大8m3/sの浄化導水が導入され,CODは概ね半減し,10mg/L以下となった。一層の水質改善のため,手賀沼の実湖沼において,2014年11月から2015年4月末までの半年間にわたり日内水位変動試験を,2015年3月の1か月間,水位低下試験をそれぞれ実施した結果,試験期間中のCOD,濁度,クロロフィルaは,最近6年で最低水準であった。手賀沼は浄化導水が導入されていることから,水位低下しても確実な水位回復が可能である。手賀沼表層のCOD,クロロフィルa濃度は,日中午後に上昇しているが,日中に水位低下,夜間に水位回復させる日内水位変動により,日中午後の表層流下距離は2倍以上になると推定され,日中に光合成を行う表層の植物プランクトンの排出を促進し,水質改善効果が期待できる。また,非灌漑期管理水位から0. 2m程度の水位低下と,日内水位変動の組み合わせにより,日中午後の表層流下距離は,さらに増加し,表層植物プランクトンの流下,排出効果を増進すると考えられる。

  • 濱田 崇臣, 本橋 哲郎, 渡邊 眞紀子, 伊藤 洋
    地学雑誌
    2006年 115 巻 1 号 26-40
    発行日: 2006/02/25
    公開日: 2009/11/12
    ジャーナル フリー
    Records of short-term environmental changes caused by urbanization and industrialization are expected to be preserved in lake sediments. Besides, a consistent, high-resolution baseline record is required to interpret extreme influences of human impact such as heavy metal pollution and eutrophication. In this study, the numerical dates of the core samples taken from Lake Teganuma are determined using the 210Pb and 137Cs dating method. Concentrations of heavy metals are obtained for centrifuged water samples with wet core samples, and for HCl and acetic ammonium extracts with oven-dried core samples, to clarify the existing state and the mobility of metals. Total carbon content, total nitrogen content, and C/N ratio are also obtained for ovendried core samples to analyze the influence of human impact on water deterioration of Lake Teganuma. According to the analytical results for total carbon, nitrogen, and C/N ratio, the eutrophication in Lake Teganuma started around 1946 and shifted further to a critical condition in the late 1960's. Zn and Cu pollution began around 1955, while serious Cr pollution occurred around 1963. These responsible factors for the water environmental changes in Lake Teganuma represent stresses of population increase and drainage closure due to reclamation.
  • 照明学会誌
    2002年 86 巻 8Supplement 号 639-648
    発行日: 2002/08/01
    公開日: 2011/07/19
    ジャーナル フリー
  • 和田 のどか, 倉本 宣
    BINOS
    2016年 23 巻 27-35
    発行日: 2016/11/01
    公開日: 2017/11/03
    ジャーナル オープンアクセス

    生態系の高次捕食者である猛禽類は様々な環境を選好するが、その中でも湿地は多くの種の生息地となることが知られている。大規模な面積の湿地と猛禽類との関係はいくつか研究されているが、都市近郊にある水辺と周囲の環境が猛禽類にとって重要なものなのかどうかは明らかにされていない。そこで本研究では関東平野にある水辺とそのまわりの比較的小さな自然環境に着目し、越冬期の猛禽類がどの程度利用しているのか調査することで、人間生活域の中にある自然環境の重要性を明らかにする。

    調査地は関東平野内にある5 地点とした。2014 年と2015 年の10 月~3 月、8:00 ~16:00 の間で調査地ごとに20 時間ずつ調査した。猛禽類行動調査と環境調査を行い、QGIS とMAXENT モデルにて解析を行った。

    MAXENT モデルの結果では猛禽類にとって水域と草地の入り組み度が大きな影響を及ぼしていた。これは水域と草地が入り組んでいるほど猛禽類のエサとなる動物が侵入しやすく、猛禽類の利用が増加するためと推察される。特にノスリとトビはネズミや小鳥を採餌するため草地の入り組み度の寄与率が高く、ミサゴは魚類を採餌するため水域の入り組み度の寄与率が高くなった。以上から水域面積がある程度あり、水域や草地の入り組み度が高い場所ほど越冬期の猛禽類の利用により良い影響を及ぼすことがわかった。

  • 塚越 覚, 日下 ゆり, 魯 娜, 丸尾 達, 北条 雅章, 淨閑 正史, 篠原 温
    園芸学研究
    2017年 16 巻 1 号 19-25
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/03/31
    ジャーナル フリー

    手賀沼の富栄養化水を利用したヨウサイの養液栽培で水路に沈殿するSSを造粒し,園芸培地として有効利用できるかを検討した.SS培地のNO3-N含有量は市販培地に比べて極めて少なかったが,交換性Mnは非常に高い値を示した.培地を好気発酵処理すると,SS培地のNO3-N含有量は発酵処理温度30°Cで処理前に比べて顕著に増加し,さらに処理中の培地の水分量が少ない程高い値を示した.交換性および水溶性Mn含有量は,SS培地の30°C処理では処理前よりも高くなった.一方,SS培地とバーク堆肥を混合することで交換性および水溶性Mn含有量が低下し,30°C処理でも処理後の水溶性Mn含有量の増加は認められなかった.45°C条件では培地の水分量にかかわらず,いずれの培地でもMn含有量が30 mg・kg–1以下となった.30°C処理のSS培地では,コマツナの初期生育が抑制されたが,それ以外の処理区では,コマツナの生育の差は比較的小さかった.以上,SS培地で栽培したコマツナの生育は市販の園芸培土での生育に及ばなかったが,SS培地とバーク堆肥の混合物を好気発酵処理することによって化学性が改善するため,園芸培土として利用できる可能性があり,未利用資源の活用や富栄養化湖沼水の浄化の一助となると考えられた.

  • 杉森 文夫, 松原 健司, 岩渕 聖
    山階鳥類研究所研究報告
    1989年 21 巻 2 号 234-244
    発行日: 1989/09/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    1.水質汚濁が進み過栄養段階に達した現在の手賀沼において,カモ類の沼の利用状況と水質汚濁との関係を検討するために,沼全域を対象として,1986年12月17•18日,1987年1月9日•10日の計4回,各カモ類のいた区画•種類•個体数•生息環境•行動などを調査した。
    2.4日間の調査で確認したカモ類は13種で,総個体数の平均は,1,988±378(SD)羽となった。各種類が占める割合は,カルガモが32.3%と最も優占しており,以下順にオナガガモ(17.6%),マガモ(16.2%),コガモ(16.0%),ハシビロガモ(10.8%),オカヨシガモ(3.9%),ミコアイサ(2.5%)となった。この他,キンクロハジロ,ホシハジロ,ヒドリガモ,オシドリ,トモエガモ,ヨシガモなどが記録された。
    3.このうち,ハジロ類•ヨシガモ•ヒドリガモなど,沼内に生息していた大型の水生生物を採餌していたと考えられる種類は,沼の干拓事業と水質汚濁に伴う餌生物の激減によって現在ほとんど飛来しなくなったと考えられた。
    4.現在優占していたカルガモ•マガモ•オナガガモ•コガモの4種は,開放水面や漁網などでの休息の割合が高かったが,分布が種ごとにやや異なっていた。この4種の飛来数が過去に比べて激減した原因を,水質汚濁との関連で検討する場合,夜間も含めて生息環境と行動の調査を行い,さらに沼および沼周辺の採餌環境としての質の変化なども再検討しなければならないことを指摘した。
    5.採餌割合が高かった3種のうち,ハシビロガモは,下沼北部の沿岸帯を中心に分布し,漁網周辺に集中して水質汚濁にともない増加してきた動物プランクトンを効率よく採餌していると考えられた。採餌個体が漁網周辺に集中した理由を明らかにするためには,今後個体レベルでの採餌行動の解析を行うと共に,各環境ごとの動物プランクトン現存量の測定法を再検討する必要を指摘した。
    6.ミコアイサは,開放水面を中心として,現在もある程度沼に生息するモツゴ•テナガエビなどを採餌し,手賀沼を餌場として有効に利用していると考えられた。
    7.オカヨシガモは生活雑排水が流入する大津川河口部に集中して採餌しており,水質汚濁との結び付きが予想されたが,餌を特定することが困難であり,今後さらに食性調査を行う必要があると考えられた。
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