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クエリ検索: "抗不整脈薬"
4,879件中 1-20の結果を表示しています
  • 中谷 晴昭
    日本薬理学雑誌
    2008年 131 巻 6 号 446-451
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/06/13
    ジャーナル フリー
    抗不整脈薬
    による不整脈治療に対する考え方は,過去20年間で大きく変化した.現在,
    抗不整脈薬
    の治療対象は主に心房細動と重症心室性不整脈に絞られている.また,
    抗不整脈薬
    の分類も古典的なVaughan Williamsの分類からSicilian Gambitに移行しつつある.それと共に,直接的にイオンチャネル作用薬を用いて不整脈を治療するdownstream approachばかりでなく,不整脈の発生基盤となる電気的リモデリングを神経液性因子の調節によって抑制するupstream approachも提唱されるようになった.心室性不整脈の病因に関しても,先天性QT延長症候群やBrugada症候群などの様にイオンチャネルの遺伝子異常に起因するものも存在することが明らかとなり,病因に応じた治療が行われている.また,重症心室性不整脈に関してもIII群
    抗不整脈薬
    が主に用いられる様になり,救急医療における
    抗不整脈薬
    の使用法も変わりつつある.本稿では
    抗不整脈薬
    の分類,不整脈の発生機構と心室性不整脈の薬物療法について概説する.
  • 4) 特殊な病態における抗不整脈薬治療 (心不全, 腎不全・透析, 肝機能障害, 妊婦)
    渡邉 英一
    日本内科学会雑誌
    2006年 95 巻 2 号 261-270
    発行日: 2006/02/10
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    不整脈治療の目的と目標は自覚症状の軽減によるQOL (quality of life) の改善と, 突然死の回避を主体とした生命予後の改善である. 健常者に比べて心不全, 腎不全・透析, 肝機能障害, 妊娠など特殊な病態下では,
    抗不整脈薬
    の代謝・排泄能が変化しているため, 使用量や投与法などに注意が必要である. また, 交感神経・内分泌系などの活性亢進や電解質異常など不整脈発生誘因の是正や, 高血圧や虚血性心疾患などの基礎疾患の改善努力も忘れてはいけない.
  • 白神 麻依子, 林 行雄
    日本臨床麻酔学会誌
    2012年 32 巻 3 号 428-437
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/07/05
    ジャーナル フリー
      
    抗不整脈薬
    の作用機序はイオンチャネルおよびβ受容体にある.Vaughan Williams分類はその点を単純に分類し,優れた
    抗不整脈薬
    の分類法であるが,
    抗不整脈薬
    の中にはこの分類法では不十分なものが現われ新たな分類法が模索された.その結果生まれたのが,Sicilian Gambitである.Sicilian Gambitは
    抗不整脈薬
    の単なる分類にとどまらず,不整脈の発生機序からその治療法の考え方,さらには
    抗不整脈薬
    に伴う副作用の留意点を示したもので,
    抗不整脈薬
    の臨床使用において大いに参考になる.
  • 小川 聡
    日本内科学会雑誌
    1998年 87 巻 7 号 1395-1401
    発行日: 1998/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    不整脈の発生機序の解明が進んできたことと平行して,
    抗不整脈薬
    の分子レベルの作用機転が明らかになってきたことによって,従来の経験的抗不整脈療法に代わる新しいアプローチが可能となってきている.さらに20種類以上にものぼる
    抗不整脈薬
    が臨床応用されていることも各不整脈毎の適切な薬剤選択を可能にしている.こうした背景があって, Sicilian Gambitによる新しい治療戦略が徐々に臨床の現場に浸透してきている.
    本稿では,わが国における不整脈治療の現況を紹介した上で,これまで広く用いられてきたVaughan Williams分類に基づいた経験的薬剤選択の問題点をあげ,さらにSicilian Gambitの新しい概念をいかに臨床応用していくかについて論ずる.
  • 清水 敬樹, 横手 龍, 関井 肇, 田口 茂正, 三宅 康史, 清田 和也
    日本救急医学会雑誌
    2006年 17 巻 1 号 7-12
    発行日: 2006/01/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    患者:54歳の男性。既往歴:WPW症候群。現病歴:路上で突然倒れ心肺停止となったが,通りがかった非番の救急救命士及び救急隊による心肺蘇生術で心拍再開し当院へ搬送された。入院後の集中治療室で頻脈性不整脈が頻回に出現した。心電図同期下での100Jのcardioversionやピルジカイニド静脈内投与も無効で,またジソピラミドにも反応せず,プロカインアミド静脈内投与のみが有効であった。以降,プロカインアミドを500mgの1回静脈内投与の後に300mg/hrで維持し頻脈はおさまった。後日判明したプロカインアミドの血中濃度はほぼ適切に維持できており,副作用などは認めなかった。意識の改善を認めたため他院でカテーテルアブレーションを施行し,完全社会復帰となった。考察:Guideline 2000における頻脈の治療は基本的には「抗不整脈剤の催不整脈作用を懸念して,可能な限りはcardioversionで対応して,抗不整脈剤は1種類か2種類に限定すべきである」という考えが推奨されている。本例ではcardioversionやピルジカイニド,ジソピラミドは効果を示さず,プロカインアミドのみが有効で持続的静脈投与とした。文献的な投与量,実際の治療効果を見ながら投与し血中濃度も適切に保てた。副作用も認めず,プロカインアミドの持続静脈内投与は効果的と考えられる。後日,他院で施行されたカテーテルアブレーションは根治治療となり得るが,全ての施設ですぐに行える治療とは言い難い。根治治療までの橋渡し的な治療が必要であり,今回のプロカインアミド持続静脈内投与は考慮されるべき治療のひとつと考えられる。
  • 小川 聡
    日本内科学会雑誌
    2001年 90 巻 9 号 1853-1858
    発行日: 2001/09/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • Sicilian Gambitの応用
    小川 聡
    日本内科学会雑誌
    1999年 88 巻 3 号 432-435
    発行日: 1999/03/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 錦織 伸司, 藤井 義久, 福島 成文, 谷村 知明, 宮里 恵美, 山中 英樹, 片寄 恭次, 小田 強, 松原 康博
    体外循環技術
    2005年 32 巻 2 号 220-221
    発行日: 2005/06/01
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    【要旨】症例は48歳男性。高カリウム血症により洞性徐脈を呈し,一時ペーシングを試みたがペーシング不全となり心停止に陥ったため,補助循環(PCPS・IABP)および血液浄化(HD・CHF)にて救命した。血清カリウムはHDにより速やかに低下し,その後はCHFにて管理した。第2病日にはペーシング可能となり,第3病日にPCPSを離脱,第4病日にはIABPおよびCHFを離脱し,第23病日には退院となった。
  • 熊谷 雄治
    日本薬理学雑誌
    2009年 133 巻 1 号 8-13
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/01/14
    ジャーナル フリー
    薬剤性QT延長症候群はtorsades de pointes(TdP)と呼ばれる致死的な心室頻拍のリスクファクターであり,薬物治療の上で重要な問題である.新薬の開発においてもICH-E14ガイドライン「非
    抗不整脈薬
    におけるQT/QTc間隔の延長と催不整脈作用の潜在的可能性に関する臨床評価」の海外での運用が開始されている.このガイドラインにおいて詳述されているthorough QT/QTc試験(tQT試験)はTdP自体の発現ではなく,心電図QT/QTcの延長という代替マーカーを用いてTdPのリスクを予測しようというもの,すなわち,個人で発現するまれな事象を,代替マーカーの全体におけるわずかな平均値の変化で予測する試験である.検出しようとするQT/QTcの変化量は5 msという極めて微少なものであることから,試験計画を立案する際には様々な注意点がある.繁用されている試験デザインは盲検化,クロスオーバー,非投薬時のコントロール測定,プラセボ対照,試験の精度を保証するための陽性対照の使用などである.QT測定は外部中央測定の方法論が確立されており,かなり高い精度の測定結果を得ることが出来るようになっている.QTの測定値に関する最大の問題は,心拍数補正である.特に軽度であっても心拍数の上昇が見られる薬剤については見かけ上のQT/QTc延長が見られることがあり,適切な心拍数補正法の検討が重要である.我が国ではまだtQT試験の実施例は少ないが,今後予定される日本語版のE14ガイドラインの施行とともに増加すると思われ,試験計画立案には個々の薬剤の特徴に応じた充分な考慮が必要である.
  • 近藤 永之, 深山 治久, 海野 雅浩
    老年歯科医学
    2003年 18 巻 1 号 24-27,64
    発行日: 2003/06/30
    公開日: 2014/02/26
    ジャーナル フリー
    心房細動を合併する患者の全身麻酔導入時に, 著しい頻脈を認め, 塩酸プロカインアミドを投与したが奏効せず, 塩酸ピルジカイニドが極めて有効であった症例を経験した。患者は65歳の男性で右舌腫瘍の診断のもと舌部分切除術を予定した。術前より心房細動があり, ジキタリス内服により心拍数が70回/分前後にコントロールされていた。麻酔導入開始時は, 心拍数が100回/分であったが経鼻気管挿管のために鼻腔に綿棒を挿入したところ, 突然, 心拍数が160回/分に増加した。直ちに塩酸プロカインアミド80mgを静脈内に投与し, さらに60mgを追加した。高濃度セボフルランにて換気しながら, 心拍数が140回/分になった所で経鼻挿管を行った。しかし塩酸プロカインアミドも高濃度セボフルランでも挿管後に, 160回/分の頻脈が持続した。そこで, 塩酸ピルジカイニド50mgを10分間かけて持続点滴したところ奏効し, 心拍数100回/分前後まで改善した。以後, 頻脈をきたさず無事手術を終了した。術後も麻酔導入時のような心電図異常を認めず順調に回復した。このように塩酸ピルジカイニドは, 緊急治療を要する頻脈性不整脈に対して高い有効性を示すことが確認できた。
  • 小川 聡
    日本内科学会雑誌
    2002年 91 巻 3 号 912-916
    発行日: 2002/03/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 上野 和行
    循環制御
    2015年 35 巻 3 号 255-260
    発行日: 2015/04/01
    公開日: 2015/04/01
    ジャーナル フリー
  • 薬物受容体を介した情報伝達の解明と創薬S-05
    安孫子 保, 仲澤 幹雄
    日本薬理学雑誌
    1997年 110 巻 3 号 104-106
    発行日: 1997年
    公開日: 2007/01/30
    ジャーナル フリー
  • 抗不整脈薬によるペーシング閾値の上昇
    馬場 隆男, 小林 洋一, 小原 千明, 木村 睦, 神保 芳宏, 千代田 和美, 宮田 彰, 中川 陽之, 丹野 郁, 菊嶋 修示, 蔵野 康造, 向井 英之, 片桐 敬
    心臓
    1995年 27 巻 Supplement6 号 61-65
    発行日: 1995/10/25
    公開日: 2013/05/24
    ジャーナル フリー
    糖尿病を伴った洞不全症候群のペースメーカー植え込み患者においてclass Icの
    抗不整脈薬
    を投与中に突然死した症例を経験した.症例は38歳の男性,糖尿病性網膜症,腎症の入院治療中に発作性心房細動を併発し,
    抗不整脈薬
    を静注投与したところ約10秒の洞停止,著明な洞徐脈,意識レベルの低下をきたし入院.Holter心電図記録では繰り返す心房細動と心房細動停止後に約4秒の洞停止を認め,臨床電気生理学的検査ではSRT4,340msecと延長し,洞不全症候群SSS(RubensteinIII型)と診断された.ペースメーカーが植え込まれ(DDI),また経過中に心房細動,心室性期外収縮,非持続性心室頻拍を認めflecainide 200mg/dayが投与されて退院した.退院後,外来受診蒔に動悸症状を強く訴えたことから,flecainideにmetildigoxin 0.1mgを併用したところ,約10日後入浴中に突然死した.ペースメーカーの経過は退院直前から退院後にかけてわずかに心室閾値が上昇していた.本例のような糖尿病などの基礎疾患を伴う症例ではclass Icの
    抗不整脈薬
    による催不整脈作用のほかにペーシング闘値の上昇をきたし,ペースメーカー不全を生じた可能性も否定できない.基礎疾患を伴う徐脈頻脈症候群の症例におけるペースメーカー治療や
    抗不整脈薬
    投与には細心の注意を払い,経過を観察する必要がある.
  • 臨床側からのコメント
    山崎 昇
    臨床薬理
    1986年 17 巻 2 号 415-420
    発行日: 1986/06/20
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
  • 酒井 泰彦, 戸梶 泰伸, 弘田 雄三
    日本内科学会雑誌
    1999年 88 巻 12 号 2312-2318
    発行日: 1999/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    救急治療における不整脈の取り扱いについて概説する.不整脈救急では,患者の状態・心電図等から適切な診断と処置を行うと同時に,基礎疾患の検索と治療,不整脈増悪因子の除去を並行して行わねばならない.治療に際しては,各薬剤の作用機序はもとより,
    抗不整脈薬
    の陰性変力作用や催不整脈作用を常に考慮し,その症例に最適な薬剤や治療法を選択できるよう,普段から最低限の知識を修得しておく必要がある.
  • 早川 弘一
    循環器専門医
    1995年 3 巻 1 号 249-250
    発行日: 1995/03/25
    公開日: 2018/05/28
    ジャーナル フリー
  • 小西 與承
    医療
    1987年 41 巻 8 号 685-692
    発行日: 1987/08/20
    公開日: 2011/10/19
    ジャーナル フリー
    抗不整脈薬
    の分類は種々の観点から考えられる. 1)細胞内活動電位波形, 2)作用するイオンチヤネル, 3)電気生理学的パラメーター, 4)対象とする不整脈や心筋の種類などであるが, どの立場にたつても完全なものはない. 今のところVaughan Williamsらが1)の方法により4クラスに分けたものが最もよく引用されている. それぞれ(1)活動電位第0相抑制, (2)β受容体遮断, (3)活動電位持続延長, (4)Ca電流抑制を特徴とする. このうち, (1)Class Iに属する新薬剤は近年続々と登場しているが, 活動電位持続を延長(IA)または短縮(IB)する細分類(いわゆるquinidine群とlidocaine群)だけでは不適当なものがある. そこでNa電流抑制を共通な性質とし, その作用発現・消失の速さによつてA, B, Cに分類する考えを紹介した. amiodaroneについてやや詳しく触れ, 最後に
    抗不整脈薬
    には含まれないが, 基礎疾患の治療を通じて不整脈を消失させる薬剤も多いことを述べた.
  • 1) 抗不整脈薬の分類と電気生理
    松田 直樹
    日本内科学会雑誌
    2006年 95 巻 2 号 240-245
    発行日: 2006/02/10
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    抗不整脈薬
    の分類としてVaughan Williams分類が広く用いられてきた. I群薬はNa+チャネルを遮断し心房・心室筋の主に伝道抑制に働く. II群薬はβ受容体を抑制する. III群薬はK+チャネルを遮断し, 活動電位幅延長から不応期延長に働く. IV群薬はCa2+チャネル遮断により自動能抑制, 房室伝道抑制に働く. しかしこの分類の限界が指摘され, 新たな分類としてSicilian Gambitが提唱されている.
  • 越前 宏俊
    心電図
    2006年 26 巻 3 号 195-200
    発行日: 2006/05/25
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    循環器系薬物に対する応答性には大きな個人差がみられることが多い.この現象には多くの要因が関係するが, 薬物代謝酵素の遺伝多型も重要な要因の一つである.日常的に頻用される
    抗不整脈薬
    にもチトクロームP450 (CYP) など遺伝多型をもつ薬物代謝酵素の基質になる薬物は多く存在する, CYPの遺伝多型と
    抗不整脈薬
    の薬物応答性の個人差は通常, 有害反応発現のリスク増加として現れることが多い.CYPの遺伝多型と
    抗不整脈薬
    の副作用についてはフレカイニドやプロパフエノンの事例が有名である,
    抗不整脈薬
    の応答性の個人差を薬物代謝酵素活性の個人差の観点から正しく理解するために, 本稿ではCYPの遺伝多型を
    抗不整脈薬
    との関点から総論的に述べることとする.
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