詳細検索結果
以下の条件での結果を表示する: 検索条件を変更
クエリ検索: "放鳥"
796件中 1-20の結果を表示しています
  • 本田 裕子
    野生生物保護
    2008年 11 巻 2 号 45-57
    発行日: 2008/07/31
    公開日: 2017/10/03
    ジャーナル フリー
    This paper analyzes the background of local people who accept the 'co-existence' with the presence of white storks (Ciconia boyciana) in Toyooka city, Hyogo Prefecture. The chi-square test was applied to the results of a question-naire, targeted at the local people, about their perceptions relating to the release of white storks. I selected four questions designed to evaluate whether people accepted the presence of white storks. The responses were examined in relation to respondents' attributes (for example, 'age', 'sex', 'concern for environmental issues') by means of the chi-square test. The results showed that 'age', 'attachment to area of residence (Toyooka city)', 'concern for environmental issues' , recognition of Mr. Matsushima', and 'past or current sightings of white storks' were all connected to acceptance of the presence of the species. This demonstrates that local people accept the storks by adding values to their presences: 'the symbol of the region', 'the symbol of a rich natural environment' and 'the constant demands to release white storks presented mainly by Mr. Matsushima'. It can be said that adding values creates "distance" between local people and the white storks and facilitates co-existence of the two.
  • 加藤 ゆき, 川合 英利, 重永 明生
    神奈川自然誌資料
    2021年 2021 巻 42 号 149-153
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/03/18
    ジャーナル オープンアクセス
  • 加藤 ゆき
    神奈川自然誌資料
    2016年 2016 巻 37 号 59-60
    発行日: 2016/02/26
    公開日: 2021/12/18
    ジャーナル フリー
  • 西 教生
    日本鳥類標識協会誌
    2014年 26 巻 1 号 23-28
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/08/20
    ジャーナル 認証あり
     2011年12月27日,三重県初記録と考えられるムジセッカが標識
    放鳥
    された.標識
    放鳥
    された個体は喉から下腹にかけては白っぽく,脇および下尾筒は淡褐色,尾形は角尾,最長初列風切が第6羽(P6)で嘴が細いという特徴を有しており,ムジセッカの特徴と一致した.齢は虹彩が灰色で,尾羽の先端がやや摩耗してとがっていたため第1回冬羽と考えられた.性については最大翼長の大きさから雄と思われた.今回,三重県でムジセッカが標識
    放鳥
    された時期が12月下旬と遅いことから,越冬個体である可能性が示唆された.
  • 大迫 義人
    ワイルドライフ・フォーラム
    2013年 17 巻 2 号 8-10
    発行日: 2013/01/31
    公開日: 2017/11/03
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 早矢仕 有子
    保全生態学研究
    2009年 14 巻 2 号 249-261
    発行日: 2009/11/30
    公開日: 2018/02/01
    ジャーナル オープンアクセス
    シマフクロウKetupa blakistoniの分布記録が44年以上途絶えていた北海道北部において、2006年9月、単独個体の生息が確認された。その個体は1987年に96km離れた北海道東部で生まれたメスで、発見地が他個体の生息地から隔離されていたため、10年間飼育下にあったオス個体を移動させつがい形成を目指すことが決定された。オスは、メスの生息地に設置された馴化用の野外ケージで2週間飼育された後、2007年10月25日に
    放鳥
    された。
    放鳥
    翌々日の10月27日から
    放鳥
    120日後の2008年2月22日までの期間、集中的な追跡調査を実施した。雌雄ともに、魚類を放飼した人為給餌池を頻繁に利用した。昼夜ともにオスの居場所が不明な日時はなかった。オスは
    放鳥
    地から分散することも短期間の遠出をすることもなく定着した。オスのねぐらは
    放鳥
    地周辺に集中しており、38日中36日(94.7%)でねぐらから
    放鳥
    地点までの距離は400m以下であった。夕刻に活動を開始してから採餌を開始するまでの間に雌雄ともに高頻度で送電柱・配電柱等の人工物をとまり木として利用していたが、とくにオスにおいて、人工物の利用頻度が高かった。また、雌雄間の鳴き交わしは
    放鳥
    翌々日から継続的に確認されたが、その頻度は繁殖歴のある野生つがいに比べると著しく低かった。
    放鳥
    オスは2008年3月に感電事故に遭遇しながら生存した。しかし、2008年6月26日、
    放鳥
    から246日目に
    放鳥
    地に近接する養魚池で溺死し、北海道北部においてシマフクロウの繁殖地を復元するという当初の目標を達成することはできなかった。今後も、他の生息地から隔離された単独個体の生息地には異性個体を人為的に移動させつがい形成を目指すべきであるが、その際には、人為給餌・巣箱設置などの保護策に加え、単独個体および生息地を対象にした事前調査と危険要因の除去、
    放鳥
    後の追跡調査が必須である。
  • 長田 啓
    ワイルドライフ・フォーラム
    2013年 17 巻 2 号 5-7
    発行日: 2013/01/31
    公開日: 2017/11/03
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 1973年から1996年における定量的モニタリング結果
    米田 重玄, 上木 泰男
    山階鳥類研究所研究報告
    2002年 34 巻 1 号 96-111
    発行日: 2002/10/25
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    福井県丹生郡織田町笈松にある環境庁織田山1級鳥類観測ステーションでは,山地性の小鳥類の渡り状況を把握するために標識調査を1973年から,毎年10月中旬から11月上旬までの期間に継続的な調査を行なってきた。調査は,毎年ほぼ一定の枚数のカスミ網を場所を定めて設置し,状況に応じて最大の捕獲効果が得られるように,テープレコーダーで鳥を誘引し,捕獲される鳥の捕獲数•捕獲時期や種構成の年毎の変化を調査してきた。1973年から1996年までの24年間の秋の標識調査では,総
    放鳥
    数は合計75種71,416羽であった。もっとも多いのはカシラダカとアオジの2種で総
    放鳥
    数の約53%になった。上位10種は,上記の種の他,メジロ,シロハラ,メボソムシクイ,マミチャジナイ,ウグイス,シジュウカラ,ツグミ,アトリであり,合計
    放鳥数は総放鳥
    数の90%を占めた。75種のうち毎年
    放鳥
    記録があったのは,16種あった。年毎の標識
    放鳥
    種数は,21~54種で平均40.0種であった。各年の調査期間が異なるため,ほぼ毎年調査を行なった17日間について,1日の平均捕獲数を年毎に比較した。この期間の
    放鳥
    数の多かった上位25種について,種ごとに1日の平均捕獲数を年度別に増減を見て,1970年代から1980年までと,伐採によって環境の変わった後の1983年から1996年との間で比較した。その結果,種による個体数の増減は,(1)有意に減少傾向が見られる種(カシラダカ,メジロ,アトリ等9種),(2)有意に増加傾向が見られる種(アオジ,クロツグミ),(3)
    放鳥
    数に有意差がない種(メボソムシクイ,エナガ,ムギマキ等14種),(4)(3)の種のうち年変動が激しい種(ウソ,ルリビタキ,キビタキ等4種),に分けられた。増減の変化が特に大きかったカシラダカとアオジの
    放鳥
    数の変動は,他の調査地との比較によって,大規模伐採の影響が示唆された。1970年代と1990年代とを比較すると,1970年代に比べて1990年代では種数で9種減少し,
    放鳥
    数では約半分となった。特に,カシラダカ,アトリ,ツグミについては,1990年代には1970年代に比べて100分の1から10分の1の
    放鳥
    数であった。いっぽう,アオジ,シロハラについては1970年代よりも1990年代の方が多かった。1970年代に織田山1級観測ステーション周辺で行われた大規模な伐採が,環境を大きく変化させ,標識鳥の種構成や,個体数を変化させたと考えられるが,鳥種によって変化の仕方が様々であった。しかし,全体的に言って種の多様性が少なくなったと考えられた。
  • 岡 奈理子
    山階鳥類研究所研究報告
    1999年 31 巻 1 号 1-15
    発行日: 1999/03/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    油の流出は,特に20世紀後半に入り,大陸棚•沿岸域に生息する海鳥にしばしば多大な被害を及ぼしてきた。日本でも1997年1月に日本海でロシア船から多量の重油が流出し,海鳥が油汚染の被害を受け,海岸で発見されたものだけでも1,315羽が死亡あるいは衰弱している。そのうち約90羽が救護され洗浄,リハビリ後に,
    放鳥
    された。油汚染鳥の救護の歴史は幾つかの国々で長く,これまで全体で,少なくとも3~4万羽の油汚染海鳥が救護され
    放鳥
    されている。油を洗浄し
    放鳥
    された海鳥が生残し,それぞれの個体群の動態に関与できているかの検証が,保全生物学的な観点からここ10数年来,要望されてきた。本稿は海外(英国,オランダ,北米,南アフリカ共和国)で最近相次いで提出された油汚染リハビリ海鳥の
    放鳥
    後の生残についての研究結果に基づき,リハビリ
    放鳥
    された油汚染経験海鳥の動向を考察し,現状と問題点を整理した。
    標識
    放鳥された海鳥の回収状況から推定された放鳥
    後の生残率と生残日数は,亜高緯度海域で救護後に標識
    放鳥
    された潜水性海鳥4種(ウミガラス,クビナガカイツブリ,ビロードキンクロ,アラナミキンクロ)ですべて著しく悪く,たとえば英国のウミガラスで
    放鳥
    初年の生残率が0.6%,北米のウミガラスの平均余命が9.6日と推定されている。電波発信機を装着し追跡した中緯度海域の水面採食型のカッショクペリカンでは,先の潜水性海鳥よりも生残期間が長かったものの,繁殖に参加できていない。これとは対照的に,南アリカ共和国で救護され,標識
    放鳥
    された中緯度海域のジャッカスペンギンは,
    放鳥
    初年度に約半数が生残し,次年度の年生残率は健常個体群に匹敵していた。このペンギンは国際レッドデータブックで準危惧種に指定されており,油汚染個体のリハビリ
    放鳥
    は,この種の地域個体群,あるいは場合によっては種個体群そのものの減少を幾分緩和するのに成功してきたとみなせるだろう。油汚染した海鳥を救護して
    放鳥
    しても現状では保全効果がない北半球の浅海•沿岸性潜水型鳥類や表面採食型鳥類で,有効なリハビリ技術が開発され,今後これらの鳥類の生残を高めることが可能となれば,積極的な保全要請の高い絶滅危惧種あるいは危急種などが油汚染した場合に,有効な救護手段の一つになりえると考えられる。
  • 本田 裕子
    環境情報科学論文集
    2015年 ceis29 巻
    発行日: 2015/11/25
    公開日: 2015/11/25
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では,兵庫県豊岡市および新潟県佐渡市の住民を対象に実施されているアンケート調査を参考に,新潟県佐渡市で同様のアンケート調査を実施し,比較することで,住民意識にどのような変化があるのかを分析した。コウノトリやトキのためという本来の野生復帰の趣旨から,地域活性化への希求によってコウノトリやトキが地域資源化され,野生復帰を肯定的に捉える背景へと変容していた。地域住民の理解と協力がなければ成功できないことを考えれば,地域資源化は野生復帰が成功するためのプロセスの1 つとして位置づけられる。今後,新たな
    放鳥
    地が生まれることを考えれば,地域資源化されたコウノトリやトキの変容を注視していく必要がある。
  • 風間 辰夫
    山階鳥類学雑誌
    2014年 46 巻 1 号 25-28
    発行日: 2014/09/30
    公開日: 2016/09/30
    ジャーナル フリー
    Over a 10-year period, 10,015 male Common Pheasants Phasianus colchicus bred for hunting were banded with an individually distinct ID number and released. Of these birds, 775 (7.7%) were hunted, 545 (70%) of them within the first hunting season they experienced. Hunted birds moved an average of 3.7±4.3SD km from their release point. Six hundred and four individuals (78%) were hunted within 5 km from their release point.
  • 浦本 昌紀
    山階鳥類研究所研究報告
    1963年 3 巻 5 号 303-310
    発行日: 1963/12/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    In this year ringing totals were 4, 898 (89spp.) and grand totals were summed up to 7, 219 birds (102spp.). Recoveries reported in this year amounted to 22 birds (13spp.), which included a Turnstone from Arctic coast in East Siberia and a Common Snipe from Philippine.
    During this year 9 birds (5spp.) ringed in abroad were reported to the Institute and these birds were listed in Appendix I. A special project for the study of Short-tailed Albatross was continued and 10 chicks (and 13 chicks of Black-footed Albatross) were ringed by the U. S. rings.
  • 吉井 正
    山階鳥類研究所研究報告
    1977年 9 巻 3 号 286-324
    発行日: 1977/11/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    During the period covered by this report, 56, 062 birds of 174 species were banded at the thirty banding stations which are scattering over 17 prefectures from the northernmost part of Hokkaido to the western end of Yamaguchi Prefecture (see Fig. 1 and Table 1.)
    The numbers of birds banded and re-caputured by banding station are shown respectively in Table 2, and Table 3.
    Birds which were banded at a banding station and caught again at the same area next season or thereafter are called here 'returns'. During this period, a total of 2, 303 returns of 24 species was recorded. The data of returns are shown by individual bird, and by bird banding station.
    Recoveries of birds banded are totaled to 206 birds of 26 species of which 74 individuals of 13 species were reported from abroad, but only one domestic recovery of the banded abroad was obtained during the period.
    Among the above recoveries, the specially interested are described under the item 'Notable Recoveries'. In the explanation to the recoveries, the widely believed migration route of thrushes and buntings right across the Japan Sea is questioned by the author because of no evidence from bird banding that supports the hypothesis.
  • 米山 富和, 柏木 隆宏, 中島 拓人
    伊那谷自然史論集
    2018年 19 巻 17-20
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/06/05
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    筆者らは2003 年から継続して飯田市川路の天竜川堤外地にて鳥類標識調査を行っており45 種5115 羽の鳥を捕獲し標識をつけて
    放鳥
    した.その中には目視観察では得られない情報が含まれているのでその記録を報告する.
  • 米山 富和, 柏木 隆宏, 中島 拓人
    伊那谷自然史論集
    2017年 18 巻 17-20
    発行日: 2017年
    公開日: 2019/06/05
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    筆者らは2003 年から継続して飯田市川路の天竜川堤外地にて鳥類標識調査を行っており45 種5115 羽の鳥を捕獲し標識をつけて
    放鳥
    した.その中には目視観察では得られない情報が含まれているのでその記録を報告する.
  • 高橋 正弘
    環境情報科学論文集
    2016年 ceis30 巻
    発行日: 2016/11/28
    公開日: 2016/11/28
    会議録・要旨集 フリー

    2015 年にコウノトリの野生復帰が実施された千葉県野田市と福井県越前市において,現地への訪問・聴き取り調査および

    放鳥
    直前と直後にそれぞれの住民を対象とした質問紙調査を行った。 そして質問紙調査の中から,環境教育・意識啓発に関する部分を取り上げ,「環境教育の実施状況」「
    放鳥
    コウノトリ不在についての住民の考え」「事業に批判的な意見の類型化」の3つを検討した。 その結果,
    放鳥
    されたコウノトリが定着しなかったことについては現状を是認する意見が多いことが明らかになった。また事業に批判的である住民の考え方を,時期尚早であること,政策自体に対する疑問,他の課題を優先すべき,という三つの類型で示すことができた。

  • 福田 道雄, 加藤 七枝
    Bird Research
    2022年 18 巻 A39-A50
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/06/27
    ジャーナル フリー

    関東南部の4か所のコロニーで,1998年から2018年までの間,6,807個体のカワウに個体識別用カラーリングを装着し,2019年6月までの22年間に,1,783個体の6,575件の観察記録が収集できた.カラーリング装着個体の

    放鳥
    数は開始時から次第に増加し,調査期間の中間時期を境にして,後半に減少した.一般の観察者から報告された記録数も
    放鳥
    数と似た変化を示したが,後半の記録数減少には
    放鳥
    数に対する記録個体数の割合の減少の影響も加わっていた.カラーリングが記録された場所は青森県から滋賀県にかけての本州太平洋岸側にあったが,多くは
    放鳥
    した東京都と千葉県,および神奈川県で,これらの地域が主要な移動範囲と推定できた.記録された個体数は年齢の進行とともに特徴的な変化で減少し,その変化はこの集団の齢構成を反映している可能性がある.最後に,今回のような観察者からの記録を長期間にわたって収集する調査では,記録報告数を維持するための対策が必要であったと考えられる.

  • 広川 淳子, 浜田 強, 樋口 孝城
    山階鳥類学雑誌
    2003年 35 巻 1 号 45-51
    発行日: 2003/09/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    The incidence of return to their breeding grounds by the Reed Bunting Emberiza schoeniclus was investigated in western Hokkaido during six seasons (1997-2002). During this survey period, a total of 1, 568 individuals (508 adults, 411 juveniles and 639 nestlings) were given leg bands in the breeding season (Apr. 1-Sept. 10). A total of 150 birds were recaptured after one year, indicating the estimated minimum return rate in the next year as being 9.57%. The return rate dropped exponentially over subsequent years, falling to 1% or less 4-5 years later. The rate of return after one year in adult birds, juveniles and nestlings was 14.37%, 10.22% and 5.48%, respectively. There was no difference in the rate of return between adult males and females. It is conceivable that the true return rate may be higher than our estimates, because not all the returned individuals were necessarily captured by the end of this survey period.
  • 元 炳〓, 禹 漢貞, 咸 奎晃, 尹 茂夫
    山階鳥類研究所研究報告
    1966年 4 巻 6 号 405-444
    発行日: 1966/12/31
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    本論文は,1963年6月から1966年12月までの期間に,韓国に於て京畿道を中心として標識
    放鳥
    した結果と併せ,この
    放鳥
    過程で観察した主に渡り鳥の季節的分布並びに其の生態に就いて纒めて報告した。
    1.1963年6月6日から25日までの20日間に,3種(及び亜種)99羽,1964年7月3日から1966年12月31日までに124種(及び亜種)123,242羽を
    放鳥
    した。
    22種(及び亜種)196羽(144羽再帰)が国内(標識
    放鳥
    した以外の場所)で回収されており,5種(及び亜種),7羽が国外から回収された。
    2.1964年8月12日から1966年9月30日までの3年間に亙ってSeoul東北方泰陵墨洞所在の梨畑でホオジロハクセキレイ11,680羽とツバメ9,013羽を
    放鳥
    した。
    a.ホオジロハクセキレイは3月初めにツバメは4月上旬,韓国に渡来し5月~6月に繁殖を終え,10月下旬南下移動するまで梨畑で集団就眠する。
    b.ホオジロハクセキレイとツバメは,同じ塒で就眠するが,帰眠,離眠時間及び照度が違い,その行動にも差異があるのみでなく塒の一部が重複(overlap)するけれども,其の地位(roosting niche)が違っている。
    ホオジロハクセキレイの大群が塒周囲に集結すると同時に入塒を始める頃,ツバメは上空に現われ始め,ホオジロハクセキレイの群が入塒完了後ツバメ小群が大群をつくりながら就眠地域上空を時計針と反対方向に飛び廻る。次いで低空を飛びながら,素早く入塒を完了する。
    ツバメが離塒した後,ホオジロハクセキレイが出始める。
    c.帰眠,離眠(塒)は晴,曇天に依って時間的差はあるが照度(Lux)には,殆んど差がなかった。
    d.ホオジロハクセキレイは塒から20km半径以上の距離から小群で帰眠飛翔を始める。
    e.ホオジロハクセキレイとツバメの一部は1~2年後回帰(return)する。再捕獲(repeat)が少いが,これは両種共南下移動中の群であるためであろう。
    3.1964年7月から1966年10月まで,主に京畿道で
    放鳥
    したホオジロ属鳥類は12種(及び亜種)78,170羽である。
    Emberiza rutila, E. spodocephala, E. tristrami, E. aureola ornata及びE.rusticaは春秋通過する優占種であり,秋には大豆,トウモロコシ,キビ畑を好み,特にEmberiza rutila集団は粟畑に集結する。E.rustica集団は前記4種とは違い,開けた土地の藪,疎林又は森林の下木や灌木等に集結する第一位の優占種である。
    シマノジコEmberiza rutila
    秋の渡りは,8月上旬から10月下旬まで,春は5月に韓国を通過する。性比は155:100(17761♂,11674♀)であるが,9月(1964年と1965年両年共)だけは38:100である。渡りの初めには雄群が先立ち,以後雌群が渡来し,次いで若鳥と雌雄の混成群が通過する。
    アオジEmberiza spodocephala
    秋は,9月下旬から10月下旬まで,春は4月下旬から5月中旬まで,韓国を通過する。性比は140:100(551♂,392♀)である。
    シロハラホオジロEmberiza tristrami
    9月下旬から10月下旬まで韓国を南下通過し,翌年4月下旬から5月中旬まで北上通過する。性比は140:100(551♂,392♀)である。
    シマアオジEmberiza aureola ornata
    8月上旬から10月下旬まで,韓国を南下通過し,翌年4月下旬から5月下旬まで北上通過する。
    カシラダカEmberiza rustica
    10月上旬南下渡来し始め,前記の4種が韓国を通過完了する頃の10月下旬から大群が南下し,11月下旬から渡来最盛期をあらわす。12月上旬から漸次渡来数が減少しながら通過を終えるが,一部は残留越冬する。越冬群の滞留期間は10月上旬から4月下旬までであり,性比は191:100(25687♂,13450♀)である。
    チョウセンコジュリンEmberiza yessoënsis continentalis
    10月中旬頃韓国に渡来するが一部は越冬し一部は南下する。滞留期間は10月中旬らか2月中旬までであるが数は少い。
    チョウセンホオジロEmberiza cioides
    周年見かける繁殖種であるが,冬大群が南下し,翌年春北上する。性比は1964年と1965年の調査では159:100(792♂,497♀)である。
    ミヤマホオジロEmberiza elegans elegans
    数少く繁殖する留鳥であるが,10月下旬頃大群が南下し,翌年4月北上する。性比は280:100(962♂,462♀)である。
    ホオアカEmberiza fucata fucata
    4月中旬韓国に渡来繁殖し,9月大部分南下する夏鳥である。
    キマユホオジロEmberiza chrysophrys
    5月と9~10月に極めて数少く韓国を通過する。
    コホオアカEmberiza pusilla
    春秋韓国を通過するが数は稀で少ない。厳冬にも数少く南下し漂行しているようである。
    シラガホオジロEmberiza leucocephala leucocephala
    いままで5回6羽が採集され迷鳥として知られていたが,厳冬の1月下旬頃極めて少数南下し,翌年3月まで越冬する冬鳥である。
  • 吉井 正, 蓮尾 嘉彪, 市田 則孝
    山階鳥類研究所研究報告
    1970年 6 巻 1-2 号 32-53
    発行日: 1970/12/30
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    During the period covered by this report, April 1, 1968 to March 31, 1969, total of 19, 759 birds, 139 species were ringed at 34 localities in 21 prefectures of Japan and Southern China Sea. The number of birds ringed and released is shown in Table 1. The names of principal ringing sites and cooperating ringers are shown respectively in Table 2 and Table 3. Recoveries of birds ringed by our ringing team and its cooperators are totalled to 100 birds of 20 species, of which 21 individuals of 5 species were reported from foreign territories. Those recovered at or in close proximity to places where ringed, and less than 6 months after ringed, are not described here. Furthermore, those of Motacilla alba and Delichon urbica recovered at the ringing places, even in case of more than one year after ringed, are also excluded. Recoveries of birds ringed by the ringing team of the Forestry Experiment Station, Ministry of Agriculture and Forestry are mentioned in Appendix, but their ringing information are not described in this bulletin. During this period, recoveries of 14 birds of 5 species ringed abroad were reported from the interior Japan. Among these, the specially interested are, one Anas acuta ringed in California, U. S. A. and three Sterna fuscata which were ringed at Midway Atoll, U. S. A. and blown to Kochi Prefecture by a typhoon.
feedback
Top