目的:看護管理者がフライトナース志願者の中からフライトナースを選抜する際に活用可能な「フライトナース選抜尺度」を作成し、その信頼性と妥当性について検討した。
方法:フライトナースのコンピテンシーの概念分析結果から尺度原案(46項目)を作成し、
救急看護認定看護師
と認定看護管理者合わせて1,200名を対象に調査を行った。信頼性、妥当性の検討はCronbachのα係数、因子分析等により行った。
結果:330票が回収され、有効回答率は27.5%であった。尺度は【役割自覚に基づくチームメンバーの開発】【柔軟性と影響力】【技術的/専門職的/管理的専門性】【分析的思考と概念化思考】【達成重視と関係構築】【対人関係理解と患者サービス重視】の6因子構造(全26項目)であった。尺度全体のCronbach α係数は0.967であり、Kaiser-Meyer-Olkinの標本妥当性の測度は0.95、Bartlettの球面性検定はp<0.001であった。
結論:作成した尺度は、看護管理者が活用可能な信頼性と妥当性のある「フライトナース選抜尺度」であることが示唆された。
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