本稿は、新見市令和元年 9 月集中豪雨災害において、学生ボランティアによる災害支援チームが行った災害支援活動(以下、支援活動とする)を報告するものであり、特に教員の関与及び学生の学びに焦点をあてている。
災害が発生すると多くのマンパワーを必要とし、大学は地域貢献等の立場から学生を被災地に送り出す。その際に担当する教員は、本来の目的である被災地・被災者支援を逸脱することのないよう学生の支援活動を企画しなければならないし、学生を単なるマンパワーにならないよう活動内容をコーディネーションすることも必要である。
今回の支援活動による学生の学びとしては、教員が予期していない学生の学びや「災害ボランティアコーディネーション」、「被災者理解」等の学びが確認できた。そして、支援活動での経験や学びが、学生のその後に活かされたことが、一部ではあるが確認することができた。
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