昭和63年から平成2年にかけて2年半のあいだ,日本工業教育協会では在日留学生懇談会を5回開催した。これらの懇談会を通じて日本の工学・工業教育の国際化に関するいくつかの興味深く又重要な問題点が浮彫りになってきた。
この記事は懇談会の企画と実行を担当した日本工業教育協会国際委員会による上記問題点の解説・考察・提言シリーズの第1回である。
ここでは筆者は留学生の受入れに焦点を合わせる。相手国内での留学候補者の推薦,日本の大学での入学選抜と受入れ態勢,留学生に共通する必須条件,等が論じられる。なお続く留学生数の増加は,日本の大学で伝統的に行われてきた入学試験制度に影響を与えずにはおかぬであろう。
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