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クエリ検索: "日本語の二人称代名詞"
2件中 1-2の結果を表示しています
  • A historical study of Japanese second person pronoun kimi
    れいのるず秋葉 かつえ
    ことば
    2021年 42 巻 54-71
    発行日: 2021/12/31
    公開日: 2021/12/31
    ジャーナル フリー

    欧米言語学研究においては、人称代名詞は比較的安定したカテゴリーで、歴史的に変化することが少なく、他言語からの借用もほとんど例がないとされてきた。しかし、代名詞の変化・借用の例はないわけではない。とくに、日本語の人称詞は、ほとんど常に変化してきたし、中国語からの人称詞の借用の例も数えきれない。ここでは、現代

    日本語の二人称代名詞
    である「君」が、かつては「君主」の意味を持つ名詞であったこと、江戸後期実証学的儒学者たちの間で対等関係の二人称として漢語「足下」が使われるようになり、さらに国学者たちの間で「君」が「二人称」として使われるようになったことを書簡例によって検証する。明治期には自称詞「僕」に対応する二人称として文化的上流階級の間で広がったが、「僕」ほどには一般に広がらず、現在では、目下・年下・女性に対して使われる傾向が見られ、「君」がメジャーな二人称として存続する可能性は少ないと推測される。

  • 金水 敏
    社会言語科学
    2023年 26 巻 1 号 37-48
    発行日: 2023/09/30
    公開日: 2023/10/31
    ジャーナル フリー

    本稿では,定延 (2011) に示された「性・格・品」の連動」および靳 (2016) で観察された「権力による性差の中和」現象の詳細な構造について検討していく.主たる理論的枠組みとしてポライトネス理論を用い,「権力による性差の中和」を「(女性の発話における話し相手への)フェイス・リスク配慮の原則」から説明する.またこれとは別に,「(女性の発話における)品位保持の原則」を設定し,なおかつこの原則もまた女性の発話を弱める効果を持つことを主張する.

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